スライドドアの車は子供や高齢者の乗り降りに便利でファミリーカーとしても人気です。スライドドアが搭載されている車のボディタイプは限られている分、それぞれの特徴を吟味しやすいです。今回はおすすめのスライドドアの車をボディタイプ毎に紹介します。
スライドドアの車はなぜ人気?メリットは?
近年人気がとても高いスライドドア搭載車。スライドドアの付いた車には、以下のようなメリットがあります。
- 開口部が広く、乗り降りが楽
- 荷物の出し入れもしやすい
- ドアの開閉時にぶつける心配がない
- 全高が高く、居住性が高い
スライドドアの最大のメリットは、人の乗り降りや荷物の出し入れが楽なこと。電動のドアであれば開け閉めに力が要らず、開口部が広いので、高齢者や小さな子どもも乗り降りしやすいです。
また最近は、子どもや荷物を抱えたままドアを開けられるハンズフリー機能をオプション設定した車も増えています。
この他にも、スライドドア搭載車は全高の高さでもメリットがあります。スライドドアを搭載すると設計上全高が高くなりやすく、その分だけ居住性も高いです。
スライドドア搭載車のボディタイプと選び方
スライドドアのあるボディタイプは、主に以下の3種類です。
ボディタイプ | 特徴 |
---|---|
軽自動車 |
|
コンパクトカー |
|
ミニバン |
|
ボディタイプによる主な違いは車両価格と維持費・乗車定員・積載量・運転のしやすさです。家族構成や住んでいる地域、ライフスタイルなどを考慮してボディタイプを選びましょう。
特にスライドドア付きのコンパクトカーは車種が少ないので吟味して選びましょう。現在、国産スライドドア付きのコンパクトカーはソリオ、デリカD:2、トール。以下のランキングではコンパクトミニバンとして紹介していますが5ナンバーという括りで見るとあとはシエンタとフリードのみです。
Q. スライドドア搭載のSUVはないの?
2022年12月末現在、スライドドア付きのSUVは販売されていません。
SUVはオフロード性を重視するため、最低地上高を高くし、車重が重くなりすぎないようにしています。そのため広い開口部が必要で、重量のあるスライドドアとは相性が悪いです。
ただし三菱の「デリカD:5」など、スライドドア搭載でSUV風の車は存在します。また一部メーカーで開発中のモデルもあります。
スライドドアの車おすすめ車種10選
今回ご紹介するオススメ車種は、以下の10車種。どれも安全性や機能性、走行性などに優れた実力派です。
分類と紹介番号 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 |
---|---|---|---|
軽自動車① | ホンダ「N-BOX」 | 131.5万円~206.8万円 | 9.9万円~213.9万円 |
軽自動車② | 日産「ルークス」 | 141.6万円~216.4万円 | 5万円~265万円 |
軽自動車③ | ダイハツ「ムーヴキャンバス」 | 149.6万円~192万円 | 53.8万円~212万円 |
コンパクトカー① | スズキ「ソリオ」 | 151.6万円~214.8万円 | 8万円~254.8万円 |
コンパクトカー② | ダイハツ「トール」 | 146.3万円~210.6万円 | 79.6万円~238万円 |
ミニバン① | トヨタ「シエンタ」 | 195万円~310.8万円 | 5万円~379.5万円 |
ミニバン② | トヨタ「ヴォクシー」 | 309万円~396万円 | 5万円~496万円 |
ミニバン③ | トヨタ「アルファード」 | 319.8万円~1514.1万円 | 39.8万円~1507.3万円 |
外車① | メルセデス・ベンツ「Vクラス」 | 535万円~1218万円 | 35万円~1218万円 |
外車② | ルノー「カングー」 | 199.8万円~282万円 | 20万円~382万円 |
※各車種の情報はガリバーの「自動車カタログ」より引用しています。価格、サイズ、装備、相場は記事の加筆修正時の情報で、今後モデルチェンジなどの理由で変更される可能性があります。
スライドドア付き軽のおすすめ3選
軽自動車の場合、スーパーハイトワゴンと一部のハイトワゴンにスライドドアが搭載されています。
①ホンダ「N-BOX」
- 新車時価格:131.5万円~206.8万円
- 中古車相場:9.9万円~213.9万円
シンプルで上品なデザイン、スペースを無駄なく使った車内空間、高い安全性能とN-BOXは総合力抜群です。
安全性能では「ホンダセンシング」を全車標準装備。軽自動車でも珍しい追従走行機能や、自転車も検知する自動ブレーキを搭載しています。後部座席の跳ね上げ機能など、実用性も高いです。子育て世代からの支持も厚く、2020年から3年連続で「マザーズセレクション大賞」に選ばれています。
2023年夏以降にフルモデルチェンジするとの噂もあります。
<関連記事>どっちがいい?N-BOXとワゴンRスマイルを徹底比較!
②日産「ルークス」
- 新車時価格:141.6万円~216.4万円
- 中古車相場:5万円~265万円
性能の高さならルークスも負けていません。
安全性能はN-BOXよりわずかに劣るものの、自動追従機能のプロパイロットや事故時のSOSコールなど、従来は高級車に装備されていた機能を積極的に搭載しています。また走行性の高さはスーパーハイトワゴンの中でトップクラス。「軽自動車でも走行力の高い車がいい」という人におすすめです。
ハンズフリー電動スライドドアや撥水防水加工のシートも選択できるので、子育て世代にも安心です。
<関連記事>どっちがいい?日産「ルークス」とダイハツ「タント」徹底比較!
③ダイハツ「ムーヴキャンバス」
- 新車時価格:149.6万円~192万円
- 中古車相場:53.8万円~212万円
ムーヴキャンバスは2022年夏にフルモデルチェンジしたばかり。「スーパーハイトほどの高さは要らない」「実用性とかわいさを両立させたい」という人におすすめです。
安全性能はダイハツの予防安全装備「スマートアシストⅢ」を全車標準装備。昼夜の歩行者に対応する自動ブレーキを搭載しています。エントリーモデルから電動スライドドアも装備されており、上位グレードではキーを持つ人が車に近づくだけでドアが開く「ウェルカムオープン機能」も付いています。
現在は登録済み未使用車も多く出回っているので、中古車も検討してみてください。
<関連記事>何が違うの?ダイハツ「ムーヴキャンバス」新旧モデル比較
スライドドアの軽自動車は車種が多いです。以下の記事ではスライドドアの軽自動車に絞って、より詳しく紹介をしているので軽自動車の購入検討をしている人は参考にしてみてください。
スライドドア付きコンパクトカーのおすすめ2選
コンパクトカーの中でスライドドアが搭載されているのは、ミニバンの小型版ともいわれる「プチバン」です。プチバンは基本的に2種類(OEM車が別途3種類)しかありません。
①スズキ「ソリオ」
- 新車時価格:151.6万円~214.8万円
- 中古車相場:8万円~254.8万円
プチバンという新たな分野を開拓したソリオ。
スズキ自慢のマイルドハイブリッドを搭載し、ボディの軽量化を図っているため競合車の「トール」やそのOEM車より低燃費です。
内装はセンターメーターを採用するなど、スポーティな雰囲気に仕上がっています。荷室は130㎝程度のゴルフバッグを3〜4つ積めるほどの広さで、使い勝手も充分です。
なお三菱の「デリカD:2」はソリオのOEM車です。
<関連記事>どっちがいい?スズキ「ソリオ」とトヨタ「ルーミー」徹底比較!
②ダイハツ「トール」
- 新車時価格:146.3万円~210.6万円
- 中古車相場:79.6万円~238万円
ダイハツが手掛けたプチバン「トール」。長年人気のトヨタ「ルーミー」は、実はトールのOEM車です。開発や生産はダイハツが行っています。
燃費では競合車のソリオに劣るものの、安全性能はトールに軍配が上がります。全グレードに「スマートアシストⅢ」を装備しているため、基本的な安全性は高いです。
ルーミーを検討するのであれば、トールやもう一つのOEM車スバルの「ジャスティ」も検討してみましょう。
スライドドア付きミニバンのおすすめ3選
ミニバンはどれでもスライドドア付き。サイズ展開が幅広いので、乗車定員や運転のしやすさを考慮して、車種を絞り込んでください。
①トヨタ「シエンタ」
- 新車時価格:195万円~310.8万円
- 中古車相場:5万円~379.5万円
ミニバンの中では最も小さい分類のシエンタ。コンパクトカーサイズながら、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを選択できます。
シエンタは2022年夏にフルモデルチェンジし、見た目や性能が一新されました。ハイブリッドモデルの燃費は28.8㎞/L(WLTCモード)と非常に優れています。また車内空間が広くなり、居住性も向上しました。スライドドアのハンズフリー機能も選択できます。
7人乗りの3列目はあまり広くないので、「子ども用」「非常用」程度に考えましょう。
中古車では型落ちした2代目の未使用車なども出回っています。また唯一の競合車ホンダ「フリード」とも比較してみてください。
<関連記事>トヨタ「新型シエンタ」とホンダ「フリード」を徹底比較!
②トヨタ「ヴォクシー」
- 新車時価格:309万円~396万円
- 中古車相場:5万円~496万円
2022年1月にフルモデルチェンジしたヴォクシー。ミドルサイズミニバンの中で高い人気を誇る一台です。
モデルチェンジに伴って安全性能が大幅にグレードアップされ、今や安全装備は国産車でトップクラス。燃費性能も向上しており、ハイブリッド車は低燃費でありながら走りの力強さを増しています。
同じトヨタから販売されている「ノア」は姉妹車。基本的な性能は変わらないので、デザインの好みでノアを選んでも良いでしょう。
<関連記事>ノアの見た目も確認!「ヴォクシー」「ノア」新旧モデル比較
③トヨタ「アルファード」
- 新車時価格:319.8万円~1514.1万円
- 中古車相場:39.8万円~1507.3万円
威厳ある大型ミニバンのアルファード。2023年5月頃にフルモデルチェンジ予定のモデル末期ですが、その人気ぶりは衰えることを知りません。
高級感のある内外装、運転席も含めた快適さ、高い走行性能、車両重量の割に燃費の良いハイブリッドモデルなど、魅力は満載。安全性能も2018年のマイナーチェンジ以降のモデルを選べば安心です。
2022年の比較的早い段階から新車の受注を停止しており、モデルチェンジすれば車両価格が上がる可能性もあります。中古車は納期も短く、年式によって価格も幅広いので、ぜひ一度チェックしてみてください。
<関連記事>中古で買うならどっち?トヨタ「ヴォクシー」対「アルファード」を比較
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スライドドア付き外車のおすすめ2選
外国車でスライドドアを搭載している車種はとても少ないです。今回は数少ない車種の中から日本で人気の高い2車種を紹介します。
①メルセデス・ベンツ「Vクラス」
- 新車時価格:535万円~1218万円
- 中古車相場:35万円~1218万円
アルファードよりもサイズの大きいVクラス。大きく目立つベンツのロゴも含めて、存在感は抜群です。
Vクラスは商用車をベースに造られており、高級感や快適さより「大人数での移動手段」としての役割が重視されています。そのため乗り心地はアルファードの方が上質です。ただし2列目と3列目を向かい合わせにできるシートアレンジなど、Vクラスならではの魅力もあります。
②ルノー「カングー」
- 新車時価格:199.8万円~282万円
- ・中古車相場:20万円~382万円
シエンタより一回り大きいサイズのカングーは、日本の道路でも使い勝手が良いサイズ感で人気です。荷室のドアが観音開きになっていたり、前席上部にオーバーヘッドコンソールがあったりと、多くの国産車にない特徴も備えています。
なお現行モデルは既に新車での販売を終了しており、2023年春以降にサイズアップして顔つきも大きく変わった新型が発売されます。
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クルマ選びは数年後を見通して
スライドドア付きの車を選ぶ人の場合、家族での利用を意識している人も多いです。こうした場合は将来の家族計画や子どもの成長を見越して車を選びましょう。「子どもが大きくなっても乗れる新車を買う」「子どもが車内を汚すのも見越して中古車にする」など、選択はさまざまです。
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ルークスのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年3月(2020年3月)〜現在
- 新車時価格
- 141.6万円〜216.4万円