トヨタ ヴェルファイアの買取相場・査定価格（3ページ目）

【初代20系ヴェルファイア】
初代ヴェルファイアは、高級ミニバンであるアルファードの姉妹車として、2008年に登場した。デビュー直後から、大ヒットモデルとなり、新車でも中古車でも高い人気がある。
人気ミニバンということもあり、中古車の流通台数も豊富だ。流通量が増えれば中古車価格が下がるのが一般的だが、ヴェルファイアは高値安定傾向が続いている。
2代目ヴェルファイアは、2018年にマイナーチェンジした。マイナーチェンジ前のモデルは、価格がやや下落傾向となっている。しかし、こちらも他のミニバンと比べると、相変わらずの高値を維持している。

初代の前期モデルは、年式が古くなっていることもあり、そろそろ価格が付きにくくなってきた。とくに、過走行車やエントリーグレード、内外装のダメージが大きい車両は要注意だ。このようなクルマは、いつ大幅に価格が下がるか予想ができないため、早めの売却がおすすめだ。また、ハイブリッド車は人気が高く、ガソリン車より高い査定価格になりやすい。

【2代目30系ヴェルファイア】
2代目となるヴェルファイアは2015年に登場した。2017年にマイナーチェンジしたこともあり、マイナーチェンジ前のモデルは価格がやや下がっている。初代同様、基本的に高値を維持。ハイブリッド車は、さらに高値傾向であることも変わらない。
2代目ヴェルファイアから、超高級グレードであるエグゼクティブラウンジが投入された。高額車であることから中古車流通量はとても少なく、ヴェルファイアのなかでもかなり高額査定となりやすい。

初代と2代目で大きく異なるのが、アルファードとの査定価格差だ。
初代はアルファードを超える人気を誇っていたが、2代目はマイナーチェンジ後以降、人気は急降下。新車販売台数は、アルファードの50％位に落ち込んでいる。
この人気低迷を受け、2代目ヴェルファイアの査定価格は、アルファードと比べると、低くなる傾向が強くなっている。この傾向が変わることは難しく、クルマを手放すことを考えているのなら、早急に売却を考えたほうが良い。

ヴェルファイアの人気色は、世代共通でホワイトパールとブラックだ。この2色と他のボディカラーでは、同じグレードであっても査定額にかなりの差が出ることがある。
ブラックは傷や汚れが目立ちやすいので、ボディがきれいであればあるほど、査定額がアップするだろう。

グレードでは、エアロパーツ類を装着したスポーティなZ系の人気が高くプラス査定。そのZ系のグレードをベースとした特別仕様車ゴールデンアイズも人気が高く、高値での買取りを期待できる。
2代目ヴェルファイアでは、超豪華グレードのエグゼクティブラウンジも高価買取の対象だ。このクラスでは、より豪華に感じる2列目キャプテンシートが人気。8人乗りより7人乗りの方が、プラス査定になりやすい。

排気量は、ハイオクガソリン仕様の3.5Lより、レギュラーガソリン仕様の2.5L、または2.4L車の人気が高い。排気量が小さい方が車体価格や税金が安いこともあり、中古車になったときに買いやすさを感じるからだ。
装備関連では、ムーンルーフ、本革シート、純正ナビ、後席モニターが不動の人気アイテムでプラス査定の対象。豪華さが重要視される車種なので、いかに贅沢な装備が付いているかで、査定価格も比例してアップする。

ヴェルファイアは、カスタマイズされた車両が多いのも特徴で、純正のエアロパーツ系はプラス査定になりやすい。一方で、過剰なカスタマイズを施したモデルは、買取りやディーラー下取りではマイナス要因になる。ノーマルに近いレベルにまで戻して、査定を受けると良い。

また、年式が古くてもヴェルファイアのようなLLサイズミニバンは、日本だけが売り先ではない。東南アジアでも人気が高く、超高額で取引されているケースもある。年式が古く、内外装にダメージが多い場合でも、価格が付く可能性があるので、諦めずに査定することをおすすめする。
海外では、豪華仕様のクルマの方が人気は高い。こうした海外との取引は、ディーラー系の苦手とするところだ。そのため下取りではなく、世界中でのニーズを買取額に反映できる買取店の方がおすすめだ。
また、ヴェルファイアのような人気車は、中古車でもすぐに売れてしまう。そのため、自社で中古車販売網を持っている買取店は、ディーラー下取りより高値が付く場合が多い。