ヴィッツ(トヨタ)の買取相場・査定価格(2ページ目)

2代目ヴィッツは2005年にフルモデルチェンジした。初代ヴィッツのデザインイメージを継承し、可愛らしいデザインとなった。
フルモデルチェンジと同時にプラットフォーム（車台）が一新され、衝突安全性能が大幅に向上した。また、プラットフォーム刷新のため、ボディサイズは一回り大きくなった。

初代ヴィッツには3ドアモデルが存在したが、このモデルはほとんど売れなかったため、2代目は5ドアモデルのみの設定となった。

3代目ヴィッツは、2010年に登場した。
全幅に変化はないが、2代目ヴィッツと比較すると全長は大きくなり3,885㎜となった。サイズアップされたことで、さらに室内空間が広くなった。

搭載されたエンジンは、１.0L直列3気筒DOHC、1.3L直列4気筒DOHC、1.5L直列4気筒DOHCの3タイプだ。ミッションは、CVTがメインとなった。
1.5Lエンジンが搭載されたスポーティモデルのRSのみ、5MT車が設定されている。
また、スマートストップと呼ばれるアイドリングストップ機構が搭載され、1.3Lの2WD車が25km/L、1.0、2WD車が21.6km/Lと、クラストップレベルの燃費性能を実現している。

2代目ヴィッツ同様、3代目も人気コンパクトカーになる予定だった。しかし、ハイブリッド専用車のアクアが登場したことで、急速に販売台数を落としていった。ヴィッツにはハイブリッド車の設定が無かったことが原因だ。
3代目ヴィッツは何度かマイナーチェンジや改良が加えられたが、販売台数が大幅に伸びることはなかった。

そんな中、ライバル車であるノートにe-POWERが登場した。デミオにはクリーンディーゼルが搭載されるなど、ヴィッツの存在感はさらに無くなっていく。
トヨタは2017年、ようやくアクアと同じ1.5Lハイブリッドシステムをヴィッツに搭載した。34.4㎞/Lという低燃費性能だ。
このハイブリッド車の追加で、3代目ヴィッツは再び息を吹き返した。2018年度の登録車新車販売台数ランキングでは、8位にランクインした。

【3代目ヴィッツ前期モデル】
3代目ヴィッツの中古車価格も、徐々に下がってきている。3代目ヴィッツはすでにモデル末期だ。2010年に登場しているため、初期モデルは価格が付かないラインに入っている。
3代目の前期モデルは、早めの売却がおすすめだ。

3代目のガソリン車は、年式に比例して価格を下げている。そのため、売却は早ければ早いほどよいだろう。
ガソリン車では、ナビ付やキーレスといった装備がプラス査定の対象となっている。装備が充実したグレードであるジュエラや、スポーティグレードのRS系（G’s含む）も高値査定が期待できる。

【3代目ヴィッツ後期モデル】
後期モデルとなる2017年式以降は、年式が新しいためハイブリッド車を中心に高値を維持している。特に、スポーツグレードのGR系は、かなりの高値が付く。
上記グレードは、ナビやキーレスといった豪華装備がプラスされていると、査定価格に期待できる。

低年式車は、トヨタ系ディーラーの下取りでは高値が出にくい。自社の中古車店で販売しても、売れないためだ。
低年式でも内外装に大きなダメージが無く、走行距離が少なく、ナビが装備されていれば、買取店では正当に評価される。買取店では、中古車マーケットの状況を反映して価格を決定するからだ。
低年式だからと諦めず、買取店で査定してもらうことをおススメする。