インサイト（ホンダ）の買取相場・査定価格（3ページ目）

2代目インサイトに搭載されたIMAは、シンプルな構造だった。そのため、販売価格が比較的安く設定され、当時189万円～となっていた。
しかし、インサイトの燃費は30.0㎞/L（10・15モード）。それに対して、高価で複雑な2モーター式のプリウスは、38.0㎞/L（10・15モード）という圧倒的な燃費性能を誇った。
デビュー直後は「トヨタVSホンダのハイブリッド戦争」が予想されたが、インサイトは燃費で大敗した。

燃費だけでなく販売面でも惨敗することになった。それほどプリウス人気が絶大だったのだ。
その後のマイナーチェンジで燃費が若干向上したものの、販売台数が飛躍的に伸びることはなく、インサイトは徐々に存在感を失い2014年に販売が終了した。

インサイトはしばらくの間姿を消していたが、2018年にホンダ最新の1.5LハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-MMDが搭載され復活した。復活後のモデルで、インサイトは3代目となった。

3代目インサイトの全長は4,675mm、全幅は1,820mmに拡大された。プリウスより1クラス上の、堂々としたボディサイズだ。
物足りなかったインサイトの燃費は、34.2㎞/L（JC08）にまで成長した。4代目プリウスの燃費は39.0㎞/L（JC08）であるため、燃費数値では勝利できなかったが、ボディサイズが異なるため単純な比較はできないだろう。

2代目インサイトの中古車相場は、一般的な推移とは異なる。マイナーチェンジ前と後のモデルで、価格差がほとんどないのだ。
その上、相場価格が安い。流通量が少ないモデルは高値傾向になるのが普通だが、2代目インサイトには当てはまっていない。
反対に、年式の新しいインサイトを購入するとなると、お得感がある。

ただし、買取りとなると非常に厳しく、価格が付くか付かないかギリギリのところだ。少しでも高く売却したいのなら、なるべく早めに売ってしまう方が良いだろう。
年式が新しく、上級グレードであるLSやLで、走行距離が短く、ナビが装備されていれば、価格は付く可能性がある。それ以外だと、厳しい査定価格になるだろう。

3代目インサイトは発売されたばかりのモデルなので、中古車市場にほとんど出回っていない。
中古車も新車とそれほど変わらない価格で売られているため、査定価格も高値となるだろう。
上級グレードのEX系の人気が高く、EXブラックスタイルは高値が期待できる。