コンパクトカーベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング コンパクトカー RANKING BEST 5 コンパクトカー

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする中古車のコンパクトカーを
ランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
小回りが利いて便利なコンパクトカー選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 コンパクトカー ランキング ベスト1 3代目ホンダ フィットハイブリッド

    3代目ホンダ フィットハイブリッド

    表記上、3代目フィットハイブリッドとは、3代目フィットのハイブリッド車を示す。
    3代目フィットハイブリッドは、2013年9月にデビュー。デビュー当時、トヨタ アクアと世界トップレベルの低燃費性能を競い合っていた。ところが、フィットハイブリッドはデビュー直後から、リコールを繰り返す失態を犯した。また、個性的なデザインがあまり評価されず、販売台数は伸び悩んだ。

    広い室内や低燃費性能、使い勝手の良さと極めて高い総合力をもつ

    しかし、従来のフィット同様、クラストップレベルの室内空間や使い勝手の良さを誇るモデルでもあり、総合力は極めて高い。
    4代目フィットが2020年2月に登場し、下取りなどに入った3代目フィットハイブリッドが徐々に中古車市場に流通。中古車流通量が増えてきたこともあり、お買い得感が出てきている。

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  • RANKING BEST 2 コンパクトカー ランキング ベスト2 マツダ デミオ

    マツダ デミオ

    4代目デミオは2014年9月に発売された。マツダのデザインテーマで「魂動デザイン」が採用され、コンパクトカーらしい躍動感あるスタイルが特徴だ。

    おすすめはクラス唯一のディーゼル車!パワフル&低燃費がウリ

    デミオは、デザインだけでなく、パワーユニットもユニーク。このクラス唯一の1.5Lディーゼルエンジンが搭載されている。105ps&250Nmという出力を誇り、250Nmというトルクは自然吸気2.5L車相当と非常に力強い。全長4m程度の小さなボディに250Nmという大トルクを誇るディーゼルエンジンの組み合わせは、他のコンパクトカーにはない異次元の走りを楽しめる。
    デビュー当時は高値維持だったディーゼル車だったが、前期モデルを中心に中古車価格は徐々に下がっており、魅力的な価格になってきている。

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  • RANKING BEST 3 コンパクトカー ランキング ベスト3 日産 ノートe-POWER

    日産 ノートe-POWER

    ノートがデビューした2012年当時は、まだガソリン車のみの設定だった。しかし、ドンドンとハイブリッド車のニーズが高まり、日産は満を持して2016年11月にシリーズハイブリッドシステムを搭載したノートe-POWERを発売。シリーズハイブリッドとは、エンジンは発電に徹し、その電力でモーター走行する仕組みだ。

    電気自動車の走りを感じさせるスムースな走りが際立つコンパクトカー

    ノートe-POWERに使われているシリーズハイブリッドシステムには、電気自動車(EV)リーフのモーターなどを流用しているため、走行フィーリングは限りなくEVに近い。
    さらに、リーフのパワフルなモーターを使うことから、最大トルクはリーフと同じ254Nmを発揮。これは自然吸気2.5Lガソリンエンジン相当の最大トルクだ。コンパクトカーなので、車重は約1.2トン軽い。このボディに254Nmという大トルクを誇るモーターの組み合わせにより、ノートe-POWERは非常に強烈な加速力を誇る。モーターなので、加速中もスムースなのも特徴のひとつだ。
    こうしたEVに似たスムースで力強い新鮮な走りが高く評価され、ノートは2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いている。

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  • RANKING BEST 4 コンパクトカー ランキング ベスト4 トヨタ アクア

    トヨタ アクア

    アクアは2011年12月に登場。1.5LハイブリッドシステムであるTHS-Ⅱを搭載し、デビュー当時35.4㎞/L(JC08モード)という世界トップレベルの低燃費を実現した。
    デビューと同時に、車市場はハイブリッド車ブームとなっていたため、アクアは発売直後から大ヒット。その人気ぶりは異常なほどで、当時の登録車新車販売台数ランキングナンバー1の常連だったプリウスを抜き、その後も何度も月間登録車新車販売台数ランキングでナンバー1を取り続けるほどの人気車に成長している。

    燃費に特化、広さや使い勝手面はやや物足りない

    ただ、燃費を重視して開発された影響で、燃費に影響する空気抵抗を軽減するデザインが採用されている。そのため、ライバル車と比べると全高も低く、ルーフは後端に行くほど低くなるデザインが採用された。この影響で後席の頭上部分はタイトに感じるし、車内全体もあまり広いとは言えない。同様に、荷室や室内の使い勝手も少々物足りない。
    さらに、使い勝手面で注意したいのが、前期モデルの16インチアルミホイール装着車だ。このモデルは最小回転半径が5.7mと、大型ミニバンのアルファードやヴェルファイア並み。16インチホイールを装着したアクアは、コンパクトカーなのに小回りが苦手という本末転倒な仕様となっている。狭い駐車場などでの出し入れなどが多い人は、16インチホイール装着車は選択肢から外したい。

    アクアの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 5 コンパクトカー ランキング ベスト5 4代目スズキ スイフト

    4代目スズキ スイフト

    スイフトはスズキの世界戦略車として重要なモデル。欧州を中心に販売されるため、徹底的に走り込み開発された。スズキ車のなかでも走行性能が自慢のモデルでもある。4代目スイフトは2017年1月に販売を開始した。

    ちょっと地味だが良いクルマ

    4代目スイフトの全長はハイブリッドRSで3,855mmと、アクアなどのコンパクトカーと比べるとひと回り小さいボディサイズとなる。
    デビュー時の搭載エンジンは豊富で1.0Lターボに1.2Lガソリン、1.2Lマイルドハイブリッドが用意された。その後2017年7月に、オートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドシステムを採用している。2020年5月の改良では1.0Lターボが廃止されている。
    2020年5月の改良は実質マイナーチェンジともいえるもの。マイナーチェンジしたこともあり、それ以前のモデルが徐々に価格を下げ始めていて魅力的な価格帯に入ってきている。

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おすすめランキング5台を比較

価格比較

ホンダ
フィット
ハイブリッド

フィットハイブリッド
人気モデルなので安価ではないが、選択肢は豊富

新車では低迷が続いた3代目フィットハイブリッドだが、中古車では人気があるようで中古車価格は高めとなっている。
予算100万円とするのであれば車両価格は80万円前後になる。この価格帯で購入できる年式は2014年、中古車相場は約50~100万円。80万円台上級グレードとなるLパッケージやSパッケージで程度のよい車両が手に入る。純正ナビやETCを装備した車両も多い。
高年式の2017年式になると、相場はグンと上がり110~150万円がボリュームゾーン。ただし2017年3代目6月にフィットハイブリッドはマイナーチェンジしている。そのため、マイナーチェンジ後のモデルは、やや高価で140万円台以上になる。歩行者検知式自動ブレーキなどを装備した予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が装備されているのは魅力だが、価格的には新車価格から60万円程度しか安くなっていない。

マツダ
デミオ

デミオ
高値維持だったディーゼル車がお買い得感上昇中!

デミオのディーゼル車はデビューからしばらくの間、ディーゼル車人気もあり非常に高値が続いていた。しかし、デミオもモデル後期に入り、さらに最新モデルは車名をマツダ2に改名している。そんなことも影響してか、順調に中古車価格は下がってきており購入しやすくなっている。ガソリン車と大差ない価格なので、買うならディーゼル一択だ。
2015年式デミオ ディーゼルの中古車相場は60~120万円と幅広い。60~70万円でもエントリーグレードのXDが狙えるが、修復歴ありの車両や過走行な車両が多い。程度のよい車両となると80~90万円台以上からとなっている。すでに車両価格の50%くらいにまで中古車価格が落ちているのでお買い得感がある。

日産
ノート
e-POWER

ノートe-POWER
新車で売れすぎた?人気のe-POWERのお買い得感ハンパなし!

ノートe-POWERは2016年に投入されており、まだ新しいモデルだ。ところが中古車価格は順調に値落ちが進んでいる。これは新車で売れすぎたことにより、需要より供給が上回っている状態ともいえる。
2017年という高年式でもすでに80万円台から十分に手に入る。売れ筋のXグレードで当時の新車価格は約196万円と、新車価格の約60%も価格が下落している。ただ80万円台だと、修復歴ありや過走行と選びにくい車両が多い。程度のよい車両となると100万円台からだ。それでも3年で新車価格の約50%なので、これはお買い得感がある。上級グレードのメダリストになると、さらに価格はアップし110万円台からといったところだ。

トヨタ
アクア

アクア
低年式車はようやくお買い得感が出てきた

アクアの2011年12月に登場したモデルは、長期間に渡り販売されている。超人気モデルということもあり、基本的に高値を維持したままだ。ただ、さすがにデビュー直後の2012年式になるとかなり古くなっていることもあり、価格はかなり下がってきている。下がってきているとはいえ、ライバル車と比べると高値だ。
2012年式アクアの中古車相場は30~70万円がボリュームゾーン。30~40万円台だと、あまり程度が良いとはいえない車両が中心。50万円台くらいから程度のよい車両が多くなる。
2017年の高年式になると、中古車相場は90~150万円といったところ。90万円だとエントリーグレードのSが中心で、やや過走行気味の車両が多い。上級グレードのGで程度の良い車両になると110万円くらいからになる。

スズキ
スイフト

スイフト
中古車流通量が少なく、やや高めで幅がある中古車相場

3代目スイフトは、2017年1月にデビューしたモデル。中古車流通量が少ないため、中古車相場はかなり幅がある。2017年式、2018年式共にあまり差が無い状況だ。
おすすめはマイルドハイブリッドでスポーティな内外装をもつハイブリッドRS。2017年式の中古車相場は90~160万円程度。こちらもかなり幅が広い。総じてディーラー系の車両は価格が高めだ。一般的な中古車店を中心に選択するといいだろう。
ガソリン車は10~20万円程度と安価傾向にある。2018年式とそれほど価格差が無いので、価格が同じであれば2018年式を選んだ方がよい。

燃費比較

ホンダ
フィット
ハイブリッド

フィットハイブリッド
ライバルのアクアと世界トップレベルの燃費を競った超低燃費車

3代目フィットハイブリッドは、デビュー時にライバル車であるトヨタ アクアと世界トップレベルの燃費値を競ったモデルだ。それだけに、4代目フィットが出たとはいえ、未だ優れた燃費値を誇る。
3代目フィットハイブリッドの初期モデルで、エントリーグレードの燃費値は36.4㎞/L(JC08モード)。しかしこのグレードは、エントリーグレードで装備が質素。実際にはFパッケージとLパッケージの燃費は33.6㎞/Lとなっている。最上級グレードのSパッケージは、スポーティな大径16インチホイールを履くこともあり、燃費はやや悪化し31.4㎞/Lとなっている。最終モデルの燃費は31.8㎞/L~37.2㎞/Lへと向上している。

マツダ
デミオ

デミオ
燃料費視点ではハイブリッド車並みになるディーゼルの優れた経済性

デミオディーゼル車の燃費は、6AT車で26.4㎞/L(JC08モード)と、ハイブリッド車の燃費には及ばない数値となっている。しかし、燃料費という視点で見るとクリーンディーゼル車は、ハイブリッド車と同等レベルになる。
それは、ディーゼル車が軽油を燃料に使っているからだ。軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安いので、燃料費ではという視点ではハイブリッド車並みに燃料費になり経済性も高い。

日産
ノート
e-POWER

ノートe-POWER
街乗りで低燃費性能を発揮

ノートe-POWERの売れ筋グレードであるXと上級グレードのメダリストの燃費値は34.0㎞/L(JC08モード)。トヨタ アクアと比較すると若干劣っているとはいえ、クラストップレベルの低燃費性能だ。
e-POWERはシリーズハイブリッドシステムを使うため、走行シーンにより得意、不得意がある。ノートe-POWERが得意としているのは、ストップ&ゴーが多い市街地走行。これは、シリーズハイブリッドシステムの特性ともいえるもの。速度が低い領域ほど、実燃費は良好でアクアに勝ることもある。
逆に不得意なシーンは高速領域だ。高速道路などでの燃費は、効率が悪くなり実燃費は悪化傾向になる。街中中心で走る人にマッチしたハイブリッドシステムといえる。

トヨタ
アクア

アクア
当時では世界トップレベルの超低燃費を誇る

デビュー当時のアクアSグレードの燃費は35.4km/L(JC08モード)。この燃費値は、世界トップレベルでフィットハイブリッドと燃費争いを繰り広げていた。最新モデルの燃費は34.4㎞/Lと初期モデルより若干下がっている。
現在では、トヨタ ヤリスハイブリッドが登場し、さらに燃費性能をアップしているものの、相変わらずクラストップレベルであるのことに違いはない。燃費を重視するのであれば、積極的に選んでよい。
ハイブリッド車の実燃費を上げる場合、ちょっとしたコツがある。それは、アクセルのチョイ抜きだ。スタート時は、ジワっとアクセルを踏みモーター走行する。速度を上げていくと、エンジンが始動する。エンジンが始動したのを確認したら、一瞬アクセルを抜くのだ。すると、クルマは減速に入ったと思いエンジンが停止。再びアクセルをジワっと踏むと、またモーターで走る。これを繰り返しゆっくりと車速を上げていくと、より低燃費が期待できる。ただし、後続の車がイライラすることもあるので、なるべく後続車がいないときに、こうした走りをするとよいだろう。

スズキ
スイフト

スイフト
2つのハイブリッド車が存在

4代目スイフトに搭載された1.2Lマイルドハイブリッドは、デビュー時27.4㎞/L(JC08モード)の燃費値だった。その後、2017年7月にスズキ独自のストロングハイブリッドと5AGS(自動変速の5速MT)を組み合わせたモデルが登場。デビュー時の燃費は32.0㎞/Lとなった。
おすすめはマイルドハイブリッド。ストロングハイブリッドはやや高価だからだ。また、5AGSのシフトフィーリングは少々クセがあり、誰にでもおすすめというわけではない。

走行性能比較

ホンダ
フィット
ハイブリッド

フィットハイブリッド
走行性能・安全性能に優れたマイナーチェンジ後がおすすめだが…

3代目フィットハイブリッドのハイブリッドシステムは、SPORT HYBRID i-DCDを採用している。このシステムは、1モーター式で7速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わされている。アクアなどに採用されるトヨタのハイブリッドシステムTHS-Ⅱと比べると、アクセル操作などダイレクトな感覚が特徴だ。
ただ、初期モデルはSPORT HYBRID i-DCDの完成度が高くなく、変速の度にガチャガチャというミッション音が気になった。
大きくレベルアップしたのが2017年9月に行われたマイナーチェンジモデル以降だ。マイナーチェンジでは、ボディ剛性のアップや静粛性能向上、エンジンの改良など細部に渡る大変更で、3代目フィットハイブリッドの完成度は飛躍的に向上。とくに歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」も用意され、安全性能はマイナーチェンジ前のモデルとは比べ物にならないほどだ。同様に、乗り心地や静粛性は格段にアップしている。
しかし、マイナーチェンジ後のモデルは高年式であることもあり、高値を維持している。まだ中古車らしいお買い得感がないので、もう少し価格が落ちてからが買い時だろう。

マツダ
デミオ

デミオ
小さくてもロングツーリングが得意なクリーンディーゼル車

デミオの1.5Lディーゼルエンジンは250Nmもの大トルクを誇る。この最大トルクは、自然吸気2.5Lガソリンエンジン並み。全長4mほどの小さなボディに250Nmという大トルクエンジンの組み合わせなので、豪快な加速力を誇る。
この余裕あるトルクにより、デミオは高速道路などでのロングツーリングを得意とする。アクセルを少し踏むだけで十分な加速をし、急な登り坂も苦としない。この特性は、Bセグメントのコンパクトカーとして稀なモデルだ。

日産
ノート
e-POWER

ノートe-POWER
電動車らしい非常にスムースな走り

ノートe-POWERは、シリーズハイブリッドシステムを採用。このシステムの特徴は、エンジンは発電のみで、エンジンで発電した電力を使ってモーターで走るというシンプルなものだ。
そのモーターには、贅沢にもEV (電気自動車)であるリーフと同じモーターが使われている。このモーターの最大トルクは254Nmと強大。アクセル操作に対するレスポンスに優れ、加速はとにかくスムース。アクセルをグッと踏み込むと、背中がシートに押し付けられるような豪快な加速力が魅力のひとつだ。
ただ、バッテリーの容量が小さく、頻繁に発電のためエンジンが始動する。ゆっくりと走行していても、エンジンは高めの回転域で回るため、それほど静粛性は高くない。
また、EVに近いモデルということもあり、アクセルを放すと起きる回生ブレーキを緻密にコントロールしアクセル操作だけで発進から停止までできる「e-POWER Drive」を設定。アクセルとブレーキの操作回数が激減し、ドライバーの疲労軽減にも役立ち、他のハイブリッド車にはない新鮮な運転感覚も味わえる。

トヨタ
アクア

アクア
意外なほどに、スポーティな走りを楽しめる

アクアは燃費を重視したモデルのイメージが強いが、実は優れた運動性能をもっている。その大きな理由が、大きく重いハイブリッド用電池にある。
この大きく重いリチウムイオン電池をアクアは、リヤシート下付近に搭載。FF(前輪駆動)車は、クルマの前方が重くなるが、リチウムイオン電池をリヤシート下付近に設置したことで、前後の重量バランスを良くなっているのだ。さらに、低い場所に設置しているので、クルマの重心高も下がっている。
こうした重量バランスの良さが、ハンドリング性能に大きく影響。アクアは、カーブではバランスよく安定して気持ちよく駆け抜けることができるモデルに仕上がっている。
また、2014年12月のマイナーチェンジでは、ボディ剛性もアップし空力特性なども改良され、より気持ちよく走るモデルとなった。

スズキ
スイフト

スイフト
軽さは武器!

歴代スイフトは欧州などを中心に世界戦略車として開発されているため、高い走行性能をもつ。1.2Lマイルドハイブリッドのエンジン出力は91ps&118Nmと、平均的な出力なのだが意外なほど軽快に気持ちよく走る。
その理由は車重が非常に軽いこと。ハイブリッドRSの車重は、わずか910㎏と1トンを大幅に切っている。先代となる3代目スイフトが1,000㎏程度だったので、かなり軽量化されていることが分かる。
ハンドリングはRSという名前から想像するほどクイックな設定ではない。機敏さでスポーティさを演出するというよりは、リニアで自然な動きを重視した印象だ。軽量なボディと相まって、軽快なハンドリングが魅力だ。

乗り心地比較

ホンダ
フィット
ハイブリッド

フィットハイブリッド
前期モデルは硬め、マイナーチェンジ後はしなやかさをプラス

3代目フィットハイブリッドは、スポーティな走りを提供するために、乗り心地はやや硬めなものとなっている。路面の凹凸もそれなりに拾い、少々ゴツゴツ感のある乗り味だ。カーブなどで走りを楽しみたい人には向くが、乗り心地や静粛性など快適性を重視する人には、少し不快に感じる瞬間があるかもしれない。
しかし、マイナーチェンジでボディ剛性のアップやサスペンションの改良が行われた。その結果、ゴツゴツとしたタイヤの硬さを感じる乗り味は姿を消え、しなやかさが増している。それでいて、スポーティさも失われていない。完全に1ランク上の乗り心地になっている。乗り心地を重視したいのであれば、マイナーチェンジ後のモデルを選ぶべきだ。だが、まだ少し中古車価格は高めでお買い得感はあまりない。

マツダ
デミオ

デミオ
年式が新しいほど、乗り心地が向上

マツダは、走行性能にこだわるメーカーのひとつ。デミオもコンパクトカーらしい、キビキビ感を出すために、サスペンションはやや硬めだ。前席に乗っているとあまり気が付かないのだが、後席ではリヤサスペンションからの突き上げがあり、乗り心地がよいとはいえない状況だ。
マツダは毎年のように改良を行う真面目なメーカー。改良タイミングに合わせて何度も乗り心地の改善を行っているため、年式が新しいモデルほど乗り心地がよくなっている。
また、2016年10月に行われた改良では、車両の動きを統合的にコントロールするGベクタリングコントロール(GVC)を標準装備。この機能は、クルマの運転が苦手なドライバーや雑なドライバーでも、クルマの動きを滑らかにして、快適性や操縦安定性をアップさせる。

日産
ノート
e-POWER

ノートe-POWER
微妙な乗り心地と物足りない直進安定性

ノートe-POWERは、e-POWER用のバッテリーを搭載したことでボディ剛性がアップ。さらに、車重が重くなったこともあり、ガソリン車のノートと比べると乗り心地は改善されている。
だが、それでも乗り心地がよいかというと、少し微妙。ダンパーのフリクションが大きいというか動きが渋く、細かい凹凸を吸収しきれない。同様に大きな凸凹も苦手で、ドンという大きな衝撃が明確に伝わってくる。絶えずクルマがゴトゴトと揺れている感じで、速度域が上がれば上がるほどそうした印象が強くなる。また、高速走行などでは、直進安定性もやや物足りなく、少々フラフラする傾向を感じる。

トヨタ
アクア

アクア
微妙な乗り心地の前期モデルはマイナーチェンジ後なら及第点

アクアのデビュー直後モデルの乗り心地は物足りないものだった。サスペンションがしなやかに動いていない感じで、路面の凹凸に対して突っ張っていた。この乗り心地はジャーナリストの間では評判があまり良くなかったが、クルマは売れた。
しかし、2014年末に行われた最初のマイナーチェンジでは、ボディ剛性のアップや空力性能の向上、サスペンションの見直しが行われた。このマイナーチェンジにより、アクアの乗り心地は及第点レベルにアップ。それでも乗り心地がよいといえるレベルではない。
むしろアクアに設定されていたG’s、GRスポーツなどと呼ばれるスポーツモデルの方が、乗り心地がよく快適。スポーツモデルは硬い乗り心地になりやすいが、これらのモデルのサスペンションは抜群な路面追従性をもちしなやかで快適な乗り心地になっている。

スズキ
スイフト

スイフト
サラッと路面の凹凸をいなす実力派

4代目スイフトは欧州で鍛えたフットワークということもあり、なかなか秀逸。ハイブリッドRSでも細かいゴツゴツ感は若干伝えるものの、総じてこのクラスの平均点は十分に超えている。速度が少し上がると、よりしっとり感が出ている印象だ。
乗り心地の悪いモデルならゴンゴトゴトとなる細かい凹凸が連続するような道でも、トントントーンと意外なほどサラッと凹凸をいなす。

内外装・デザイン比較

ホンダ
フィット
ハイブリッド

フィットハイブリッド
好き嫌いが出るデザイン

3代目フィットハイブリッドの販売が低迷したのはデザインの影響もあると言われている。確かに3代目フィットのデザインは、好き嫌いが明確になるデザインだ。そのため、4代目フィットではデザインを大きく方向転換している。
3代目フィットハイブリッドの外観デザインは、スポーティさをアピールするために、ボディサイドには後方に向けて跳ね上がる強烈なキャラクターラインが印象的。しかし、3代目フィットは、居住性や積載性を高めるセンタータンクレイアウトを採用している。センタータンクレイアウトは、どうしてもクルマの全高が高くなり、ポッテリとしたシルエットになる。それを無理やりスポーティに見せようとしたので、少々違和感があるのだろう。
インテリアも、コックピット感あるデザインでスポーティをアピールしたが、ややゴチャゴチャしたようにも見える。

マツダ
デミオ

デミオ
ユニークさ際立つ上質な特別仕様車を狙え

マツダのデザインテーマである「魂動デザイン」が採用されたデミオ。躍動感あるデザインが特徴だ。コンパクトカーらしいキビキビとした走りを予感させ、キリっとツリ目のヘッドライトも精悍さを感じさせる。
デミオはクラスを超えた小さな高級車を目指している。インテリアでは、素材や色に徹底的にこだわっている。インパネデザインはシンプルで、上質さで落ち着いた空間に仕上げている。
素材や色にこだわりが強く、内装色や素材にこだわった特別仕様車が多く設定されているのも特徴のひとつ。中間色を使い、シックなタイプが多い。こうしたカラーが好きなのであれば、特別仕様車積極的に選べば満足度も高くなる。

日産
ノート
e-POWER

ノートe-POWER
モデル末期なので少々古さを感じさせる

ノートは2012年に登場した後、何度かデザインを変更してリフレッシュした。しかし、ベースとなるデザインは、2012年当時のものなで、さすがに古さを隠し切れない状況だ。
また、日産のデザインアイコンであるVモーショングリルも迫力を出すためにフレームをかなり太くしているが、コンパクトカーなので、逆にバランスが悪く違和感がある。同様に、下方向に間延びして見えてしまう。
まだ、外観はそれほど古さを感じさせないのだが、インパネはかなり古さを感じる部分。インパネデザインは、2012年のデビュー時からほとんど変更されていないのも理由のひとつだ。質感も少し物足りない。
e-POWERという最新テクノロジーを駆使したモデルながら、内外装に新しさを感じないのが残念なポイントだ。ノートはいつフルモデルチェンジしてもおかしくないので、これも仕方がないというところだろう。

トヨタ
アクア

アクア
前期モデルは、もはや古さを隠せない

2011年にデビューしたアクアはかなりのロングセラーモデルとなっていることから、外観デザインは何度かリフレッシュされた。最新モデルと初期モデルとでは、まるで違うクルマのように雰囲気が変わっている。
前期モデルは古さを隠し切れず、ヘッドライトに曇りが出ている車両もある。古く見えるデザインと曇ったヘッドライトだと、より古臭く見えてしまうので、初期モデルを選ぶ場合はヘッドライトの曇りの有無をチェックして購入するとよい。
こうした外観デザインに対して、インパネデザインは初期モデルでもあまり古さを感じさせない。インテリアデザインは、なかなか古さを感じさせないデザインだ。

スズキ
スイフト

スイフト
派手さはないが、飽きのこないデザイン

3代目スイフトと2代目スイフトのデザインは、あまり代わり映えのしないデザインだった。そこから4代目スイフトはデザインを大きく変更し、若々しいスポーティなシルエットにまとめている。全体的に塊感のあるデザインで、小さいながらも存在感がある。
インパネデザインは水平基調で広さをアピール。かなりボリューム感があり、コンパクトカーに見えない重厚感がある。全体的にシンプルにまとめられており、飽きのこないデザインになっている。

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