ウィッシュ(トヨタ)の買取相場・査定価格(3ページ目)

初代トヨタウィッシュは、2003年に登場した。2000年にはホンダストリームがすでに登場しており、「5ナンバーサイズのスタイリッシュミニバン」というコンセプトでは、ウィッシュは後発モデルだった。

ウィッシュは、セダンであるプレミオやアリオンのシャーシをベースとした、6人/7人乗りのミニバンだ。
ウィッシュのエンジンは当初、最高出力132馬力の1.8Lのみだったが、その後、155馬力を発生できる2L直噴エンジンが追加された。このエンジンを搭載したモデル「2.0Z」は、オーバーフェンダーやシーケンシャルCVTといったスポーティさを際立たせるパーツを装備していた。
後発モデルとはいえトヨタ ウィッシュは大ヒットし、ホンダ ストリームの人気を一気に奪っていった。

2代目ウィッシュは、2009年4月に登場した。初代ウィッシュから、ワゴン車のようなスタイルを引き継いだ。2代目も5ナンバーサイズをキープしている（一部3ナンバーサイズあり）。
2代目ウィッシュの外観デザインのターゲットは若者に絞られ、3列シートがあるもののスタイリッシュさが増し、ファミリー色が薄められている。
乗車定員は、最上級グレードの2.0Zだけが6人乗りで、その他のグレードではすべて7人乗りとなっている。
エンジンは初代と同じ、1.8Lと2Lの直列4気筒だ。ハイパワーと低燃費性能を両立するために、「バルブマチック」と「デュアルVVT-i」を搭載している。組み合わされるミッションは駆動方式に関わらず、 CVTのみとなっている。
JC08モード燃費は、1.8LのFF車が16.0km/L、4WD車が14.4km/Lだ。2L車が14.4km/Lとなっている。

2012年のマイナーチェンジでは、スポーティ系のグレード車種に新デザインのバンパーを採用している。
2015年の一部改良ではCVTの性能を改善したことで、燃費性能を向上させている。

ウィッシュは、一世を風靡したロールーフミニバンだ。しかし、3代目ウィッシュが登場することはなく、生産中止となってしまった。
ロールーフミニバンのブームは終わってしまったのだ。この傾向は、中古車マーケットも同じだ。人気がなくなってしまったため、高値を期待するのは厳しい状態となっている。

とくに初代は、よほど状態がよい車両以外、値段が付かない状況だ。
2代目でも前期モデルは、価格が付くか付かないかギリギリのラインにある。そのため、売る予定があるなら早めに売却した方がいいだろう。
2代目の中期～後期モデルは、そこそこの価格を維持している。しかし、年式が古くなるにつれて着実に価格が下がっているので、こちらもなるべく早く売却した方が良いだろう。

比較的、高値査定が期待できるグレードは、エアロパーツが装着された1.8Sや2.0Zだ。こうしたスポーティな外観をもつグレードは人気が高い。
ボディカラーは、ホワイトパールクリスタルシャインとブラックだとプラス査定につながる傾向がある。ウィッシュでも、白と黒が人気カラーとなっている。
装備類は、サンルーフやリアエンターテイメントシステム、ナビゲーション、バックカメラなどがプラス査定の対象となるだろう。