中古車のワンオーナーとは?メリット・デメリットと見分け方、選び方

中古車のワンオーナーとは?メリット・デメリットと見分け方、選び方

中古車探しをする際に見かけるワンオーナーという言葉。中古車紹介ではメリットとして訴求されていますが、初めて中古車を探す人にとってはあまり馴染みがない言葉ではないでしょうか?今回はワンオーナーのメリットやデメリット、見分け方に加えて、他の選択肢についても解説します。

中古車のワンオーナーとは?

中古車のワンオーナーとは、過去のオーナー(=所有者)が1人しかいない状態を指します。つまりワンオーナー車は、新車購入から初めて売りに出されている中古車のことです。

また原則として、ワンオーナー車は個人が所有していた車両に限られます。レンタカーや事業用で法人登録されていた車両は、ワンオーナー車として認められません。

ワンオーナー車のメリット

ワンオーナー車には、以下のようなメリットがあります。

  • 年式の新しい車両が多い
  • 丁寧に扱われていた車両が多い
  • 保証書や整備記録を確認できることが多い
  • 珍しい車両が見つかることもある

ワンオーナー車の主なメリットは、信頼性の高さです。ワンオーナー車では、3年目の車検前に売り出された高年式の車両や、丁寧に乗られてきた車両が見つかりやすいです。また複数のオーナーに乗り継がれた車両と比べて整備記録などの書類が残っている場合が多く、これも信頼性の高さの要因です。

信頼性とは別に、希少価値の高いクルマを見つけやすいというメリットもあります。珍しい車種のワンオーナー車は大切に扱われており、年式の割に状態が良いことも多いです。

Q. ワンオーナー車にデメリットはある?

ワンオーナー車にも、以下のようにデメリットはあります。

  • 必ずしも状態が良いとは限らない
  • 車両価格が高い場合もある

ワンオーナー車は状態の良いクルマが多いです。しかし年式の古い車両であれば、部品の経年劣化などが見られます。またクルマに詳しくないオーナーが乗っていた場合、クルマが十分に整備されていないこともあります。

さらに「ワンオーナー車」は中古車の評価要素の一つであり、複数のオーナーに乗り継がれたクルマより車両価格が上がりやすいです。

ワンオーナー車の探し方

ワンオーナー車の在庫の確認方法

ガリバーの中古車在庫検索画面より

ワンオーナー車は、販売店で在庫を確認できる他、インターネット上の在庫検索からも探せます。在庫検索では「ワンオーナー」の検索項目がある場合も多いです。ガリバーでも、ワンオーナー車に絞り込んだ在庫検索ができます。

ワンオーナー車の見分け方

ワンオーナー車の確認方法は、主に以下の3通りです。

  • 方法①車検証で確認
  • 方法②車検証と新車保証書で確認
  • 方法③運輸支局の詳細登録証明書で確認

方法①車検証で確認

ワンオーナーかの確認を車検証でする方法

国土交通省「自動車検査証(車検証見本)」をもとに作成

2022年末までに発行された紙面の車検証には、「登録年月日/交付年月日」と「初度登録年月」という欄があります。

  • 登録年月日/交付年月日…新規登録、移転登録(名義変更)が行われた日
  • 初度登録年月…その車両が初めて登録された年月

両者の年月が同じであれば、ワンオーナー車の可能性が高いです。なお過去のオーナーが転居によりナンバー変更を行っている場合、ワンオーナー車であっても登録年月日/交付年月日が新しくなっています。

【注意】電子車検証の場合は別の書類で確認

2023年1月以降、普通車の車検証は順次電子化されています。新しく交付されている電子車検証には、登録年月日の記載がありません。

ただし電子車検証が浸透するまでの今後2~3年は、登録年月日などの情報を記載した「自動車検査証記録事項」という書類が交付されます。そのため今後しばらくは、登録年月日でワンオーナー車かどうかを確認できます。

<関連記事>車検証の電子化で何が変わる?メリットは?

方法②車検証と新車保証書で確認

新車販売時には、販売メーカーから「新車保証書」が発行されます。車検証と新車保証書の名義や日付が同一であれば、ワンオーナー車である可能性が極めて高いです。

方法③運輸支局の詳細登録証明書で確認

最近は個人情報保護の観点から、車検証などに記載されている過去のオーナー情報を見れないことも多いです。

クルマがワンオーナー車かどうかを必ず確認したい場合、運輸支局で「詳細登録証明書」を申請する方法があります。これは車検証に記載されている車台番号から、過去の登録記録を遡れる書類です。ただし申請は普通車に限られ、申請手数料も1,000円程度かかります。

ワンオーナー車の選び方のポイント

ワンオーナー車の中でも状態の良いクルマを選ぶためには、以下のようなポイントを押さえましょう。

ポイント①修復歴の有無や整備状況を確認する

修復歴とは、車体の基盤である骨格部位の修理や交換をしたかどうかの記録です。修復歴の有無はその後の安全性能に影響を与えることもあるので、必ず確認しましょう。

またクルマの見極めポイントとして、点検整備記録簿の確認も重要です。これは法定点検や修理・整備を行った際に記入する書類で、過去の整備状況が分かります。

<関連記事>購入前必見!クルマの修復歴とは?なぜ注目するべきなの?

ポイント②現在の車両状態を確認する

ワンオーナー車で大切にされていたクルマでも、小さなキズやサビ、部品の経年劣化は見られるもの。また前の所有者が喫煙者であれば、タバコの臭いが染みついている場合もあります。実際の車両状態を必ず自分の目で確認し、気になる点がないかを確かめましょう。試乗もさせてもらえると、なお良いです。

ポイント③鑑定書付きのクルマを選ぶ

中古車を選ぶ時にも、第三者による客観的な鑑定書があれば安心です。日本自動車鑑定協会(JAAA)や日本自動車査定協会(JAAI)による鑑定書がついているクルマは「認定中古車」と呼ばれ、中古車の中でも信頼性が高いクルマといえます。

状態の良さ重視なら登録済み未使用車も選択の一つ

ここまでご紹介したように、ワンオーナー車は他の中古車に比べて状態の良いクルマが多いです。ただし中には状態の良くない車両もあるので、走行距離や年式も含めて、よく見極めてクルマを選ぶようにしましょう。

状態の良い中古車が欲しい場合、登録済み未使用車も一つの選択肢です。未使用車は車両登録だけ済ませてあり、実際の走行には使われていません。そのため新車に近い状態で、新車より安く買えるといったメリットがあります。

<関連記事>新車と登録済み未使用車はどっちが得?違いを解説

norico編集部オススメ記事

noricoでは、状態の良い中古車を見極めるためのポイントを様々な角度からお伝えしています。以下の記事もぜひクルマ選びの参考にしてください。

安い軽自動車ランキングTOP15|中古で手に入れたいコスパ優良車も紹介

安い軽自動車ランキングTOP15|中古で手に入れたいコスパ優良車も紹介

軽自動車は性能向上で近年では新車価格が上がってきています。新車でとにかく安い軽自動車を求める場合はOEM車を検討してみるのがいいでしょう。ただ、ハイトやスーパーハイトの軽自動車を安く買いたい人もいるのではないでしょうか?

今回は安い軽自動車についてランキング形式で紹介します。おすすめの買い方についても紹介しているので参考にしてみてください。

安い軽自動車ランキングTOP15

新車時価格の安い軽自動車ランキングTOP15は、以下の通りです。

順位 メーカー 車種 タイプ 新車時価格 中古車相場
ダイハツ ミライース セダン 86万円~ 5万円~113万円
トヨタ ピクシスエポック セダン 86万円~ 5万円~102万円
スズキ アルト セダン 94万円~ 5万円~157万円
4 スバル プレオプラス セダン 97万円~ 6万円~130万円
5 マツダ キャロル セダン 99万円~ 5万円~133万円
6 ダイハツ ムーヴ ハイトワゴン 113万円~ 5万円~177万円
7 ダイハツ ミラトコット セダン 116万円~ 79万円~101万円
8 スバル ステラ ハイトワゴン 120万円~ 5万円~159万円
9 スズキ ワゴンR ハイトワゴン 121万円~ 5万円~169万円
10 スズキ ラパン セダン 125万円~ 5万円~172万円
11 スズキ ワゴンRスマイル ハイトワゴン 129万円~ 79万円~191万円
ホンダ N-WGN ハイトワゴン 129万円~ 10万円~189万円
13 スズキ スペーシア スーパーハイト 131万円~ 5万円~185万円
ダイハツ キャストスタイル セダン 131万円~ 25万円~129万円
トヨタ ピクシスジョイ セダン 131万円~ 74万円~109万円

※商用バン及び軽トラックを除く。新車時価格及び中古車価格は、2023年3月時点のガリバーの「車カタログ」の数値を引用。千円以下は切り捨て。モデルチェンジ等により価格が変更している場合もあります。

100万円以下で購入できる軽自動車は、現在ダイハツ「ミライース」とスズキ「アルト」及びこれらのOEM車(姉妹車)のみです。

【注意】購入には諸費用もかかる

クルマの購入時に必要な費用は、車両価格だけではありません。税金や車両登録の代行費用といった諸費用もかかります。

諸費用の目安は車両価格の1~2割程度。つまり車両価格が100万円の場合、諸費用10~20万円が加わり、最終的には110~120万円程度払うことになります。

安い軽自動車、ランキング上位の車種紹介

安い軽自動車についてランキング上位の軽自動車を画像とともにご紹介します。

軽自動車の特徴としてOEM車が多いことがあげられます。OEM車は基本的な構造が同じで、安い軽自動車が多いという特徴があります。OEM車について以下の記事も参考にしてみてください。

1,2,4位 ダイハツ「ミライース」とそのOEM車

ミライース

  • 魅力:低燃費、収納の多さ
  • OEM車:トヨタ「ピクシスエポック」、スバル「プレオプラス」

2023年3月末現在、新車時価格が90万円を切るのはミライースとそのOEM車ピクシスエポックのみ。燃費は25㎞/L(WLTCモード、2WD)で、維持費も安く済みます。助手席側のインパネ部分にトレイを設置するなど収納性にも優れ、まさにコスパ重視のクルマです。

現在はモデル末期で、間もなくモデルチェンジすると噂されています。新車購入で値引きが期待できる他、現行型が型落ちとなれば、中古車も値下がりするでしょう。

3,5位 スズキ「アルト」とそのOEM車

アルト

アルトは2021年12月にフルモデルチェンジ。スズキ自慢のマイルドハイブリッドを搭載しており、軽自動車でもトップの燃費性能(最高27.7㎞/L、WLTCモード)です。

ライバルのミライースよりモデルが新しいだけあって、外観にもオシャレさがあります。また収納面でも様々な工夫が施されており、例えばドリンクホルダーには紙パックの飲み物を置くことができます。

6,8位 ダイハツ「ムーヴ」とそのOEM車

ムーヴ

  • 魅力:安価なハイトワゴン、90度開くドア、優れたステアリング性能
  • OEM車:スバル「ステラ

居住性の高さや積載性で人気のハイトワゴン。その中で最も安価なのがムーヴです。ムーヴはドアが90度開くため、荷物の積み下ろしや人の乗り降りがしやすいです。またステアリングの反応も良いので、実はドライブが好きな人にも適しています。

2023年末にモデルチェンジの噂があるため、現在は新車値引きが期待できます。中古車も多く出回っているので、安くハイトワゴンを購入したい人にもオススメです。

7位 ダイハツ「ミラトコット

ミラトコット

  • 魅力:愛着の湧くデザイン、優れた安全装備

どこか哀愁を帯びたデザインのミラトコット。近年流行しているレトロ感や落ち着きのある色合いを取り入れており、価格とデザイン性の両方をこだわりたい人にオススメです。また廉価グレードから予防安全装備「スマートアシストⅢ」を標準装備している点も魅力です。

ミラトコットもモデル末期で、2023年の年末にモデルチェンジすると予想されています。

9位 スズキ「ワゴンR

ワゴンR

  • 魅力:優れた燃費性能、ムーヴより広い車内

ムーヴより少し車両価格の高いワゴンR。しかしハイトワゴンの中でも優れた燃費性能(最高25.2㎞/L、WLTCモード)を有しています。ムーヴの最高燃費が20.7㎞/Lなので、維持費はワゴンRの方が安く済みます。

またワゴンRは、ハイトワゴンの中でも車内空間が広いです。維持費の安さや車内空間の広さといった点を踏まえると、コスパの良いクルマといえます。

10位 スズキ「ラパン」

ラパン

  • 魅力:愛らしいデザイン、優れた燃費性能

デザイン性の高さで人気のあるラパンは、外観だけでなく内装のデザインにもしっかりこだわったクルマです。車内空間は明るい色合いでまとめられています。また他の車種と比べて収納機能がとても豊富なのも魅力です。

燃費性能も優れており、最高燃費は26.2㎞/L(WLTCモード、2WD)。 中古車での流通量も多く、100万円以下で購入できるモデルも多くあります。

11位以下にも名車が揃っている

N-WGN

惜しくもトップ10に入らなかった11位以下のクルマの新車時価格は約130万円。この中には、スライドドア搭載車で最も安価なスズキ「ワゴンRスマイル」、優れた安全性と質感の高さを誇るホンダの「N-WGN」、今や大人気のスーパーハイトワゴンで最も安いスズキ「スペーシアが含まれます。

中古で検討したいコスパ優良の軽自動車5選

ここでは、新車時価格の安さではTOP15にランクインしないものの、コストパフォーマンスに優れたオススメ軽自動車をご紹介します。

日産「デイズ

デイズ

  • 新車時価格:133万円~
  • 中古車相場:5万円~198万円
  • 魅力:充実した装備、軽でトップレベルの操縦安定性

デイズはハイトワゴンの中で予防安全装備や質感の高い走りを魅力としたクルマです。SOSコールなど高級車に搭載されるような装備を採用している他、軽自動車の中ではトップレベルの操縦安定性を誇ります。

現行型は2019年に発売されており、先代モデルも含めて中古車はかなり多く出回っています。先代モデルなら100万以下、50万円前後の車両も売られています。

ダイハツ「タント

タント

  • 新車時価格:135万円~
  • 中古車スバ:5万円~222万円
  • 魅力:唯一無二の大開口ドア、高い実用性

スーパーハイトワゴンタントは、全車に「ミラクルオープンドア」を装備。助手席と後部座席の間の柱(ピラー)がなく、両方のドアを開ければ大空間が広がります。子どもが傘をさしたままクルマを乗り降りしたり、ベビーカーを畳まずに載せたりするのに便利です。

中古市場での流通数もかなり多く、予算100万円以下でも購入できます。

スズキ「ハスラー

ハスラー

  • 新車時価格:136万円~
  • 中古車相場:19万円~202万円
  • 魅力:高いデザイン性、悪路走行への対応力

カッコ可愛いデザインと、軽自動車ながら悪路走行にも対応する走行性が魅力のハスラー。実は乗り心地にも優れた万能型のクルマです。

初代から爆発的なヒットとなっただけあって、中古車市場での流通量は非常に多いです。初代でも実力は十分。特にオススメなのは、燃費性能や予防安全性能が飛躍的に向上した2016年式以降です。

スズキ「ジムニー

ジムニー

  • 新車時価格:155万円~
  • 中古車相場:5.9万円~242万円
  • 魅力:極めて高いオフロード性能、カッコ良い見た目

新車時価格では150万円以上と軽自動車の中でも高めのジムニー。しかしジムニーのオフロード性能は普通車のクロスオーバーSUVを上回るレベルで、その実力を考えればコスパ抜群のクルマです。

世界的にも人気が高く、新車の納期はかなり長いです。中古車であれば、納期は数週間から1ヶ月程度。車両価格も8~10年落ちであれば、100万円前後で購入できます。

三菱「eKクロススペース」

eKクロススペース

  • 新車時価格:165万円~
  • 中古車相場:89.5万円~229.8万円
  • 魅力:隠れた実力派、生産終了による値下がり

eKクロススペースは、日産ルークスと共同開発されたスーパーハイトワゴンです。SUVテイストのデリカミニの発売に伴い、2023年1月に生産終了が発表されました。

人気度はN-BOXタントに劣りますが、その実力は十分。日産のルークスやデイズとともに、軽自動車トップクラスの操縦安定性を誇ります。 中古車相場では値下がりしており、登録済み未使用車も出回っています。

軽自動車を安く買うためのポイント

軽自動車を安く買うためには、流行などに囚われず「自分に合うクルマ」を選ぶことが重要です。ここでは用途なども踏まえて、安い軽自動車を選ぶポイントをご紹介します。

ポイント①セダンタイプの軽自動車を選ぶ

軽自動車の中でも車両価格が安いのは、セダンタイプです。以下のような場合は、セダンタイプを選ぶと良いでしょう。

  • 基本的に乗るのは自分だけ
  • 通勤用
  • 近距離でしか使わない

ポイント②スーパーハイトにこだわり過ぎない

現在、軽自動車の中でも特に人気なのがスーパーハイトワゴン。しかしスーパーハイトワゴンは、軽自動車の中で車両価格が高いです。

身長180㎝以上の人が乗る場合や、小さな子どもや高齢者のいる家族ではスーパーハイトワゴンが良いケースも多いです。しかしその他の場合は「スーパーハイトありき」と考えず、ハイトワゴンも含めて検討してみましょう。

<関連記事>専門家が解説!「スーパーハイト系が合う人、合わない人」

ポイント③高額車両は中古も検討

予算がなくてもスーパーハイトワゴンに乗りたい場合や、ジムニーのように新車時価格が高いクルマを購入したい場合は、中古での購入を検討しましょう。中古車なら車両価格を抑えることができます。

安全性が心配な場合も、年式の新しいモデルなら予防安全装備が充実しいます。ガリバーではメーカー横断で安全性能を評価したランキングも公開していますので、参考にしてください。

norico編集部オススメ記事

noricoでは、クルマにかけるべき予算の目安やグレードの選び方など「賢くクルマを買うための情報」をお届けしています。以下の記事もぜひ参考にしてください。

今や高級車並み?装備や乗り心地がバツグンな軽自動車5選

今や高級車並み?装備や乗り心地がバツグンな軽自動車5選

高額になっている軽自動車

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かつては「100万円で買える」というイメージが強かった軽自動車。しかしその価格は年々上がっており、2019年の平均価格は143万961円でした。新車時価格100万円以下の軽自動車は、今やごくわずかです。
※出典:総務省「小物物価統計調査」

Q. 現在の軽自動車の最低・最高価格は?

2023年1月末現在、新車で最も安く購入できる軽自動車はダイハツ「ミライース」(B、2WD)で86万200円です。一方、最も高額な軽自動車は日産「サクラ」(G、2WD)の304万400円です。

Q. 車両価格200万円以上の軽自動車の例は?

車両価格が200万円を超える軽自動車には、ホンダ「N-BOXカスタム」 、スズキ「スペーシアカスタム」、日産「ルークス」、ダイハツ「コペン」などの上位グレードがあります。また2022年に発売された軽電気自動車の日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」の場合、廉価グレードの車両価格が約250万円です。

軽自動車が高額になっている理由

軽自動車に限らず、クルマの価格はこの10年ほどで大幅に上がっています。車両価格の上昇には、主に以下のような背景があります。

  • 快適装備や実用的装備の充実
  • 先進安全装備の充実
  • クルマの電動化

上記の中でも影響が強いのは、装備搭載による製造コストの上昇です。特に軽自動車はメインカーとして使われることが増え、ヒートシーターやスライドドアといった便利な装備が搭載されるようになりました。自動ブレーキなどの先進安全装備も搭載され、中にはコンパクトカー以上の安全性を誇る軽自動車もあります。

装備や乗り心地がバツグンな軽自動車5選

最近の軽自動車は装備や乗り心地が充実し、中には「快適さが高級車以上」といわれるクルマもあります。ここでは装備や乗り心地がバツグンな軽自動車をご紹介します。

※各車種の情報はガリバーの「自動車カタログ」より引用。価格等は加筆修正時の情報であり、今後モデルチェンジなどの理由で変更される可能性があります。

①ホンダ「N-BOX

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  • 新車時価格:131.5万円~206.8万円
  • 中古車相場:5万円~224.3万円
  • 注目ポイント:快適さを徹底的に追求した造り

圧倒的な広さと使い勝手、シンプルで上品な内外装と総合力の高いN-BOX。販売台数も非常に多く、2022年の国内販売台数は普通車を押しのけて1位でした。

後部座席の足元のスペースはMクラスミニバン並みに広く、非常に快適です。カスタムモデルを選ぶと内装は黒を基調としたカッコいいスタイルに、普通のモデルでは茶色など落ち着きのある色を基調とした空間に仕上がっています。快適さを追求して造られたクルマであり、ステアリング素材までこだわっているという徹底ぶりです。

【利用者口コミ】

なんと言っても軽自動車とは思えない広さが魅力的です。車高も高いので男性でもまっすぐな姿勢で運転でき、長時間の運転も疲れにくいですし、前方の視界が開けていて、圧迫感がありません。また、ワンボックスにありがちな車体付近の死角もミラーがあって、安全です。(後略)(50代女性)

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②ダイハツ「タント

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  • 新車時価格:122万円~202.4万円
  • 中古車相場:5万円~222.4万円
  • 注目ポイント:実用性抜群の大開口ドア、高い静粛性

タントは2022年秋にマイナーチェンジし、カスタムモデルが高級感あるデザインになりました。新規投入された「ファンクロス」も人気が高く、スズキやホンダユーザーからの乗り換えも増えているといいます。

タント最大の魅力は助手席側の柱(ピラー)を取り除いてできた大開口「ミラクルオープンドア」。ベビーカーの載せやすさなど、軽スーパーハイトワゴンで随一の使い勝手の良さです。静粛性も高く、快適なドライブを楽しめます。

【利用者口コミ】

軽のワゴンですが車内は広々として視界も良いです。背が高い自分でも停車時に腕を伸ばしてゆったりくつろげる空間になっています。ピラーレス部分にはベビーカーも乗せられるので助かります。(後略)(30代女性)

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③日産「ルークス」

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  • 新車時価格:141.6万円~216.4万円
  • 中古車相場:5万円~265万円
  • 注目ポイント:優れた操縦安定性、充実した装備

ルークスのおすすめポイントは、軽自動車の中でも抜群に優れた操縦安定性。スーパーハイトワゴンは高さがある分だけカーブや横風に弱く、安定性を欠きやすいです。しかしルークスは横風にも強く、広さも十分なので長距離運転に向きます。

特におすすめなのは「ハイウェイスター」モデル。ハンズフリー電動スライドドアやSOSコールといった先進装備が標準装備されています。上級グレードではプロパイロット機能も搭載。タントスペーシアを上回る足元の広さも魅力です。

【利用者口コミ】

(前略)ドアはワンタッチで開けられるので、子供を抱っこしていても、すぐに開ける事が出来ます。荷物もたくさん入るので、子育て中のママにとてもお勧めな車だと思います。ボディも内装も洗練された雰囲気でとても気に入っています。(30代女性)

日産「ルークス」の利用者口コミをもっと読む|中古車のガリバー

④ホンダ「N-ONE

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  • 新車時価格:159.9万円~202.3万円
  • 中古車相場:6.8万円~220万円
  • 注目ポイント:上品なデザイン、高い安全性

今回ご紹介する車種の中ではサイズの小さいN-ONEセダンタイプの軽自動車なので、広さはありません。しかしホンダのNシリーズの中でも安全装備が最も充実しており、エントリー価格の高いクルマです。

外観は選ぶボディカラー次第で近未来的にもクラシカルにも見えます。特徴的なのは内装で、シンプルで無駄がなく、だからこそ上品な印象を与えます。特におすすめなのは「Premium Tourer」と特別仕様車「STLE + URBAN」。インパネ部分が木目調で落ち着きのある雰囲気です。

【利用者口コミ】

外で見ると小さく見えるが、乗ってみると驚くほど広く感じる車です。そして、軽自動車だと普通にある坂を上る時のパワー不足などが無かったので、大満足です。かわいいデザインは結構強いアピールポイントだと思います。あと、燃費が素晴らしいです。(後略)(30代女性)

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⑤日産「サクラ」

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  • 新車時価格:233.3万円~294万円
  • 中古車相場:243.8万円~314万円
  • 注目ポイント:多くの先進装備、高い走行性と静粛性

2022年に三菱「eKクロスEV」とともに誕生したばかりのサクラ。近未来を思わせる外観、水平基調の上品な内装、EVらしい静粛性の高さ、従来の軽自動車を凌駕する加速力とハンドリング性能など魅力満載です。

緊急時のSOSコールやApple CarPlay対応など、先進機能も多数搭載。自動追従走行機能「プロパイロット」や、指先だけで駐車を指示できる「プロパイロットパーキング」なども搭載可能です。まさに「軽自動車の枠を超えたクルマ」といえます。

【専門家レビュー】

サクラとekクロスEVは、軽自動車枠では計れないほど高いレベルにある軽EV(電気自動車)だ。(中略)モーターの最大トルクは、195Nmを誇る。2.0Lガソリン車並みの最大トルクをもつモーターで前輪を駆動する。軽自動車最速といえるほどのパワフルさと優れたレスポンス、滑らかな加速感など、走行性能面ではライバル皆無だ。その他、ほぼすべての要素で他の軽自動車を寄せ付けない圧倒的な総合力を高く評価し1位とした。

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近年は実用性と快適性を重視した軽自動車が増え、わざわざ大きなクルマを買わなくても快適に過ごせるようになりました。しかしその分だけ車両価格も上がっており、小型のミニバンSUVと価格が並ぶものもあります。

「車両価格は100万以内に抑えたい」「実用性も大事だけど予算が足りない」という場合は、中古車もチェックしてみましょう。年式の新しいクルマなら先進安全装備も充実しており、人気装備も搭載されているクルマが多いです。まずは気になるクルマがいくらで売られているのか、在庫をチェックしてみてください。