ＣＲ－Ｚ（ホンダ）の買取相場・査定価格（2ページ目）

ホンダCR-Zは、2010年に新世代スポーツカーとしてデビューした。2ドアながら4人乗りが可能で、使い勝手の良さがアピールされた。

搭載されたハイブリッドシステムは、1.5Lの「IMA」。IMAは、ホンダが開発した1モーター式のハイブリッドシステムだ。
排気量は1.5Lだが、IMAによるモーターアシストを得ることで、2Lクラスのパワフルを発揮できた。短いホイールベースとの組み合わせで、軽快なハンドリングが可能だ。
ミッションは、CVT車とMT車から選べ、価格は300万円以下に設定されていた。多くのドライバーがCR-Zの走りを楽しんだだろう。

2012年のマイナーチェンジでは、リチウムイオンバッテリーを搭載するなどし、若干パワーアップした。

CR-Zは、発売直後に多くのバックオーダーを抱えるほど人気だったことから、「スポーツカーブーム復活か？」と話題になった。しかし、売れたのは初期のみだった。
初期に注文した顧客に売りつくした後は、厳しい販売状況が続いたようだ。2017年、ついに姿を消してしまった。

スポーツカーは、「流通台数が少ない」「一定数のファンがいる」という理由で、高値を維持しているパターンが多い。
しかし、CR-Zは一般的な車と同じように価格が下落している。特に、2010年式で過走行気味、状態が悪いとなると、価格が付くか付かないかギリギリのラインとなってしまう。
もちろん、程度の良いモデルであれば十分に価格が付く。スポーツカーは、車両の状態によって査定価格が大きく異なる傾向がある。

モデル後期であれば、まずまずの価格を維持している。しかし、やはり車の状態で大きく査定価格は変わってしまうようだ。当然、年式が新しく、走行距離が少なく、装備が充実している車には高値が付く。

より高値が付くグレードは、「マスターレーベル」や「ブラックレーベル」、特別仕様車である「ドレスレーベル」や「ファイナルレーベル」だ。スポーツカーなので、6速MTならやや高めの査定価格が出るだろう。ナビはプラス査定になる。

CR-Zのようなスポーツカーは、ホンダディーラーでも高い下取り価格の提示は難しい。年式が古いスポーツカーを、自社の中古車店で売るのが難しいからだ。
こうした車ほど、買取店が強い。全国各地に中古車店を持っている買取店なら、買い手がつきやすくすぐに売れるため、値が付くのだ。微妙な装備やグレードでも、中古車マーケットの状況をみて、しっかりと高評価してくれる。