安全な車ランキング2018 5ナンバーミニバン編

自動車ニュース / ガリバー

2018.4.20

安全な車ランキング2018 5ナンバーミニバン編

5ナンバーミニバン

安全なクルマ ランキング2018

5ナンバーミニバンの安全性

5ナンバーミニバンの車重は、1,600㎏前後と重く、そして大きい。これだけ大きなクルマが、歩行者や小さなクルマと衝突すると当然大きな事故になる可能性が高い。だからこそ、5ナンバーミニバンには歩行者検知式自動ブレーキを含めた衝突被害軽減ブレーキが絶対に必要だ。また家族など大切な乗員を多く乗せる機会が多いクルマである。そうなれば、同乗者の安全が確保できることも重要なポイントになってくる。

そして5ナンバーミニバンのボディは大きいため、死角も多い。だからこそ、カメラを使いモニターに表示することで死角を減らしてくれる車両周辺監視モニターもあると、より安全で運転もしやすくなる。

セーフティ・サポートカーの選び方と注意点

最近では、セーフティ・サポートカー(略称:サポカー) といった国が推奨する新しい自動車安全コンセプトが宣伝文句としてよく使われている。

ただし、全てのサポカーが安全とは限らないので、注意が必要だ。先進ライト、車線逸脱警報ペダル踏み間違い時加速抑制装置が同時装備されている、本当に装備の充実したクルマの場合は、サポカーの中でも「セーフティ・サポートカーSワイド」という区分になっている。同じモデルでもグレードによって違う区分のセーフティ・サポートカーになっている場合もあるので、じっくり比較検討する必要がある。

BEST.1

ホンダステップワゴン

ホンダ ステップワゴン

ステップワゴンには歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「ホンダセンシング」が全車標準装備化されている。歩行者検知式自動ブレーキや路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能など、多くの先進予防安全装備がセットになっている。高く評価したいのは、ホンダセンシングが最廉価グレードを除き全車に標準装備化されていることだ。5ナンバーミニバンで、ホンダセンシング並みの安全装備を標準装備化しているモデルはない。どのグレードを買っても高いレベルの安全性能が担保されている。

ただしサイドエアバッグやカーテンエアバッグといった安全装備は、意外と物足りない仕様となっている。エントリーグレードでは装着不可。中間グレードではオプション設定。クルマの周囲を映像で確認できるマルチビューカメラシステムは、エントリーグレードには装備不可。その他は、オプション設定だ

BEST.2

日産セレナ

日産 セレナ

セレナは、歩行者検知式の自動ブレーキである「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」と車線逸脱警報が全車に標準装備化されている。どのグレードを買っても、それなりの安全性能を得ているので安心だ。

ただ、セレナの場合、その他の安全装備がほぼオプションとなる。同一車線内で先行車に追従走行できる運転支援システムであるプロパイロットやアクセルとブレーキの踏み間違い衝突防止アシストやサイドエアバッグやカーテンエアバッグも上級グレードにのみオプション設定となっている。残念なのは、こうした安全装備のオプションが上級グレード以外では選べないことだ。駐車時などのうっかり衝突事故防止に効果があるインテリジェント アラウンドビューモニターも同様に、上級グレードにしか装備できない。

BEST.3

トヨタノア/ヴォクシー/エスクァイア

トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア

残念ながら、トヨタ系の5ナンバーミニバンはすべて歩行者検知式自動ブレーキが用意されておらず、先進予防安全装備の装着が大きく遅れている。一応、トヨタセーフティセンスCと呼ばれる衝突被害軽減ブレーキは用意されているものの、今となっては簡易型のもので、対車両のみ30㎞/h以下という低速域でしか機能しない。簡易型であるのにもかかわらず、全車標準装備化されておらずエントリーグレードにはオプション設定という物足りない設定になっている。

エアバッグ関連では、運転席にニーエアバッグが標準装備化されているものの、サイド&カーテンエアバッグなどは全車オプション設定。簡易型の自動ブレーキしかないのだから、せめてサイド&カーテンエアバッグくらいは標準装備化するなどの対応が欲しいところだ。予防安全性能重視という面では、非常に選びにくいモデルといえる。

安全な5ナンバーミニバンの選び方と注意点

各社の安全装備に対する考え方が、明確になっている。歩行者検知式自動ブレーキを全車に標準装備化したステップワゴンとセレナは、歩行者事故を大幅に減らすことが可能にした。クルマは扱い方を誤ると人を殺す商品。こうしたリスクを先進予防安全装備で回避・被害軽減するという意味で、ステップワゴンとセレナは社会的責任を果たした結果になった。

対して、業界のリーディングカンパニーであるトヨタの5ナンバーミニバンは、先進予防安全装備に関してはかなり消極的。安全に対する企業の姿勢に疑問が残る。

ただ、ステップワゴンとセレナも万全とは言えない。ステップワゴンは、サイド&カーテンエアバッグが装備されているグレードもしくは、オプションで選択する必要がある。また、セレナはサイド&カーテンエアバッグなども含め、多くの安全装備がオプション設定されている。セーフティパックと呼ばれるセットパッケージがあるので、こうしたオプションを積極的に選択したい。

安全装備比較表

  • …全車標準装備
  • …一部標準装備または一部オプション
  • ×…標準装備なし
ホンダステップワゴン 日産セレナ トヨタノア/ヴォクシー/
エスクァイア
対車両自動ブレーキ

(1グレードを除く)

一部オプション
歩行者検知式自動ブレーキ

(1グレードを除く)

×

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

前方のみ(1グレードを除く)

オプション、一部設定なし

前方のみ
サイドエアバッグ

(1グレードを除く)

オプション、一部設定なし

全車オプション
カーテンエアバッグ

(1グレードを除く)

オプション、一部設定なし

全車オプション
車線逸脱警報

(1グレードを除く)

一部オプション
車線維持支援

(1グレードを除く)

オプション、一部設定なし

×

後退時後方車両接近警報

一部オプション

×

×

オートマチックハイビーム

×

一部設定なし

一部オプション

※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別安全なクルマランキング

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員