2019年 安全な車ランキング【ミニバン編】

自動車ニュース / ガリバー

2019.4.19

2019年 安全な車ランキング【ミニバン編】

ミニバン

安全なクルマ ランキング2019

ミニバンの安全性

ミニバンは大きく重いため、歩行者や小さなクルマと衝突すると、大きな事故になる可能性が高い。もはや、歩行者検知式自動ブレーキを含めた予防安全装備は必須と言ってもいいだろう。
また、重いクルマは速ければ速いほど、衝突時のエネルギーが大きくなるので、できるだけ速い速度から作動する自動ブレーキかどうかという点も重要だ。

ミニバンは、家族など多くの人を乗せて走る機会が多いクルマだ。それだけに、同乗者の安全も守る必要がある。
エアバック類は、2列目シート以降のサイド&カーテンエアバッグの有無も重要だ。

ボディサイズが大きいため死角も増える。その死角にリスクが潜んでいることも多い。
そのため、カメラ映像などで死角を減らす機能も必要だ。
安全だけでなく、運転もしやすくなり、結果的に安全性も高まる。

BEST.1

トヨタアルファード/
ヴェルファイア

トヨタ アルファード/ヴェルファイア

トヨタ アルファード/ヴェルファイアは、2018年1月にマイナーチェンジを行い、遅れていた予防安全装備を拡充した。
これによって、トヨタの先進予防安全装備パッケージであるトヨタセーフティセンスが、全車に標準装備化された。

このトヨタセーフティセンスは昼間・夜間の歩行者だけでなく、昼間の自転車まで認識し衝突を回避・軽減できるようになっている。
歩行者・自転車検知式自動ブレーキの他に、車線維持を支援するレーントレーシングアシスト、先行車追従式クルーズコントロール、標識読み取りディスプレー、自動ハイビーム機能などがセットになっている。
その他の安全装備では、踏み間違えてもサポートするインテリジェントクリアランスソナーも標準装備化。エアバッグ類も充実しており、サイド&カーテンエアバッグに、ニーエアバッグも標準装備化しており、優れた安全性能を誇る。

ただし、高額車なのに、その他のちょっとした安全装備がオプション設定となっている点が物足りない。
後側方から接近する車両を検知し警報を発するブラインドスポットモニター、バック時に後方左右から接近する車両を検知し警報を発するリヤクロストラフィックアラートが、一部グレードを除きオプション設定。

これらの装備は、大きなアルファード/ヴェルファイアを運転する上で、日常的に使う安全装備だ。
高価なものではないので、標準装備化が望ましい。アルファード/ヴェルファイアの購入時は、積極的にオプション選択したい。

BEST.2

ホンダステップワゴン

ホンダ ステップワゴン

ホンダ ステップワゴンには、ホンダの先進予防安全装備であるホンダセンシングが、1グレードを除き全車に標準装備化されている。
ホンダセンシングは多機能で、歩行者検知式自動ブレーキや路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能など、多くの予防安全装備がセットになっている。
また、サイド&カーテンエアバッグも12グレード中、7グレードに標準装備。
3グレードにオプション設定となっており、乗員の保護に関しても高いレベルにある。

ただ、後側方車両接近警報などが用意されていないのは残念なポイント。
クルマの周囲を映像で確認できるマルチビューカメラシステムはオプション設定として用意されているものの、一部グレードには装着できない。

しかし、5ナンバーサイズのミニバンのなかで、ステップワゴンはかなり高いレベルの安全装備を装着したモデルだろう。

BEST.3

三菱デリカD:5

三菱 デリカD:5

三菱デリカD:5は、大幅マイナーチェンジを施し2019年2月に発売開始された。
この大幅マイナーチェンジでは、安全装備が一新され、大幅に安全性能を向上させている。

歩行者検知式自動ブレーキに、車線逸脱警報システムや先行車追従式クルーズコントロール、オートマチックハイビームを標準装備した。
このクラスでは、車線逸脱警報でなく、車線維持支援などの機能が欲しいところだ。

安全装備そのものは高いレベルにあるが、やや惜しい仕様となっている。
ニーエアバッグやカーテンエアバッグはあるものの、サイドエアバッグの設定が無い。
後側方車両検知警報システムや後退時車両検知警報システムなどの安価な装備が最上級グレードに標準装備。
一部グレードにオプションで、装備できないグレードも多い。
車両周辺をカメラ映像でモニターに表示。死角を無くし、人や物との接触を回避できるマルチアラウンドモニターも最上級グレードにのみ標準装備。
その他のグレードでは、オプションもしくは装着不可になっている。

BEST.4

トヨタノア/
ヴォクシー/
エスクァイア

トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア

2019年1月にようやく待望の歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備であるトヨタセーフティセンスが、トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイアに標準装備化された。
従来自動ブレーキは対車両のみだったので、大幅に予防安全性能は向上している。
ただ、昼間の自転車検知機能が上級車のアルファード/ヴェルファイアにはあって、ノア/ヴォクシー/エスクァイアには盛り込まれていない。これは非常に残念なポイントだ。

また、ノア/ヴォクシー/エスクァイア選びで注意したいのは、誤発進を抑制するインテリジェントクリアランスソナーが、オプションになっている点だ。
もはや、標準装備が当り前といえる装備なので、購入時は装備されているか確認してほしい。

サイド&カーテンエアバッグ類も、全車オプション設定という物足りなさとなっている。
ただ、運転席にはニーエアバッグが装備されているので、ライバル車に対してアドバンテージをもつ。

BEST.5

日産セレナ

日産 セレナ

日産セレナは、歩行者検知式の自動ブレーキであるインテリジェント エマージェンシーブレーキと車線逸脱警報を全車に標準装備化。
とりあえず最低限の予防安全装備を標準装備、といった装備だ。
その他の安全装備に関しては、オプションがほとんどという状況で、少々物足りない仕様になっている。

セレナのウリでもある同一車線内を維持しながら、先行車に追従式するクルーズコントロール機能があるプロパイロットもオプション設定。
車線逸脱防止支援システムやふらつき警報、踏み間違い衝突防止アシスト、標識検知機能、サイド&カーテンエアバッグなどがセットオプションになっている。
残念なのは、こうしたオプションでさえ中・上級グレードでないと選択できない点だ。

また、自社の周辺を映像で確認、さらに周囲の移動物も検知し警報を発するインテリジェント アラウンドビューモニターも同様に、上級グレードにしか装備できない。

安全なミニバンを選ぶためのポイント

各車ともに歩行者検知式自動ブレーキが標準装備されている点については、高く評価できる。
アルファード/ヴェルファイアに関しては、昼間の自転車まで検知できるようになったことで、今後このクラスの安全装備はさらに向上していくだろう。

ミニバンは、背が高く重心高が高いことが影響して、横風や路面の影響を受け、フラフラすることが多い。
こうした不安感を解消するためにも、やはり車線逸脱警報だけでなく、車線維持支援機能のあるモデルがロングドライブではおすすめだ。

また、ミニバンは多くの乗員を乗せることができるため、前席だけでなく3列目までカバーするカーテンエアバッグは必須アイテムといえる。
車種によっては、ほとんどオプションなのだが、積極的に選んでほしい安全装備の一つだ。

そして、ミニバンは大きいため死角も多い。
車両周辺をカメラ映像で確認できる機能も欲しい。
クルマの死角にいた子供に衝突してしまったり、死角で見えなかった障害物に接触したりするなどのリスク軽減につながる。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
トヨタアルファード/
ヴェルファイア
ホンダステップワゴン 三菱デリカD:5 トヨタノア/
ヴォクシー/
エスクァイア
日産セレナ
対車両自動ブレーキ

歩行者検知式自動ブレーキ

誤発進抑制制御

※1

※2

一部グレード
装着不可
サイドエアバック

一部グレード
オプション
または装着不可

全車オプション設定

一部グレード
装着不可
カーテンエアバッグ

一部グレード
オプション
または装着不可

全車オプション設定

一部グレード
装着不可
車線逸脱警報

車線維持支援

×

×

一部グレード
装着不可
後側方車両検知警報

一部グレード
装着不可

×

一部グレードのみ標準装備またはオプション設定

×

×

後退時後方車両接近警報

一部グレード
装着不可

一部グレード
装着不可

一部グレードのみ標準装備またはオプション設定

×

一部グレード
装着不可
オートマチックハイビーム

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

※1…アルファードは一部グレードオプション
※2…ヴォクシーは一部グレードオプション

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

関連記事

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員