アクア(トヨタ)の買取相場・査定価格(4ページ目)

2011年12月に販売開始したアクアは、ハイブリッド専用のコンパクトカーだ。同じクラスには、ホンダ フィットなどがある。トヨタ プリウスは3ナンバーだが、アクアは5ナンバーサイズだ。
狭い場所でも取り回しの良いハイブリッド車としたことで、アクアは大ヒットした。

アクアには、全高を低くしたスタイリッシュなデザインが採用されている。徹底して空気抵抗を排除するという考えの元にデザインされており、低燃費化に役立っている。

発売翌年の2012年は販売台数がプリウスに続く2位だったが、高い燃費性能と取り回しの良いボディサイズが時代のニーズにマッチしたのか、2013年～2015年まで3年連続で年間トップに輝くほどの人気モデルだ。

ボディタイプは2種類用意され、全14色のボディカラーが設定されている。
他にも、カジュアルなアクアとルーフレール組み合わせ、最低地上高を20mm高めることでSUVテイストを強めた、「Xアーバン」もラインナップされている。

2015年11月には、トヨタセーフティセンスCが装備された。これは、衝突回避型プリクラッシュセーフティ、レーンディバーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした機能となっている。
これによって、安全性が向上した。ただし、歩行者は検知できないのが課題だ。

2017年6月に2度目のマイナーチェンジを行い、アクアの特徴である「親しみやすさ」「軽快さ」に先進性が加わった。
Xアーバンを見直し、よりクロスオーバースタイルを追求した「クロスオーバー」が設定された。
また、フロントグリルやルーフモール、フェンダーアーチモールなどのアクティブなデザインが採用された。専用チューンを装備したことで、SUVらしいしっかりとした乗り心地が実現している。
搭載しているハイブリッドシステムは制御が見直され、LグレードはJC08モード燃費は38.0km/L、その他でも34.3km/Lまで向上している。

2018年の改良では、大幅に遅れていた予防安全装備が向上した。歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」が装備されたのだ。
しかし、残念なことに一部グレードではオプション設定となった。アクセルとブレーキの誤操作を抑制する「インテリジェントクリアランスソナー」も、全車オプション設定となっている。

アクアは大ヒットしたため、当然、中古車でも非常に人気が高い。そのため、非常に豊富な流通台数を誇っている。
中古車でもアクアの人気は高いが、この流通量の多さが査定価格ではマイナスに作用している。基本的に査定価格が高い車種は、中古車販売価格が高いことが多い。
しかしアクアの場合、超人気車であるため中古車の流通量が多過ぎる。そのため、人気車なのに中古車価格はそれほど高くなく、その結果、査定価格も高値がつきにくい。

アクアは2011年登場ということもあり、モデル末期に入っている。前期モデルは、すでに価格が付くか付かないかギリギリの年式になってきた。
とくに、過走行車で内外装にダメージが多い車両は、かなり厳しい査定価格になる可能性が高い。

中期から後期モデルも、年式に応じて徐々に価格が下がっている。つまり、時間が経過すればするほど査定価格は安くなる。売却が決まれば、早めに手放したほうが良いだろう。

ボディカラーはパール、黒、シルバー、ブルー系がプラス査定となりやすい。ユーザーの好みが分かれる赤や黄色といったビビッドな色は、やや不利な傾向だ。

中期モデル以降のアクアに搭載されている「トヨタセーフティーセンス」もプラス査定を見込める。
LEDヘッドライトといった安全装備や、スマートエントリー＆スタートシステム、純正ナビなどの快適装備も高価買取が期待できるだろう。

高価な買い取り価格が期待できるグレードが、アクアG'sだ。こうしたスポーツモデルは、非常に人気が高く流通量も少ない。そのため、かなり高額な査定額が見込めるだろう。