エクストレイル(日産)の買取相場・査定価格(5ページ目)

2代目エクストレイルは、2007年に登場した。基本的に、初代エクストレイルのオフローダー的デザインやコンセプトが踏襲されている。

2008年には、GTがデビュー。日本の厳しい排ガス規制をクリアした、クリーンディーゼルエンジンが搭載されたモデルだ。
力強さと低燃費性能を両立したモデルだったが、デビュー直後は6MTのみだった。高価な価格設定も影響し、販売台数は伸びなかった。
2010年に6速ATを搭載したモデルが登場するも、同様の結果となった。

3代目となる現行エクストレイルは、2013年に登場した。それまでのタフなオフローダー的デザインから、洗練された都会派デザインへ方向転換が図られた。
エクストレイルは、日産車初となるCMF（コモン・モジュール・ファミリー）が採用された、世界戦略車でもある。
CMFとは、互換性のあるプラットフォーム（車台）を多種多様な車種に使い、大幅なコストダウンを図る仕組みだ。ルノーと提携して開発された。

オールモード4×4や水洗い可能なラゲッジボードは、しっかりと継承された。タフギヤとしての価値は失っていない。
搭載されたエンジンは、2.0LのMR20DD型だ。FFと4WDの設定があり、このクラスでは珍しく7人乗りも用意された。
安全装備は、歩行者検知式自動ブレーキ関連である「安全装備エマージェンシーブレーキ」が用意された。モデル途中からは、標準装備化され、安全装備のレベルは高い。

2015年には、待望のハイブリッド車が登場した。2.0Lエンジンとモーターの組み合わせで、20.6km/Lの低燃費を実現した。
大型のバッテリーをラゲッジスペースに積むため、荷室はやや狭くなっている。

その後、エクストレイルは2017年にマイナーチェンジをする。
外観デザインは、日産のデザインアイコン「Vモーショングリル」がより迫力あるものになり、押し出し感がアップした。
注目は、高速道路で車線を維持しながら、前走車に追従する機能だ。簡単な操作でストップ＆ゴーを繰り返すことができる、運転支援技術プロパイロットが用意された。
使い勝手面では、国産SUVでは珍しい4:2:4分割のリヤシートが採用された。よりフレキシブルに、後席と荷室を使い分けられるようになった。

全世界的にSUV人気が続いていることもあり、日本マーケットでもSUVのリセールバリューが高い。日産エクストレイルの買取価格もかなり期待できるだろう。

ただし、2代目前期モデルは、そろそろ価格が付かなくなるギリギリのラインになっている。後期モデルに関しては、状態が良ければ十分に価格が付く可能性が高い。
しかし、前期モデルはいつ価格が付かなくなるかわからないため、2代目前期モデルはなるべく早く売却する方がいいだろう。

2代目エクストレイルで高値査定が期待できるのは、ディーゼルエンジンを搭載したGT系だ。また、FFより4WDの方が高値傾向となっている。

3代目エクストレイルは、総じて高いリセールバリューを誇っている。
ただし、マイナーチェンジ前の前期モデルは、徐々に価格が下がっている。売却を考えているのであれば、売り時のタイミングだ。
より高価買取が期待できるのは、ワイルドな外観デザインをもつエクストリーマー系、NISMO、ハイブリッドモデルだ。4WDだと、さらにプラス査定となるだろう。
ボディカラーは、白と黒系が良い。装備は、純正ナビ、プロパイロット、サンルーフがあれば期待できる。

SUVは世界的に高い人気があるので、低年式でも高値査定が期待できる。
しかし、ディーラーは、低年式モデルをあまり売りたがらない。そのため、低年式のディーラー下取り価格は、相場より低いことも十分にありえる。

それに対して、買取店の査定は中古車マーケットの状況をダイレクトに反映する方式だ。古くても、需要があり売れるのであれば高値が付く。
より高値で売却したいのであれば、買取店での査定をおススメする。