軽自動車ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング 軽自動車 RANKING BEST 5 軽自動車

自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車の軽自動車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用する軽自動車選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 軽自動車ハイト系ワゴン ランキング ベスト1 3代目ダイハツ タント

    3代目ダイハツ タント

    3代目ダイハツ タントは、2013年にデビューした両側スライドドアを装備したスーパーハイト系ワゴンだ。スーパーハイト系は、軽自動車で最も売れているカテゴリーである。
    元々、中古軽自動車は人気が高く、価格は高めだ。中でも超人気を誇るスーパーハイト系の中古車価格は非常に高い。ただ、4代目タントが2019年に登場し、3代目タントは徐々に価格が下がり、ようやく中古車らしい価格帯に入ってきている。

    圧倒的な開放感&使い勝手を誇るミラクルオープンドア

    3代目タント最大の特徴は、Bピラーの無いミラクルオープンドアだ。助手席ドアを開き、同時にスライドドアを開くと、超大開口スペースが出現する。この開口幅により、長い荷物や大きな荷物を積み込むときに、とても便利に使える。
    低床フロアと大開口スペースにより、お年寄りなど体が不自由な人や小さな子どもの乗り降りもしやすい。

    3代目タントの後期モデルには、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージである「スマートアシストⅢ」が用意されている。すでに旧型になっているとはいえ、スマートアシストⅢが装備されたモデルは、優れた予防安全性能を誇る。3代目タントを選ぶ時には、スマートアシストⅢを装備したクルマを選びたい。

    ダイハツ タントの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 2 軽自動車ハイト系ワゴン ランキング ベスト2 初代スズキ スペーシア

    初代スズキ スペーシア

    スーパーハイト系である初代スズキ スペーシアは、2013年に登場。2013~2017年末まで発売されたモデルだ。
    初代スペーシアは、前期と後期のモデルでパワーユニットが異なる。前期初代スペーシアは、エネチャージと呼ばれるエネルギー回生機能によって低燃費化に成功している。2015年5月のマイナーチェンジ以降の後期モデルでは、エネチャージからS-エネチャージへ変更されている。マイルドハイブリッドシステムであるS-エネチャージを搭載したことで、初代スペーシアの燃費性能は、当時クラストップとなる32.0km/L(FF、JC08モード)を達成している。このクラスで、マイルドハイブリッドシステムを搭載しているのは初代スペーシアだけだった。

    燃費性能でリードするクラス唯一のマイルドハイブリッド搭載車

    マイルドハイブリッド車は、燃費だけでなく静粛性や快適性にもメリットがある。
    アイドリングストップ機能は街中で幾度となく使われるため、大きな音や振動は不快な要因になる。しかしマイルドハイブリッド車はアイドリングストップからの再始動時に、キュルキュル、ブルンといった大きな音と振動がほとんどない。初代スペーシアは静粛性が高く快適なモデルになっている。ライバル車と乗り比べると、その差はかなり大きい。

    安全性能面では、マイナーチェンジで歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートも用意された。
    初代スペーシアのマイナーチェンジ前と後では、燃費や快適性、安全性能などが大きな差になっている。そのため、初代スペーシアを選ぶ場合、多少無理をしてでもマイナーチェンジ後のモデルを選んだ方が満足度は高くなる。

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  • RANKING BEST 3 軽自動車ハイト系ワゴン ランキング ベスト3 初代スズキ ハスラー

    初代スズキ ハスラー

    初代スズキ ハスラーは、2013年の東京モーターショーで参考出品された。東京モーターショーに登場した初代ハスラーは、数あるコンセプトカーよりも話題になり、2014年1月に発売が開始された。話題のモデルが市販化ということもあり、瞬く間に大ヒットモデルとなる。スズキにとっては、良い意味での誤算だ。受注台数が生産計画を大幅に上回り、アッと言う間に大量のバックオーダーを抱え、長期の納車待ちが発生したほどだった。

    爆発的ヒットモデルとなった、クロスオーバー軽。2016年式以降がおすすめ

    人気の理由は、それまでどこにも無かった軽自動車ベースのクロスオーバー車だったからだ。当時、SUV人気が高まっており、SUVテイストをプラスした初代ハスラーはとても新鮮で魅力的に見えた。しかも、遊び心があり愛着がわくユニークなデザインも顧客に支持された。

    超人気車だった初代ハスラーは、当然、長期間に渡り中古車も高値で販売されていた。2020年に2代目ハスラーが登場し、しばらく時間も経過した。ようやく中古車価格も下がってきており、買い得感が出てきている。
    中古車の初代ハスラーを購入する場合、大きな変更点があるので年式に注意したい。おすすめは、2016年式以降のモデルだ。

    2015年にパワーユニットが従来のエネルギー回生機能であるエネチャージから、マイルドハイブリッドのS-エネチャージへ変更された。この変更で、燃費性能は飛躍的に向上している。
    さらに、従来対車両のみの自動ブレーキが、歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートに変更された。予防安全性能が大幅に向上している。
    こうした2015年の改良による性能の進化幅はかなり大きい。そのため、初代ハスラーを買うなら、2016年式以降がベストといえる。

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  • RANKING BEST 4 軽自動車ハイト系ワゴン ランキング ベスト4 6代目スズキ ワゴンR

    6代目スズキ ワゴンR

    6代目スズキ ワゴンRは、2017年2月に登場したハイト系の軽自動車だ。今や、ハイト系はベーシックな軽自動車の代表格ともいえるセグメントだ。そのため、価格や燃費、走行性能に装備など、総合力の高さが求められる。

    外しのない軽自動車の代名詞! 総合力でライバルを圧倒

    6代目ワゴンRは、総合力ではクラストップレベルの実力をもつモデルだ。そのため、ほとんどの人におすすめできるモデルに仕上がっている。ハイト系の軽自動車選びに迷ったら、とりあえずワゴンRを買っておけば失敗はないだろう。
    6代目ワゴンRは、このクラス唯一のマイルドハイブリッドシステム搭載車で、クラストップレベルの低燃費性能を誇る。歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージ「スズキセーフティサポート」も用意されており、安全性能も十分なものだ。もちろん、広大な室内、使い勝手の良さも折り紙付き。6代目ワゴンRに死角はないといえるだろう。
    ただし、スーパーハイト系の人気が非常に高く、その影響でハイト系の販売台数は右肩下がりともいえる。
    こうした影響は、中古車マーケットも同じだ。中古車の場合、人気が中古車価格に大きな影響を与えるため、ハイト系の中古車価格はややリーズナブルになってきている。2017年に登場した、現行モデルとなる6代目ワゴンの買い得感は上昇傾向だ。

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  • RANKING BEST 5 軽自動車ハイト系ワゴン ランキング ベスト5 ダイハツ ミラトコット

    ダイハツ ミラトコット

    ロールーフ系というと、ダイハツ ミライースやスズキ アルトなど、営業車的イメージが強い。こうしたモデルは、燃費性能に優れ、車両価格も安価だ。まさに、生活の足として活躍している。しかし、道具的で味気ないと感じる人も多いだろう。オシャレなデザインが好きな女性ニーズに応えて誕生したのが、2018年に登場したダイハツ ミラトコットだ。

    普段使いに最適! 安全装備、燃費など優れたコスパのロールーフ系

    多くの女性開発陣が加わり、普段使いでの使い勝手だけでなく、愛着がわくデザインにもこだわった。
    本来なら、まだ登場したばかりの新型車なので、中古車としてはあまりメリットがない。だが、ロールーフ系モデルは他のモデルに比べて生活の足としての価値を重視しているため、中古車価格は安価傾向にある。しかも新型車なので、予防安全装備や燃費性能、安全装備は高いレベルといえる。コストパフォーマンスを考えると、おすすめのクルマだ。

    ダイハツ ミラトコットの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

3代目
ダイハツ
タント

3代目ダイハツ タント
基準車なら100万円以下で、程度の良い車両が手に入る

3代目ダイハツタントは、2013~2019年に発売され、最新4代目タントは2019年にデビューした。
2021年11月現在、4代目タントが登場してから約2年が経過している。4代目タントの下取りに入った3代目タントは、中古車マーケットに多く流通するようになってきた。旧型で中古車流通量が多くなると、人気車とはいえ、中古車価格は下落傾向になる。しばらく高値が続いていたが、ようやく購入しやすい価格帯に入ってきた。

3代目タントのおすすめは、歩行者検知式自動ブレーキなどをパッケージ化した「スマートアシストⅢ」装備車だ。中古車とはいえ、安全装備は無視できない。
このスマートアシストⅢが用意されたのは、ほぼ2017年式以降になる。2017年式だと、4年落ちとなるためまだ高価なのだが、中古車相場は80~140万円程度だ。かなり価格の幅が広いところが難点である。高価格帯は上級装備と迫力あるデザインが魅力のカスタム系中心だ。人気のカスタム系中古車価格は、100~150万円以上する。安いと70万円位から販売されているが、修復歴があったり走行距離が7万km以上の車両が多いので注意が必要だ。
基準車の中古車相場は、80~120万円程度だ。80~100万円位の価格帯でも、十分に程度のよい車両はある。コストパフォーマンス的にもまずまずといったところだ。

初代
スズキ
スペーシア

初代スズキ スペーシア
燃費、安全性能が大幅に進化したマイナーチェンジ後モデルがおすすめ!

初代スズキ スペーシア選びでは、多少無理をしてでも2015年5月のマイナーチェンジ後モデルを選ぶとよい。このマイナーチェンジは、燃費性能や安全性能が飛躍的に進化したからだ。
マイナーチェンジでは、マイルドハイブリッドシステムのS-エネチャージを搭載。燃費性能を大幅に伸ばしている。
安全性能面では、従来のモデルは、対車両のみの自動ブレーキだった。しかしマイナーチェンジでは歩行者検知式自動ブレーキなどを含むデュアルカメラブレーキサポートも用意された。予防安全性能面では、飛躍的な進化といえる。同じクルマだが、マイナーチェンジ前後では、まさに雲泥の性能差となる。

マイナーチェンジ後の2016年式中古車相場は、60~110万円程度とやや幅が広い。人気のカスタム系は、90万円台くらいから選べるようになっている。基準車は80万円台以下、カスタムは100万円台以下で手に入るようであれば、コストパフォーマンス的にはまずまずだ。それ以上の価格になると新車価格とそれほど差が無いので、少々微妙な選択になる。
装備面では、デュアルカメラブレーキサポートや両側パワースライドドア、純正ナビ付きの車両がおすすめ。ETCとドライブレコーダーが装備されていれば、さらによい。

初代
スズキ
ハスラー

初代スズキ ハスラー
マイルドハイブリッド、歩行者検知式自動ブレーキを用意した2016年式以降がおすすめ!

初代スズキ ハスラーは、2015年に何度か大きな改良を受けている。

  1. マイルドハイブリッド機能が装備された
  2. 歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートなどが用意された

この進化幅は、とても大きい。初代ハスラーの中古車を買うのであれば、2016年式以降が狙い目だ。

初代ハスラーは、超人気モデルということもあり、今でもまだ中古車価格はやや高値を維持している。
歩行者検知式自動ブレーキとマイルドハイブリッドシステムを標準装備しているX、Xターボ、特別仕様車JスタイルⅡの2016年式中古車価格相場は80~140万円程度とやや幅がある。80万円以下でもXグレードを中心に選べるが、走行距離が7万km以上、修復歴ありといった車両が多くなる。高価格帯の車両は、人気特別仕様車JスタイルⅡのターボ車、4WD車が中心だ。さすがに、5年落ちとなる2016年式で140万円前後の価格だと、少々コストパフォーマンス的には微妙である。100万円前後の価格帯がで、純正ナビが装備されている車両がおすすめだ。

安全面や燃費より、価格重視であれば、2014年式がよい。この年式の中古車相場は、70~100万円程だ。高価格帯はグッと安価になっているが、安価な価格帯はそれほど変わらない。これくらいの差額なら、積極的に2016年式以降のモデルを選んだ方がよい。

6代目
スズキ
ワゴンR

6代目スズキ ワゴンR
現行モデルだが、100万以下でも十分に高品質な中古車が手に入る

6代目スズキ ワゴンRは、2017年2月に登場し、デビューから4年が経過した。徐々に中古車流通量も増えてきており、中古車価格も下落傾向に入っている。
また、ハイト系の人気は徐々に下がっており、中古車価格も下落傾向気味だ。コストパフォーマンスは上がってきている。

こうした流れを受け6代目ワゴンRの中古車価格も買い得感が出てきている。3年落ちとなる2018年式の中古車相場は、おおよそ60~100万円だ。70万円台くらいから、マイルドハイブリッドシステムのFXやFZグレードが選べるようになる。FAグレードは、マイルドハイブリッドシステムが搭載されていない。
マイルドハイブリッドのFXやFZでも、歩行者検知式自動ブレーキなどを含むセーフティパッケージが装着されていないケースもあるので、必ずセーフティパッケージ装着車を選びたい。
おすすめグレードは、装備のよいFZだ。このグレードに、純正ナビやETC、ドライブレコーダーなどが装着されている車両なら、さらにおすすめできる。
より上質で迫力がある外観デザインをもつ6代目ワゴンRスティングレーの中古車相場は、約90~130万円だ。100万円台位から、最上級グレードで、ターボ車のハイブリッドTが選べるようになる。予算に余裕があり個性的なモデルに乗りたいなら、ハイブリッドTグレードがおすすめだ。

ダイハツ
ミラトコット

ダイハツ ミラトコット
100万円を切る車両も多く、コスパも良い

ダイハツ ミラトコットは、2018年6月にデビューした新型車だ。デビューからようやく3年が経過したモデルだけに、中古車は高年式車しかない。中古軽自動車人気が高く、ロールーフ系でも高値傾向にある。
だが、スーパーハイト系などと比べると、値落ちは早めだ。新車価格が107~143万円程度と比較的安価だったこともあり、すでに100万円を切っている車両が中心となる。

2018年式の中古車相場は、60~110万円程度だ。60万円台の車両でも中間グレードのX SAⅢが選べる。X SAⅢの新車価格が約122万円だったので50%程度にまで中古車価格が落ちており、十分に買い得感がある。最上級のG SAⅢ系グレードは、80万円台から選べる。ロールーフ系は装備が簡素化されているので、なるべく最上級グレードを選んだ方が満足度は高くなる。
この最上級グレードだと、純正ナビなどオプションをたくさん装着した車両が多い。後で購入すると意外と高価になるETCやドライブレコーダーなどを装着したモデルを選ぶと、さらにコストパフォーマンスは良くなる。

燃費比較

3代目
ダイハツ
タント

3代目ダイハツ タント
ベーシックなエンジンだが、十分な燃費値

3代目ダイハツ タントの燃費は以下の通りだ(すべてFF、JC08モード)。

自然吸気エンジン 28.0km/L
ターボエンジン 26.0km/L

ダイハツは、スズキのようにマイルドハイブリッドなどの電動化技術を投入していない。そのため、スズキ スペーシアと比べると燃費面では、やや低めの数値となる。
ただし燃費性能に関しては、この時代のモデルではクラス平均レベルであり、燃費が極端に悪いということはない。

初代
スズキ
スペーシア

初代スズキ スペーシア
最新モデルと大差ない実力を誇るマイルドハイブリッド車

初代スズキ スペーシアは2015年5月のマイナーチェンジで、S-エネチャージと呼ばれるマイルドハイブリッドが搭載された。さらに、スズキ独自の軽量化技術も加わり、ライバル車に対して100kg前後も軽量化に成功した。
その結果初代スペーシアの燃費は、マイナーチェンジ前の29.0km/Lから32.0km/L(FF、JC08モード)と大幅にアップしている。
当時のライバル車であるタントが28.0km/L(FF、JC08モード)なので、かなりの差が付いている。最新モデルと比べても、未だトップレベルの実力だ。

初代
スズキ
ハスラー

初代スズキ ハスラー
マイルドハイブリッドシステム搭載車は、クラストップレベルの低燃費

初代スズキ ハスラーは、プラットフォーム(車台)などの基本骨格部分やエンジンなどはワゴンRをベースとしている。ワゴンRは、燃費クラスナンバー1にこだわったモデルだ。

ワゴンRで使われていたS-エネチャージは、2015年の改良で搭載した。S-エネチャージとは、マイルドハイブリッドシステムの呼び名だ。これにより、初代ハスラーの燃費性能は大幅にアップした。
以下は2015年の改良前後燃費値の比較である。

  改良前 改良後
通常車(FF、JC08モード) 29.2km/L 32.0km/L
ターボ車 26.8km/L 27.8km/L

当時ライバル車はいなかったが、ハイト系カテゴリーでもトップレベルの低燃費性能を誇った。現在でも、この燃費値は高いレベルにある。

6代目
スズキ
ワゴンR

6代目スズキ ワゴンR
クラス燃費ナンバー1の座にこだわるモデル

従来からスズキ ワゴンRは、クラスナンバー1の燃費性能にこだわり続けている。6代目ワゴンRも同様だ。先代から進化したマイルドハイブリッドシステムを搭載し、同時に軽量化も進んだ。その結果、6代目ワゴンRの燃費は31.0km/L(FF、JC08モード)、ターボエンジンを搭載したスティングレーは28.4km/Lを達成している。どちらもクラストップレベルの実力だ。このクラスで、マイルドハイブリッドを装備しているのはワゴンRだけだ。
しかも、今回の6代目ワゴンRのマイルドハイブリッドシステムは、最長で10秒間モーターによるクリープ走行が可能となった。このクリープを上手く使いながら走れば、実燃費もより向上しそうだ。

ダイハツ
ミラトコット

ダイハツ ミラトコット
燃費は良好! 車重の軽さがメリット

ダイハツ ミラトコットの燃費は、29.8km/L(FF、JC08モード)と良好だ。ミラトコットのエンジンには、マイルドハイブリッドなどの電動化技術は使われていない。これは、同じクラスのスズキ アルトも同様だ。
電動化技術を使うと燃費は向上するが、価格も上がるからだ。各メーカー、ロールーフ系は安価な価格優先という考え方がある。
電動化技術を使わなくても、車両が軽いため、そこそこの燃費値が出るということもある。

ミラトコットは街乗りを想定としているためか、パワフルなターボ車の設定はない。

走行性能比較

3代目
ダイハツ
タント

3代目ダイハツ タント
パワフルなターボ車がおすすめ!自然吸気エンジンはやや非力感あり

3代目ダイハツ タントの魅力は、ミラクルオープンドアの利便性だ。このミラクルオープンドアを実現するために、ボディはかなり補強され、車重は940kg前後とやや重くなった。
この車重に対して、3代目タントに搭載された自然吸気エンジンは、52ps&60Nmと平均的なスペックだ。この出力では、急な登坂路や高速道路の合流などで加速が必要なときに、やや非力に感じる。結果的に、ついついアクセルを深く踏み込むケースが多くなり、実燃費は悪化傾向になる。こうした傾向は、3代目タントだけでなく、スーパーハイト系全般に共通する。市街地のみというのであれば、それほど不満は無い。
ただし、高速道路を頻繁に使ったり、急な登り坂が多いのであれば、64ps&92Nmの力強さを持つターボ車がおすすめだ。
中古車価格もそれほど高くないので、積極的に選ぶとよいだろう。

初代
スズキ
スペーシア

初代スズキ スペーシア
軽さが強み! クラス最軽量ボディで、ライバルを超える軽快感

初代スズキ スペーシアは、独自の軽量化技術により、この世代のライバル車と比べると車重が100kg前後も軽い。
スーパーハイト系は背が高く両側スライドドアをもつため車重が重く、660㏄の自然吸気エンジンでは、ややアンダーパワーな印象を受ける。

初代スペーシアの自然吸気エンジンの出力は、このクラスで平均的な52ps&63Nmだ。しかし、ライバル車よりも100kg前後も車重が軽いため、この平均的な出力でもライバル車を超える力強さを感じる。力強いとは言えないまでも、クラストップレベルの軽快感だ。

とはいえ、初代スペーシアもおすすめはターボ車だ。ターボ車の出力は、64ps&95Nmである。燃費は自然吸気エンジンよりも若干悪化するものの、アクセルを深く踏む回数も減る。そのためラフなアクセル操作をしなければ、実燃費は自然吸気エンジンに近い数値になるだろう。高速道路などで余裕あるクルージングが可能となるので、ファーストカーとしても十分に使える。

初代
スズキ
ハスラー

初代スズキ ハスラー
アクティブに使うなら、パワフルな4WDのターボ車がおすすめ

初代スズキ ハスラーマイルドハイブリッドシステム搭載車の出力は、52ps&63Nmと平均的である。マイルドハイブリッドシステム搭載車には、これに小さなモーターが加わる。エンジンの出力は、軽自動車用660㏄自然吸気としては平均的なスペックだ。
ただ、小さなモーターだが、わずかにエンジンをアシストする。注意深くゆっくりとアクセルを踏んでいくと、レスポンスよくモータートルクが少し加わることが分かる。

初代ハスラーは、アウトドア志向で遠出することも視野に入るモデルである。そうした使い方が前提なら、4WDのターボ車がおすすめだ。ターボ車の出力は64ps&95Nmと十分で、高速道路でのロングツーリングも得意だ。

4WDもなかなか高機能である。

  • ヒルディセントコントロール(滑りやすい急な下り坂を滑り落ちないように走ることができる)
  • グリップコントロール(悪路での走破性を高める)

ウインタースポーツやキャンプなど、アウトドアでも活躍してくれる機能だ。

6代目
スズキ
ワゴンR

6代目スズキ ワゴンR
モーターアシストによるレスポンスの良さが魅力

6代目スズキ ワゴンRのエンジン出力は、49ps&58Nmだ。ライバル車と比べるとほんの少し低く、より燃費志向のエンジンといえる。
マイルドハイブリッド車には、2.6ps&40Nmという小さなモーターがプラスされている。アクセル操作に対するレスポンスが良好で、気持ちのよい走りが可能だ。

ターボエンジンを搭載した6代目ワゴンRスティングレーの出力は、64ps&98Nmとパワフルだ。ターボエンジンは、ややアクセル操作に対するレスポンスが悪化する。だが、モーターアシストが上手く効いていて、レスポンスの悪さまあまり感じない。
カーブでの安定感は、最上級グレードのハイブリッドFZがよい。それ以外のグレードは街乗り中心と割り切られており、FF車にはクルマの傾きを抑えるスタビライザーが装備されていない。そのため、速度が高めになる道では、車体が大きく傾く。操縦安定性面では少々物足りなく感じるのだ。速度域が高い道路を走る機会が多い人には、やはりハイブリッドFZグレードがおすすめだ。
6代目ワゴンRスティングレーには、こうしたスタビライザーが標準装備されているので、操縦安定性は高い。

ダイハツ
ミラトコット

ダイハツ ミラトコット
車重が軽くしっかり走行

ダイハツ ミラトコットは、52ps&60Nmと平均的な出力をもつ660㏄の自然吸気エンジンのみの設定だ。
平均的な出力のエンジンだが、ハイト系のムーヴ、スーパーハイト系のタントと比べると、とくに非力感は感じない。意外なほどキビキビとよく走る。ロールーフ系なので車重が720kg前後と軽いことが影響している。
ちなみに、スーパーハイト系タントの車重は900kg前後。ミラトコットは、180kg前後も軽いのだ。

乗り心地比較

3代目
ダイハツ
タント

3代目ダイハツ タント
やや硬めで、快適とは言いにくい乗り心地

3代目ダイハツ タントのような多くのスーパーハイト系は、幅が狭く、背が高い。幅が狭くて背が高いと、重心が非常に高くなり、カーブや側面衝突などでは、横転の危険性が高くなるとされている。

そのため、スーパーハイト系のモデルは、サスペンションを硬めのセッティングにしている。カーブでのクルマの傾きを抑え、横転リスクを低減するためだ。硬めのサスペンションセッティングなので、路面の凹凸をしっかりと拾いゴツゴツとした乗り味になる。
さらに燃費性能を上げるため、空気圧が高いエコタイヤを履いている。空気がパンパンになったタイヤと、硬めのセッティングのサスペンションの組み合わなので、さらにゴツゴツ感が出る乗り心地になってしまうのだ。この世代のスーパーハイト系で乗り心地がよいモデルを期待することは難しいだろう。

初代
スズキ
スペーシア

初代スズキ スペーシア
マイルドハイブリッドの恩恵で、静粛性と快適性は優秀

初代スズキ スペーシアもスーパーハイト系共通の特徴がある。背が高く幅が狭いクルマは、横転リスクを軽減するため、サスペンションセッティングはやや硬めだ。さらに、燃費値を上げるため、空気圧の高いエコタイヤを組み合わせている。そのため路面の凹凸をしっかりと車体に伝えてしまうのだ。
結果、同世代のライバル車と同様、ゴツゴツとした乗り心地になっている。

乗り心地は硬めだが、静粛性や快適性では、初代スペーシアがこの世代ではナンバー1といえる。燃費性能向上のために装備されたマイルドハイブリッドシステムの恩恵によるものだ。
マイルドハイブリッド車は、アイドリングストップからの再始動をISG(モーター機能付発電機)が行う。そのため、エンジン再始動時のキュルキュル、ブルンという大きな音とエンジン音が非常に小さく、振動も少ないのだ。
街中では、アイドリングストップ機能が何度も繰り返される。マイルドハイブリッド車に乗ると、その静粛性や快適性は大きな差として感じる。

初代
スズキ
ハスラー

初代スズキ ハスラー
操縦安定性アップのため、やや硬めの乗り味

初代スズキ ハスラーは、ワゴンRベースのクロスオーバー車だ。最低地上高も180mmあり、悪路での走破性能をアップさせている。
最低地上高を高くしたことで、重心高が上がっている。これが操縦安定性にはマイナスに働いている。
そのため、操縦安定性を高めるために、ハスラー専用に硬めのサスペンションが装備された。空気圧の高いエコタイヤと組み合わされているため、ベース車のワゴンRより乗り心地はやや硬めだ。ただし、速度が上がると乗り心地は少しマイルド傾向になる。
マイルドハイブリッド車は、アイドリングストップからの再始動時に生じる音と振動が少ないため、静粛性に優れているのも特徴だ。

6代目
スズキ
ワゴンR

6代目スズキ ワゴンR
同世代のモデルとしては、良好な乗り心地

6代目スズキ ワゴンRの乗り心地は、空気圧の高いエコタイヤによるゴツゴツ感は少し感じる。最新の日産デイズと比べると、乗り心地面では不利だが、同世代のモデルとしては、乗り心地は良い方だ。

マイルドハイブリッドのメリットは、アイドリングストップからの再始動をISG(モーター機能付発電機)が行うため、キュルキュル、ブルンという大きな音と振動が少ないことだ。静粛性は高く、快適である。街中ではアイドリングストップが何度も繰り返されるので、その差は歴然だ。マイルドハイブリッド車以外には乗りたくない、と思えるほどである。

ダイハツ
ミラトコット

ダイハツ ミラトコット
大きな凹凸は、とくに苦手

ダイハツ ミラトコットは、意外とフラット感のあるソフトな乗り味に感じる。ところが、それは路面の良いところでの話だ。

振動は低速域だとそれほど強く感じないが、速度が60km/hくらいを超えてくると、路面の凹凸をしっかりとボディに伝え、フロアは軽く振動する。大きな凹凸だと、タイヤが空気圧の高いエコタイヤなこともあり、尚更振動が伝わりやすい。ハイト系のムーヴとは比べ物にならないレベルだ。
それでも、ライバル車に比べれば、やや乗り心地はよい。このクラスで快適性を求めるのは難しい。

内外装・デザイン比較

3代目
ダイハツ
タント

3代目ダイハツ タント
シンプルで愛嬌ある基準車のデザインが好感度大

スーパーハイト系のモデルは、ほぼどのメーカーも基準車とカスタム系と呼ばれる2つのフェイスデザインをもつ。カスタム系の方が装備や質感も高い。

3代目ダイハツ タントも同様で、基準車とカスタムと呼ばれる2つのデザインが用意されている。基準車は、女性ユーザーがメインターゲットだ。そのため、シンプルで愛嬌のあるフェイスデザインをもつ。なかなかスッキリしたデザインで好感度は高い。旧型となった今でも、それほど古く見えないのもよい。

人気のカスタムは、基準車とは一転して、とにかく顔を大きく見せ押し出し感を出したデザインだ。タントカスタムは、ギラギラ感がプラスされ、LEDヘッドライトなども装備し、夜でもひと目でタントカスタムと分かるデザインとした。このデザインが人気で、ライバル車に大きな影響を与えたモデルでもある。

インパネデザインは、基準車とカスタム車に共通している。センターコンソールに操作系を集中し、使い勝手がアップした。エアコンの操作系は、流行りのタッチパネル系を使わずにダイヤル式を採用したのは正解といえる。ブラインドタッチもしやすく、操作も確実にでき、安全運転に貢献している。
カスタムは、ブラック系のインテリアで、質感も基準車より高い。

初代
スズキ
スペーシア

初代スズキ スペーシア
販売低迷したカスタムだが、デザイン性には優れている

初代スズキ スペーシアの基準車は、クリーンでスッキリしたフェイスデザインとなっている。良くも悪くも好き嫌いが出ないデザインだ。

カスタムのデザインは、初代スペーシアの新車販売低迷の要因となったと言われている。初代スペーシアカスタムは、あえて顔も小さくスッキリ系にまとめたのだろう。デザイン的には、まとまっている。
だが、スーパーハイト系のカスタムデザインは、迫力があり、ギラギラ感のあるものがトレンドの中心にあった。

そんな背景から、スペーシアはフルモデルチェンジ直前に、押し出し感とギラギラ感を前面に出したカスタムZを投入した。販売不振解消を狙ったこのモデルは、価格もライバル車に比べ安価な設定ということもあり、販売は好調となった。人気も高いので、中古車価格は高値を維持している。

初代スペーシアのインテリアデザインは、重厚感があり落ち着いた雰囲気にまとめられている。基準車は、ブラウンとベージュ系の2色を分割して使用し、全体的にシックな雰囲気にまとめた。こうした明るいベージュ系カラーは、室内を明るくし広さを感じさせるメリットがある。
カスタムは、ブラックで精悍さと高級感をアピールしている。

初代
スズキ
ハスラー

初代スズキ ハスラー
どこか遠くに行きたくなるワクワク感がある優しいデザイン

初代スズキ ハスラーが大ヒットした要因は、デザイン性だ。
四角いボディは、一般的に武骨なシルエットになりがちだ。ところが初代ハスラーは、角を丸くした四角いシルエットの中に柔らかさをプラスした。ヘッドライトにはボディとは逆の可愛らしい円を組み合わせている。その上で、クロスオーバー車に必須なフェンダーガードやアンダーガードをプラスして、SUV的タフネスさも表現された。
愛着のあるデザインでありながら、どこかに行きたくなるワクワク感がある初代ハスラーのデザインは秀逸といえるだろう。

インテリアは、太く力強いセンターコンソールなど、クロスオーバー車らしい定番なタフネスさのあるデザインとした。
インパネやドアパネルなどは、ボディカラーと同色塗装されたパネルが装着された。ボディカラーにもよるが、カラフルでカジュアルな内装デザインだ。ただ、外観デザインほどの完成度はない。さすがにインテリアデザインは、古さを感じさせるようになってきた。

6代目
スズキ
ワゴンR

6代目スズキ ワゴンR
顧客ニーズの多様化に対応する3つのフェイスデザイン

6代目スズキ ワゴンRは、顧客ニーズの多様化やデザインの失敗した時のリスクを軽減するために、スティングレーも含め、3つのフェイスデザインをグレード毎に用意した。従来、基準車とカスタム系の2タイプが当たり前だったが、3タイプ設定は初となる。

基準車は、FXとFAのデザインだ。四角いヘッドライトに細くワイドなグリルが特徴的である。通常、女性を意識した優しい顔にすることが多いが、優しい顔ながら少しキリっとしたテイストの顔に仕上げている。
基準車の中で、最上級グレードとなるFZは、高級感とちょいワル感のあるデザインとなった。上下で2分割された個性的なヘッドライトは、なかなか迫力もあり精悍なイメージだ。どちらかというと、男性ユーザーを意識したデザインとなる。

ライバル車のカスタム系に当たるスティングレーは、細く縦長のヘッドライトが特徴だ。さらに、フェイス中央には大きく押し出し感のあるグリル配置した。迫力ある顔なのだが、ライバル車のようなギラギラした印象はない。
6代目ワゴンRのインテリアは、定規で線を引いたような真っ直ぐな直線でデザインされている。あまりにカチッとしていて、なぜか落ち着かない雰囲気がある。
シンプルにまとめられていて、スッキリとしたクリーンなインパネデザインだ。

ダイハツ
ミラトコット

ダイハツ ミラトコット
シンプルさにこだわった飽きのこないデザイン

ダイハツ ミラトコットは、働く女性をメインターゲットにデザインされている。シンプルで愛着があり飽きのこないデザインは、なかなか秀逸だ。ドアパネルはスッキリとしたシルエットを創り出している。
メインターゲットは女性だが、シンプルにまとめたことで、男性でも十分に乗れるユニセックスなデザインになっている。

インパネは、柔らかい丸みのある優しいデザインとなった。かなりスッキリとしたデザインとなっていて、少し寂しく見えるほどだ。

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