2020年秋 輸入車ランキング【中古車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 輸入車ランキング【中古車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

輸入車ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング 輸入車 RANKING BEST 5 輸入車

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする中古車の輸入車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
誰もが憧れる輸入車選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 輸入車 ランキング ベスト1 ボルボ V40

    ボルボ V40

    V40はCセグメントと呼ばれるコンパクトカーに属する。このクラスは欧州を中心に超激戦クラスで、各メーカーの看板モデルが熾烈な争いを繰り広げているだけあり、完成度の高いモデルが多い。
    そんなCセグメントコンパクトカーのなかで異彩を放つV40は2013年2月に登場した。
    V40は、ひと目でドイツ車とは異なるデザインが特徴。洗練されたスカンジナビアンデザインは、未だ新鮮でユニークだ。

    安全性能、デザイン、価格に秀でたモデル

    V40を最大の魅力は、卓越した安全性能だ。最新モデルには、11種類もの安全装備をパッケージ化したインテリセーフが標準装備化。歩行者・自転車検知式自動ブレーキや全車速追従式クルーズコントロール、歩行者エアバッグ、クロストラフィックアラートなどの機能が集約されている。
    V40デビュー年の2013年式でも、最新モデルと比べるとやや劣るものの歩行者検知式自動ブレーキなど多くの安全装備が装着されており、今でも十分通用するレベルの安全性だ。この年式、このクラスでV40ほどの安全性能をもつモデルはほとんどない。
    さらに、年式によって異なるがエンジンラインアップもワイドだ。最新モデルでは、2.0Lのディーゼルを含め計4タイプのエンジンをラインアップしている。
    もうひとつの大きな魅力が中古車価格。V40の中古車価格は、想像以上に安価となっている。世界トップレベルの安全性能を誇るモデルをとてもリーズナブルに購入できる。まさに、中古車で買うべき、ハイコストパフォーマンスモデルだ。

    V40の口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 2 輸入車 ランキング ベスト2 BMW 1シリーズ(F20型)

    BMW 1シリーズ(F20型)

    F20型と呼ばれるBMW1シリーズは、2011年9月に発売された。
    F20型1シリーズは、BMW車のラインアップ中、最もコンパクトなモデルでCセグメントに属する。数多くのCセグメント車があるなか、F20型1シリーズは唯一のFR(後輪駆動車)だった。すでに新型となるF40型1シリーズは、FF(前輪駆動)化されているので、コンパクトなFR車好きにとって貴重な存在だ。

    貴重な最後のFRモデル

    FR車は、FF車に比べ室内スペースが狭くなるなど、デメリットもあるが、BMW車らしい緻密なハンドリングなどを色濃く感じることができる。
    2011~2019年式と幅の広い年式となっていることから、前期モデルは100万円を切っているものも多く、購入しやすくなっている。

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  • RANKING BEST 3 輸入車 ランキング ベスト3 7代目フォルクスワーゲン ゴルフ

    7代目フォルクスワーゲン ゴルフ

    日本国内のコンパクト輸入車で、最も認知度の高いモデルがフォルクスワーゲン ゴルフだ。7代目ゴルフは2013年にデビューしている。すでにモデル末期で、新型となる8代目ゴルフは欧州で発表済みだ。

    輸入コンパクトカーの代名詞

    ゴルフは、非常に完成度の高いモデルで、走行性能や居住性、使い勝手など多くの部分でクラストップレベルの実力をもつ。そのため、誰にでもおすすめできるモデルでもある。
    初期モデルは、現在のように歩行者検知式自動ブレーキなどが装備されていない。しかし、2017年5月のマイナーチェンジで自動ブレーキなどがようやく装備されるなど、後期モデルは安全性能がより高められている。そして、モデル末期ながら2019年8月にはディーゼル車を投入している。
    2015年9月にはPHEVのゴルフGTEが登場。1.4Lターボエンジン+モーターの組み合わせで、満充電されていれば53.1㎞の距離をEV走行できる。
    年式によりパワーユニットもアップグレードされており、年式が新しいほど完成度は高い。
    中古車価格は、2013年登場ということもあり、前期モデルはかなりお買い得感が出てきていて、初めての輸入車という人にもピッタリだ。

    ゴルフの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 4 輸入車 ランキング ベスト4 BMW i3

    BMW i3

    BMWは、多くの自動車メーカーがある中で早期に量産EV(電気自動車)を日本マーケットに投入してきた。その第1弾となったのが、2014年4月に登場したBMW i3だ。
    走行性能にこだわるBMWだけに、近未来のEVとしてi3はかなり攻めた仕様になっている。ボディは、量産車世界初のカーボン製とした。

    最先端技術のカーボンボディEVがまさかの価格で手に入る

    カーボンボディにより、i3は一般的な車両構造の電気自動車と比べ約250-350kgも軽量化した。EVにとって電費や航続距離、運動性能に大きく影響する車両の軽量化は非常に重要だ。
    さらに、モーターをリヤに配置した後輪駆動とすることで、エコだけでなく走る楽しさをプラスしている。

    また、現実的な使い勝手も重視。純粋なEVだけでなく、エクステンダーと呼ばれる発電用エンジンを搭載したグレードも設定した。発電用エンジンは、オートバイ用650㏄のエンジンが使われている。あくまで緊急用的な使い方がメインということもあり、ガソリンタンクの容量は9Lと小さい。ただ、手に入れやすいガソリンが使えることで、電欠の心配から解放されるので安心感がある。
    初期モデルのi3には21.8kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離は130~160㎞程度。レンジエクステンダーを使用すると約300㎞とされた。
    2016年10月の改良では、リチウムイオンバッテリーの容量を33kWhに増やしたモデルを投入。航続距離を390㎞(JC08モード)に伸ばした。さらに、2019年2月に登場したモデルは、42kWhという大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離を360㎞(WLTCモード)とし、もはやエクステンダーが必要ないレベルになっている。
    こうした最新のテクノロジー満載のi3だが、前期モデルを中心に中古車は激安状態。気持ちよく走れるEVが非常に身近になっている。

    i3の口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 5 輸入車 ランキング ベスト5 5代目フォルクスワーゲン ポロ

    5代目フォルクスワーゲン ポロ

    5代目フォルクスワーゲン ポロは、2009年から2018年まで発売されたモデル。5代目ポロ初期モデルのボディサイズは、全長3,995×全幅1,685×全高1,475mmという5ナンバーサイズのコンパクトカーだ。
    ポロは、Bセグメントと呼ばれるカテゴリーに属し、国産車ではトヨタ アクアやノートなどと同等のボディサイズのため日本でも扱いやすさが光るモデルだ。

    絶対失敗しないコンパクトカーの王道

    5代目ポロの魅力は、全方位高性能で隙がないところにある。
    デザインは、エモーショナルな部分はないものの、カッチリとした隙のない仕上がり。そのため飽きのこないデザインといえる。
    そして、パワーユニットはダウンサイジングターボのTSIを搭載。すぐれた低燃費性能とパワフルさを両立している。ただし、使用燃料がハイオクなので、燃料費はやや割高傾向になる。
    走行性能は、同世代のコンパクトカーのなかで敵なしともいえるもの。素直で抜群なハンドリングで、走りも楽しく、さらに快適な乗り心地を両立。高速域でも安定感は高く、ロングツーリングでも疲れないのも魅力だ。ボディサイズは小さくても大人4人がしっかりと乗車可能な居住性を誇る。
    5代目ポロは、2009年に登場したモデルということもあり、前期モデルは50万円を切る車両も目立ってきている。さらに、高年式のモデルも6代目ポロがデビューして旧型になったこともあり、リーズナブルな価格帯に入りコストパフォーマンスに優れている。

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おすすめランキング5台を比較

価格比較

ボルボ
V40

V40
2014年式で100万円を切る車両も続々登場

2016年7月のマイナーチェンジ後のモデルは、まだ少々高値を維持している。
手が出しやすいのは、マイナーチェンジ前のモデル。デビューイヤーとなる2013年式では、やや幅があるものの60~150万円程度の車両が多い。60~70万円台だと、7万㎞以上走った車両が中心。80万円台だと、エントリーグレードのT4を中心に5万㎞以下のモデルも選べるようになる。130万円台だと、クロスオーバー車で4WDのクロスカントリーや、2.0Lターボを搭載したT5もターゲットに入る。
少し予算があるのであれば、高年式だが2019年式も意外とお買い得になってきている。人気の2.0LディーゼルであるD4モメンタムが240万円台から手に入る。新車価格は約422万円だったので、180万円近い値下がりだ。2013年式とはやや価格差があるが、長期間乗ることや、故障のリスクや整備費・交換パーツなどを含めて考えると、意外と高年式も悪くない。

BMW
1シリーズ

1シリーズ
3年落ちで、300万円も安い車両も?

高級車としてのイメージが強いBMWだが、中古車になると急に身近になる。
F20型1シリーズは、2013年式で70~120万円が相場となり、100万円を切る車両も珍しくない。この価格帯で、走行性能に優れたFRモデルは、1シリーズしかないだろう。
この価格帯だと、量販グレードの1.6Lターボを搭載した116iがほとんど。流通している中古車の大半が116iとなっているからだ。
同じ排気量ながら、よりパワフルな120iの中古車流通量は少なく、100万円台くらいからといたところ。最もパワフルでおすすめなのが135i。直6 3.0Lターボを搭載し、BMWらしさを味わえるモデルだ。この車両は、価格帯が広く150~220万円程度となっている。当時、550万円もしたモデルがこの価格にまで落ちているので、走りを楽しみたい人にはベストな選択だ。
予算に余裕があるのなら、2017年位の高年式もよい選択になる。モデル途中から投入された2.0Lディーゼルの118dが、180万円台から手に入る。高年式なので、走行距離も少ないのもよい点だ。当時、385万ほどしたモデルが180万円台ということは、3年落ちで200万円も安くなった計算になりコスパは非常に高い。
そして、最もホットなモデルである直6 3.0Lターボを搭載したモデルは140iへと変更され、中古車相場は270~380万円程度となる。少し価格帯が広いのだが、高値を付けているのがティーラー系で、一般的な中古車店だとかなり安価傾向だ。新車価格では約620万円したモデルなので、3年で300万円前後も安くなっており、お買い得感は非常に高い。

フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

ゴルフ
価格帯が広く流通量も多く選びやすいモデル

ゴルフは、輸入車の中で販売台数ナンバー1を常に争っているモデルだけに、中古車の流通量も多い。また、2013年デビューということもあり年式も幅が広いので、予算次第でいろいろと選択肢があるのもよい。
2013年式になると、すでに100万円を切った中古車がほとんど。中古車相場は60~120万円位で手が出しやすい価格帯になっている。70万円台から上級グレードのハイラインを選べる。
2017年にマイナーチェンジしていることから、中古車価格はやや高め。190~240万円台くらいが相場だ。それなりに価格は落ちているものの、特別お買い得感があるかというと少し微妙。7代目ゴルフの高年式は、8代目ゴルフが登場して価格がさらに落ちてからが狙い目だろう。

BMW
i3

i3
希少なモデルだが、前期モデルは優れたコストパフォーマンス

EV(電気自動車)の中古車は走行用バッテリーの消耗が不安なのか、非常に安価なケースが多い。BMWブランドとはいえ、i3の中古車価格も同様だ。そのため、高価だったi3も非常にコストパフォーマンスに優れた価格帯になってきていて、新車のEVは効果過ぎて変えないという人に、まさにピッタリの選択になっている。
中古車流通量が非常に少ないため、中古車価格が多少ばらつく傾向がある。ザックリだが2014年式の初期型だと、180~250万円程度が相場といったところだ。エクステンダー付きの新車価格は約550万円だったので半額以下の価格にまで下がっている。EVということもあるのか、走行距離が少ないモデルがほとんどだ。
i3は2016年10月の改良で航続距離を390㎞(JC08モード)に伸ばした。これくらいの航続距離があれば、極端に航続距離で困ることはないだろう。2017年式になると、280~320万円くらいが相場になる。この年式の新車価格は600万円前後なので、わずか3年で半額近くにまで価格が落ちていて、非常にお買い得感がある。それ以上の高年式になると、まだ寝落ちが順調に進んでいないためやや高め。今狙うなら2017年式がベストだろう。

フォルクス
ワーゲン
ポロ

ポロ
初めての輸入車としてピッタリな価格帯

新車では高額な5代目ポロも、中古車になると価格は一気に下がり国産中古車並みの価格帯だ。2010年式の5代目ポロは、すでに50万円以下が中古車相場となっていて、初めての輸入車としては選びやすい価格帯となっている。年式は古くても、走行性能やデザインなどは高いレベルにあるので、十分納得できるはずだ。
6代目新型ポロが登場してからしばらく経過したこともあり、5代目ポロの中古車相場は、順調に価格を下げていて、高値の年式はほとんどない。5年落ちの2015年式になると、70~110万円位が相場。70万円台でも中間グレードのコンフォートラインが選べる。100万円を超える価格帯になると、当時の新車価格で約290万円したブルーGTが手に入る。ブルーGTは、ACTと呼ばれる気筒休止システムを搭載し、低燃費化と走行性能の両立を目指したモデルだ。
2017年式になると、まだまだ高価な印象が強い。中古車相場は、約110~150万円といったところだ。当時の新車価格と比べると100万円くらい安くなっている。この価格帯は、ハイト系軽自動車と同等レベル。維持費や燃料費など、若干の差はあるものの、同じ予算があれば中古車とはいえ世界トップレベルの実力を誇ったポロが選べる。ちょっと冒険してもよいと思えるモデルだ。

燃費比較

ボルボ
V40

V40
燃費は平均レベル。おすすめは燃料費経済性の高いディーゼル

ボルボV40の燃費性能は、ガソリン&ディーゼル共に平均レベル。燃費性能で選ぶクルマではない。
初期のガソリン車では、1.6Lターボが16.2㎞/L、途中から加わった1.5Lターボが16.5㎞/L。2.0Lディーゼルが20.0㎞/Lといったところ。
燃料費という視点で見ると、おすすめは2.0Lディーゼル車となる。燃費値そのものは、前述のとおり平均値レベル。しかしハイオクを使うガソリン車と比べると、軽油を使うディーゼル車は燃料費そのものがとても安い。軽油はハイオクガソリンより30円/L前後も安いので、燃料費は国産ハイブリッド車レベルに近いレベルになる。燃費もガソリン車よりよく、燃料費も安いディーゼル車は、とても経済的だ。
さらにディーゼル車の最大トルクは400Nmもある。最大トルクもガソリン車を超えるので、力強い走りが堪能できる。

BMW
1シリーズ

1シリーズ
目を見張るような燃費値はなく平均的

F20型1シリーズは、初期1シリーズの1.6Lターボを搭載している。116iの燃費は16.6㎞/L(JC08モード)。同じく1.6Lターボでハイパワー仕様の120iは16.6㎞/Lとなっている。直6 3.0Lターボの135iは、12.6㎞/Lとなった。初期モデルの燃費は、今となってはやや物足りないが、当時としては平均的なものだ。
後期の1.5Lターボの118iは18.1㎞/L、2.0Lターボの120iは15.9㎞/Lとなっている。118iの燃費値はまずまずといったところだ。そして、最もハイパワーな直6 3.0Lターボを搭載した140iの燃費は、13.4㎞/Lとなった。初期の135iと比べると、パワーアップしながら燃費も向上させている。500Nmを誇るモデルであることを考えれば、十分に評価できる燃費値だ。
そして、2016年に投入された2.0Lディーゼルの118dは、22.2㎞/Lと良好な燃費値となっている。

フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

ゴルフ
良好な燃費値だがハイオクガソリン仕様なのが難点

今となっては7代目ゴルフの燃費も平均レベルだが、デビュー時の燃費はなかなか良好だった。初期モデルの1.2Lターボは21.0㎞/L(JC08モード)、1.4Lターボは19.9㎞/Lだ。
良好な燃費値を誇る7代目ゴルフであるものの、国産車と比べてしまうと悩ましいポイントがある。それは、ハイオクガソリンを燃料とする点だ。ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンに比べ10円/L前後高い。多少燃費が良くても使う燃料が高いため、燃料費という視点では相殺されてしまう。
燃料費視点では、2019年に投入された2.0Lディーゼルがよい。燃費は18.9㎞/L(WLTCモード)とまずまずの数値。ハイオクガソリンより軽油は30円/L前後も安いので、国産ハイブリッド車に近い燃料費になる。ただ、高年式のみなので車両価格は高め。8代目ゴルフが登場して、中古車価格が下がってからが買い時だ。

BMW
i3

i3
33kWhバッテリーとエクステンダー付きなら、航続距離も十分

初期のi3に搭載されたバッテリー容量は21.8kWh。EV航続距離は130~160㎞程度で、レンジエクステンダーを使用すると約300㎞とされていた。常にレンジエクステンダーを使うことを前提で乗るのであれば、これでも十分だろう。
しかし、できる限りEVで走りたいとなると、やはり2016年10月に投入された33kWhバッテリー搭載車がおすすめだ。390㎞もの距離をEVで走行でき、レンジエクステンダーを使えば511㎞まで航続距離が延びる。急速充電ポイントで休憩するなど、継ぎ足し充電して走れば、ほとんどエクステンダーを使わなくてもロングドライブを楽しめる。

フォルクス
ワーゲン
ポロ

ポロ
ハイオク仕様なので、燃料費はやや高め

5代目ポロは何度も改良され、その都度燃費が向上してきた。デビュー直後のモデルは、1.4Lターボで17.0㎞/L(10・15モード)だったが、2012年には1.2Lターボがメインになり燃費21.5㎞/Lにまで向上。その後、1.2Lターボは22.2㎞/Lまで燃費を伸ばした。2015年には1.0Lターボを投入し、燃費は23.4㎞/L(JC08モード)となった。
初期の1.4Lターボを除き、どの年代のポロもその世代のライバル車と比べると燃費値は良好だ。しかし燃費はよいのだが、燃料にハイオクガソリンを使っていることが難点。レギュラーガソリンより10円/L前後燃料費が高くなるからだ。Bセグメントのコンパクトカーで、ハイオクガソリンを使う国産車はないため、少し割高に感じる。

走行性能比較

ボルボ
V40

V40
パワフルでキビキビとした走り

V40には、全体的にパワフルでキビキビ走るパワーユニットを搭載したモデルが多い。初期モデルのT5 Rデザインは直5の2.0Lターボエンジンを搭載。出力は213ps&300Nmという大パワーを誇り、荒々しい速さを誇った。
ベーシックな1.6Lターボエンジンでも、かなりパワフルだ。出力は180ps&240Nmで、かなり元気よく走ることができる。一般的な使い方であれば1.6Lターボで十分だ。
豪快な加速力を誇るのが2.0Lディーゼル車。ライバル車のディーゼルよりも大トルクを誇る400Nmを発生させる。
アクセルを少し深く踏み込んだだけで、ドンと加速する感覚で、かなり刺激的だ。引き締まったサスペンションと組み合わされていて、スポーティな走りを楽しめる。

BMW
1シリーズ

1シリーズ
気持ちよく回るエンジンと俊敏なハンドリング

初期の1シリーズに搭載された116i用1.6Lターボエンジンの出力は136ps&220Nmと、パワフルさはあまりない。ただ、120i用のハイパワー仕様は170ps&250Nmとなかなかパワフルになっている。後期の118iは、1.5Lターボで136ps&220ps。120iは2.0Lターボで184ps&270Nmだ。基本的に116iや118iは実用重視。120iは走りも楽しめるパワーが与えられている。実用面でメリット高い2.0Lディーゼルは、150ps&320Nm。どのエンジンも気持ちよく回る。
そして、最もスポーティなグレードとなる前期の135iの出力は、直6 3.0Lターボで320ps&450Nmと自然吸気V8 4.5L並みのトルクをもつ。そして、後期の140iはさらにパワーアップし、340ps&500Nmとなった。全長4,340mmという小さなボディに、このハイパワーエンジンの組み合わせは超刺激的。走りを楽しみたい人にとって最高のパートナーになる。

フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

ゴルフ
パンチの無いエンジンだが、走りは秀逸

初期の7代目ゴルフには、105ps&175Nmを発生する1.2Lターボと、140&250Nm をアプトプットする1.4Lターボが用意されていた。1.2Lターボ車は、低回転から最大トルクを発揮するため、意外なほどキビキビと走るが、パワフルとは言えず実用車的なエンジンだ。1.4Lターボはかなりパワフルな印象。パワーに余裕があるので、高速道路や山道でも気持ちよく駆け抜けていく。ただし、どちらも燃費重視のダウンサイジングターボエンジンということもあり、エンジンをレブリミットまで回してもパンチが無い点がやや物足りない。
そして、2019年に投入された2.0Lディーゼルは150ps&340Nmを発生。平均的なスペックかつ、意外とマイルドな設定で扱いやすい。ただ、ややエンジン音が大きめでやや賑やかだ。
そして、どのエンジンを選んでも優れた走行性能がウリでもある。世界の自動車メーカーがベンチマークにする実力派ということもあり、そのパフォーマンスは非常に高い。ドライバーの操作に忠実で的確。カーブなどでは、ドライバーのイメージ通りにクルマが動く。非常に高い運動性能を誇っているモデルだ。

BMW
i3

i3
高レスポンスでスムース! しかも俊敏な走りはEVならでは

初期のBMWi3は、170ps&250Nmを発生するモーターを搭載。同じEV(電気自動車)である40kWhのリーフは150ps&320Nm。リーフよりトルクが小さいように感じるが、パワーは上回っているのが特徴。そのため、リーフより伸びのあるスムースな加速が長く続く。
さらに、エンジンを搭載したエクステンダーでも、車重は1390㎏と軽いのでフットワークも軽快。i3は後輪駆動車なので、アクセル操作ひとつでクルマの挙動をコントロールできる。BMW車らしい正確無比なハンドリングと相まって、走りが楽しめるEVに仕上がっている。EVはエコカーなイメージが強く、走りはつまらないと思っている人が多いが、i3の走りはなかなかエキサイティングだ。

フォルクス
ワーゲン
ポロ

ポロ
老若男女、誰もが安心して運転できる

5代目ポロのボディサイズは、全長3,995×全幅1,685mmとコンパクトで、日本の5ナンバーサイズ内に収まっており、ボディサイズ的にも扱いやすい。その上、ドライブフィールも非常に的確で自然。ドライバーの操作通りに、クルマが忠実に反応する。ハンドリングもスポーティでもダルでもなく、ちょうどいい塩梅で自然だ。誰でも違和感なく自然に乗れるだろう。
また、小さなクルマながら高速安定性にも優れている。一般的に小さなクルマは、ホイールベースが短いため、高速道路などでは直進安定性が悪くなる傾向がある。しかし、ポロの直進安定性は素晴らしく、小さなボディであってもフラフラすることなくビシッと真っ直ぐ走り抜ける。こうした走行性能は、ドライバーにとって大きな安心感になる。老若男女、初心者からベテランまで誰もが安心して走れるクルマだ。

乗り心地比較

ボルボ
V40

V40
初期モデルはかなり硬めの乗り心地、その後は改善

V40のスポーティな走りがウリだったこともあり、初期モデルの乗り心地はとくに硬めとなった。路面の凹凸がドライバーにしっかりと伝わる。とくに17インチタイヤ装着モデルは、そうした傾向が強い。乗り心地を重視するのであれば、17インチタイヤ装着車は避けた方がよい。
この乗り心地はあまり評判が良くなかったようで、2015年モデルあたりから改善されている。その後、改良が加えられるほどに洗練された乗り心地になっている。

BMW
1シリーズ

1シリーズ
硬さの中にしなやかさがあるフットワーク

BMW車というと、走行性能重視のため乗り心地は硬めというイメージがあるかもしれない。しかしF20型1シリーズは、しなやかなフットワークだ。乗り心地面では、同世代のモデルの中でもトップレベル。よりスポーツ性を重視し、硬めのセッティングになっているMスポーツでも硬さの中にもしなやかさがあるので、不快な突き上げ感などはなく快適だ。
また、135iや140iといったスポーツグレードも同様。かなりパワフルなモデルなので、ガチガチに締め上げられたサスペンションをイメージするが、実際は路面追従性が高く非常に快適な乗り心地になっている。

フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

ゴルフ
形状違いのリヤサスペンションの設定により、乗り心地が異なる

7代目ゴルフは、搭載エンジンによって異なるリヤサスペンションが使われている。1.2Lターボ車のリヤサスペンションはトレーリングアーム式、1.4Lターボは、4リンク式となっている。
サスペンションの仕組み上、一般的に4リンクの方が乗り心地などに優れている。このサスペンションの差が乗り心地に影響を与えている。1.2Lターボ車は、わずかだがリヤサスのゴトゴト感や突き上げがある。同じ道を走っても、1.4Lターボ車だとゴトゴト感や突き上げはなく、とても快適な乗り心地なのだ。
1.2Lターボ車は、安価な設定にするためリヤサスがコストダウンされているが気になるほどではなく、ライバル車の中でも乗り心地はよい。ただ、より上質な乗り心地を求めるのであれば、1.4Lターボ車を選ぶとよい。

BMW
i3

i3
驚くほど硬い初期型の乗り心地

日本仕様のi3は、日本に多い立体駐車場に入庫できるようにするため、全高を1,550mmに変更している。これはいわゆるローダウンサスペンションで対応しているのだが、このサスペンションが非常に硬い。
さらにタイヤサイズは、前輪が155/70R19で後輪が175/60R19という、極細大径タイヤが履かれている。このタイヤはほぼi3専用と言えるもので、かなり特殊なタイヤ。燃費を良くするために空気圧は高めだ。
硬いサスペンションに、高い空気圧のタイヤという組み合わせで、i3の乗り心地は極めて硬くなっている。タイヤもサスペンションもほとんど路面のショックを吸収せず、路面の凹凸をとにかくダイレクトに伝えてくる。
購入時は、この乗り心地が許容範囲内かどうか試乗してから選ぶとよい。乗り心地重視の人には向かないクルマだ。ただ、2018年マイナーチェンジ後モデルからは、車体やタイヤの変更もあり若干乗り心地がマイルドになっている。それでも、まだ十分に硬いレベルではある。

フォルクス
ワーゲン
ポロ

ポロ
年式が新しくなるほど、洗練され上質な乗り心地になる

前期の5代目ポロの乗り心地は、高剛性ボディにやや硬めのサスペンションが組み合わされている、いかにもドイツ車的な乗り味だった。硬めの乗り味にすることで、より操縦安定性を重視している。フォルクスワーゲンは、毎年のように改良を加えるメーカーで、年式が新しくなるほど、乗り心地や操縦安定性が向上している。
その中でも大きな変化があったのが、2014年8月のマイナーチェンジだ。乗り心地面ではかなりソフトになった。フワフワといったものではなく、しなやかさが増し路面追従性が良くなっている。サスペンションそのものも柔らかめにはなってはいるが、操縦安定性などは犠牲になっておらず、よりリニアでコントローラブルになっていて、完成度が一気にアップしている。

内外装・デザイン比較

ボルボ
V40

V40
センスの良さを感じさせるスカンジナビアンデザイン

V40の大きな特徴のひとつがデザインで、ドイツ系コンパクトカーとは明確に異なる。ボルボの母国でもあるスウェーデン周辺のスカンジナビアアンデザインを前面に押し出したものだ。このデザインは、かなりユニーク。多くのクルマが行き交う街中でも、埋没しない存在感を放っている。その洗練されたデザインは、新鮮でオーナーのセンスの良さを感じさせる。
2016年7月のマイナーチェンジで、デザインも若干変更された。ヘッドライトに北欧神話に登場するトール神がもつトールハンマーをモチーフとしたデザインを採用。より洗練さと存在感がアップしている。また、このヘッドライトデザインは、他のボルボ車に共通するデザインアイコンとなっている。

BMW
1シリーズ

1シリーズ
やや優しい顔のBMW車

F20型BMWの前期型シルエットは、居住性などを重視したのか、全体的にポッチャリ系。3シリーズのような、睨みの効いたシャープなスポーティさはあまり感じない。そういう意味では、あまりBMW車らしくないデザインと言える。
そのためか2015年にデザインを変更。フロントフェイスやリヤまわりのデザインが、大きく変更された。変更後のデザインは、優しい顔つきだったが、BMWらしい睨みの効いた精悍なフェイスに変更。リヤのコンビネーションランプは、他のBMWと同じテイストのL字型に変更された。BMWらしさというのであれば、2015年のデザイン変更後のモデルがおすすめだ。

フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

ゴルフ
完成度の高いデザイン!マイナーチェンジで高級感をアップ

7代目ゴルフのデザインはフォルクスワーゲンデザインの最たるもので、少々地味ながら機能的で完成度が非常に高い。エモーショナルな部分をあえて排除したとも思える、まさに質実剛健といえるデザインだ。7代目ゴルフは、非常にシンプルでクリーン。完成度が高いため、多くの人に高い好感度を与えている。
7代目ゴルフは、2017年5月にマイナーチェンジを行い軽微なデザイン変更が行われた。この改良では、ヘッドライトはLED化され、シーケンシャルウインカーが装備されるなど高級感をアップ。
インテリアでは先進性がアップした。メーター内のナビ表示を可能にしたり、必要な情報をカスタマイズして表示できる12.3インチのアクティブインフォディスプレーを用意したりしている。

BMW
i3

i3
好き嫌いが分かれる超個性的な外観デザイン

多くのEVがフロア下に大型のバッテリーを搭載するため、フロアは高くなりやや腰高なシルエットになる傾向が強い。当然、i3もフロア下にリチウムイオンバッテリーを搭載しており、腰高で全高も高めになっている。そのためか、ワイド&ローで低く睨みの効いたフェイスが特徴のBMW車とはまったく異なる印象を受ける。生粋のBMWファンにとってはやや違和感のあるデザインともいえるだろう。
好き嫌いが出やすいデザインとはいえ、人の顔のようにも見えるリヤビューなど、オリジナリティはとても高く存在感がある。
インテリアも個性的だが、スッキリとシンプルにまとめられていて好感度は高い。内装材は、ユーカリウッドなど、再生材や再生可能な素材を原料として使用。未来の環境を配慮したマテリアルが使われている。

フォルクス
ワーゲン
ポロ

ポロ
精緻さはクラストップレベル

コンパクトカーというと、いかに安価に販売できるかがテーマになり、質感やデザインなど、いたるところでコストダウンしたことを感じさせるクルマが多い。しかし、5代目ポロには、そうした部分がほとんどない。とくに、デザインは精緻感がすごい。面の張りやキャラクターラインなど、基本的にシンプルなのだが、すべてに意味がある。その結果、地味めなデザインながら存在感のあるシルエットに仕上げている。
2014年のマイナーチェンジでは、全体のシルエットはそのままに、ヘッドライトやグリル、バンパーに至るまで多くの部分を変更。大幅に高級感をアップしている。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員