



電気自動車(EV)の維持費は?年間コストをガソリン車と比較
目次
電気自動車とガソリン車の維持費を比較
以下では、電気自動車とガソリン車に2年間乗った場合の維持費を試算し、年間と月々の維持費目安を算出しました。
※年間走行距離10,000㎞、充電料金が31円/kWh、レギュラーガソリン168円/Lとして計算。
※計算に使用した燃料(電力)消費率は新車時のカタログ燃費であり、グレード・駆動方式・車両重量などにより異なる。
※燃料(電力)消費率は定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象・渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料(電費)消費率は異なる。
※自動車税は2022年4月1日以降に購入したとして計算。
※自動車保険は35歳以上、14等級、全車車両保険価格以外は同条件にて見積もった概算。
※車検点検料はガリバーの車検サービスを利用した場合の目安費用。保安基準不適合箇所やその他不具合箇所等交換作業工賃や部品代は含まれておりません。
※ガソリン車について、オイル交換を6ヶ月に1回5,000円、バッテリー交換を2年に1回20,000円で行ったとして計算。
※タイヤ交換は4年に1回50,000円で行ったとして計算。
※上記はあくまで参考値となります。詳しくは車販売店でお見積もりの際にご確認ください。
上記試算では、わずかながら電気自動車の方がガソリン車より維持費が安くなりました。
電気自動車は、走行にかかる電気代が少額です。また、環境性能に優れているため、税金も安い傾向があります。特に、購入直後はグリーン化特例やエコカー減税による税制優遇を受けられます。そのため、上記の試算以上に維持費を抑えられるでしょう。
電気自動車(EV)の維持費の内訳

電気自動車の維持費は主に4つです。
①走行に必要な電気代、②自動車税や自動車重量税などの税金、③自賠責保険や任意保険の保険料、④車検代をはじめとする整備・メンテナンス費用から成ります。
ここでは、それぞれの項目について費用相場やガソリン車と比べたときの傾向を解説します。
1) 走行に必要な電気代
電気自動車は電気を動力源として走行するため、燃料代でなく電気代がかかります。電気代はガソリン価格と比べて安いため、走行にかかる費用もガソリン車より電気自動車の方が安いです。
ガソリン車でいう燃費を、電気自動車では「電費」といいます。ここでは日産 リーフを例に、10,000km走行に必要な電気代(自宅で充電する場合)を試算してご紹介します。
【試算条件】
車種:日産 リーフ e+ G(電費6.2km/kWh)
走行距離:10,000km
充電料金:31円/kWh※
なお、充電スタンドで急速充電する場合は、急速充電費用や充電設備を利用するための会員費がかかります。
2) 税金
車に関する税金は、購入時に納める「環境性能割」、毎年1回納める「自動車税」、車検時に納める「自動車重量税」の主に3種類。このうち、維持費として継続的にかかるのは自動車税と自動車重量税の2つです。
自動車税は、排気量を基準に税額が決まります。電気自動車は排気量ゼロのため「1,000cc以下」の区分に分類され、課税額は25,000円です。また、新規登録の翌年度分はグリーン化特例により「概ね75%軽減」となります。
自動車重量税は、車両重量を基準に税額が決まります。新規登録時と初回車検時は、エコカー減税により免税扱いです。また、2回目の継続車検以降は「エコカー」区分の税額が課されます。
3) 保険料
自動車保険には、強制加入の「自賠責保険」と自己判断で加入する「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険は自家用乗用自動車(普通車)と軽自動車で保険料が異なる一方、電気自動車とガソリン車での差はありません。2025年についても2024年度と同額で据え置くとの発表があり、現在の自賠責保険料は24ヶ月分で17,650円です。
任意保険は、車種やグレード、車両価格、運転者の年齢や補償範囲、補償内容などによって保険料が変わります。電気自動車はガソリン車より高額な車種が多く、任意保険料も高い傾向があります。
ただし、保険会社によっては「エコカー割引」「電気自動車割引」などの割引を用意しています。
4) 整備・メンテナンス費用
整備・メンテナンス費用には、車検の点検・整備費用や部品交換費用などが含まれます。電気自動車とガソリン車では、費用があまり変わらないことが多いです。
車検の点検・整備費用は、お店によって差があります。
普段の整備に関しては、電気自動車ではエンジンオイルの交換などが不要な一方、車両重量が重いためタイヤの摩耗が早い傾向があります。
なお、電気自動車で懸念されがちなバッテリーについては、あまり心配する必要がありません。日本で販売されている電気自動車は、基本的に「8年または16万km(どちらか早い方)」程度までのバッテリー保証が付いています。そのため、自費で交換する機会はないものと考えて良いでしょう。
電気自動車の購入は初期コストも確認
ここまでご紹介したように、電気自動車の維持費はガソリン車より少し安くなる傾向があります。しかし、購入時には初期コストの考慮も必要です。
車両購入費用
電気自動車の車両価格は、同クラスのガソリン車と比べて100〜200万円以上高いことが多いです。たとえば、日産のサクラ(電気自動車)と同クラスのデイズ(ガソリン車)では、車両価格が約100万円異なります。これは、電気自動車の駆動用バッテリーが非常に高額だからです。
ただし、電気自動車を新車で購入する際は、CEV補助金や自治体の補助金を受けられます。補助額は車種やモデルによって異なりますが、CEV補助金の場合、普通車の電気自動車は最大850,000円、軽の電気自動車は最大550,000円です。
充電設備の設置費用
電気自動車の購入では、自宅に充電設備を設置する人が多いです。街中にある充電設備を使うこともできますが、地域によって数が少なかったり、充電時間がかかったりといった問題もあります。
充電設備の設置費用は設備の種類により大きく異なり、数万円〜数十万円かかります。自治体によっては、充電設備の設置にも補助金制度を用意しています。
維持費の安さで車両価格分の元は取れるもの?

電気自動車はガソリン車より維持費が安い傾向がありますが、その差は大きくありません。「維持費の安さでガソリン車との車両価格の差を埋められるか」というと、これは難しいでしょう。
ただし、補助金を最大限活用して車両価格の差を限りなく少なくできれば、可能性はゼロではありません。特に、年間走行距離が長い場合は電気代と燃料代の差で価格差を埋められる可能性があります。
電気自動車の車両価格を抑えるなら中古車も選択肢に
電気自動車の購入では、車両価格の高さが障壁となりがちです。そのため、購入に悩む場合は中古車も検討してみましょう。CEV補助金の対象にはなりませんが、税制優遇を受けられる可能性があります。何より、車両価格を抑えられる点が魅力です。
ガリバーでは、電気自動車も多数販売しています。高年式の車両から安価で購入できる車両まで幅広く扱っていますので、まずは「いくらでどのような車両があるか」を確認してみてください。
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