スバルの買取・査定相場

1958年に発売した軽自動車のスバル360が乗用車市場への参入を始めたクルマで、3年後に発売された派生車種ともいえる商用車のスバル・サンバーと合わせて自動車市場で一定の評価を得ることになった。
その後、メインバンクが同じだったことから日産との関係を強め、日産車の受託生産をするなどした時期もあった。日産が経営不振に陥った後はアメリカのGMが一定の株を所有した時期があり、さらにGMが経営不振に陥るとその株はトヨタが引き受けることになった。
トヨタの傘下になったことで、スバルは軽自動車の開発・生産を中止してダイハツからOEM供給を受けることになった。また、軽自動車だけでなくコンパクトカーでも同様にOEM供給を受けている。このOEMによって、スバルはより独自の車種に集中できることになり、より個性的なモデルが開発できるようになった。

スバルのクルマ作りは、水平対向エンジンと4WDに特徴がある。世界的に見てもポルシェとスバルくらいしか生産していない。4WDについてもレオーネの時代から4WD車作りを始めていて、1989年に発売したレガシィによってスバルの4WD技術が大きく花開くことになった。現在、国内ではレガシィ/アウトバックを 頂点に、レヴォーグ、フォレスター、WRX、XV、インプレッサなどをラインナップする。多様な4WDシステムを持っていることもスバルの特徴。車種により最適な4WDシステムが採用されており、高い走破性がスバル車の美点として高く評価されている。

また、ぶつからないクルマとして話題になった歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備である「アイサイト」が登場して以来、スバル車はより安全性を重視。改良を続け、安全性や運転支援機能が進化するだけでなく、標準装備化も進んでいる。また、歩行者エアバッグの標準装備化も進め、日本ではトップレベルの安全性能を誇るモデルが多い。

スバルは、多くの根強いファンをもつメーカーだ。最近では、SUVやアイサイト人気により国内販売も好調。また、スバルの4WD技術は高い評価を得ており、降雪地域で人気だ。
販売が好調とはいえ、トヨタほどの販売台数がある訳ではなく、中古車マーケットではスバル車の流通量はそれほど多いとはいえない。こうしたこともあり、スバル車の中古車価格は総じて高め。特に、SUVやクロスオーバー車の人気は絶大で高額買取が期待できる。また、4WD車やアイサイト装備のモデルは高評価だ。なお、スバルの中古車販売店は規模が小さいため、下取り車の再販能力が高いとは言えない。そのため、高めの下取り車価格が付けにくいので、買取店での買取が有利になる。