クルマを買う――そのときにまず考えるのが、「どんなクルマにするか?」ということでしょう。
たとえるなら、リップを選ぶときと同じ。
リップを買うとき、以下のようなことを考えるのではないでしょうか。
どんなタイプのリップを買うのか?
→グロス?口紅?色つきリップ?
どのメーカーのものを買うのか?
→国内メーカー?外資系?いつものメーカー?日本初上陸のブランド?
どんな色を買うのか?
→ピンク?赤?それとも色がつかないもの?
どこから情報を得るのか?
→友達におすすめを聞いてみる?百貨店に行ってみる?情報サイトをのぞく?
クルマを購入するのも、これと同じことです。
どのメーカーのどんなクルマを買うのか、自分で情報を得たうえで判断しなければなりません。
本コラムでは、メーカーや車種の選び方とそのポイントをご説明します。
自分に必要なのはどんなクルマ?
まずは、あなたにぴったりのクルマがどんなものなのかを考えてみましょう。
あなたのライフスタイルを考え、どのようなクルマが最適なのかを検討します。
たとえば、
- 運転が得意ではないあなたには:運転しやすいクルマ
- 子育て中のあなたには:ベビーカーを載せやすいクルマ
- 毎日たくさんクルマに乗るあなたには:維持費が安いクルマ
- スキーが趣味のあなたには:スキーグッズが載せられるクルマ
という具合に、あなたの属性やライフスタイルの棚卸しをし、それにふさわしい“条件”を洗い出します。
それに加えて、譲れない“好み”も洗い出してみましょう。
たとえば、
- ピンクよりも白がいい
- ゴツゴツしたフォルムよりも丸みを帯びているほうがいい
- 軽自動車は好みじゃない
など、ビジュアルや形にもこだわって、検討してください。
さらに、予算がどれくらいなのかも思い描いておきましょう。
メーカーごとの特徴を知ろう!
次に、クルマのメーカーについて知りましょう。
先に挙げた“条件”と“予算”に希望の“メーカー”という要素が組み合わされば、ある程度候補を絞ることができるのです。
まずは、メーカーごとの特徴を見ていきましょう。
トヨタ
販売台数が世界一の、日本を代表する自動車メーカー。
レクサスやクラウンなどの高級車からコンパクトカーまで、豊富なラインナップが自慢です。
ハイブリッドカーのラインナップも充実しており、「プリウス」「アクア」などがその代表。
他方で軽自動車については、あまり種類は多くありません。
ホンダ
F1にも参加するほどの、高いエンジン性能を誇るクルマを提供。
トヨタほどラインナップは多くないものの、「N-BOX」のような軽自動車、「ヴェゼル」のようなSUV、「フィット」のようなコンパクトカーなど時代に合わせた車種が豊富です。
特にハイブリッドカーの「フィット」は燃費、コストパフォーマンス、サイズ感、豊富なカラーバリエーションで人気を集めています。
日産
カルロス・ゴーン社長による立て直しで息を吹き返したメーカー。
最近では、自動運転の技術も評価されています。
ミニバン「セレナ」やSUV「エクストレイル」といったファミリー向けのクルマが売れ筋。
国内では数少ない完全電気自動車「リーフ」や、自動車ファン垂涎の「GT-R」も日産のクルマです。
有名なクルマ:セレナ、エクストレイル、リーフ、エルグランドなど
三菱
SUVの「パジェロ」や「アウトランダー」、ミニバンの「デリカ」などスポーティーなクルマに定評があります。
電気自動車やプラグインハイブリッドでは国内メーカーで一歩進んでおり、完全電気自動車の軽「i-MiEV」や、プラグインハイブリッドのSUV「アウトランダーPHEV」を展開しています。
有名なクルマ:パジェロ、デリカ、アウトランダーなど
マツダ
デザイン性という点で特に評価が高い日本メーカー。
「CX-3」「CX-5」など海外でも評価が高いSUV、根強いファンが多い「ロードスター」などのラインナップがあります、軽自動車のラインナップは少なめです。
他社がハイブリッドに注力するなか、クリーンディーゼル車を数多く展開しています。
スバル
トヨタの傘下に入ったメーカーながら、根強いファンを持つメーカー。
安全技術「アイサイト」は国内外から高い評価を受けています。
有名なクルマ:フォレスター、レガシイ、インプレッサスポーツなど
ダイハツ
トヨタの子会社であり、軽自動車で国内シェアNo.1のメーカーです。
ラインナップの大半は軽自動車。
軽のオープンカー「コペン」、丸みを帯びた「ミラ」シリーズや「Cast」、背が高い「WAKE」や「タント」など軽自動車のラインナップは非常に豊富です。
スズキ
軽自動車とコンパクトカーを中心に販売しているメーカー。
特に軽自動車のラインナップが豊富で、「スペーシア」「スイフト」「ワゴンR」「ハスラー」などが代表格です。
メルセデス・ベンツ
高級車の代名詞でもある、ドイツ車のメーカー。
「Sクラス」のような手が届きにくいクルマだけでなく、実は「Aクラス」や「GLA」などなら新車で300万円台、中古なら100万円台と比較的リーズナブルな価格で手に入るクルマもあります。
インテリアの高級感、安全技術のレベルの高さにも定評があります。
アウディ
高いデザイン性で、特に若い人に人気のドイツ車メーカー。
シンプルながら上質なスタイルは嫌味がなく人気を集めています。
ハッチバックの「A3」やSUVの「Q3」や「Q5」なども展開しています。
BMW
走りに定評がある高級ドイツ車メーカー。
特に「3シリーズ」は、BMWファンから入門者まで自動車好きの中で幅広い支持を集めています。
SUVの展開も豊富で、ドイツ車では珍しく「グランツアラー」「アクティブツアラー」というミニバンも展開しています。
フォルクスワーゲン
ドイツ車ながら、比較的リーズナブルな価格帯のメーカー。
特徴的なフォルムと豊富なカラーバリエーションが特徴の「ニュービートル」はブランドのシンボルです。
他にも「ゴルフ」のようなコンパクトカーやワゴンを多数展開しています。
MINI
イギリスに起源をもち、今はBMWの傘下に入っている自動車メーカー。
その名の通り、コンパクトなサイズのハッチバックやSUV、クーペのみを展開しています。
クラシカルで個性的なデザインは、一目見るだけでミニのクルマだと分かるほど。
カラーやパーツデザインのバリエーションが豊富なところもポイントです。
おトクに買うなら複数のメーカーから車種を選ぼう
好みに合いそうなメーカーが見つかったら、次は車種を選んでみましょう。
このときにおすすめなのが、購入ギリギリまで複数のメーカーの中から検討することです。
なぜなら、「絶対にこのメーカーのクルマがいい」というこだわりがなければ、希望に沿うクルマはいくつかのメーカーの中から見つかるはずだからです。
複数のメーカーの中から希望のクルマを探し、その中からより条件の良いクルマを選ぶほうが結果的に“おトク”になります。
たとえば、希望するクルマがモデルチェンジしたばかりのタイミングのとき。
そのクルマのライバルになる他社のクルマは、値引きしてもらえる可能性が高いです。
他社でもらった見積もりを持って行って交渉するのも一手でしょう。
一つのメーカーに行くのではなく、中古車販売店も含めて複数のお店を訪問し、よりよい条件を引き出すことをおすすめします。
迷ったら複数のメーカーを扱っている販売店へ
メーカーの店舗をいくつか訪問すると、このお店もあのお店もよさそうで結局決まらない――という事態に陥りがちです。
そんなときにおすすめなのが、メーカーを横断してあなたにおすすめのクルマを提案してくれる中古車販売店に行ってみることです。どのメーカーがいいのか、どの車種がいいのか決まらないときには、複数のメーカーの中から客観的に提案してくれるお店に相談してみましょう。
- written by norico編集部
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クルマのことはいろんなサイトに情報が載っているけど、言葉もわからないから調べるのも大変・・・。「クルマのわからないことを、どんなひとにも、わかりやすく。」をモットーに、いろんなテーマで記事を執筆。norico編集部に取り上げてほしいトピックや質問、ダメ出しなど、随時募集中。
2018/03/19/124139