高級セダンベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング 高級セダン RANKING BEST 5 高級セダン

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする中古車の高級セダンをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
ラグジュアリーなセダン選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 高級セダン ランキング ベスト1 6代目BMW 3シリーズ

    6代目BMW 3シリーズ

    F30型とも呼ばれる6代目BMW3シリーズは、2012年1月にデビュー。この6代目3シリーズは、日本市場を意識した仕様になっている。
    まず、ドアハンドルを日本専用に変更し、全幅を1,800mmに抑えたことで、都市部に多い全幅制限1,800mmの立体駐車場への入庫を可能にした。このような立体駐車場を車庫に使うユーザーが購入できなくなるのを避けるためだ。

    中古車価格、性能、ブランド力など総合力の高い高級スポーツセダン

    6代目3シリーズのデビュー時はガソリン車のみのラインアップだったが、パワーユニットの選択肢は徐々に増えている。
    パワーユニットは、1.5L直3ターボ、出力違いの2.0L直4ターボが2タイプ、3.0L直6ターボ、3.0L直6ターボ+モーターのハイブリッド、2.0L直4ターボ+モーターのPHEV、2.0L直4ディーゼルターボが用意された。年式によっては選べないパワーユニットもある。
    おすすめは、燃費や力強さに優れる2.0Lディーゼル、もしくは2.0LのPHEVだ。とくに、PHEVは中古車価格が安くお買い得感がある。

    そして、何といっても魅力的なのが走行性能。前後重量配分50:50と低重心化にこだわった設計で、優れた運動性能を誇り、多くのファンを魅了している。
    ドライバー中心で、一体感あるFR(後輪駆動)の走りは、まさにスポーツセダンの真骨頂。クイックで正確無比なハンドリングも素晴らしく、走る楽しさを十分に堪能できるモデルだ。

    6代目3シリーズは、2019年3月にフルモデルチェンジし7代目が登場した。
    7代目デビューから1年半以上が経過したことにより、下取りなどに入った6代目3シリーズが多く中古車市場に流通している。このような理由もあり、中古車価格は下落傾向。コストパフォーマンスがアップしている。

    3シリーズの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 2 高級セダン ランキング ベスト2 日産 スカイラインハイブリッド

    日産 スカイラインハイブリッド

    日本のスポーツセダンとして長い歴史を刻んできた日産 スカイライン。
    13代目となる最新スカイラインは、V37型と呼ばれ2014年2月に登場した。すでに北米の高級車ブランドであるインフィニティと共用されていた。V37型スカイラインは北米でQ50として販売されていることで、デビュー時はグリルなどにインフィニティエンブレムを付けて登場し話題となった。

    セダン不人気の恩恵?国産スポーツセダンの代名詞が激安

    2019年に大幅マイナーチェンジが行われた。これにより、従来のインフィニティエンブレムから日産エンブレムに変更され、日産ブランドのデザインアイコンであるVモーショングリルも追加された。
    自動運転時代の到来を感じさせる世界初の先進の運転支援技術であるプロパイロット2.0が、日産車初搭載されたこともあり、マイナーチェンジ後のV37型スカイラインは、日産ブランドであることを強力に主張した。

    V37型スカイラインの中古車選びは、マイナーチェンジ前のハイブリッド車一択。2.0Lターボもあるが、優れた走りを見せるのはスカイラインハイブリッドだ。
    スカイラインハイブリッドには、V6 3.5Lエンジン+モーターが組み合わせられている。1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムが採用されたことで、スムースさとダイレクト感ある走りがウリだ。

    さらに、世界初となるDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)と呼ばれる先進技術も投入している。DASは、ステアリングと前輪が物理的な接続がないバイワイヤ式。ステアリング操作を電気信号化し、コンピュータ制御し前輪を動かす。
    このDASにより、路面の凹凸などによりハンドルが取られるような状況でも、前輪をしっかりと制御し、優れた直進安定性を誇る。また、レスポンスに優れたハンドリング性能も得ている。
    こうした走行性能は、他の国産セダンには無いユニークなもの。ただ、国産セダンは人気がない。これだけ高性能なスカイラインハイブリッドであっても、中古車市場の人気には逆らえず、中古車価格は安価傾向に推移。結果的に、非常に優れたコストパフォーマンスの中古車となっている。

    スカイラインハイブリッドの
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  • RANKING BEST 3 高級セダン ランキング ベスト3 ホンダ アコードハイブリッド

    ホンダ アコードハイブリッド

    ホンダはさまざまなタイプのハイブリッドシステムを持っていたが、最近になりようやく従来のSPORT HYBRID i-MMDをe:HEVに呼称を変え一本化した。今や、e:HEVはホンダの基幹ハイブリッドシステムとなっている。

    ホンダの基幹ハイブリッドシステム、SPORT HYBRID i-MMDをいち早く搭載

    そのe:HEVの原点ともいえるSPORT HYBRID i-MMDをいち早く搭載し2013年6月に登場したのが、アコードハイブリッドだ。このハイブリッドシステムは、エンジンで発電しモーターでの走行を基本としている。高速道路などのエンジン負荷が低い場合に、コンピュータがモーターで走るよりガソリンを使って走った方が、効率がよいと判断した場合、エンジン直結モード走行するなどし、優れた低燃費性能を得た。

    また、電動サーボブレーキシステムを採用するなど、ホンダの先進技術を凝縮したセダンでもある。このSPORT HYBRID i-MMDは、PHEVにも転用できる技術で、アコードプラグインハイブリッドも用意された。
    ただ、ベースとなるアコードの主戦場が北米であることから、全幅は1,850mmとやや大きく、日本ではやや扱いにくいサイズだ。

    優れた燃費や技術など、魅力的な高級セダンであったが、国産セダンの不人気、高額車を売るのが苦手なホンダ国内営業など、いくつかの要因が重なり、販売台数は低迷した。
    中古車市場も新車での販売低迷を受け、価格は安価で推移。ホンダの先進技術の塊のようなモデルが、中古車なら非常にお買い得感のある価格で手に入れられるようになった。
    また、フルモデルチェンジしたことを受け、旧型となったこともあり、さらに中古車価格は安価傾向。とてもコスパに優れた高級セダンだ。

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  • RANKING BEST 4 高級セダン ランキング ベスト4 8代目フォルクスワーゲン パサート

    8代目フォルクスワーゲン パサート

    日本でフォルクスワーゲン車というと、ゴルフのイメージが強いが、欧州ではゴルフ以上に長い歴史をもつのがパサートだ。8代目となるパサートは、2015年に登場した。
    似たボディサイズの国内のライバル車は、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズ。ブランド力が非常に強いこの2台と対等に渡り合うのは非常に困難だ。そんな事情や認知度の低さもあり、歴代パサートの販売は低迷し続けている。

    新車販売は低迷しているが、隠れた名車

    8代目パサートは、水平基調のグリルなどでワイド感をアピール。睨みの効いた精悍なフェイスになり、ライバル車と同等の迫力あるスタイルになった。しかし、日本ではブランド力や営業力などさまざまな要素が重なり、8代目パサートも販売面で低迷する。当然のように、中古車市場でも新車と同様の結果となり、8代目パサートの価格は下落。
    しかし、居住性や使い勝手、走行性能などクルマの性能としては、間違いなくトップレベルの実力車だ。これだけの高性能車が、驚くほど安価に販売されているので、輸入車好きならとくに選択しない理由がないと思えるほど、コストパフォーマンスに優れる高級セダンと言える。
    初期はガソリン車のみだったが、モデル途中で超ハイパフォーマンスなパサートGTE(PHEV)や、2.0Lディーゼルエンジンも投入され、選択肢も増えてきておりおすすめだ。

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  • RANKING BEST 5 高級セダン ランキング ベスト5 ホンダ クラリティPHEV

    ホンダ クラリティPHEV

    クラリティPHEVは、2018年7月に登場したプラグイン・ハイブリッドだ。
    外観デザインやプラットフォーム(車台)など、多くの部分を燃料電池車であるクラリティ・フューエルセルと共通化されている。燃料電池は、水素を燃料として発電する。排出されるのは水のみという、究極のエコカーと呼ばれている。

    流通量は極めて少ないが、未来のクルマが超激安に!

    クラリティPHEVは、外部から電力を得て大容量リチウムイオン電池バッテリーを充電。その電力を使い、通常はEVとして走る。大容量バッテリーの電力を使い切ると、エンジンで発電し、モーターで走るハイブリッド車となる。電気代はガソリン代より安いので、ランニングコストは大幅に低減できる。
    通常時は、電気自動車として走るためCO2排出量はなく環境性能に優れている。また、電力を使い切っても、手に入りやすいガソリンで発電し走行するので、電欠の心配もなく、現実的な近未来のクルマなのだ。

    クラリティPHEV最大の特徴は、国内PHEV最長レベルとなるEV航続距離だ。EV航続距離は、101㎞(WLTCモード)と非常に長い。これは、17.0kWhという大容量バッテリーを搭載していることによるものだ。
    クラリティPHEVは近未来のクルマだが、新車販売は低迷。中古車流通量は、極めて少ない。しかし中古車価格は驚くほど激安なので、PHEVに興味があれば積極的に選んでよいモデルだ。

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おすすめランキング5台を比較

価格比較

BMW
3シリーズ

3シリーズ
新型登場で、中古車流通量が増え価格も下落中

2019年3月に7代目新型3シリーズがデビュー。その後、すでに1年半以上が経過したこともあり、徐々に先代となる6代目 3シリーズが中古車市場に流通してきている。この流れを受け、中古車価格は徐々に下落。なかなかお買い得感のある価格帯に入ってきている。
6代目3シリーズは、2015年8月にマイナーチェンジを行っていることから、マイナーチェンジ前モデルの中古車価格は、さらに下落傾向だ。2013年式になると、130~210万円位が相場となっている。130万円台でも、やや走行距離が長い車両が多いものの、人気のディーゼル車である320dやMスポーツなども選べる。新車価格の20~30%位となっており、非常にお買い得感がある。
高年式の2017年式でも価格200万円台から選べるようになっている。ただ、200万円台前半だと、エントリーグレードの318i系や320系が多い。人気のディーゼル車である320dでMスポーツになると、280万円台からといったところだ。それでも新車価格の40~50%になっているので、積極的に選んでもいいだろう。
おすすめはPHEVの330eだ。新車価格では600万円を超えるモデルだが、中古車価格は驚くほど安い。2017年式でも240万円台から手に入る。Mスポーツでもわずか3年で新車価格の50%以下にまで価格が下がっており、280万円台から選べる。これは狙い目だ。
6代目3シリーズは、ホワイト系やブラック系ボディカラーの人気が高く、それ以外の色だと、さらに安価な傾向にある。色にこだわりがないなら、白・黒以外を選ぶとさらにコストパフォーマンスは高くなる。

日産
スカイライン
ハイブリッド

スカイラインハイブリッド
高性能ハイブリッド車が、まさかの価格で買える

スカイラインハイブリッドは、2014年にデビューしていることもあり、前期モデルはお買い得感が出てきている。
2014年式中古車価格相場は、おおよそ170~230万円。スカイラインハイブリッドは、500万円クラスの高級セダンだが、中古車価格は新車価格の50%以下になってきている。180万円台からだと、スポーティな装備と本革シートなどを装備した最上級グレードタイプSPも狙えるようになる。走行距離が少ない車両となると、200万円台からといったところだ。
スカイラインハイブリッドの中古車流通量は、かなり少なめなのだが、なぜか2019年式という高年式の中古車流通量が他の年式に比べるとやや多い。2019年式だと大幅マイナーチェンジ後で、世界初となった運転支援機能プロパイロット2.0も搭載されている。
そんな2019年式の中古車相場は、360~450万円位になっており、かなりリーズナブルだ。最上級グレードとなるハイブリッドタイプSPの新車価格は616万円なので、わずか1年で新車価格の60~70%まで落ちている。
スカイラインハイブリッドには、最先端技術であるプロパイロット2.0が標準装備されており、経験したことのなりドライブ感覚と安全性能を得ることができる。この価格帯であれば、非常にお買い得だ。予算が許せば、積極的に選んで損のないモデルだ。

ホンダ
アコード
ハイブリッド

アコードハイブリッド
マイナーチェンジ前のモデルがコスパ高し!

アコードハイブリッドは、2020年2月に新型アコードの登場と、最新技術の塊だったものの新車販売が低迷したことを受け、中古車価格も安価な状態だ。
アコードハイブリッドは、とくに2016年のマイナーチェンジ前のモデルが安くなっている。2013年式の中古車相場は120~150万円位だ。120万円台で、すでに上級グレードのEXが手に入る。新車価格は390万円なので、かなりお買い得だ。
マイナーチェンジ後のモデルは、ハイブリッドシステムなどの改良を受け、完成度はかなり高い。2017年式だと200~290万円位が中古車相場となる。中古車流通量が少ないので、やや幅の広い価格帯になっている。200万円台でも上級グレードのEXが手に入る状態だ。当時の新車価格は、EXで410万円だったので、ほぼ新車価格の50%にまで価格が落ちている。総じて安価になってきているが、200万円台後半だとやや高めな印象だ。グレードがEXで200万円台前半であれば、かなりお買い得といえるだろう。

フォルクス
ワーゲン
パサート

パサート
コスパ最強!3年落ちで新車価格の半額も?

8代目パサートは、新車販売台数が少なかったため中古車流通量も非常に少ない。そのため、明確な中古車相場が形成されておらず、やや幅の広い価格帯になっている。妙なくらい高値を付けている店を除外した中古車相場は、2015年式でおおよそ130~190万円だ。160万円台以下の価格帯でも、上級グレードのハイラインが手に入る。
ハイラインの価格は当時414万円。160万円台であれば、新車価格の40%にまで価格が落ちており、魅力的な価格といえる。
そして極端に中古車流通量が少ないが、おすすめはPHEVのパサートGTE。家で充電し、その電力で51.7㎞をEV(電気自動車)として走れるモデルだ。新車価格は、約580万円と高額だが、2016年式で200万円を切る車両もある。あまりに中古車流通量が少ないこともあり、相場がまったく形成されておらず、高額で売る店や超安価な設定をしている店などさまざまだ。ただ、2016年式で200万円以下で手に入るのであれば、新車価格の30%台に入ってくるので、非常にお買い得感がある。

ホンダ
クラリティ
PHEV

クラリティPHEV
まだ、高額だが値落ち率は大。新型車が超お買い得

クラリティPHEVは、外部から電力を得て充電された電力を使い通常はEV(電気自動車)として走る。蓄電した電力を使い切ると、エンジンが発電し、発電した電力を使い走行するハイブリッド車になる近未来のモデルだ。
クラリティPHEVは、大容量リチウムイオン電池を搭載することから、車両価格は約600万円という高級車だ。デビュー時の2018年式で、中古車相場は310~380万円になっている。わずか2年落ちで、車両価格の50~60%台程度にまで価格が下落。最先端技術を凝縮した新型高級セダンがこの価格ならばお買い得だ。ただ、極端に中古車流通量が少ないので、中古車を探すことが大変だ。

燃費比較

BMW
3シリーズ

3シリーズ
燃費性能は平均的

6代目3シリーズの燃費は、エンジンが多岐にわたるため年式により異なる。
最終モデルだと、318i系1.5L直3ターボは、17.0㎞/L(JC08モード)。320i系2.0L直4ターボは15.4㎞/L、ハイパワー仕様の330i系も15.4㎞/L。2.0L直4ディーゼルターボは21.4㎞/L。340i系3.0L直6ターボは13.5㎞/L。2.0L直4ターボ+モーターのPHEV、330e系が17.7㎞/L。3.0L直6ターボ+モーターのアクディブハイブリッド3系は16.5㎞/Lとなっている。
とくに、目を見張るような優れた燃費値を誇るモデルはないが、総じて平均レベルといった印象だ。燃費を重視するのであれば、ディーゼルを選ぶとよい。ガソリン車と比べて30円/L以上価格が異なり、燃料費は大幅に安くなる。

日産
スカイライン
ハイブリッド

スカイラインハイブリッド
燃費はまずまずだが、ハイオク仕様なので燃料費は高め

スカイラインハイブリッドは、デビュー当時17.8㎞/L(JC08モード)という低燃費性能を誇った。このクラスのセダンの中では、なかなか優秀な燃費値だ。
搭載するリチウムイオン電池の容量が少ないので、短距離でのEV走行しかできないが、上手く運転すると実燃費もアップする。しかし、使用するガソリンがハイオク仕様なので、レギュラーガソリンと比べて10円/L程度高くなるのが残念なポイントだ。

ホンダ
アコード
ハイブリッド

アコードハイブリッド
大柄なボディながら燃費は驚愕の30.0㎞/L!

前期のアコードハイブリッドの燃費は30.0㎞/L(JC08モード)と、このサイズのセダンとしては優れた低燃費値となっている。
マイナーチェンジ後のモデルは、ハイブリッドシステムに改良が施され、出力をアップしながら燃費値はさらにアップし、驚きの31.6㎞/L(JC08モード)という燃費値となった。大きなボディながら、この燃費値は脅威と言える。また、使用する燃料がレギュラーガソリンなのも大きなメリットといえる。

フォルクス
ワーゲン
パサート

パサート
燃費は良好!1.4Lターボなので自動車税も安い

初期のパサートに搭載されたエンジンは、1.4Lのダウンサイジングターボ。このエンジンは、全長4,785mmという大きなボディを十分に加速させる力を持ちながら、20.4㎞/L(JC08モード)と優れた燃費値となっている。
その後投入された2.0Lターボは15.6㎞/L、2.0Lディーゼルは20.6㎞/L。PHEVのGTEは、ハイブリッドモードで21.4㎞/Lとなっている。EV航続距離は51.7㎞なので、これを合わせると優れた燃費値になる。
また、1.4Lターボは排気量が少なく2.0L車と比べると、自動車税が安くなるメリットもある。燃費や燃料費経済性を重視するのであれば、やはり2.0Lディーゼルを搭載するグレードがおすすめだ。

ホンダ
クラリティ
PHEV

クラリティPHEV
エコロジーでエコノミーな高級セダン

クラリティPHEVは、大容量リチウムイオン電池を搭載している。その結果、101.0㎞という国内トップレベルのEV走行距離を誇る。これだけの航続距離を走ることができれば、通勤・送迎・買い物などといった短距離移動は、ほとんどEV走行で対応可能だ。つまり、ガソリンを使わない日々の生活ができることになる。さらに、自宅で充電すれば電気代はガソリン代よりもはるかに安いため経済的。エコロジーでエコノミーということになる。
また、ガソリンをほとんど使わないということは、ガソリンスタンドへ行く回数も大幅に減り、時間の節約にもなる。ロングドライブで電力を使い切ったあとでも、ハイブリッド燃費は24.2㎞/Lと優秀だ。

走行性能比較

BMW
3シリーズ

3シリーズ
エキサイティングな走りのディーゼルとアクティブなハイブリッド3

多くのパワーユニットがある中で、走りと経済性のバランスという点から最も優れているのが2.0Lディーゼル車だ。
ディーゼルエンジンを搭載した最終モデルの320dは、190ps&400Nmという出力を誇る。最大トルクが400Nmもあるので、非常に力強い走りだ。さらに、BMW製らしいディーゼルエンジンで、高回転までスムースに回る。もはやガソリン車と区別がつかないレベルになってきている。燃費も21.4㎞/L(JC08モード)と良好で、燃料の軽油は30円/L程度ハイオクガソリンより価格が安く経済的だ。
そして、非常に面白いパワーユニットを搭載したモデルがアクティブハイブリッド3。ハイブリッド車なので燃費重視かと思うのだが、BMWはターボの悪癖をモーターで補い、さらなるパワーアップを図るために使っている。エンジンは直6 3.0Lターボで306ps&400Nmと非常にパワフル。燃費はハイブリッドなのにパワー重視ということもあり、16.5㎞/Lと少々物足りない数値になった。
このハイブリッド用のモーターは、ターボの過給遅れを補う効果もある。このモーターのメリットで、アクティブハイブリッド3はアクセルレスポンスに優れた走りが秀逸でとても楽しい走りが堪能できる。この非常にスムースで豪快な加速力は、病みつきになりそうなくらいおもしろい。

日産
スカイライン
ハイブリッド

スカイラインハイブリッド
高レスポンスとスムースさ、抜群の直進安定性

スカイラインハイブリッドのハイブリッドシステムは、1モーター2クラッチ式が採用されている。そのため、アクセル操作に対してレスポンスがよくダイレクト感あるフィーリングとなり、トヨタ系のハイブリッド車よりもスポーティさでは上回る。
そして、エンジンの回転が低いときにはモーターが存在感を発揮。アクセルを踏むと、モーターが一瞬でクルマをグイっと前に押し出し、わずかに遅れてV6 3.5Lの306psというパワーが加わり怒涛の加速を見せる。モーターがアクセル操作に対するレスポンスを大幅にアップしているので、クルマが瞬時に反応し気持ちよく走ることができる。
そして、世界初のバイワイヤ技術であるDASもステアリング操作に対してのレスポンスが良好。機敏なハンドリング性能をもちながら、荒れた路面でもハンドルを取られるようなこともなく、直進安定性は高い。こうした機能により、ロングツーリングではドライバーの疲労軽減にも役立っている。

ホンダ
アコード
ハイブリッド

アコードハイブリッド
緻密でスムースな電気自動車的な走行性能

アコードハイブリッドには、2.0Lエンジンを使用するSPORT HYBRID i-MMDが採用されている。このハイブリッドシステムは、基本的にエンジンで発電し、その電力を使いモーターで走行する。ただ、高速道路など一定の速度でエンジン負荷の低い場合、コンピュータがモーターで走るよりエンジンの出力で走る方が効率的と判断すると、エンジン直結モードで走行することもある。この切り替えは、ドライバーがほとんど感じないくらいスムースだ。そのため通常走行ではほぼEV(電気自動車)だ。
デビュー時の走行用モーターは169ps&307Nm、マイナーチェンジ後は184ps&315Nmとなっている。力強さという点では、やはりマイナーチェンジ後が上回るが、マイナーチェンジ前のモデルでも307Nmのトルクがあり十分に余裕のある走りを楽しめる。

フォルクス
ワーゲン
パサート

パサート
粗を探すのが難しいほどの実力車

パサートの全長は4,785mmと中型のセダンだ。この大きさのセダンで1.4Lのターボエンジンでは役不足?と思いがちだが、出力は150ps&250Nmとなっていて自然吸気ガソリンエンジンの2.5L級のトルクを誇る。力強いとは言えないものの、必要十分な出力といった印象だ。
この250Nmという最大トルクは、わずか1,500回転で発生する。エンジンの回転が下がっていると、ややターボラグを感じるが、アクセルをグッと踏み込みと、クルマがグンと前に押し出されるような力強さでスペック以上のパワフルさを感じる。ただ、やはり最高出力は150psなので、エンジンを回したときの加速力はそれなりで、低中速域での走りを重視したエンジンといえる。
2.0Lターボ車の出力は220ps&350Nmとパワフル。なかなか豪快な加速力を誇る。また、後期に搭載された2.0Lディーゼルは190ps&400Nm。低速トルクが強大で、余裕のクルージングが楽しめる。
PHEVのGTEは218psというシステム出力となる。1.4Lターボとモーターの組み合わせで、それぞれの得意な領域を生かし、高レスポンス&スムースな走りを得意としている。

ホンダ
クラリティ
PHEV

クラリティPHEV
ほとんど電気自動車

クラリティPHEVは、SPORT HYBRID i-MMDと呼ばれるハイブリッドシステムをベースにPHEV用に最適化している。1.5Lエンジンと組み合わされ、184ps&315Nmという出力をもつモーターと組み合わされる。
PHEVは、外部から給電を受けバッテリーを充電し、その電力を使って通常はEV走行する。バッテリーに蓄えられた電力を使い終わると、エンジンで発電。エンジンで発電した電力を使いモーターで走行するハイブリッド車となる。ロングドライブでもガソリンが使えるので電気自動車のように電欠の心配が少なく、近未来の現実的な環境車として今後多くのPHEVが登場してくる。
クラリティPHEVは通常の走行においてほとんどEVとして走る。モーターなのでアクセルレスポンスに優れ、315Nmという大トルクを瞬時に発生させるため、かなり力強い走りが可能だ。EV航続距離は101.0㎞と長いので、ロングドライブ時以外はほぼEVとして使える。

乗り心地比較

BMW
3シリーズ

3シリーズ
多少硬めの乗り心地だが、イチオシはMスポーツ

6代目3シリーズは、すべてのグレードに走る楽しさが凝縮されている。
その中でも、最もスポーティな仕様となっているのがMスポーツだ。専用のエアロパーツやサスペンションなどが装備されている。専用サスペンションを装備するため、他のグレードと比べると、やや硬めの乗り心地になる。しかしその分、BMWらしいキレのあるハンドリングはより輝きを増し、BMW車らしさを十分に堪能できる。
それ以外のグレードは、ハンドリングと乗り心地を両立した仕様。BMWらしい走る楽しさをもちながら、意外なほどシットリとした快適な乗り心地になる。乗り心地を重視するのであれば、Mスポーツ以外を選ぶとよい。

日産
スカイライン
ハイブリッド

スカイラインハイブリッド
乗り心地は17インチのタイプPがよい

スカイラインハイブリッドの乗り心地は、スポーティセダンということもあり、やや引き締まっている。とくに19インチタイヤを履く最上級スポーツグレードのタイプSPは、わずかにタイヤのゴツゴツ感のある乗り味だ。ただし19インチタイヤ装着車は、よりスポーティな走りを堪能できる。
タイプSPに対して、ラグジュアリー系のタイプPは17インチタイヤを履くこともあり、乗り心地は快適だ。

ホンダ
アコード
ハイブリッド

アコードハイブリッド
高級セダンらしいゆったりとした乗り心地

アコードハイブリッドのサスペンションには、振幅感応型ダンパーが採用されている。このダンパーは、大きな動きのときに強い減衰力を発生し車両姿勢を安定化。小さな動きのときには、弱い減衰力で振動を吸収する。小さな凹凸程度の路面であれば、高級セダンらしいゆったりとした快適な乗り心地だ。
ただ、比較的路面状態のよい道であれば快適なのだが、凹凸が大きくうねるような道になると、少しバタバタした乗り心地になる傾向がある。

フォルクス
ワーゲン
パサート

パサート
高剛性ボディが生み出す快適な乗り心地

パサートのボディは非常に高剛性化されており、この堅牢なボディが乗り心地によい影響を与えている。ボディが路面の凹凸やうねりに対して変形しないので、サスペンションがしっかりと動く。見事なくらいに不快な振動を抑え込んでいる。
こうした高剛性ボディも影響し、パサートの乗り心地は非常に上質だ。大きな凹凸を通過すると一般的なクルマならドン!という衝撃がドライバーの頭にまで来ることが多いが、パサートは不快な衝撃は振動をほぼカット。路面状況を問わず快適で安心して走れる。どのシートに座っていても、よいクルマだなぁと感じるほどだ。

ホンダ
クラリティ
PHEV

クラリティPHEV
驚愕の乗り心地と静粛性

クラリティPHEVは床下に大容量リチウムイオン電池を設置しているため、かなり低重心化されており、柔らかめのサスペンションセッティングながら操縦安定性は高い。高速道路などでも安定感があり、安心して走れる。この走行性能はホンダ車の中でもトップレベルの実力だ。
乗り心地はとても快適。やや柔らかめな乗り味だが、しっかりと路面に追従する。そして静粛性も高い。発電のためにエンジンが始動しても、かなり遠くにエンジンがあるような感覚だ。高速道路などで走っていると、エンジンの存在感はほとんど感じないほどの高い静粛性を誇る。

内外装・デザイン比較

BMW
3シリーズ

3シリーズ
古く見えないデザイン

7代目3シリーズが登場済みだが、外観デザインは意外なほど先代モデルから代わり映えしないように見える。そうしたことも影響してか、6代目3シリーズのデザインはあまり古臭く見えない。
6代目3シリーズのデザインは、グッと低く構えたスタイルに睨みのきいた4灯ヘッドライトとワイドなキドニーグリルが組み合わされている。迫力もあり、なかなかスポーティなデザインだ。このデザインは、世界的に好評のようで、2015年8月のマイナーチェンジでも大きな変更が行われていない。大きな変更が加えられないということは、市場で好評を得ているという証明でもある。
インテリアはBMWらしいドライバーを中心に各操作系がまとめられている。これは6代目も7代目も共通だ。しかし7代目はデジタルメーターを採用するなどしていることもあり、かなり先進感あるデザインに変更された。7代目と比べると6代目の内装は、残念ながらやや古さを感じさせる。

日産
スカイライン
ハイブリッド

スカイラインハイブリッド
やや古さを感じさせるデザイン

2019年のマイナーチェンジ前と後で、大きくデザインが変更されている。
マイナーチェンジ前はやや細長のグリル中央にインフィニティエンブレムを装備していた。しかしマイナーチェンジ後は、日産ブランドのデザインアイコンであるVモーショングリルと日産エンブレムが装備された。マイナーチェンジ後の方が、より洗練されている印象が強い。
ヘッドライトなどのデザインは基本的に同じ。猛禽類の目を連想させる精悍なヘッドライトなど、スポーティなデザインとなっている。タイプSPにはよりスポーティなエアロパーツ類を装着。タイプPとやや差別化されている。
インパネデザインは上下に分割されたツインディスプレイが特徴。滑らかな曲線でまとめられていて、高級車らしさもある。

ホンダ
アコード
ハイブリッド

アコードハイブリッド
先進性がイッキにアップしたマイナーチェンジ後モデルがおすすめ

アコードハイブリッドは、2016年5月にマイナーチェンジした。マイナーチェンジ後のモデルはなかなか先鋭的で、フロントフェイスのデザインが変更され、インラインタイプフルLEDヘッドライトなどが装備された。好き嫌いが出るデザインかもしれないが、かなりユニークで存在感がある。ひと目でアコードハイブリッドと分かるデザインだ。
マイナーチェンジ前のモデルは良くも悪くもクセがない。デザイン重視というのであれば、マイナーチェンジ後のモデルがおすすめだ。
インテリアデザインは重厚感があり、高級車らしいデザインとなっている。マイナーチェンジ前後でも大きな差はない。アコードハイブリッドは、シフト操作がボタン式。少々慣れが必要だが、先進感があり新しさを感じる。

フォルクス
ワーゲン
パサート

パサート
精悍フェイスにワイド&ローなスタイリング

フォルクスワーゲンのデザインは質実剛健というべきなのか、エモーショナルなデザイン要素をあえて排除したようにも見えるくらい、やや地味目のスタイリングをしたモデルが多い。
従来のパサートも同様で、完成度は高いものの、どうも地味さが目立っていた。ところが8代目パサートは、一気に方向転換したのか、かなりアグレッシブなデザインとなっている。
水平基調のグリルを中心にし、睨みの効いたヘッドライトで精悍さをアピール。同時に、ワイド&ローなフォルムも強調する。オリジナリティのある高級セダンに仕上がっている。
インパネデザインは、まさにフォルクスワーゲンデザインと言ったもので、一言で表すなら精緻。カチッと整然にまとめられていて、隙が無いデザインといえる。

ホンダ
クラリティ
PHEV

クラリティPHEV
クセが強すぎるデザイン

クラリティPHEVは、先進性を前面に出すために、かなりユニークなデザインとなっている。そのためか、かなりクセが強く、好き嫌いは明確に分かれる。
EV航続距離や燃費向上のため、徹底した空力デザインが採用されている。多くの部分が空気抵抗を減らしたり、気流の乱れを抑制したりする機能をもつデザインでまとめられた。
全体のシルエットは海の生き物をイメージしたという。水の抵抗をいなしつつ、軽やかに駆け巡るイルカやシャチを感じさせるデザインだ。
そんな外観デザインに対して、インテリアはシンプル系。ぬくもりを感じさせ、広々としたキャビンをデザインしている。

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