輸入車ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング 輸入車 RANKING BEST 5 輸入車

自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車の輸入車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用する輸入車選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 輸入車 ランキング ベスト1 2代目ボルボ V40

    2代目ボルボ V40

    2代目ボルボV40は、2013~2019年に発売された。
    Cセグメントのコンパクトカーは欧州を中心に超激戦クラスである。各メーカーの看板モデルが熾烈な争いを繰り広げているため、優れたモデルが多い。そんなCセグメントのコンパクトカーのなかでもボルボV40は魅力的なクルマだ。

    安全性能、デザイン、価格など総合力が優れるコンパクトカー

    V40の魅力は「デザイン」「安全性能」「中古車価格」の3点があげられる。
    まずV40のデザインは、ドイツ車とはまったく異なるデザインが特徴的である。洗練された北欧デザインは、ユニークで魅力的だ。

    そして、V40最大の魅力ともいえるのが卓越した安全性能だ。最新モデルには、11種類もの安全装備をパッケージ化したインテリセーフが標準装備化されている。
    歩行者・自転車検知式自動ブレーキ、全車速追従式クルーズコントロール、歩行者エアバッグ、クロストラフィックアラートなどの機能が集約されている。
    V40は2013年デビューのやや古い年式であっても、多くの安全装備が装着されている。そのため、今でも十分通用するレベルの安全性能を得ている。この年式、このクラスでV40ほどの安全性能をもつモデルは、ほとんどない。

    V40のもうひとつの大きな魅力が中古車価格だ。V40の中古車価格はクルマの性能でみるとリーズナブルな価格だ。まさに中古車で買うべき、コストパフォーマンス抜群の輸入車だ。

    V40はパワーユニットの選択肢も豊富だ。年式によって異なるが、最新モデルでは2.0Lのディーゼルを含め計4タイプのエンジンが揃っている。

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  • RANKING BEST 2 輸入車 ランキング ベスト2 2代目BMW 1シリーズ(F20型)

    2代目BMW 1シリーズ(F20型)

    2代目BMW1シリーズは、F20型と呼ばれる。2011年~2019に発売されたCセグメントのコンパクトカーだ。2代目1シリーズはBMW車のラインアップ中、最もコンパクトなモデルである。

    1シリーズ、最後のFRモデル

    2代目1シリーズで最もユニークなポイントは、Cセグメントコンパクトカーで唯一のFR(後輪駆動)車であることだ。3代目1シリーズからはFF化(前輪駆動)している。そのため2代目1シリーズは、最後のFRとして貴重な存在となった。

    通常、Cセグメントコンパクトカーは室内スペース効率を重視するため、FF化される。 2代目1シリーズはFF車に比べ室内スペースが狭くなるが、精密でキレがあるBMWらしい走りが体感できる。
    2代目1シリーズは2011~2019年と長期間売られていた。そのため前期モデルは100万円を切っていることも多く、購入しやすくなっている。

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  • RANKING BEST 3 輸入車 ランキング ベスト3 7代目フォルクスワーゲン ゴルフ

    7代目フォルクスワーゲン ゴルフ

    日本のマーケットにおいて、非常に馴染み深い輸入車がフォルクスワーゲン ゴルフである。2021年には待望の8代目ゴルフが投入された。
    中古車としておすすめは旧型となった7代目ゴルフだ。8代目ゴルフと比べても走行性能には明確な差はあるが、燃費性能や車内質感では大きな差がないようだ。

    誰にでもおすすめできる輸入車の入門モデル

    7代目ゴルフは、非常に完成度が高い。走行性能や居住性、使い勝手など多くの部分でクラストップレベルの実力をもっている。初めて輸入車を買う人や、何を選んでいいか分からない人など、誰にでもおすすめできるモデルでもある。

    注意したいのは、予防安全性能だ。ゴルフの初期モデルは、現在のように歩行者検知式自動ブレーキが装備されていない。歩行者検知式自動ブレーキが装備されたのは、2017年5月のマイナーチェンジ以降だ。安全性能を重視するのであれば、マイナーチェンジ後を選びたい。

    歴代ゴルフは、パワーユニットや走行性能など、細かな部分が毎年のようにアップグレードされている。そのため、7代目ゴルフも年式が新しいほど完成度は高い。7代目ゴルフは2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車として初受賞している。

    2013年に登場した7代目ゴルフの前期モデルはやや古くなってきた。中古車価格はかなり買い得感が出てきている。

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  • RANKING BEST 4 輸入車 ランキング ベスト4 BMW i3

    BMW i3

    BMWは早期に量産EVを日本マーケットに投入している。その第一弾が、2014年に投入された新型BMW i3だ。BMWが考える近未来のEVとして最先端技術を駆使し、攻めたモデルとなった。

    最先端技術が採用された輸入EVのパイオニア

    さらに走行性能にこだわるBMWは、モーターをリヤに配置した後輪駆動とした。EVであっても、エコだけでなく走る楽しさをプラスした。しかも、タイヤサイズは専用の極細大径タイヤが採用されている。航続距離を伸ばす一助となっている。

    使い勝手の面では、i3はエクステンダーと呼ばれる発電用エンジンを搭載したグレードも設定している。緊急用としての使い方が想定なので、ガソリンタンクの容量は9Lと小さいが、電欠の心配からは解放される。

    電気自動車の中古車価格は比較的安価傾向にある。最新のテクノロジーを凝縮したi3も前期モデルを中心にかなり安価といえる。
    充電スポットの数が増えてきているので、EVも購入検討に入ってくるだろう。

     

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  • RANKING BEST 5 輸入車 ランキング ベスト5 4代目フォルクスワーゲン ポロGTI

    4代目フォルクスワーゲン ポロGTI

    4代目ポロは、6代目ポロをベースとしたスポーツモデルだ。
    3代目ポロGTIは、全幅1,685mmで5ナンバーサイズだった。だが4代目ポロGTIは、ボディサイズがアップし、全幅は1,750mmとなった。ただし全長は4,075mmと短く、Bセグメントのコンパクトカーのサイズだ。国産車では、ヤリスやアクア、ノートなどと同じサイズのクラスになる。

    爽快、ホットハッチを楽しむチャンス

    4代目ポロGTIは、ホットハッチで純ガソリン車を楽しみたい方におすすめしたい。
    4代目ポロGTIは、ホットハッチだ。全長4m前後の車体に200psのハイパワーエンジンを搭載している。走行性能に特化しており、純ガソリン車として貴重なモデルとなる。

    走行性能に特化したモデルとはいえ、日常でも十分に使える。4代目ポロGTIのベースモデルは実用性に優れたポロ。日々の通勤や送迎、買い物も楽々こなしながら、走りを楽しみたいときは本領を発揮する。痛快な走りが楽しめるフレキシブルさが魅力だ。

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おすすめランキング5台を比較

価格比較

2代目ボルボ
V40

2代目ボルボ V40
2018年式でも買い得感があるものも

2代目ボルボV40は、2016年7月にマイナーチェンジを行った。そのため、マイナーチェンジ後のモデルは、マイナーチェンジ前に比べかなり高値になっている。
7年落ちとなる2014年式は、70~130万円程度とやや幅が広いものの、手が出しやすい価格帯になっている。70~80万円台でも、売れ筋の中間グレードである1.6Lターボエンジンを搭載したT4 SEが選べる。
T4 SEの新車価格は、約338万円だ。7年落ちとはいえ、中古車価格は新車価格の20%にまで落ちている。これは、お買い得だ。人気のクロスカントリーT5 AWDは、120万円台からとなっている。

予算に少し余裕があるなら、2018年位の高年式車をターゲットにしても満足度は高いだろう。マイナーチェンジ後で、生産終了直前の2018年式になると、中古車相場は200~270万円位になる。2.0Lディーゼルエンジンを搭載したD4系は、210万円位から選べる。D4系のグレードは多く、新車価格幅が広い。中古車流通量が少ないため、価格にばらつきがある。だが新車価格の50%程度になっており、買い得感がある。

2代目BMW
1シリーズ

2代目BMW 1シリーズ
7年落ちで300万円以上も安い車両も?

BMWは高級車のイメージが強い。しかし中古車だと、2代目1シリーズのようにベーシックな5ドアHBやセダンは比較的求めやすい価格傾向になる。

予算を重視するなら、価格設定が安価である一般的な中古車店がおすすめだ。
2代目1シリーズの中古車価格は、5年落ちとなる2016年式だと120~220万円位とやや幅広い。120~130万円台では、Mスポーツを除く1.5Lターボの118iや2.0Lディーゼルの118dが中心となる。

人気の高いMスポーツは、140万円台から選べるようになる。燃費重視であれば、軽油を使うディーゼル車の118d系がおすすめだ。中古車価格はガソリン車の118iと大差がない。そのため118dのほうが燃費や車両価格的にもお得感がある。
走行性能を重視するのであれば、2012年に登場したM135iがおすすめだ。直6 3.0Lターボエンジンを搭載し、非常にパワフルで走る楽しさを凝縮したモデルである。

7年落ちとなる2014年式は200~230万円位が中古車相場となっている。新車価格は約566万円だったので、300万円以上安くなった。中古車流通量が少ないのが難点だが、スポーティな走りを楽しみたい人であれば、一度試してみるといいだろう。

7代目
フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

7代目フォルクスワーゲン ゴルフ
前期モデルは100万円切りも?価格帯が広く選びやすい

フォルクスワーゲン ゴルフは、輸入車販売台数ナンバー1を常に争っているモデルだ。それだけに、中古車の流通量も多く輸入車の中でも選びやすいモデルになっている。2013年デビューと年式が古くなっているので、予算によって色々な選択肢がある。

8年落ちとなる2013年式の中古車相場は70~90万円位と、手が出しやすい価格帯になっている。もはや、スーパーハイト系の中古軽自動車より安価なレベルだ。年式が古くなってきているので、グレードよりも状態がよい車両のほうが、中古車価格が高くなる傾向にある。走行距離は5万km以下など、程度のよい車両も多い。

2017年のマイナーチェンジ後で、3年落ちとなる2018年式になると、グッと中古車価格は上がる。価格幅は160~240万円程度と、少し広い。安価な価格帯では、中間グレードで売れ筋のコンフォートラインが中心だ。ハイラインになると、180万円台くらいから選べるようになる。新車価格が326万円位だったので、新車価格の約55%だ。高年式でも買い得感がある。
2019年に投入された2.0Lディーゼルエンジンを搭載したTDIの中古車相場は250~280万円位だ。新車価格が約323~391万円だったので、中古車価格は新車価格の約72~77%となっている。TDI系の中古車はまだ高めの価格になっているので、もう少し待ったほうがよいだろう。

2021年11月現在、8代目ゴルフは登場して間もない。今後しばらくすると8代目ゴルフの下取りに入った7代目ゴルフが中古車マーケットに多く流通してくる。流通量が多くなると、中古車価格は下落傾向になる。7代目ゴルフで5年落ちまでの高年式車の購入は、しばらく待った方がよいだろう。

BMW
i3

BMW i3
中古車流通量は少ないが、500万円超のモデルが中古車では狙い目

新車価格は高価だったi3も、中古車だと非常にコストパフォーマンスに優れた価格帯になる。新車のEVは、あまりに高価で手が出ないと思っている人にとっては、中古EVはコストパフォーマンスに優れたピッタリの選択といえるだろう。

ただ、i3の中古車流通量は非常に少ない。中古車相場というものがないため、価格もかなりばらついている。

6年落ちとなる前期の2015年式だと、中古車価格は150~250万円くらいが相場だ。なんと100万円もの価格差がある。安価な価格帯の車両は、純EVのベースグレードだ。170万円くらいになると、レンジエクステンダー付きが選べるようになってきている。レンジエクステンダーは、新車価格で546万円だったので、すでに新車価格の30%にまで中古車価格が落ちている。これは買い得感がある。

3年落ちの2018年式になると、中古車価格はかなりアップし280~380万円になる。新車価格帯に対して中古車価格は50~60%にまで落ちている。新車価格が高価なので、中古車価格も高くなる。しかし3年落ちでここまで値落ち率が大きいのであれば、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルといえる。EVに興味があれば、まずはi3の中古車からチャレンジしてみるといいだろう。

4代目
フォルクス
ワーゲン
ポロGTI

4代目フォルクスワーゲン ポロGTI
特殊なスポーツモデルで根強い人気

4代目ポロGTIは、現行モデルが2018年に登場した高年式車であるため、中古車価格は高めだ。さらに、中古車流通量が非常に少ない。中古車相場は、3年落ちとなる2018年式で約230~260万円だ。
新車価格は約345万円だ。中古車価格は、3年で新車価格の67~75%くらいにまで落ちてい中古車価格が230万円だとすると、新車価格より115万円も安価になっているので、随分買いやすい価格帯に入ってきている。スポーツモデルが好きならば、積極的に買っても良い価格といえるだろう。

燃費比較

2代目ボルボ
V40

2代目ボルボ V40
燃料費経済性に優れたディーゼルがおすすめ

2代目ボルボV40は、初期が1.6Lターボ、途中から1.5Lターボと2.0lディーゼル車が加わった。
燃費は以下の通りだ。(すべてFF、JC08モード。)

1.6Lターボ(ガソリン車) 16.2km/L
1.5Lターボ(ガソリン車) 16.5km/L
2.0L(ディーゼル車) 20.0km/L

全般的に平均的なレベルで、とくに燃費値に優れたモデルではない。

輸入車の中古車選びで注意したいのは、燃料だ。輸入車のガソリンエンジン車は、ほとんどがハイオクガソリンを使用する。そこで注目したいのが、ディーゼル車だ。ディーゼル車の燃料は軽油で、ハイオクガソリンより3も安価である。ディーゼル車は燃費もよいので、燃料費ではハイブリッド車に近い。
燃費を重視するのであれば、2015年に追加された2.0Lディーゼルエンジンを搭載するD4系がおすすめになる。

2代目BMW
1シリーズ

2代目BMW 1シリーズ
燃費と走りのバランス重視ならディーゼルの118d系がおすすめ

2代目1シリーズ 初期モデルの燃費は以下の通りだ。(すべてFR、JC08モード)

116i(初期モデル) 1.6Lターボ 16.6km/L
120i(ハイパワー仕様) 1.6Lターボ 16.6km/L
M135i 直6 3.0Lターボ 12.6km/L

初期モデルの燃費は、今となってはやや物足りない数値となったが、当時としては平均的なものだ。現在のようにガソリン価格が高騰していると、コンパクトカーとしてはやや選びにくい。逆にM135i系の燃費が良く見えてくる。

後期モデルの燃費値は以下の通りだ。

118i系 1.5Lターボ 18.1km/L
120系i 2.0Lターボ 15.9km/L
M140i系 直6 3.0Lターボ 13.4km/L
118d系 2.0Lディーゼル 22.2km/L

最もハイパワーなM140i系の燃費は、初期の135iと比べると、パワーアップしながら燃費も向上させている。最大トルクが500Nmというモデルであることを考えれば、十分に高く評価できる燃費値といえる。
2016年に投入された118d系も良好な燃費値となった。走行性能と燃費値のバランスを重視するのであれば、ハイオクガソリンよりも30円/L前後も安価なディーゼル車がベストな選択といえるだろう。

7代目
フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

7代目フォルクスワーゲン ゴルフ
燃費値良好だが、ハイオクガソリン仕様

7代目フォルクスワーゲン ゴルフのガソリン車は、TSIと呼ばれる低燃費のダウンサイジングターボエンジンが魅力だ。
デビュー時、7代目ゴルフの燃費は良好だった。何度か改良され、燃費も向上させている。最終モデルの燃費は1.2Lターボが19.1km/L、1.4Lターボは18.1km/Lとなっている。

7代目ゴルフは、燃費は良好だが、ハイオクガソリンを使う。そのため燃料費はレギュラーガソリンより高い。コンパクトカーは燃費も重要視されるが、ハイオク仕様なので燃料費は高めになる。

7代目ゴルフで注目したいのは、2019年に登場した2.0Lディーゼルエンジンを搭載したTDI系だ。燃費は18.9km/L(FF、WLTCモード)と良好だ。燃料は軽油なので、ハイオクガソリンより安い。現在の中古車価格から安くなれば、走行距離が多い人には、よりおすすめになる。

BMW
i3

BMW i3
レンジエクステンダー搭載車ならロングツーリングも安心

初期のBMW i3に搭載されたバッテリー容量は21.8kWhだ。EV航続距離は130~160km程度とされていた。この走行距離だと、さすがに短距離用という印象である。
しかし発電機であるレンジエクステンダー搭載車なら、航続距離は約300kmとされていた。常にレンジエクステンダーを使うことが前提ならば、長距離走行も問題ない。急速充電器がある場所で休憩中に15分程度充電すれば、ロングドライブでも困らない。

ただしレンジエクステンダーは、ハイオクガソリンを使用するため、発電機としては、ややコスト高になる。なるべく長い距離をEVで走りたいのであれば、2016年に投入された33kWhの容量をもつバッテリー搭載車がおすすめだ。
このモデルは、390km(FR、JC08モード)もの距離をEVで走行でき、レンジエクステンダーを使えば511km(FR、JC08モード)まで航続距離が伸びる。

2019年には42kWhの大容量バッテリーモデルを投入した。こちらは、WLTCモードで360kmのEV航続距離で、レンジエクステンダーを使うと466kmも航続距離を伸ばすことができる。

4代目
フォルクス
ワーゲン
ポロGTI

4代目フォルクスワーゲン ポロGTI
燃費を語るクルマではないものの・・・

4代目フォルクスワーゲン ポロGTIは、スポーツモデルだが、普段使いにもよい。
初期の1.4Lターボを除き、どの年代のポロもその世代のライバル車と比べると燃費値は良好だ。

4代目ポロGTIの燃費は、14.5km/L(FF、WLTCモード以下同)となっている。ライバル車ともいえるのが、ミニJCW。ミニJCWは、4代目ポロGTIと同じ2.0Lターボを搭載する。出力は、4代目ポロGTIを大きく上回る231psで、燃費は14.5km/L、車重は1,290㎏と同じ数値となった。燃費効率と言う点では、よりハイパワーなミニJCWに軍配が上がるが、ミニJCWは車両価格が100万円ほどポロGTIと比べ高い。

5代目フォルクスワーゲン ポロは、何度も改良が加えられ、その都度燃費が向上してきた。デビュー直後のモデルは、1.4Lターボで17.0km/L(10・15モード)だった。
2012年には1.2Lターボがメインになり、燃費は21.5km/Lにまで向上した。その後、1.2Lターボは22.2km/Lまで進化した。2015年には1.0Lターボを投入し、燃費は23.4km/L(JC08モード)となった。

4代目ポロGTIもミニJCWも、ハイオク仕様だ。
燃費はよいのだが、燃料にハイオクガソリンを使っていることが難点である。Bセグメントのコンパクトカーでハイオクガソリンを使う国産車がないため、少し割高に感じる。

走行性能比較

2代目ボルボ
V40

2代目ボルボ V40
パワフルでキレのあるハンドリング

2代目ボルボV40のパワーユニットは、全体的にパワフルさを感じる。とくに、初期モデルのT5 Rデザインは直5の2.0Lターボエンジンを搭載している。出力は213ps&300Nmという大パワーを誇り、ターボのブースト圧が高まると高い加速力を誇った。

ベーシックな1.6Lターボエンジンでも同様だ。出力は180ps&240Nmで、Cセグメントのコンパクトカーとしては、かなりパワフルである。1.6Lターボでも十分走りを楽しめる。
豪快で刺激的な加速力を誇るのが、2.0Lディーゼル車だ。当時、このクラスのディーゼル車としては、かなりの大トルクとなる400Nmを可能とした。引き締まったサスペンションと組み合わされていて、スポーティな走りが楽しめる。強大なトルクがあるため、FF(前輪駆動)モデルより、AWDモデルの方がより安心して走行することが可能だ。

2代目BMW
1シリーズ

2代目BMW 1シリーズ
走行性能重視なら、圧倒的出力340psを誇るM140i系がおすすめ

116i系や118i系は、実用重視のパワーユニットだ。120iは走りも楽しめるパワーが与えられている。
初期の2代目1シリーズに搭載された116i系の1.6Lターボエンジンの出力は、136ps&220Nmだ。日常使いには問題ないが、パワフルさはあまりない。
120i系用のハイパワー仕様は、グッと出力が増し170ps&250Nmとなっている。
後期の118i系は、1.5Lターボで136ps&220psだ。120i系は2.0Lターボで184ps&270Nmとなっている。

中古車価格で比較すると、安価で実用面でのメリットも大きい2.0Lディーゼルを搭載した118d系がよい。出力は150ps&320Nmで、なかなか力強く、ディーゼルながらガソリン車と遜色なくエンジンが回り気持ちよい。

前期で最もスポーティなグレードなのは、M 135i系だ。出力は、直6 3.0Lターボで320ps&450Nmと自然吸気V8 4.5L並みのトルクをもつ。
そして、後期のM140i系は最もスポーティだ。走りを楽しみたい人にとって、最高のパートナーになるだろう。M135i系から、さらにパワーアップし、出力は340ps&500Nmとなった。全長4,340mmという小さなボディに、ハイパワーエンジンの組み合わせは刺激的だ。ハイパワーなFRコンパクトカーとして、BMW車の中でも歴史に残る、価値ある1台といえる。

7代目
フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

7代目フォルクスワーゲン ゴルフ
おすすめは余裕ある1.4Lターボ。1.2Lターボは実用的

初期の7代目ゴルフには、105ps&175Nm仕様の1.2Lターボと、140&250Nm仕様の1.4Lターボが用意された。
1.2Lターボ車は実用車的なエンジンを積んでいる。低回転から最大トルクを発揮するため、1.2Lとは思えないほどキビキビと走る。しかし、高回転域ではパンチに欠け105psなりの加速感になる。

1.4Lターボは、かなりパワフルでスポーティだ。高回転域でも加速力がある。低・中速域でもトルクに余裕があるので、スムースなクルージングが可能だ。1.4Lターボは最上級グレードなので、少々中古車価格が高く、選びにくいかもしれない。

2019年に投入された2.0Lディーゼルの出力は、150ps&340Nmだ。平均的なスペックだが、マイルドな設定で扱いやすい。

走行性能面では、粗を探すのが難しいほど完成度が高い。最終モデルの走行性能は、もはや8代目ゴルフと同等レベルといえるほどだ。正確無比のハンドリングは、最高に気持ちよい走りを演出してくれる。街中から山道まで走行シーンを選ばない懐の深さがある。誰が乗っても安心して運転を楽しむことができるのでおすすめだ。

BMW
i3

BMW i3
高レスポンスで伸びのある加速!ハンドリング性能もキレのあるEV

BMW i3のモーター出力は、170ps&250Nmだ。同じEV(電気自動車)である40kWhの日産リーフの出力は、150ps&320Nmである。
最高速は両車共に150km位と互角だが、少しフィーリングが異なる。i3はリーフほどの強大なトルクはないが、伸びのある加速がリーフより長く続く。アクセル操作に対するレスポンスも抜群だ。一方リーフは、一気に車速を伸ばすタイプだ。一定速度に達すると頭打ち感が出て、徐々に速度を上げていく。

i3は後輪駆動車だ。全高は1,550mmとやや高めだが、大きく重いバッテリーを床下に設置してあるため、重心は低く操縦安定性は高い。BMW車らしいキレのあるハンドリング性能で、エコカーでありながら走りも楽しめる。

4代目
フォルクス
ワーゲン
ポロGTI

4代目フォルクスワーゲン ポロGTI
フレキシブルなホットハッチ

4代目フォルクスワーゲン ポロGTIは、2.0Lターボで200ps&320Nmという大出力エンジンを搭載し、前輪を駆動する。1,290㎏という軽量ボディに、200psのエンジンが魅力のクルマだ。

単に速いだけでないのは、さすがフォルクスワーゲン車だ。
送迎や買い物、スポーツ走行まで、何でもこなせる走りが魅力的だ。Bセグメントのコンパクトカーながら、贅沢にもドライビングプロファイル機能をもつ。選んだモードによってスポーツセレクトのダンピング特性やステアリング、エンジン特性、ギヤボックスの制御プログラムも変更される。
ノーマルやエコなら、送迎や買い物など普通に使うモードで穏やかな走りとなる。スポーツを選択すると、スポーツハッチといえる引き締められたサスペンション、鋭いレスポンスを誇るエンジンとサウンド、まさにGTIという姿となる。

小さなクルマなので、ドライバーとの一体感あり、最高な走りが楽しめる。平日は奥さんの足車、週末はお父さんの趣味車と色々な顔を見せてくれるフレキシブルな1台だ。

乗り心地比較

2代目ボルボ
V40

2代目ボルボ V40
キビキビ走るが、初期モデルは硬い乗り味

乗り心地を重視するのであれば、なるべく年式の新しい車両がよい。
2代目ボルボV40は、スポーティさがウリだった。そのため、とくに導入初期のモデルはサスペンションが硬かった。路面の凹凸がドライバーにしっかりと伝わる。17インチタイヤ装着モデルはそうした乗り心地の傾向があるようだ。そのため初期のモデルは、17インチホイール装着車の選択は避けたほうが無難だろう。
2015年モデルあたりから乗り心地は少しずつ向上した。その後、改良が加えられるほどに洗練された乗り心地になっている。

2代目BMW
1シリーズ

2代目BMW 1シリーズ
硬いが不快感は無し。路面追従性の高いフットワーク

BMW車で乗り心地を重視するのであれば、Mスポーツ系以外がおすすめだ。上質な乗り心地とスポーティな走りのバランスが上手くとれている。

Mスポーツ系は走りを重視したグレードだ。大径タイヤと専用スポーツサスペンションの組み合わせなので、乗り心地は硬めになる。もちろん、単に硬いだけではない。硬めのサスペンションながら、しなやかさを感じるため不快感はない。
スポーツグレードであるM135iやM140iは、かなり引き締められたサスペンションセッティングだ。ところが、こちらもMスポーツ系と同様に路面追従性が高く、意外なほど乗り心地はよい。

7代目
フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

7代目フォルクスワーゲン ゴルフ
乗り心地重視なら、ハイライン系がベスト

乗り心地重視であれば、1.4Lターボを搭載したハイライン系と2.0Lディーゼルを積んだTDI系がおすすめだ。

7代目フォルクスワーゲン ゴルフは、搭載エンジンにより異なるリヤサスペンションが使われている。1.2Lターボ車のリヤサスペンションは、トレーリングアーム式だ。1.4Lターボは、4リンク式である。

サスペンションの設計的に、4リンクの方が乗り心地は優れている。
1.2Lターボ車は、街中でもリヤサスペンションからゴトゴト感や突き上げが発生している。同じ道で1.4Lターボ車を走らせると、1.2Lターボで感じたゴトゴト感や突き上げはなく、とても快適な乗り心地だ。長く乗り続けると、その差は大きくなると思われる。
ただ、それほど敏感な人でなければ、大差無しともいえる。ハイライン系の中古車はやや高価なので、両方試乗してみることをおすすめしたい。

BMW
i3

BMW i3
驚くほど硬い初期型の乗り心地

i3の乗り心地は、硬いサスペンションに高い空気圧のタイヤという組み合わせのため極めて硬い。

日本仕様のi3は、サスペンションの変更により全高を1,550mmとしている。日本に多い立体駐車場の全高制限1,550mm以下に対応するためだ。変更されたサスペンションであるローダウンサスペンションは非常に硬い。
さらにタイヤサイズは、前輪が155/70R19で後輪が175/60R19という、極細大径だ。このタイヤ、燃費を良くするために空気圧は高めに設定されている。

路面が悪いと、タイヤやサスペンションからゴツゴツとした衝撃が入ってくる。前期のモデル購入時は、この乗り心地が許せるかどうか試乗してから選ぶとよい。

2018年マイナーチェンジ後モデルからは、改良が施され少し乗り心地がよくなった。それでも、乗り心地が硬め傾向である。

4代目
フォルクス
ワーゲン
ポロGTI

4代目フォルクスワーゲン ポロGTI
ノーマルモードでも硬めの乗り心地だが、不快感は少ない

4代目フォルクスワーゲン ポロGTIには、このクラスでは贅沢なドライビングプロファイリング機能がある。これにより、サスペンションのダンピング機能の調整が可能だ。
エコやノーマルモードでも硬めの乗り心地で路面の凹凸もそれなりに拾う。だが、街乗りで辛いというレベルではない。路面の凹凸も適度にマイルド化されているので、慣れてしまえば気にならないレベルだ。

スポーツモードを選択すると、よりフラットライド感が強くなり、クルマの揺れや振動は少し強めに感じるようになる。スポーツドライビングを楽しむためだ。
スポーツモードだと、マフラーの音もかなり賑やかになり、シフトダウン時にも明快で気持ちよいブリッピングが入る。

内外装・デザイン比較

2代目ボルボ
V40

2代目ボルボ V40
品のあるハイセンスな北欧デザイン

2代目ボルボV40の大きな特徴のひとつがデザインだ。洗練されたセンスの良さを感じさせる北欧デザインが採用されている。輸入車で人気のドイツ系のデザインでいう「存在感」「精悍さ」とはまったく異なり、ユニークさが際立っている。

2代目V40は、2016年7月のマイナーチェンジで、よりスウェーデン車らしいデザイン変更が行われた。マイナーチェンジでは、ヘッドライトに北欧神話に登場するトール神がもつトールハンマーをモチーフとしたデザインが採用された。よりユニークさと洗練さが増している。このヘッドライトデザインは、他のボルボ車に共通するアイコンとなった。
インテリアデザインは板状になった。後方にも空間があるセンターコンソールであるフローティング・センター・スタックを装備した。パネルの質感も高い。

2代目BMW
1シリーズ

2代目BMW 1シリーズ
優しい顔の前期モデル

2代目BMW 1シリーズの前期モデルは、少し優しい顔をしたシルエットをもつ。BMW車らしい精悍さとは違い、スポーティな印象はあまり伝わらない。

2015年には大幅にデザインが変更された。変更後は、BMW車らしい精悍なフェイスに変更され、押出し感もあり、迫力も出た。
リヤのコンビネーションランプは、他のBMWと同じテイストのL字型に変更されている。BMWらしいデザインに戻ったといえる。中古車マーケットでは変更後のモデルは少し中古車価格もアップしている。

2代目1シリーズのインテリアは、BMWの文法に沿ったドライバーオリエンテッドなデザインだ。コックピットのように、ドライバーを中心としたデザインになっている。
モニターはセンターコンソール上部に設置した。その下に、多くの機能系スイッチ類が集中配置されている。

7代目
フォルクス
ワーゲン
ゴルフ

7代目フォルクスワーゲン ゴルフ
隙の無いデザイン。マイナーチェンジは、さらに高級感をアップ

長い歴史を持つフォルクスワーゲン ゴルフは、2021年11月現在8代目となった。7代目ゴルフも長い歴史を受け継いでいて、ひと目でゴルフと分かるデザインとなっている。

7代目ゴルフのデザインは、かなり精緻といえる。歴代ゴルフらしさを残しながら、スポーティさと高級感も表現した。エモーショナルなキャラクターラインや面の表現はないものの、完成度の高いデザインになっている。そのため、旧型になった現在でもあまり古さを感じさせない。
2017年にはマイナーチェンジを行い、軽微なデザイン変更が行われた。改良では、ヘッドライトはLED化され、シーケンシャルウインカーが装備された。高級感や先進感がアップしている。

インテリアの進化幅は大きい。メーター内にナビ表示を可能にするなど、必要な情報をカスタマイズして表示できる12.3インチのアクティブインフォディスプレーを用意した。より視認性が高く、必要な情報をメーター内に表示できる。視線移動も少なく安全運転が可能となった。

BMW
i3

BMW i3
2面性のある個性派デザイン

BMWi3を含むEV(電気自動車)の多くは、フロア下にリチウムイオンバッテリーを搭載するため、どうしてもフロアが高くなる。昨今のEVはフロアが高いSUV系が多い。

i3も全高が高めの少しポテっとしたシルエットになっている。シルエットに対して、フェイスは大きく左右ワイドに開いたダクトをもつフロントバンパーや、ツリ目のヘッドライトが組み合わされている。可愛いらしいシルエットカッコいいフェイスの組み合わせでユニークなデザインといえる。また、人の顔のようにも見えるリヤビューなど、オリジナリティはとても高い。

インテリアは先進感を感じさせる。スッキリとシンプルにまとめられていて好感度は高い。内装材は、ユーカリウッドなど、再生材や再生可能な素材を原料として使用した。環境を配慮した素材が使われている。明るいベージュ系の内装は、室内をより明るく広く感じさせるのでおすすめだ。

4代目
フォルクス
ワーゲン
ポロGTI

4代目フォルクスワーゲン ポロGTI
凄みを増す、さり気ないアピール

4代目フォルクスワーゲン ポロGTIの外観は、塊感があるデザインが特徴だ。そのうえ、ボディサイドやボンネットに入ったシャープなキャラクターラインにより、スピード感が表現されている。
デザインベースはポロだがGTIは、全高は10mm下げられており凄みが増している。分かりやすく派手なデザインもよいが、必要以上に自らをアピールしない姿には好感がもてる。派手なデザインだと、パートナーからNGが出る場合もあるが、4代目ポロGTIなら普通のポロと変わらないので、OKが出やすいメリットもあるだろう。

4代目ポロGTIのインテリアは、スポーティというよりカジュアルにまとめられている。GTI伝統のタータンチェックのシートと赤いステッチを施し、ステアリングが装備された。

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