



60代の車買い替え高齢になっても乗れる車の選び方とおすすめ車種をご紹介
目次
70代以降を見越した車選びを
警視庁の最新データによると、60代くらいまではある程度低く安定していた交通事故の発生件数が70代以降では事故件数が顕著に増加しています。
特に、75歳以上ではペダルの踏み間違いやハンドルの操作ミスによる事故が多いとされています。
車は高額の買い物であり、頻繁に買い換えられる訳ではありません。だからこそ、60代の車選びでは、70代以降での使用も想定した車種選定を心がけましょう。
次の章では、高齢者にも適した車選びのポイントを解説しています。
高齢者でも乗りやすい車選びのポイント4つ

高齢になってからの運転を踏まえると、60代の車選びでは安全性や運転・乗り降りのしやすさ、維持費の安さ、さらにリセールバリューを考慮すると良いでしょう。
1) 先進安全技術が充実している車を選ぶ
車の先進安全技術とは、交通事故の予防や被害軽減、運転者の負担軽減を支援する技術です。現在は、以下のように多くの技術が存在します。
特に付いていると安心なのは「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)」「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」「車線逸脱警報装置」の3つです。
搭載されている技術の数・種類や各システムの性能は、車種や年式によって異なります。できるだけ先進安全技術の充実した車を買うと良いでしょう。
2) 運転しやすい・乗り降りしやすい車を選ぶ
高齢になると、運転能力がどうしても衰えがちです。「距離感を間違えてぶつけた」などの事態を防ぐため、コンパクトで小回りの利く車を選ぶと良いでしょう。また、運転席からの視界が良い車を選ぶのもポイントです。
運転能力とは別に、年齢を重ねれば、足腰も弱くなります。低床フロアでアシストグリップの付いた車を選ぶと、乗り降りしやすいです。
3) ガソリン代や保険料など維持費が安い車を選ぶ
65歳以上では、年金と貯蓄をベースに生活する人も多いです。月々の生活費を抑えたほうが先の見通しを立てやすいため、できるだけ維持費のかからない車を選びましょう。
維持費の内訳は、ガソリン代など「走るための費用」、自動車税や重量税などの「税金」、自賠責保険や任意保険といった「保険料」、そして「整備・メンテナンス費用」の主に4種類です。
軽自動車やコンパクトサイズの車なら燃費が良く、税金も抑えられる傾向があります。また、任意保険料は車種や年式などによって金額が変わりますが、安全装備の整った車だと保険料が安くなりやすいです。
4) リセールバリューが高い車を選ぶ
リセールバリューとは、車を手放すときに「どのくらいの価値があるのか」を指す数値です。新車購入から時間が経過しても、売却価格が下がりにくい車を「リセールバリューの高い車」といいます。
リセールバリューの高い車なら、下取りや買取で高値がつきやすいです。「車を途中で買い替えたい」「途中で免許を返納するかも」といった場合は、リセールバリューの高い車を選びましょう。
60代の人におすすめの車種5選
ここからは、60代で車を買い替える人におすすめの車を厳選してご紹介します。
1) スズキ「スペーシア」

- おすすめグレード:ハイブリッドX(セーフティプラスパッケージ装着車)
- 中古車相場(2023年式):約150~200万円
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
スペーシアは、低床フロアにスライドドアを組み合わせ、乗り降りしやすいです。着座位置が高いので見晴らしが良く、小回りも利きます。
軽自動車なので自動車税が安く、マイルドハイブリッド搭載車ならライバルのN-BOXなどより低燃費。そのため維持費も抑えられます。
おすすめは2023年11月登場の3代目。衝突被害軽減ブレーキの性能は軽自動車トップクラスと言っても良い実力です。また、セーフティプラスパッケージ装着車なら、さらに充実した運転支援機能を備えています。
リセールバリューも高いので、中古で買うなら初度登録(届出)しただけで実際の走行にはほぼ使われていない「登録済み未使用車」をお勧めします。
2) ホンダ「フィット」

- おすすめグレード:e:HE Vクロスター
- 中古車相場(2021年式):約150~190万円
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
現行モデルの4代目フィットは、2020年2月に登場しています。コンパクトカーなのでサイズが小さく、全車で予防安全装備・運転支援機能のパッケージ「ホンダセンシング」を装備しています。
おすすめモデルは、e:HEV クロスターです。「e:HEV」はホンダのハイブリッドシステム、「クロスター」はホンダ車でSUVテイストに仕上げられたモデルを指します。燃費は悪くなく経済的に維持費などが気になる人にも良いですし、クロスターはフィットの標準モデルと比べて最低地上高が高く、見晴らしが良いです。
フィット自体が視界の良さにこだわって造られているので、安心して運転できるでしょう。
3) トヨタ「カローラツーリング」

- おすすめグレード:ハイブリッドW×B(ダブル・バイ・ビー)
- 中古車相場(2023年式):約220~270万円
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
カローラツーリングは、優れた予防安全装備・運転支援機能を備えています。また、ハイブリッド車なら他社のライバルと比べて燃料代を抑えることができ、リセールバリューの値崩れも小さいと考えられます。
ただし、中古で購入する場合は2022年10月の改良後モデルをお勧めします。この改良の前後で燃費性能や安全性能が大きく変化しているからです。
たとえば安全性能では、衝突被害軽減ブレーキの性能が飛躍的に向上。検知対象が昼夜の歩行者・自転車・自動二輪車と幅広く、交差点内右左折時の対向方向車や自転車も検知します。その他の安全装備や運転支援機能も多く備え、安全性能はクラストップレベルです。
4) マツダ「CX-30」

- おすすめグレード:XDプロアクティブ ツーリングセレクション
- 中古車相場(2021年式):約220~270万円
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
CX-30は、2019年9月に登場した都会派コンパクトSUVです。コンパクトカーとほぼ変わらない全長で、全高は多くの立体駐車場に入れる高さとなっています。
マツダは運転のしやすさを重視し、ドライビングポジションにこだわるメーカーです。CX-30は運転者に正しいドライビングポジションを取らせ、ペダルの踏み間違いリスクを低減します。また、SUVなので着座位置が高く、運転しやすいです。安全性能も一定レベルにあります。
おすすめモデルは2020年12月改良後のXD ツーリングセレクション(ディーゼル車)。ハイブリッド車ほど燃費は良くありませんが、燃料の軽油はレギュラーガソリンより20円/Lほど安価です。
5) トヨタ「シエンタ」

- おすすめグレード:ハイブリッドZ
- 中古車相場(2022年式):約270~340万円
※中古車は、年式の他、グレードや走行距離、色、装備などで価格が異なります。こちらの価格帯で必ず購入できるという保証はございませんので、ご了承ください。
現行モデルのシエンタは、2022年8月に発売。コンパクトカーとほぼ同じ全長ながら、2列シートと3列シートを選ぶことができ、最大7人乗車できます。そのため3世代世帯でも使いやすいです。
ミニバンなので着座位置が高く、視界が良好で運転しやすいのもシエンタの特徴。さらにハイブリッド車の燃費は非常に優れており、コンパクトカーと比較しても遜色ありません。安全性能もクラストップの実力で、リセールバリューも高いです。
ただし、廉価グレードや中間グレードを選ぶと装備がやや物足りなさが出ます。購入するなら最上位グレードのハイブリッドZが良いでしょう。
車の買い替えならガリバーにご相談ください!
ここまでご紹介したように、60代の車選びでは①安全性、②運転・乗り降りのしやすさ、③維持費の安さ、④リセールバリューを重視すると良いでしょう。
また、上記の4点以外で気になるのが車両価格です。
特に、最近の車は装備が充実している分だけ高価になりがち。新車で予算オーバーの場合は、中古車も検討してください。
ガリバーでは、お客様のご予算を伺った上で、主要メーカー横断で安全性の高い車や視界の良い車をご案内いたします。「100万円で安全性能の整った車が欲しい」「あと7年くらい乗るなら、どの車種がおすすめ?」など、お気軽にご相談ください。