リーフ(日産)の買取相場・査定価格(5ページ目)

デビュー当時のリーフには、24kWhという大容量リチウムイオンバッテリーが搭載された。このバッテリー容量は、なんと一般家庭用なら2日間使用できるほど。こうした大容量バッテリーを搭載していることから、電源車としての価値もアピール。リーフtoホームと呼ばれる一般家庭への給電ができるシステムを使用すると、安い夜間電力でリーフに充電、料金の高い日中はリーフから家庭に給電することが可能。日産の試算では、こうした使い方をすれば3,500円/月程度が節約されるという。
そして、リーフの購入で懸念されるのが航続距離。デビュー直後のモデルは200㎞の航続距離だった。実際の航続距離はもっと短くなるため、やはりガソリン車のように自由にどこまでもという訳にはいかず、日産が思うほど販売台数は伸びずにいた。しかし、日産はこうしたネガな要素を払拭するために、航続距離を伸ばす改良を加えていく。

2012年の改良では、軽量化や回生性能の向上、省電力暖房システムの採用、モーターやインバーター、DC／DCコンバーターなどを小型化し一体化した。こうした大幅変更により、航続距離を228kmへと伸ばしている。さらに、2015年の改良では、30kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離を280㎞まで伸ばした。この改良でリーフには、歩行者検知式自動ブレーキ関連の安全装備「エマージェンシーブレーキ」が標準装備化され、安全性能が大きく向上している。
リーフの走行性能は、まさに爽快といえるものだ。デビュー直後のモデルは、109ps＆280Nmを誇る。280Nmの最大トルクは、ガソリン車なら2.8L相当。モーターの特性は、アクセルを踏んだ時からこの280Nmを発生するので、想像を超える加速力が味わえる。2012年の改良では、モーターが改良されたことにより最大トルクはやや低くなり254Nmとなった。また、大きく重いリチウムイオン電池をフロア下に配置しているため、着座位置は高いがクルマの重心位置は非常に低い。そのため、カーブではとても安定した走りが可能となっていて、運動性能も高いのが特徴だ。

リーフは、高熱を発し発火の恐れがあるリチウムイオン電池を使うが、かなり高いレベルの安全性が担保されており、携帯電話やPCのような発火事故は起きていない。充電時間は、急速充電約30分で80％。普通充電（200V）なら8時間（24kWh）、11時間（30kWh）となっている。この充電時間の長さが、今後のEVの発展のカギを握っていそうだ。
日産リーフの買取価格は、残念ながらあまり期待できない。日産の下取りなら、そこそこ高値となるかもしれないが、上手く新車値引きと相殺される可能性が高い。他社のディーラーの下取りなら完全に、まさか？ と思えるような金額になるだろう。少しでも高値で売却したいのなら、やはり複数の買取店で査定することをお勧めしたい。とくに、全国規模で中古車の販売を行ているお店なら、オークションを通さずに顧客へ販売できるため、より高額な買取価格が期待できるからだ。


日産 リーフ
2015年度下期ガリバー査定実績台数ランキング　234位／1700車種
2016年度上期ガリバー査定実績台数ランキング　252位／1700車種