2021年秋 コンパクトカーランキング【中古車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2021.12.7

2021年秋 コンパクトカーランキング【中古車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

コンパクトカーベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング コンパクトカー RANKING BEST 5 コンパクトカー

自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車のコンパクトカーをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用するコンパクトカー選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 コンパクトカー ランキング ベスト1 3代目ホンダ フィットハイブリッド

    3代目ホンダ フィットハイブリッド

    3代目フィットハイブリッドは、2013年9月に登場した。デビュー当時、世界トップレベルの低燃費性能をトヨタ アクアと競い合っていた。
    しかし3代目フィットハイブリッドは、デビュー直後からリコールを繰り返してしまった。顧客の信頼を失ったことや、個性的なデザインが人気低迷の要因とされ、販売台数は思わしくなかった。

    誰にでもおすすめできる高い総合力をもつコンパクトカー

    だが、燃費性能や室内の広さ、使い勝手などの総合力はクラストップレベルのモデルだ。デザインが気にならないのであれば、誰にでもおすすめできる。

    2020年には4代目フィットが投入され、下取りに入った3代目フィットの中古車が多く流通し始めた。中古車価格は徐々に下落傾向になり、買い得感も高いレベルにある。

    ホンダ フィットハイブリッドの
    口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 2 コンパクトカー ランキング ベスト2 マツダ デミオディーゼル

    マツダ デミオディーゼル

    4代目マツダ デミオは2014年9月にデビューした。2019年には、車名がマツダ2に変更された。欧州など海外仕様で使われている名前だ。
    デミオは現行モデルだが、2021年10月時点で既に7年が経過している。前期モデルの中古車価格は買い得感が出てきているので狙い目だ。

    おすすめはクラス唯一のディーゼル車。燃料費はハイブリッド車並みに!

    デミオのおすすめは、1.5Lのディーゼル車だ。クラス唯一のディーゼル車で、最大トルクは250Nmを誇り、非常に力強い走りが魅力的である。
    しかも、燃費は初期のモデルで26.4km/L(FF、AT、JC08モード)とハイブリッド車に近い数値だ。軽油はレギュラーガソリンより20円/L前後も安価なので、燃料費視点ではハイブリッド車に近くなり経済的だ。
    デザインもユニークで、コンパクトカーらしい躍動感にあふれている。

    マツダ デミオの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 3 コンパクトカー ランキング ベスト3 日産 ノートe-POWER

    日産 ノートe-POWER

    日産ノートが登場したのは、2012年のことだ。デビュー時はまだガソリン車のみの設定だった。ライバルメーカーが続々とハイブリッド車を投入していた中、ノートはしばらくの間ガソリン車のみだったので、厳しい戦いを強いられた。

    爆発的ヒットとなったe-POWERは、電気自動車的な走りが魅力

    2016年11月、日産は満を持してシリーズハイブリッドシステムを搭載したノートe-POWERを発売した。シリーズハイブリッドとは、エンジンは発電に徹し、エンジンが発電した電力を使いモーター走行するシステムのことだ。
    しかもノートe-POWERに使われている駆動用モーターは、電気自動車(EV)リーフ用の贅沢なものだった。走行フィーリングは限りなくEVに近く、とても力強かったため、爆発的な人気モデルになった。ノートは、e-POWERの投入で2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いたほどだ。

    日産 ノートe-POWERの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 4 コンパクトカー ランキング ベスト4 初代トヨタ アクア

    初代トヨタ アクア

    初代トヨタ アクアは、2011年12月にデビューした。1.5Lハイブリッドシステムを搭載している。デビュー当時の燃費は、なんと35.4km/L(FF、JC08モード)だ。世界トップレベルの低燃費を実現したことで、世界中の自動車メーカーが驚愕した。

    やや狭い室内だが、世界が驚愕した圧倒的な低燃費性能

    初代アクアがデビューした時には、プリウスを中心としたハイブリッド車ブームとなっていた。そのため、プリウスより安価なアクアが登場したことで、発売直後から大ヒットする。その人気は非常に高く、当時、登録車新車販売台数ランキングナンバー1の常連であるプリウスを抜き去った。その後も何度も月間登録車新車販売台数ランキングでナンバー1を取り続けるほどの人気車に成長した。

    アクアは、燃費を重視するために、空気抵抗を軽減するデザインが採用されている。ライバル車と比べると全高も低く、ルーフは後端に行くほど低くなるデザインが採用された。そのため、後席の頭上部分や後席のスペースはタイトに感じる。同様に、荷室も少し小さい。

    コンパクトカーとして致命的だったのが、前期モデルの16インチアルミホイール装着車だ。スポーティさを押し出したオプションだったが、この16インチアルミホイール装着車の最小回転半径は5.7mだった。 この数値は、大型ミニバンのアルファードやヴェルファイア並みである。コンパクトカーなのに、小回りが苦手という本末転倒な仕様だ。これでは、コンパクトカーらしい機動性に欠け、狭い駐車場などでの出し入れや狭い道での使い勝手が悪くなる。スタイリッシュになるものの、16インチアルミホイール装着車は選択肢から外したほうがよいだろう。

    トヨタ アクアの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 5 コンパクトカー ランキング ベスト5 3代目スズキ ソリオハイブリッド

    3代目スズキ ソリオハイブリッド

    3代目スズキ ソリオは、全長3,710mmという小さなボディに両側スライドドアを装備したコンパクトハイトワゴンだ。一般的なコンパクトカーより、スペース効率と使い勝手のよさを凝縮したモデルとなっている。
    3代目ソリオハイブリッドは、2015~2020年まで発売された。2015年のデビュー時にはマイルドハイブリッドのみだったが、2016年にはスズキ初となるストロングハイブリッドも投入された。どちらも、優れた低燃費性能を誇る。

    小さなボディに使い勝手の良さを凝縮したコンパクトハイトワゴン

    デザイン面では、両側スライドドアを装備したことで、小さな子供やお年寄りでも乗り降りがしやすくなった。全高は1,745mmと高いため、積載性にも優れている。小さなクルマながら、非常に実用性に優れた完成度の高いモデルとなった。
    こうしたコンパクトハイトワゴンはソリオだけだったが、トヨタがルーミーなどを投入したことにより、マーケットは激戦化した。さらに、3代目ソリオがフルモデルチェンジし4代目となったことから、中古車価格も徐々に下がり買いやすい価格帯になってきている。

    スズキ ソリオの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

3代目ホンダ
フィット
ハイブリッド

3代目ホンダ フィットハイブリッド
人気モデルも手ごろな価格帯に!選択肢は豊富

3代目ホンダ フィットハイブリッドの中古車は、旧型となってもやや高値を維持している。旧型になったため、中古車価格は下落傾向にある。前期モデルを中心に、かなり手頃な価格で手に入るようになってきた。

おすすめは2017年のマイナーチェンジ後だ。このモデルから、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「ホンダセンシング」が一部グレードを除き標準装備化されたからだ。

高年式の2018年式中古車相場は、120~160万円程度になっている。売れ筋グレードであるLホンダセンシングの中古車相場は、120~150万円位だ。Lホンダセンシングの新車価格が約208万円なので、およそ58~88万円安くなっている。安価な価格帯の車両なら高年式車なので買い得感は十分といえる。

7年落ちとなる2014年式になると中古車相場は一気に下がり、40~100万円程度になる。低価格帯は、走行距離が10万km前後のモデルになるので、安いが何が起きるか分からない車両コンディションだ。70万円台以上になると、程度のよい車両を選びやすくなる。
また、購入時は、純正ナビやETC、ドライブレコーダーなどを装備した車両を選ぶとよい。ETCやドライブレコーダーを後で購入すると、意外と高価になるからだ。

マツダ
デミオ
ディーゼル

マツダ デミオディーゼル
ディーゼル車、買い得感が急上昇中! 安全性重視なら2018年式以降を

マツダ デミオのディーゼル車は、デビューからしばらくの間人気が高く、中古車価格は高値を維持し続けていた。
だが、さすがにデビューから7年が経過し、前期モデルを中心に中古車価格は下落傾向にある。新車ではディーゼル車とガソリン車の価格差が大きかった。しかし中古車では、その差が縮まっている。ディーゼル車は、より買い得感がアップしているのだ。多少ガソリン車の方が安いが、ガソリン高騰やCO2減が叫ばれる昨今、やはりディーゼル車を選んだ方がよいだろう。

約5年落ちにとなる2016年式デミオ ディーゼルの中古車相場は、60~140万円とかなり価格の幅が広い。レザーシートなど、充実装備のXDツーリングLパッケージに絞り込むと、100~130万円位が中古車相場になる。新車価格は約200万円位だった。安価な価格帯だと新車価格の50%オフくらいまで下がっているので、買い得感がある。

2018年式になると、中古車価格はグッと上がる。歩行者検知式自動ブレーキなどを標準装備したからだ。中古車相場は、100~160万円程度である。安価な価格帯は、エントリーグレードのXD系が中心だ。安全装備を重視するのであれば、グレードを落としてでも2018年式以降の車両を選ぶとよい。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
大人気のe-POWER、順調に価格が下がり買い得感あり!

日産ノートe-POWERは2016年に投入されたモデルで、2021年10月現在、発売開始から5年程度しか経過していない。しかし、あまりに売れたためか、中古車価格は順調に下がってきており、人気のハイブリッド車ながら買いやすい価格帯に入ってきている。

約5年落ちとなる2016年式の中古車相場は、90~140万円位だ。この年式はデビュー直後ということもあり、最上級グレードのメダリストが中心。100万円くらいの価格帯でも、メダリストで走行距離の少なめな車両が選べる。
発売当時の新車価格が、メダリストで約225万円だ。安価な価格帯と比べると、60%程度にまで下がってきている。5年落ちでこの価格なら十分に買い得感がある。

マイナーチェンジ後の3年落ちである2018年式の中古車相場は、おおよそ100~150万円だ。安価な価格帯は、Xグレードが中心である。新車価格は約197万円なので、安価な価格帯だと新車価格の50%位になっている。ぎりぎり120万円以下なら、買い得感があるといえる。120万円以上となると、コストパフォーマンス的には微妙だ。できれば、装備が充実した最上級グレードのメダリストがよい。純正ナビは、必須アイテムだ。

初代トヨタ
アクア

初代トヨタ アクア
2代目デビューで、ようやく買い得感が出てきた

トヨタ アクアは2011年12月にデビューしたロングセラーモデルだ。2021年にようやく2代目アクアが登場した。
長期間に渡り売られ、かつ超人気モデルなので、中古車流通量は豊富だ。好みの仕様が選びやすくなっている。
中古車でも人気があったため、しばらくの間中古車価格は高値を維持していた。だが、2代目アクアが登場して以降、中古車価格は下落傾向にある。とくに前期モデルに関しては随分安くなってきており、超低燃費車がお買い得ラインに入ってきている。
7年落ちとなる2014年式の中古車相場は、おおよそ40~90万円だ。高価格帯でも100万円を切っている。ただし、40~50万円台だと、もはや走行距離が7万km以上など当たり前な状態で、10万kmを超えるものも珍しくない。60万円台くらいになると、走行距離が少な目な車両が選びやすくなるが、エントリーグレードのSが中心となる。上級グレードのGは、70万円台くらいになると選択肢が増えてくる。

歩行者検知自動ブレーキが装備されたのは、2018年の改良からだ。安全装備を重視するのであれば、2018年式以降の改良後モデルがよい。ただし、中古車相場は110~140万円位と、まだ高めを維持している。上級Gグレードの中古車相場は、120~160万円程度だ。新車価格が205万円だったので、まずまずの値落ちといえる。120~130万円程度なら、買い得感がある。
装備面では、純正ナビは必須だ。バックカメラ、ETC、ドライブレコーダーなどが装備されていれば、さらに買い得感が出てくる。

3代目スズキ
ソリオ
ハイブリッド

3代目スズキ ソリオハイブリッド
価格幅があるが、年式によて買い得感あり!

3代目スズキ ソリオハイブリッドの中古車相場は、5年落ちとなる2016年式で70~140万円位とやや価格幅が広い。この年式は、ほぼマイルドハイブリッドのみとなっている。
70~90万円台の車両は、走行距離が7万kmを超える車両が多い。5万km以下となると、100万円台の予算が必要になってくる。新車価格の175万円だったことを踏まえるとまだ少し高価だが、100万円前後ならまずまずの買い得感と言えるだろう。

3年落ちとなる2018年式になると、中古車価格はグッとアップする。中古車相場は110~150万円程度だ。安価な価格帯で110~120万円台であれば、それなりに買い得感がある。それ以上は、コストパフォーマンス面で微妙な選択になる。

燃費比較

3代目ホンダ
フィット
ハイブリッド

3代目ホンダ フィットハイブリッド
世界トップレベルの超低燃費車

3代目ホンダ フィットハイブリッドは、デビュー時にライバル車であるトヨタ アクアと世界トップレベルの燃費値を競ったモデルだ。
3代目フィットハイブリッドの初期モデルで、エントリーグレードの燃費値は36.4km/L(FF、JC08モード)だった。

しかし3代目フィットハイブリッドの初期モデルは、エントリーグレードの装備が質素だった。FパッケージとLパッケージの燃費は33.6km/Lとなっている。最上級グレードのSパッケージは、スポーティな大径16インチホイールを履くため、燃費はやや悪化し31.4km/Lとなっている。最終モデルの燃費は、31.8km/L~37.2km/Lへと向上した。

この燃費値は、4代目フィットe:HEVと比べても、それほど悪い数値ではない。なお、4代目フィットe:HEVの燃費は34.6~38.6km/L(FF、JC08モード)だ。

マツダ
デミオ
ディーゼル

マツダ デミオディーゼル
安価な軽油が燃料! 燃料費では、ハイブリッド車並みに!?

マツダ デミオディーゼル車の燃費は、6AT車のJC08モードで26.4km/Lだ。FF、JC08モードで30.0km/Lである。
楽々と超えるハイブリッド車の燃費には、さすがに及ばない数値となった。

しかしディーゼル車が使用する燃料は軽油だ。レギュラーガソリンより20円/Lも安い。そのため、ディーゼル車の燃費値は、ハイブリッド車に近い燃料費なる。ガソリン価格高騰時代には、ピッタリのパワーユニットといえる。それでいて、ガソリン車より力強い走りが可能なのだから、ディーゼル車を選ばない理由が見当たらない。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
街乗りなら、ライバル並みの低燃費性能を発揮

日産ノートe-POWERの売れ筋グレードXと上級グレードのメダリストの燃費値は34.0km/L(FF、JC08モード)だ。トヨタ アクアと比較すると若干低い数値になっているものの、優れた低燃費性能を誇る。

e-POWERは、シリーズハイブリッドシステムでエンジンは発電のみである。発電した電力を使い、モーターで走行する。そのため、多くの電力を消費する高速走行は苦手分野だ。高速道路などでの走行は、ライバル車より若干物足りない実燃費になる。

逆に市街地など、ストップ&ゴーが多い走行時には、より低燃費が期待できる。速度が低い領域ほど、ノートe-POWERの実燃費は良好になる傾向がある。場合によっては、アクアにも勝ることもある。

初代トヨタ
アクア

初代トヨタ アクア
デビュー当時、世界が驚いた超低燃費性能

デビュー当時のトヨタ アクアSグレードの燃費は35.4km/L(FF、JC08モード)だ。この燃費値は、世界トップレベルである。3代目ホンダ フィットハイブリッドと燃費争いを繰り広げていた。
2代目アクアでは、34.6km/L(FF、WLTCモード)と、さらに燃費を向上させている。さすがに、2代目新型アクアにこそ燃費では敵わないが、それでも高水準の低燃費性能であることに変わりない。
初代アクアは、中古車価格も下落傾向で買い得感が増している。しかも、旧型になったとはいえ、燃費性能は高レベル。ガソリン価格高騰時代にピッタリな中古車といえる。

3代目スズキ
ソリオ
ハイブリッド

3代目スズキ ソリオハイブリッド
2タイプのハイブリッド車を用意

3代目スズキ ソリオハイブリッドには、マイルドハイブリッドとストロングハイブリッドの2タイプが用意された。
1.2Lのマイルドハイブリッド車の燃費値は、27.8km/L(FF、JC08モード)と良好だ。対する1.2Lストロングハイブリッドの燃費は、32.0km/L(FF、JC08モード)と、マイルドハイブリッドを大幅に超える、優れた燃費値となっている。ただ、ストロングハイブリッドは、新車価格が20万円以上高いため、売れ筋はマイルドハイブリッドになっている。
4代目ソリオハイブリッドはマイルドハイブリッド仕様のみとなった。

走行性能比較

3代目ホンダ
フィット
ハイブリッド

3代目ホンダ フィットハイブリッド
予算に余裕があるならマイナーチェンジ後がおすすめ

3代目ホンダ フィットハイブリッドのハイブリッドシステムは、SPORT HYBRID i-DCDが採用されている。4代目フィットe:HEVは、2モーターのシリーズハイブリッドベースだが、このシステムは、1モーター式で7速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わされている。
アクアなどにはトヨタのハイブリッドシステムTHS-Ⅱが採用されている。対するホンダ フィットハイブリッドは通常のミッションを使用するため、アクセル操作などに対してダイレクト感ある走行フィールが特徴だ。3代目フィットハイブリッドの方が、スポーティに感じるだろう。

3代目フィットハイブリッドのシステム出力は137psだ。初代アクアが100psなので、パワフルさは3代目フィットハイブリッドが勝り、より気持ちよく走ることが可能だ。
走行性能がレベルアップしたのは、2017年9月に行われたマイナーチェンジ後からだ。このマイナーチェンジは、ボディ剛性のアップや静粛性能向上、エンジンの改良など細部に渡って行われた。完成度は飛躍的に向上し、より上質な走りになった。
とくに進化したのが予防安全性能だ。歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」が一部グレードを除き標準装備化された。安全性能はマイナーチェンジ前のモデルとは、比べ物にならない。予算面で、多少無理をしてでも、手が届くのなら、マイナーチェンジ後でホンダセンシングの装着車を選ぶことをおすすめする。満足度は大幅にアップするだろう。

マツダ
デミオ
ディーゼル

マツダ デミオディーゼル
コンパクトカーながら、余裕ある走りでロングツーリングも得意

マツダ デミオ1.5Lディーゼルエンジンの出力は、105ps&250Nmだ。ポイントは、最大トルクである。この250Nmという最大トルクは、自然吸気2.5Lガソリンエンジン並みの数値だ。全長4mほどの小さなボディに250Nmの大トルクエンジンの組み合わせなので、豪快な加速力を誇る。しかも1,500回転という低回転で最大トルクは発揮しているので、街中や高速道路など、走行シーンを問わず走りやすい。
この最大トルクにより、高速道路などでも余裕あるので、小さなボディながらロングツーリングも得意だ。疲労も少ない。

ハンドリング性能も高く、キビキビ感のある気持ちよい走りが可能だ。直進安定性も高く、長距離移動の疲労も少ない。

2016年の改良では、車両の動きを統合的にコントロールするGベクタリングコントロール(GVC)を標準装備した。この機能は、エンジンの出力などを微妙に制御するものだ。クルマの姿勢を制御することで、運転が苦手なドライバーや雑なドライバーでも、滑らでスムースな走りを可能にした。併せて、快適性や操縦安定性もアップしている。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
当時、圧倒的なパワフルさとスムースさでライバル車を圧倒

日産ノートe-POWERの駆動用モーターは、贅沢にもEV (電気自動車)であるリーフと同じモーターが使われている。このモーターの最大トルクは254Nmと強大だ。2.5Lガソリン車並みの最大トルクを誇るモーターが、リーフより小さなノートに搭載されているのだ。

当然、その加速は強力かつスムースである。アクセルをグッと踏み込むと、背中がシートに押し付けられるような豪快な加速力を披露する。しかも、とても滑らかに加速するのだ。ただ、発電し続ける必要があるため、エンジン音が大きく少々耳障りなのが難点だ。
ノートe-POWERの加速は圧巻だった。当時のコンパクトカーでは、もはやレベルが異なるくらいである。この圧倒的な力強さも人気の理由だった。
アクセル操作だけで発進から停止までできる「e-POWER Drive」を設定したことで、アクセルを離しブレーキを踏むという操作回数が激減し、ドライバーの疲労軽減にも貢献した。発売当時に売れたのは、こうした他のハイブリッド車にはない新鮮な運転感覚も要因のひとつだ。

初代トヨタ
アクア

初代トヨタ アクア
優れた運動性能!前後重量バランスに優れたモデル

初代トヨタ アクアは、燃費重視で走りは楽しくないというイメージを持つ人も多いという。しかし初代アクアは、優れた運動性能をもっている。その大きな要因は、優れた前後の重量バランスと低重心ボディだ。

初代アクアのようなFF(前輪駆動)車は、クルマの前方が重くなる。しかし、大きく重いリチウムイオン電池をリヤシート下付近に設置したことで、前後の重量バランスが良くなっているのだ。低い場所に設置しているので、クルマの重心高も下がっている。
こうした重量バランスの良さが、ハンドリング性能に大きく影響した。カーブでは、ピタッと路面に張り付いたように安定した姿勢で気持ちよく駆け抜けることができる。

走りが好きならスポーティな仕様となったG‘s、GRスポーツは積極的に選びたいグレードだ。

3代目スズキ
ソリオ
ハイブリッド

3代目スズキ ソリオハイブリッド
ハイトワゴンでは比較的よい走行安定性

3代目スズキ ソリオハイブリッドは、コンパクトハイトワゴンなので全高が1,745mmと高く、全幅は1,625mmと狭い。幅が狭くて背が高いという寸法では、優れた走行安定性を保つことは難しくなる。重心高は高くなるため、カーブではフラフラした走りになりやすい。スピードが上がれば上がるほど、こうした傾向が強くなる。
だからと言って、不安な乗り味かというとそうでもない。ハイスピードでカーブに進入しなければ、ごく普通な走行が可能だ。他のハイトワゴンと比べると、ややソリオの方が安定して走れるようだ。

ややクセがあるのがストロングハイブリッドを搭載したSXとSZグレードだ。5AGS(自動変速の5速MT)と呼ばれるミッションを搭載している。変速時に空走感が強めで、乗りなれないと少しギクシャクする動きがある。誰にでもおすすめという訳にはいかないミッションといえる。

乗り心地比較

3代目ホンダ
フィット
ハイブリッド

3代目ホンダ フィットハイブリッド
マイナーチェンジ後はより快適性が向上

3代目ホンダ フィットハイブリッドは、スポーティな走りを提供するために、やや硬めのサスペンションセッティングになっている。そのため、乗り心地は硬めだ。路面の凹凸もそれなりに拾い、少々ゴツゴツ感のある乗り味になる。走りを楽しみたい人には向くが、乗り心地を重視するのであれば、2017年のマイナーチェンジ後モデルをおすすめする。乗り心地や静粛性など快適性は、大幅に進化しているからだ。
マイナーチェンジ前のモデルでも、初代アクアの乗り心地に比べれば、若干快適だ。

マツダ
デミオ
ディーゼル

マツダ デミオディーゼル
改良を繰り返しているので、年式が新しいほど、乗り心地が向上

マツダは、走行性能にこだわるメーカーのひとつだ。何度も改良を加え、より完成度を高め続けている。
デミオディーゼル車の乗り心地は、コンパクトカーらしいキビキビ感を出すために、やや硬めの乗り味だ。前席だとそれほど気にならないのだが、後席ではリヤサスペンションからの突き上げがややあり、乗り心地がよいとはあまりいえない。

しかしマツダは、毎年のように改良を行うメーカーだ。乗り心地を重視するのであれば、なるべく年式が新しい車両がよい。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
やや雑味の多い乗り心地

日産ノートe-POWERは、e-POWER用のバッテリーを搭載しフロアに結合した。これによりボディ剛性がアップし、車重は重くなった。これらの相乗効果によって、乗り心地はガソリン車より改善されている。
だが、それでも乗り心地に関しては物足りない。とにかく、ダンパーのフリクションが大きいというか、動きが渋い。細かい凹凸や大きな凹凸も吸収しきれていない。
大きな凸凹も苦手で、ドンという大きな衝撃と突き上げ感が明確に伝わってくる。絶えずクルマがゴトゴトと揺れている感じで、速度域が上がれば上がるほど揺れが強くなる。ノートe-POWERのウィークポイントともいえる。乗り心地を重視するのであれば、必ず試乗して確かめることをおすすめする。

高速走行では、直進安定性もやや物足りず、少々フラフラする印象を受ける。長時間運転だと疲労が溜まりやすいかもしれない。

信号待ちなどでは、エンジンが始動し充電することがある。このときのエンジン音が少々賑やかになる。他のグレードと比べると若干静粛性に優れるが、それでも賑やかに感じる。

初代トヨタ
アクア

初代トヨタ アクア
前期モデルの乗り心地は、やや物足りない。マイナーチェンジ後がおすすめ

初代トヨタ アクアのデビュー直後である前期モデルの乗り心地は、物足りないものだった。コストを落としたためか、サスペンションのフリクションが大きいためか…理由は定かではないが、動きが渋く、路面の凹凸に対して突っ張った動きをする印象を受けた。多くのジャーナリストが、乗り心地に対して物足りないというレポートをしたほどだ。
ところが、初代アクアは爆発的に売れ、201年のマイナーチェンジで乗り心地面も改良がされた。

2014年末に行われた最初のマイナーチェンジでは、ボディ剛性のアップや空力性能の向上、サスペンションの改良が行われた。結果、アクアの乗り心地は及第点レベルにアップしている。

乗り心地の面ではアクアに設定されていたG’s、GRスポーツと呼ばれるスポーツモデルの方が、より快適だ。これらのモデルはスポーツ仕様ながら、路面追従性は抜群でしなやかさもあり、快適な乗り心地が魅力的だ。中古車流通量は少なく、価格も高めだが価値ある1台だ。

3代目スズキ
ソリオ
ハイブリッド

3代目スズキ ソリオハイブリッド
やや硬めの乗り味

3代目スズキ ソリオハイブリッドは、背が高く重心も高い。フラフラする傾向があるが、サスペンションをやや硬めにすることで、安定感ある走りを目指している。

やや硬めの乗り味となるものの、路面の凹凸はそれなりに吸収していて、不快な印象はない。少々リヤサスペンションの突き上げ感があるので、後席の乗り心地は少々物足りないかもしれない。
4代目ソリオはこうした乗り心地を改善し、ソフトなセッティングにした。

ライバル車のルーミーやトールと比べても、乗り心地はソリオハイブリッドの方が快適な印象を受ける。

内外装・デザイン比較

3代目ホンダ
フィット
ハイブリッド

3代目ホンダ フィットハイブリッド
好みが分かれやすいデザインだが性能はいい

3代目ホンダ フィットハイブリッドが販売低迷となったのは、内外装デザインが理由とされている。個性的ではあるものの、好き嫌いが明確になるデザインだ。そのため、4代目フィットでは、まったく異なるデザインが採用されている。

3代目フィットハイブリッドの外観デザインは、スポーティさをアピールしている。象徴的なのが、ボディサイドから後方に向けて跳ね上がる強烈なキャラクターラインだ。全体的にエッジの効いたラインが多く、ロボットのようだ。

3代目フィットには、室内空間を広くするため、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトが採用されている。センタータンクレイアウトは、どうしてもフロアが高くなり、クルマの全高も高くなりがちだ。全体のシルエットもややポッテリとしたものになっている。
それを無理やりスポーティに見せようと、エッジの効いたキャラクターラインを多用したことで、どうも違和感があるシルエットとなったように思える。

インテリアも外観デザインのように、色々な要素がゴチャゴチャと組み合わされている。これも、おもちゃのように感じる要素かもしれない。
デザインはやや微妙なのだが、パッケージングや低燃費性能などクルマとしての完成度が高いので、購入時の悩みどころになる。

マツダ
デミオ
ディーゼル

マツダ デミオディーゼル
カラーにこだわったインテリアを持つ上質な特別仕様車

マツダ デミオは、マツダのデザインテーマである「魂動デザイン」が採用されている。躍動感あるデザインで、コンパクトカーらしいキビキビとした走りを予感させるデザインとなった。また、キリっとツリ目のヘッドライトデザインも特徴的だ。コンパクトカーながら、精悍さを感じさせる。
デミオは、クラスを超えた小さな高級車を目指した。そのため、インテリアの質感や色、デザインにこだわっている。インテリアデザインは基本的にシンプルにまとめられ、素材などにもこだわり、上質感ある落ち着いた空間に仕上げた。
インテリアへのこだわりは、数多く設定された特別仕様車にも表れている。中間色を使うことが多く、シックで落ち着いた雰囲気の特別仕様車が多い。中古車を探す際に、こういった特別仕様車で、好みの仕様があれば、より満足度も高くなるだろう。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
やや古さを感じさせるデザインと質感が低めのインテリア

日産ノートは、2012年に登場後、幾度かデザインが変更されリフレッシュされている。しかし、さすがに古さを隠し切れない。

2016年の改良でe-POWERが加わった際に、日産のデザインアイコンであるVモーショングリルを採用した。より迫力を出すために、フレームをかなり太くしている。しかし、この無用ともいえる迫力アップは、逆にバランスが悪く違和感が出てしまった。同様に、下方向に間延びして見えてしまう。だが、高級感はアップしたように見える。

インパネデザインは、2012年のデビュー時からほとんど変更されていないので、古さを感じる。また、シンプルなデザインゆえに、質感の低さが強調されているように感じる。
e-POWERという最新テクノロジーを投入したモデルなのに、先進感はまったくないのも残念な点だ。

インテリアでは、クラストップレベルの広さを誇るリヤシートが魅力的だ。

初代トヨタ
アクア

初代トヨタ アクア
古さが隠せない前期モデル。最終モデルは雰囲気がよい

初代トヨタ アクアは2011年にデビューと、かなり設計が古い。ロングセラーモデルであることから、外観デザインは何度かリフレッシュされている。最終モデルと初期モデルとでは、まるで違うクルマのように雰囲気が変わっているので、古さはあまり感じない。
前期モデルになると古臭さを感じる。しかも、中古車になると、ヘッドライトに曇りが出ている車両もあるようだ。
古く見えるデザインに曇ったヘッドライトだと、かなり古い中古車のように見えるので、ヘッドライトの曇りの有無をチェックして購入するか、曇りを取る加工を施してもらってから納車にするとよい。
初代アクアのインパネデザインは、センターメーターが採用されていることもあり、やや古さを感じる。メーターの文字も小さく、中高年ドライバーには、少々見にくいかもしれない。アクアのインパネは質感が惜しい。プラスチック感が強いのが残念だ。

3代目スズキ
ソリオ
ハイブリッド

3代目スズキ ソリオハイブリッド
スッキリ系で好感度の高いデザイン

3代目スズキ ソリオハイブリッドのデザインは、かなりスッキリ系だ。キリっとした釣り目のヘッドライトで精悍さをアップしている。水平基調のやや大きめのグリルで、ワイド感と迫力をプラスした。全体的によくまとまっていて、個性はあまり感じさせないが、多くの人に好感度を与えるデザインといえる。

インパネデザインは、水平基調で広さをアピールした。かなりボリューム感があり、コンパクトカーに見えない重厚感がある。全体的にシンプルにまとめられており、飽きのこないデザインになっている。
インテリアは、大きなセンターメーターとし、視認性を向上させた。太くタフな印象を与えるセンターコンソールに、ナビやエアコンの操作系、シフトノブを集中配置し、使いやすくなった。全体的にスポーティな印象が強いデザインだ。

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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員