2020年秋 ミニバンランキング【中古車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 ミニバンランキング【中古車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

ミニバンベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング ミニバン RANKING BEST 5 ミニバン

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする中古車のミニバンをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
大勢での移動や遠出、アウトドアにぴったりなミニバン選びの参考にしてください。

ミニバンの最新人気ランキングはこちら

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 ミニバン ランキング ベスト1 5代目ホンダ ステップワゴンスパーダ

    5代目ホンダ ステップワゴンスパーダ

    5代目ステップワゴンは、2015年4月に登場した。初期モデルは1.5Lターボのみ。ハイブリッド車のSPORT HYBRID i-MMD搭載車は、2017年9月にデビューしている。
    5代目ステップワゴンの新車販売は低迷。この影響を受け、人気5ナンバーミニバンの中では、中古車価格が比較的安価になっている。

    走行性能・燃費・使い勝手はトップレベルの実力派

    人気があまり無いとはいえ、クルマとしての性能はクラストップレベルといえる。ホンダらしくキビキビ走る走行性能。とくにハイブリッド車は、大きく重いリチウムイオン電池をフロア下に設置することで低重心化され、非常に気持ちよく走る。
    1.5Lターボ車の燃費は、ライバル車の2.0L車と同等。ハイブリッド車も同様だ。
    使い勝手面では、ステップワゴン独自の装備としてわくわくゲートを装備。この装備によって、リヤゲートを縦に分割し横開きできる。小さな荷物を積むとき、後方にスペースが無く一般的なリヤゲートが開けない場所で荷物を積むなどするときも、わくわくゲートなら開閉して荷物を積むことができ便利だ。さらに、3列目シートの左側を収納しておけば、リヤゲートから車内にアクセスできる。
    また、オプションだった歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」を2016年5月の改良で標準装備化。優れた安全性能を誇る。
    高い実力を誇るも、ライバル車と比べて中古車価格がやや安価なのでコストパフォーマンスは高い。

    ステップワゴンスパーダの
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  • RANKING BEST 2 ミニバン ランキング ベスト2 5代目日産 セレナ

    5代目日産 セレナ

    5代目セレナは2016年8月にデビューした。基本的に先代となる4代目セレナのキープコンセプトモデルだ。

    まだ高値だがプロパイロット装着車は魅力的

    このセレナには、日産の先進運転支援技術である「プロパイロット」が初搭載された。今でこそ珍しくなくなったが、当時はかなりの先進技術だった。プロパイロットは同一車線内を自動で維持しながら、全走車に全車速で追従走行する。ドライバーの疲労軽減やうっかり追突など回避などにつながる。
    さらに2018年3月には、待望のハイブリッド車であるセレナe-POWERを投入。e-POWERは、シリーズハイブリッドシステムで、エンジンで発電した電力を使いモーターで走行する。すでに発売されていたノートe-POWERの発展版で、大きな車体のセレナ用にパワーアップするなど、さらに熟成されたシステムになっている。
    e-POWER車の中古車価格は、かなり高価でまだまだ中古車としてはあまり旨みがないが、前期のマイルドハイブリッド車であるS-HYBRIDは、徐々に価格を下げている。こちらもまだ高値維持だが、プロパイロット装着車なら満足度も高い。

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  • RANKING BEST 3 ミニバン ランキング ベスト3 三菱 デリカD:5

    三菱 デリカD:5

    デリカD:5はロングセラーモデルだ。デビューは古く、2007年1月にまで遡る。その後、幾度となく改良が加えられ、2013年1月にディーゼル車を追加した。
    2019年2月にはフルモデルチェンジに近いビッグマイナーチェンジが施され、外観デザインもまったく違うものに変更されている。

    オフローダーミニバンという唯一無二の価値

    デリカD:5の価値は、最低地上高210mmというミニバン唯一の優れたオフロード性能をもつモデルであることだ。そのユニーク性から、新車販売台数は少ないものの安定して一定数の販売台数を維持。中古車の流通量は少ないが一定のファン層がいるため、中古車価格は高めを維持している。
    中古車では、超ロングセラーモデルであることが功を奏し、予算に合わせて幅の広い年式から車両が選べるメリット出ている。

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  • RANKING BEST 4 ミニバン ランキング ベスト4 トヨタ エスティマハイブリッド

    トヨタ エスティマハイブリッド

    一世を風靡した歴史をもつエスティマハイブリッドは2006年6月に発売された。超ロングセラーモデルだったが2019年10月に販売を終了している。

    超ロングセラーモデルで初期モデルはお買い得

    エスティマにはガソリン車もあったが、あえて中古車で狙うのであれば燃費の良いハイブリッド車がおすすめだ。さらにハイブリッド車は、E-Fourと呼ばれる電気式4WDが装着されているので、降雪地域やウインタースポーツなどを楽しむ人にも向く。
    また、超ロングセラーモデルだったため、幅の広い価格帯になっており、少ない予算でも高級ミニバンだったエスティマハイブリッドを手に入れることができる。
    ただ、最新のミニバンと比べると、予防安全装備に関しては非常に物足りない状態だ。

    エスティマハイブリッドの
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  • RANKING BEST 5 ミニバン ランキング ベスト5 3代目日産 エルグランド

    3代目日産 エルグランド

    E52型3代目エルグランドは、2010年8月にデビューした。

    侮れない運動性能と乗り心地

    3代目エルグランドの特徴は、低床フロアを採用し全高をやや低めにしたことだ。
    この低床フロアにより大幅に低重心化され、3代目エルグランドの運動性能は意外なほど安定感あるものとなった。
    背が高いミニバンながら、あまりグラグラした感覚はない。さらに、リヤサスペンションにマルチリンク式を採用したことで、当時ライバル車だった2代目アルファード/ヴェルファイアよりも乗り心地が良かった。しかし、全高をやや低くしたことにより小さく見えると消費者からは不評。販売面では、アルファード/ヴェルファイアに大敗を喫することとなった。
    また、エルグランドにはデビュー直後からVIPと呼ばれる最上級グレードを設定した。このグレードは3代目アルファード/ヴェルファイアが参考にしたほど。VIPは2列目シートをキャプテンシートとし、3列目シートを無くして広大な空間をもつ4人乗り、2列目シートの居住性を最大限確保した7人乗りを用意した。アルファード/ヴェルファイアでも、このVIPを参考にしたエグゼクティブラウンジが設定され人気だ。
    2018年12月の改良では、歩行者検知式自動ブレーキなどが標準装備化。予防安全性能が大幅に向上している。

    エルグランドの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ステップワゴンスパーダ
安くなってきたガソリン車

ステップワゴンスパーダの1.5Lターボ車は随分価格を下げてきていて、ライバル車より買いやすくなってきている。2015年式1.5Lターボ車の中古車相場は150~220万円といったところだ。150~160万円台の車両は5万㎞以上走っているものが多いが、年式から考えれば過走行と言われるほどではないので、気にすることもないだろう。初期モデルということもあり上級グレードが多い。
おすすめのハイブリッド車は、2017年式で250~290万円台が中心。新車価格から15~25%くらい落ちている印象だ。まだ買いやすい価格帯とは言えないものの、ライバル車と比べると、価格の落ち率が少し大きいのでライバル車よりお買い得感がある。

日産
セレナ

セレナ
前期のS-HYBRIDが随分安くなってきた

現行モデルである5代目セレナは人気モデルということもあり、高値を維持している。
しかし、デビュー直後の2017年式マイルドハイブリッド車であるS-HYBRIDは、e-POWERの登場もあってかやや値を下げている。中古車相場は160~250万円とやや幅が広い。ただ、160万円台前後の車両はSやXといったエントリーグレードが中心。人気のハイウェイスターで、プロパイロット付きとなると190万円台以上の予算が必要になるだろう。新車価格より30%以上安くなっている車両もあるのでお買い得感が出てきている。
e-POWERは2018年式で250万円位からといったところ。人気のハイウェイスターだと280万円位からだろう。まだ、少々高値が続いている。

三菱
デリカD:5

デリカD:5
おすすめはディーゼル車だが、程度が良いとかなり高価

デリカD:5はクラス唯一のオフローダーミニバンだ。大量に売れるクルマではないものの、一定の人気を保っているため、中古車価格は高値を維持している。とはいえ2007年1月から発売されているため、中古車価格はかなり幅が広い。
2007年式という低年式でも20~200万円オーバーと価格幅は驚くほどワイドだ。低年式モデルの多くは、アウトドアレジャー向けのミニバンということもあり、走行距離10万㎞オーバーが当り前のように多い。さすがに今後の修理費などを考えると選びにくい。
おすすめは2013年1月に投入された2.2Lのディーゼル車だ。2013年式の中古車相場は、130~280万円とかなり幅が広い。安価な価格帯の車両は、走行距離10万kmオーバーばかりの過走行車が目立つ。5万km以下という条件になると約230万円以上となる。ディーゼル車人気は高く、かなりの高値だ。走行距離が少なく、上級グレードで程度がよいとさらに値が張る。2.4Lガソリン車になると、少し安くなり170万円台から選べる。

トヨタ
エスティマ
ハイブリッド

エスティマハイブリッド
高年式は若干割高感、低年式モデルがターゲット

エスティマハイブリッドは2006年1月に登場し、長期間に渡り販売されたロングセラーモデルだ。そのため、選択できる年式の幅や価格帯が広い。
かなり低年式になるが、2009年式だと走行距離10万㎞オーバー前後になるが、60~110万円という価格で手に入る。しっかりと整備されている車両であれば、ハイブリッド車なのでお買い得感がある。7万km以下となると130万円位からになってしまい、あまりお買い得感が無くなる。
2013年式になると180~230万円位が相場になる。この年式くらいで、新車価格の約50%以下になり、お買い得感のある価格帯だ。この年式になってくると、エアロパーツの装備されたアエラスが中心だ。

日産
エルグランド

エルグランド
マイナーチェンジ前の車両、登録済み未使用車が狙い目

3代目エルグランドは新車販売が低迷したため、中古車流通量は少なめ。こうしたことが影響してか、中古車価格は高値を維持している。ただ、デビューが2010年と古くなってきたことから、低年式はお買い得感が出てきている。
しかし、価格幅が広く2010年式で約70~170万円が相場といったところだ。この価格幅は、ほぼ程度の差といったところで、90万円以下の価格帯では走行距離10万㎞以上が多い。
2013年式になると、中古車相場はやや高くなり110~190万円くらいになる。高値が付いている車両でも新車価格の50%程度になっているので、お買い得感はある。
2014年式になるとマイナーチェンジ後となり、中古車価格は急上昇。おおよそ190万~280万円が相場になっている。年式がわずか1年アップすることで、これだけ高価になると、2013年式が狙い目だろう。
2019~2020年式では、ハイウェイスターSを中心に未使用車が多く流通している。純正ナビなどが装備されていない仕様も多いが、新車価格より90万円位安い車両もあるので狙い目だ。

燃費比較

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ステップワゴンスパーダ
及第点といえる燃費性能

5代目ステップワゴンスパーダハイブリッドの燃費は25.0㎞/L(JC08モード)となっている。1.5Lターボ車は、16.0㎞/Lもしくは15.4㎞/L。この燃費値は、5ナンバーミニバンの中では、ちょうど中間といった燃費値だ。
5代目ステップワゴンスパーダは、どのパワーユニットも、パワフルさも重視しているので、燃費値に関しては及第点といえる。

日産
セレナ

セレナ
まずまずの燃費値

5代目セレナのマイルドハイブリッド車である2.0LのS-HYBRID車は17.2㎞/L(JC08モード)もしくは16.6㎞/Lという燃費値になっている。マイルドハイブリッド車なので、ライバル車のガソリン車と比べると少しだけ燃費はよい。
1.2Lのe-POWER車は26.2㎞/L(JC08モード)と優れた低燃費性能を誇る。さらにS-HYBRIDは2.0Lなのに対して、e-POWERは1.2Lなので、自動車税が5,500円/年安くなる。

三菱
デリカD:5

デリカD:5
燃費は期待できない

デリカD:5の燃費値は燃費偽装事件があったため、2019年2月登場モデル以外は参考にならない。燃費偽装後の燃費値はFF(前輪駆動)の2.0Lガソリンが13.0㎞/L(JC08モード)、4WDの2.4Lガソリンが10.6㎞/Lとなっている。
ガソリン車の燃費は、どれもこのクラスの平均値には届いていない。さらに初期モデルは、アイドリングストップ機能が装備されていないなどするので、燃費に関しては期待しない方がよいだろう。
対して、ディーゼル車の燃費は13.0㎞/Lとなった。このモデルもアイドリングストップ機能が無いなど、優れた燃費値とはいえない。しかし、ディーゼル車は燃料に軽油を使う。軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後安いので、燃料費視点で見れば比較的経済的だ。大幅マイナーチェンジが行われた最新のディーゼル車は、アイドリングストップ機能などにより13.6㎞/L(JC08モード)という燃費値になった。

トヨタ
エスティマ
ハイブリッド

エスティマハイブリッド
未だ優れた燃費値を誇るハイブリッドシステム

エスティマハイブリッドには2.4LのTHS-Ⅱと呼ばれるハイブリッドシステムが採用されている。この2.4LのTHS-Ⅱは2代目アルファード/ヴェルファイアにも採用されていたシステムだ。
最終モデルの燃費は18.0㎞/L(JC08モード)。しかし、最新のアルファードに搭載された2.5Lハイブリッドの燃費は18.4㎞/L。あまり大差がないことを考えると、エスティマハイブリッドの燃費はなかなか優秀といえる。

日産
エルグランド

エルグランド
燃費性能をどこまで許容できるかがポイント

3代目エルグランドの燃費は、最新モデルで2.5Lが10.8㎞/L(JC08モード)、3.5Lが9.4㎞/L。ライバルのアルファード/ヴェルファイアの2.5L車が11.6㎞/L、3.5L車が10.6㎞/Lとなり、大きな差になっている。3代目エルグランドには、アイドリングストップ機能が付いておらず、装備されていればアルファード/ヴェルファイア並みになることが予想できる。ただ、3代目エルグランドは排気量が大きいので、アイドリングストップ機能が無いと、市街地走行では実燃費で大きな差になることが予想できる。
ただ、燃費値の差は大きいものの、なんとか許容できる範囲でもある。燃費性能を気にしないというのであれば、3代目エルグランドはよい選択肢のひとつになる。

走行性能比較

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ステップワゴンスパーダ
低床・低重心化によるクラストップレベルの運動性能

歴代ステップワゴンは低床フロアによる低重心化にこだわり続けてきた。それは、横幅が狭く背が高い5ナンバーミニバンはやや安定感に欠け、最悪の場合、横転の危険性があるからだ。もちろん、低床化すれば乗り降りもしやすくなる。そのため、5代目ステップワゴンは、フロアを低床化しクルマの重心高をできるだけ低くし、操縦安定性を高めているのだ。
さらに、ハイブリッド車は大きく重いハイブリッド用リチウムイオン電池を床下に設置している。この電池をしっかりとフロアに接合した結果、重心が下がるだけでなく、ボディ剛性までアップした。ガソリン車よりも、低重心化されボディ剛性までアップしているので、その走りは圧巻。一世代前のミニバンとは比べられないくらい、優れた操縦安定性を誇る。パワフルなパワーユニットの恩恵もあり、5代目ステップワゴンスパーダの走行性能は、クラストップレベルの実力だ。

日産
セレナ

セレナ
しっかりとした走りのe-POWER、やや力不足感あるS-HYBRID

5代目セレナはマイルドハイブリッドシステムを搭載しているので、体感的にはほとんどガソリン車と変わらない。大きく違う点はアイドリングストップからエンジンを再始動するときに、キュルキュル、ブルルンという大きな音と振動がほとんどないことだ。市街地走行では、こうしたことが何度も繰り返されるので、マイルドハイブリッドシステムを搭載した5代目セレナは、なかなか快適だ。
しかし、搭載されている2.0Lガソリンエンジンはやや燃費重視傾向で、急な登り坂や多人数乗車時など、もう少しパワーが欲しいと感じるときがある。
ハイブリッドのe-POWERは、ステップワゴンスパーダと同じく、低床フロア&床付近に大きく重いリチウムイオン電池を搭載。これにより低重心化され、さらにボディ剛性までアップしているので走行安定性は高い。力強さという面では、ステップワゴンスパーダが少し勝る印象だ。

三菱
デリカD

デリカD:5
他のミニバンの追随を許さない圧倒的な悪路走破性

三菱は4WD技術にこだわり続けるメーカーのひとつ。デリカD:5には、電子制御式4WDを採用し、パジェロなどで鍛え上げた三菱独自のAWC(All Wheel Control)思想を導入している。このAWC思想は、4輪すべてのタイヤ能力を最大限に発揮させ「意のままの操縦性」と「卓越した安定性」を目指している。
デリカD:5の4WD機能は、燃費のよい「2WD」、路面状況や走行条件に応じて前後に駆動力を自動的に配分する「4WDオート」、高い走破性が得られる「4WDロック」の3モード設定。ドライバーが自ら選択し走行できる。こうした4WD機能や高い最低地上高もあり、普通のミニバンでは、走ることができないような雪深い道や悪路であっても、デリカD:5なら何事もなく走り切ることができる。その走破性は、ちょっとしたオフローダー並みといえる。
ただ、悪路走破性をアップするため最低地上高が高い。床フロアを採用している他のミニバンと比べると、高齢者や子供などは乗り降りがややしにくいというマイナス面もある。
また、デリカD:5の車重は軽いとはいえない。さらに、オフロードでは低速トルクがあった方が走りやすい。そのため、デリカD:5に最もピッタリなパワーユニットはディーゼル車だ。低速から360Nmという強大なトルクを発揮するので、オンオフ問わず力強い走りが可能だ。

トヨタ
エスティマ
ハイブリッド

エスティマハイブリッド
古さを隠しきれない走行性能

エスティマハイブリッドは2006年に登場したモデルなので、設計がとても古い。最新のミニバンと走行性能を比較すると、操縦安定性や乗り心地、静粛性などは、今や比べものにならないくらいの差がある。何度か改良が加えられているものの、基本的な設計の古さを隠しきれない状態だ。
大きな改良では、2016年のマイナーチェンジでサスペンションのチューニング最適化を行い縦安定性の確保に加え、乗り心地を向上させた。さらに、フロントパフォーマンスダンパーを装備しハンドリング性能を向上させている。この改良で随分よくなったものの、それでも最新ミニバン並みとはいかない状況。
走行性能を重視するのであれば、エスティマハイブリッドは選びにくい。

日産
エルグランド

エルグランド
低床・低重心にこだわりが優れた走行安定性を生み出した

3代目エルグランドのこだわりは、低床フロアによる低重心化による走行安定性能だ。これに加え、全高をやや下げて低重心化している。ここまで低重心化にこだわるのは、それまでのミニバンがフラフラして、カーブでは大きく傾き運転が楽しくなかったからだ。そんな走りの悪い分を低重心化で払拭し、非常に走りのよいミニバンに仕上がった。デビュー当時のライバルは2代目アルファード/ヴェルファイアだったが、販売台数は大敗したものの走行性能では圧倒していた。
とくにその差を感じるのは、高速道路のジャンクションなど長時間高い速度で旋回し続ける時。3代目エルグランドは、車体の傾きも少なくピタッと路面に張り付くように安定して高い速度でカーブを抜けていく。また、タイトなカーブが多い山道でも同様だ。
V6 3.5Lガソリンエンジンを搭載したモデルは280ps&344Nmという出力を誇る。なかなかパワフルで、豪快な加速も魅力のひとつだ。

乗り心地比較

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ステップワゴンスパーダ
スポーティな走りと乗り心地の良さを両立

5代目ステップワゴンスパーダのガソリン車の乗り心地はなかなかスポーティなものだ。スパーダ専用のサスペンションが装備され、基準車と比べると引き締まったやや硬めの乗り味になっている。やや硬めと言っても、不快な乗り心地ではなく快適だ。
そして、ハイブリッド車は、リチウムイオン電池を床下に設置したことで、ボディ剛性がアップしている。よりしっかりとしたボディを得たことで、乗り心地はガソリン車よりしなやかさが増し快適。全体的にバランスの取れたフットワークで、クラストップレベルの乗り心地といえる。

日産
セレナ

セレナ
4代目からの進化幅が少ない5代目

5代目セレナのプラットフォーム(車台)は、4代目と共通。共通とはいえ、サスペンションも改良されている。当然4代目セレナより乗り心地も良いし、操縦安定性もアップした。しかし、プラットフォームがキャリーオーバーなので、進化幅が少ない。ステップワゴンスパーダと比べるや、やや物足りなさが残る。
セレナは基本的に乗り心地重視。スポーティな方向性のステップワゴンスパーダとは対照的でもある。e-POWERも同様に、乗り心地重視の仕様だ。ハイブリッド用リチウムイオン電池をフロアに搭載していることで、ボディ剛性がアップ。ガソリン車よりしなやかさがプラスされている印象だ。

三菱
デリカD:5

デリカD:5
悪路での乗り心地が良好

デリカD:5は2007年に登場したモデルなので基本設計が古い。何度か改良を重ねており、年式が新しいほど乗り心地は良くなってきている。
とはいえ2019年のビッグマイナーチェンジ以前の車両は、最新ミニバンと比べるとやや乗り味に渋さを感じる。リヤサスペンションは、マルチリンクなので、意外と路面の凹凸を上手く吸収するが、ダンパーのフリクションが大きいためか、どうもゴトゴトした乗り味になっている。ところがオフロードや雪上になると、意外に乗り心地がよい。とくに、大きな凹凸に強い。これもオフローダーミニバンとしてのセッティングなのだろう。
2019年のビックマイナーチェンジ後のモデルは、オンロードでの乗り心地も改善。オン、オフ問わず、快適な乗り心地になっている。

トヨタ
エスティマ
ハイブリッド

エスティマハイブリッド
ゴツゴツとした突き上げ感があるリヤサスペンション

エスティマハイブリッドは、デビュー時からしばらくの間、静粛性も高く乗り心地も良かった。しかし2006年デビューと設計が古くなっていることから、今や乗り心地は良いとは言えない。
ボディ剛性が不足していて、ブルブルとした振動も伝えてくるし、大きな凹凸ではドンという突き上げ感が明確に入ってくる。とくにリヤサスペンションの突き上げ感は大きく、ゴトゴトとした乗り味になっている。
2016年のマイナーチェンジ後に乗り心地は若干向上した。しかしトーションビーム式のリヤサスペンションでは限界があり、ゴトゴト感や突き上げはあまり解消されていない。乗り心地面を重視するのであれば、一度試乗して許容範囲内か確認する必要がある。

日産
エルグランド

エルグランド
設計は古いが上質な乗り心地

3代目エルグランドは、2010年デビューと古い。しかし、乗り心地は、最新の3代目アルファード/ヴェルファイアに負けていないレベルを維持している。これは3代目エルグランドが、リヤサスペンションに上級なマルチリンク式を採用しているからだ。路面の凹凸を見事に吸収し、なかなか快適な乗り心地になっている。
2代目アルファード/ヴェルファイアが乗り心地で完全にエルグランドに負けていたこともあり、3代目アルファード/ヴェルファイアはマルチリンクと同様なダブルウィッシュボーン式に変更したくらいだ。
3代目エルグランドも、3代目アルファード/ヴェルファイアほどとはいえないものの、トップレベルの実力といえる。

内外装・デザイン比較

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ステップワゴンスパーダ
デザインが不評で売れない?

ステップワゴンスパーダの新車販売台数低迷理由のひとつは、デザインとも言われている。とくに、マイナーチェンジ前のモデルは不評だったようだ。
マイナーチェンジ前のモデルは押し出し感や迫力にやや欠けている。押し出し感と迫力のある大きな顔は、売れるミニバンの必須デザインとも言われているものの、ステップワゴンスパーダにそれがない。迫力重視のデザインが嫌いな人には向いている。
また、リヤゲートのわくわくゲートの分割線が明確に出て、違和感あるリヤビューもデザイン的に少々微妙だ。
デザイン面でステップワゴンスパーダに違和感がないのであれば、クルマの性能そのものは高いレベルにあるので、積極的に選ぶとよい。

日産
セレナ

セレナ
Vモーショングリルで迫力アップ

5代目セレナには日産のデザインアイコンであるVモーショングリルが採用されている。太めのメッキグリルで、4代目セレナには無かった押し出し感や迫力がアップしている。エアロパーツ類を装備したハイウェイスターは、さらにスポーティさもプラス。デザイン的に、売れる要素を上手く詰め込んでいる。
5代目セレナのメーターは、ダッシュボード奥に設置されている。視線移動が少ないので、安全面でのメリットもある。また、こうしたデザインのミニバンは他になく、ユニークな存在だ。

三菱
デリカD:5

デリカD:5
タフネスさを感じるデザインだが物足りなさも

2019年のビッグマイナーチェンジ前のデリカD:5のデザインは、2007年デビューとは思えないほど、古さをあまり感じさせない。オフローダー的なデコレーションはされているもののボディデザインそのものはシンプルな印象。シンプルゆえに、あまり古さを感じさせないのかもしれない。しかし、インテリアデザインはやや古さが隠しきれない。タフな力強いデザインながら、質感もやや物足りない。
2019年のビッグマイナーチェンジでは、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用されている。このデザインにより、マイナーチェンジ前のモデルとは全く異なるスタイルになった。押し出し感やギラギラ感が満載で、売れるミニバンフェイスになっている。インテリアも刷新され、タフで力強さはそのままに、上級ミニバンらしい上質な質感になった。

トヨタ
エスティマ
ハイブリッド

エスティマハイブリッド
今でも古さを感じさせない優れたデザイン

走行性能などでは、ハードの古さが隠し切れないエスティマハイブリッドだが、デザインはなかなか秀逸で、2006年にデビューしたクルマとは思えないほど未だに古さを感じさせない。人気の中心は、エアロパーツを装着したアエラスだが、スポーティさがさらに増し、人気グレードになるのも当然といったところだ。
また、マイナーチェンジを重ねる度に外観デザインが小変更され、より洗練度を増している。こうしたアップデートもエスティマをロングセラーモデルになった理由だろう。

日産
エルグランド

エルグランド
多彩な仕様が選べる選択肢の豊富さが魅力

初期の3代目エルグランドのデザインは迫力重視系であるものの、ややスッキリ系のフェイスだった。しかし、このクラスのミニバンは、ドンドンとドギツイほどの迫力重視系が人気。それに呼応するように2014年の改良では押し出し感の強いギラギラ系フェイスに進化した。同様にインテリアの質感もアップしている。
また、3代目エルグランドの魅力は、選択肢が豊富なことだ。基準車をベースに、スポーティなハイウェイスター、より高級感とギラギラ感をアップしたアーバンクロム、さらに最もギラギラ感の強いライダーが用意される。そして、よりエグゼクティブ感をアピールする最上級グレードVIPがあり、その対極ともいえるスポーティさを極めたニスモが設定されている。流通量が少ないモデルもあるが、より自分好みの仕様が選べるのは3代目エルグランドの魅力だ。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員