



軽の電気自動車(EV)の魅力とは?車種一覧・他のエンジンタイプとの比較
目次
軽EVの特徴と魅力

軽EVは、軽自動車と同じ規格の電気自動車です。
ボディサイズは全長3.4m以下×全幅1.48m以下×全高2.0m以下、モーターの最高出力は47kW(64馬力)以下と規定されています。
以下で、軽EVの主な特徴や魅力をご紹介します。
1)ガソリンの軽自動車より力強い加速性能を発揮
自転車でいう「ペダルを踏み込む力」のことをトルクといいますが、一般に軽EVの最大トルクはガソリンタイプの軽ターボエンジン車の約2倍です。ペダルを踏みこむほど自転車がよく加速するように、大トルクを発揮する軽EVは同じサイズのガソリン車と比べて加速力に優れています。
また、ガソリンタイプの軽自動車が発進後に少しずつトルクを上げるのに対して、軽EVは発進直後から最大トルクを発揮して力強く加速します。
2)補助金の活用で購入価格を抑えられる
現在、日本政府は電気自動車やPHEVの購入に対して「CEV補助金」を交付しています。軽EVを新車で購入した場合は、最大55万円※の補助を受けることが可能です。
※新車登録日によって金額が変わります
また、地方自治体でも独自の補助金制度を設けている場合があります。たとえば東京都では電気自動車の購入に対して、再生可能エネルギーや充放電設備などを導入した場合の上乗せ分と合わせて、最大100万円の補助金を交付しています。制度の有無や条件を確認してみましょう。
※参考:経済産業省「令和7年度におけるクリーンエネルギー⾃動⾞導⼊促進補助⾦(CEV補助⾦)の取扱い」
※参考:東京都「令和7年度 ZEVの車両購入補助金のお知らせ」
3)維持費が安い
軽自動車はもともと普通車より税金が安く、さらに電気自動車の場合は購入直後に多くの税制優遇制度が適用されます。また、走行には燃料でなく電気を使い、必要な電気代も燃料代と比べて安価です。
このように、軽EVは他の車と比べて維持費を抑えられる傾向があります。
軽EVの車種
2026年1月現在、新車販売のある軽EVの中から、人気、また認知度の高そうな車種を5車種ご紹介します。
乗用車として販売されている軽EVと言えば「サクラ」と「eKクロスEV」。この2車種は日産と三菱の合弁会社が開発したもので、車両の基本スペックは変わりません。他の3車種は主に商用車として販売されていますが、個人で購入して趣味やレジャーとして活用することも可能です。
※車両情報は2025年10月時点の各メーカー公式ページより引用
日産「サクラ」/三菱「eKクロスEV」

※左が「サクラ」、右が「eKクロスEV」
先にご紹介したように、サクラとeKクロスEVは共同開発された車で、両者の基本性能は同じです。
軽自動車ユーザーの走行距離は「1日あたり約50km以下」が大半といわれますが、サクラとeKクロスEVの一充電航続距離は180km(WLTCモード)。日常使いには充分な距離です。
また、普通充電(200V 3kW)なら約8時間、急速充電(出力30kW以上)なら約40分で80%まで充電できます。
予防安全装備や運転支援機能も充実しており、たとえば高速道路などでステアリングやペダル操作を支援する「プロパイロット」(サクラ)/「マイパイロット」(eKクロスEV)の使用が可能です。
内外装は両者で異なり、サクラは上品で洗練されたデザイン、eKクロスEVは迫力系のデザインとなっています。
ホンダ「N-VAN e:」/日産「クリッパーEV」/三菱「ミニキャブEV」
N-VAN e:、クリッパーEV、ミニキャブEVの3車種は、商用向けの軽EVです。個人ユーザーでも購入でき、軽バンタイプなので荷物を多く積むことができます。
N-VAN e:は、趣味・レジャー用として使われることも多い車です。後部座席に加えて助手席をフルフラットにでき、車中泊やアウトドアに向いています。他の車種と比べて一充電航続距離が長い(約245km、WLTCモード)ことも特長です。
クリッパーEVはミニキャブEVのOEM車であり、両者の基本性能は変わりません。シンプルな設計で、乗車人数に関係なく荷物をしっかり積み込めます。
トヨタ・スズキ・ダイハツ共同開発の軽EVの導入が決定
まだまだ軽EVの種類は少ないですが、現在はトヨタ・スズキ・ダイハツが商用の軽EVを共同開発しています。3社の発表によると「2025年中の導入を目指す」とのことです。
まだまだ軽EVの種類は少ないですが、現在はトヨタ・スズキ・ダイハツが商用の軽EVを共同開発しています。3社の発表によると「2025年中の導入を目指す」とのことです。
軽EVは他と比べて車両価格や維持費が安いのか?
ここでは、軽EV/軽マイルドハイブリッド車/軽ガソリン車の車両価格と初回車検後から2年間乗り続けた場合の維持費をシミュレーションしました。
※年間走行距離10,000㎞、充電料金が31円/kWh、レギュラーガソリン170円/Lとして計算。
※計算に使用した燃費(電費)消費率は新車時のカタログ燃費であり、グレード・駆動方式・車両重量などにより異なる。
※燃料(電費)消費率は定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象・渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料(電費)消費率は異なる。
※自動車税は2022年4月1日以降に購入したとして計算。
※自動車保険は35歳以上、14等級、全車車両保険価格以外は同条件にて見積もった概算。
※車検点検料はガリバーの車検サービスを利用した場合の目安費用。保安基準不適合箇所やその他不具合箇所等交換作業工賃や部品代は含まれておりません。
※ガソリン車について、オイル交換を6ヶ月に1回5,000円、バッテリー交換を2年に1回20,000円で行ったとして計算。
※ハイブリッド車のバッテリーは、駆動用が5~8年ほど、補機では3~4年ほどで交換が必要。バッテリー交換費は、年で割り込んだ費用。
※電気自動車のバッテリーは、8年に1回ほどで交換が必要。基本は新車登録から8年保証のため、保証期間内であれば無償で修理または交換されることが殆ど。
※タイヤ交換は4年に1回50,000円で行ったとして計算。
※上記はあくまで参考値となります。詳しくは車販売店でお見積もりの際にご確認ください。
軽EVは車両価格が高く、CEV補助金を適用しても他タイプの軽自動車ほど安くなりません。
他方で、維持費については走行に必要な電気代が安く、上記試算では他タイプより費用を抑えることができています。購入直後は各種税制優遇により、税金も殆どかかりません。
なお、走行距離が多い場合や市街地のような場所を走ることが多い場合は軽のハイブリッド車。走行距離が短い場合はガソリン車を選ぶことも一つの選択です。軽自動車のハイブリッドモデルについては、以下の記事で詳しく解説しています。
軽EVの購入が向いている人
軽EVは、以下のような人と相性が良いでしょう。
- 短距離走行中心で車に乗っている人
- 車に加速力を求めている人
- 静粛性の高い車内環境を求める人
- 充電環境が整っている人
- 購入後の維持費を抑えたい人
- エコ志向で環境にやさしい選択をしたい人
- セカンドカーを購入したい人
軽EVは一充電航続距離が特別長い訳ではないものの、日常使いで充電切れになるようなことは殆どありません。また、走行性能が高く、他の車と比べて維持費も抑えられる傾向があります。
長距離移動が多い・充電環境がない人はEV以外の選択肢も
ここまでご紹介したように、軽EVは日常の足として非常に魅力的な選択肢です。ただし、長距離移動が多い人や自宅に充電環境がない人にはあまり向いていません。
軽自動車には、軽EV以外にもマイルドハイブリッド車など低燃費な車が多く存在します。迷う場合は他の選択肢も検討しましょう。
以下の記事では、燃費の良い軽自動車をランキング形式でまとめていますので、併せて参考にしてください。




