高級セダンベスト5を徹底比較
自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車の高級セダンをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用する高級セダン選びの参考にしてください。
目次
おすすめランキング ベスト5
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6代目BMW 3シリーズセダン
F30型とも呼ばれる6代目BMW3シリーズは、2012年1月~2019年に発売された。
この6代目3シリーズは、日本のマーケットをかなり意識したモデルだ。日本では、マンションなどの立体駐車場の全幅制限が1,800mmとなっている場合が多いが、欧州仕様のままだと全幅が1,800mmを超えてしまう。そのためドアハンドルを日本専用に変更し、全幅を1,800mmに抑えた。これにより、都市部に多い全幅制限1,800mmの立体駐車場への入庫を可能にした。デザイン、走行性能、中古車価格など、総合力で圧倒するスポーツセダン
6代目3シリーズは、デビュー時はガソリン車のみのラインアップだった。それから徐々にパワーユニットの選択肢が増えていった。(年式によっては選べないパワーユニットもある)
- 1.5L直3ターボ
- 2.0L直4ターボ(出力違いで2タイプ)
- 3.0L直6ターボ
- 3.0L直6ターボ+モーターのハイブリッド
- 2.0L直4ターボ+モーターのPHEV
- 2.0L直4ディーゼルターボ
おすすめは、燃費や力強さに優れる2.0Lディーゼル、もしくは2.0LのPHEVだ。とくに、PHEVは中古車流通量が少ないものの、中古車価格はかなり安価なのでおすすめしたい。
BMWはスポーティな走りが魅力的だ。FR(後輪駆動)で50:50というこだわりの前後重量配分や低重心化など、優れた運動性能をもつ。ドライバー中心で、一体感あるFRの走りは、まさにスポーツセダンの代表格といえる。
3シリーズは、2019年3月にフルモデルチェンジした。7代目が登場したことで、下取りや買取などに入った6代目3シリーズが大量に中古車マーケットに流通している。流通量が増えると中古車価格は下落傾向になる。さらに最近の輸入セダンはリセールバリューが低くなる傾向も加わり、6代目3シリーズはかなりコストパフォーマンスに優れた中古車価格になっている。
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13代目日産 スカイラインハイブリッド
日産スカイラインは日本を代表するスポーツセダンとして長い歴史を刻んでいる。V37型スカイラインなどとも呼ばれている。
スカイラインは、2014年2月に登場した。13代目スカイランでおすすめしたいのは、2019年に大幅マイナーチェンジした後のハイブリッド車だ。V6 3.0Lで405psの大出力である400Rも登場したが、未来を感じさせるハイブリッド車をおすすめしたい。
自動運転時代到来を感じさせるプロパイロット2.0
注目したいのは、世界初の先進の運転支援技術であるプロパイロット2.0だ。自動運転時代の到来を感じさせる。
ナビで目的地を設定し、高速道路などで走行する場合、半自動運転ともいえるハンズオフが可能になる。渋滞時のハンズオフ機能車は数多くあるが、通常走行時でハンズオフできるのは、世界初の自動運転レベル3をクリアしたホンダ レジェンドと、レベル3に近い自動運転レベル2のスカイラインハイブリッドくらいだ。
高速道路上などでシステムが機能すると、ハンズオフが可能となり、高速道路上をほぼ制限速度上限で走行する。カーブなどでも自動でステアリング操作し走り続ける。速度が遅い前走車に追いつくと、システムが追い越しを提案してくれる。ドライバーが承認すると、自動で車線を変更する。(ステアリングに手を添える必要があるが。)追い越し後は、同様の操作で走行車線へ車線変更する。13代目スカイラインには、最先端の技術が投入された。しかし、国産セダンの国内人気があまり高くない影響を受けているのか、13代目スカイラインの中古車価格もかなり安価になっている。この状態は、ある意味チャンスだ。先進技術を搭載した高額セダンが安価に楽しめる。
日産 スカイラインハイブリッドの
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ホンダ アコードハイブリッド
現在、ホンダのハイブリッドシステムはe:HEVと呼ばれている。シリーズハイブリッドをベースとしたシステムだ。その原点ともいえるハイブリッドシステムが「SPORT HYBRID i-MMD」である。このSPORT HYBRID i-MMDを早くから搭載したモデルが、ホンダ アコードハイブリッドだった。
基幹ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載
アコードハイブリッドは2013年6月~2020年に発売された。シリーズハイブリッドがベースとなっているので、基本的にエンジンが発電した電力を使いモーターで走行する。
ハイブリッドシステムの機能によって優れた低燃費性能を得た。例えば高速道路で走行中といった、エンジン負荷が低く、コンピュータが「モーターで走るよりもガソリンを使って走行した方が燃費がよくなる」と判断した場合はエンジン直結モードで走行する。SPORT HYBRID i-MMDは、PHEVにも転用できる技術で、アコードプラグインハイブリッドも用意された。
十分な性能を誇ったアコードハイブリッドだが、日本での販売は予想を覆し低迷した。ベースとなるアコードの主戦場が北米であることから、全幅は1,850mmとやや大きく、日本ではやや扱いにくいサイズだった。また、デザインも北米志向ということもあり、日本マーケットに合わなかったようだ。中古車価格は、マーケットでの人気に比例する。必ずしもよいクルマが売れるというものではないのだ。セダンの国内人気が低い傾向を受け、アコードハイブリッドの中古車価格も安価傾向で推移した。
ホンダ アコードハイブリッドの
アコードハイブリッドの性能に理解がある人には、とてもコストパフォーマンスに優れたセダンといえる。
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マツダ アテンザセダンディーゼル
マツダ アテンザは、2012年に販売が開始された。
2019年に欧州などで発売されていたマツダ6と車名を統合し、2021年11月現在も現行車として発売されている。経済的でパワフルなディーゼル一択
デビュー当時、アテンザセダンに用意されたパワーユニットは、2.0Lと2.5Lのガソリン、2.2Lディーゼルの3タイプだった。その後、2019年にマツダ6と改名したタイミングで2.5Lターボを追加設定した。アテンザセダンには、計4タイプのパワーユニットがあるが、おすすめは2.2Lディーゼル一択だ。
現在、ガソリン価格高騰が長期に渡り続き、CO2減へ自動車業界も大きく舵を切っている。そんな中、あえて今クルマを買うなら、従来のガソリン車はおすすめしにくい。
アテンザセダンであれば、レギュラーガソリンよりも安価な軽油を使い、燃費のよいディーゼルが経済的にもメリットになる。新車・中古車共に、セダンの人気は低い傾向だ。そのため、アテンザセダンの中古車価格も安価傾向にある。マツダのフラッグシップセダンであり、装備や質感など高いレベルにあるだけに、買い得感はある。
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8代目フォルクスワーゲン パサートセダン
日本で有名なフォルクスワーゲン車といえば、コンパクトカーのゴルフだろう。
2021年にゴルフは8世代目となったが、それと同等レベルの長い歴史をもつモデルがパサートだ。8代目となるパサートは2015年に登場し、現在も販売されている。国内新車販売不調だが超実力派の隠れた名車
8代目パサートは、国内販売が低迷している。
国内でボディサイズ的にライバル車となるモデルは、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズなどだった。クルマとしての総合力はライバル車に負けていないだけに、少々不運なモデルともいえる。中古車マーケットも、新車と同様の結果になっている。8代目パサートの価格は大幅に下落している。
フォルクスワーゲン パサートの
しかし居住性や使い勝手、走行性能などクルマの性能としては、間違いなくトップレベルの実力車だ。これだけの高性能車が驚くほど安価に販売されているので、輸入車好きなら一度は試してみる価値がある。
中古車には、8代目パサートのようなモデルが稀に存在する。クルマのパフォーマンスはトップレベルなのに、人気が無いために激安で購入できるのは中古車選びの醍醐味でもある。
ただ、難点は新車販売が少ないことだ。そのため、中古車流通量も非常に少ない。選択肢が限られてしまうことは悩みどころだ。
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おすすめランキング の 5台を比較
価格比較
6代目BMW
3シリーズ
輸入中古車はコスパ高し!
高級輸入車というと、中古車でも高価というイメージがあるかもしれない。しかし、値落ち率では、国産車よりもかなり低い数値になっている。つまり、国産セダンより買い得感があるということだ。
5年落ちとなる2016年式だと、160~260万円位が中古車相場になっている。
人気の2.0Lディーゼルエンジンを搭載した320dの中古車相場は、約160~270万円だ。高額価格帯のモデルは、人気の高いMスポーツ系が中心となる。Mスポーツ以外は、意外なほど安価である。
新車価格は、約500~570万円だ。新車価格の32~46%程度にまで中古車価格が下がっており、なかなかお買い得といえる価格だ。
ディーゼル車以外でおすすめなのが、2016年に投入されたPHEVの330eである。外部からの電力でバッテリーを満充電すれば、EVで最大36.8km走行可能になる。短距離の送迎や通勤などであれば、ガソリンを使わない生活が可能になるだろう。バッテリーの電力を使い切るとハイブリッド車となり、低燃費走行が可能だ。
330eの2016年式中古車相場は200~260万円程度だ。新車価格が550~600万円なので、こちらも激安で、非常に買い得感がある。だが、中古車流通量が少ない。
その他の2016年式ガソリン車では、Mスポーツ以外なら中古車相場が低くなっているので、安価に購入が可能だ。全般的に新車価格の50%以下になっているものがほとんどである。お買い得感が高いセダンといえる。
13代目日産
スカイライン
ハイブリッド
超ハイテク、プロパイロット2.0搭載車が狙い目
13代目日産スカイラインハイブリッドは、2019年に大幅マイナーチェンジを行い、半自動運転ともいえるプロパイロット2.0を搭載した。13代目スカイラインハイブリッドを購入するのであれば、このプロパイロット2.0搭載車を積極的に選びたい。
2019年式13代目スカイラインハイブリッドの中古車相場は、350~380万円といったところだ。中古車流通量が少ないので、価格にバラツキが目立つ。新車価格は547~633万円位なので、2年落ちで新車価格の60~64%にまで中古車価格が落ちている。すでに、新車価格より約200万円以上も安価になった。これだけ価格が安くなると、非常に買い得感がある。
安いクルマではないが、プロパイロット2.0は高速道路を頻繁に使う人にとっては、とても満足度の高い機能だ。
ホンダ
アコード
ハイブリッド
コスパに優れるマイナーチェンジ前が狙い目!
2020年2月に新型アコードが登場した影響で、アコードハイブリッドの中古車価格は順調に下がっている。しかも、アコードハイブリッドそのものの人気も低く、セダンの人気が無いこともあり、中古車価格も安価で買い得感がある。
とくに、アコードハイブリッドの場合、2016年のマイナーチェンジ前のモデルが安価傾向にある。7年落ちとなる2014年式の中古車相場は、約120~150万円程度だ。
アコードハイブリッドは、エントリーグレードのLXと上級グレードのEXの2グレード体系である。少し走行距離が多い車両であれば、120万円台で上級グレードのEXが手に入る。程度の良いモデルとなると140万円台からといったところだ。
アコードハイブリッドEXグレードの新車価格は、約400万円だ。新車価格の35%にまで中古車価格が落ちている。
アコードハイブリッドEXグレードは、年式が古くても充実した運転支援機能を装備している。
- 対車両の追突被害軽減ブレーキCMBS
- 前走車追従式クルーズコントロール
- 車線維持支援システム
こうした高級セダンであることを考えると、お買い得といえる。
マイナーチェンジ後のモデルは、ハイブリッドシステムなどが改良を受け、完成度はかなり高くなっているが、中古車相場も一気に高くなっている。5年落ちとなる2016年式だと、中古車相場は220~270万円程度だ。220万円台でも上級グレードのEXグレードが手に入る。新車価格はEXグレードで約410万円なので、5年落ちで新車価格の50%位となっている。安価な価格帯ならギリギリ買い得感ありだが、240万円以上だとあまり買い得感はない。
マツダ
アテンザセダン
ディーゼル
歩行者検知式自動ブレーキを用意した2016年改良後モデルがターゲット
マツダ アテンザセダンディーゼルは、2016年の改良で大幅に進化した。G-ベクタリングコントロール、ディーゼルエンジンの静粛性向上、歩行者検知式自動ブレーキなどが改良され、操縦安定性や乗り心地などが向上している。予算次第ではあるが、クルマとしての完成度は大幅にアップしているので、2016年の改良後モデルはおすすめだ。
3年落ちとなる2018年式の中古車価格は、170~260万円とやや幅が広い。中古車流通量が少ないことが要因だ。
170~200万円の価格帯では、中間グレードでバランスのよい装備のXDプロアクティブが中心だ。新車価格が約329万円だったので、中古車価格は新車価格の50~60%程度になっている。非常に買い得感は高い。
レザーシートなど高級装備が装着されたXD Lパッケージは、220~260万円の価格帯に多い。XD Lパッケージの新車価格が377万円なので、中古車価格は新車価格の60~70%程度だ。XD Lパッケージは、220万円前後の中古車価格なら買い得感がある。
8年落ちの2013年式になると、中古車価格は一気に安価になり、100万円以下の車両も多くなる。中古車相場は90~150万円程度で、110万円以下の価格帯では走行距離が多い車両が多い。初期モデルは、随分買いやすい価格になってきている。
8代目
フォルクス
ワーゲン
パサート
わずか3年落ちで新車価格の半額も? コスパ最強な高級セダン!
8代目フォルクスワーゲン パサートの中古車流通量は、新車販売量が非常に少ない。そのため明確な中古車相場が形成されておらず、やや幅の広い価格帯になっている。中には、妙の高値を付けて販売している店舗もある。そのため、こうした店舗を外して中古車相場を出してみた。
3年落ちとなる2018年式だと、この年に投入された2.0Lディーゼルエンジンを搭載したTDIがおすすめとなる。このTDIの中古車価格は、約210~290万円だ。200万円台前半だと、TDIのエントリーグレードであるエレガンスが中心。新車価格は約423万円だったので、わずか3年落ちで新車価格の約50%という安さだ。これは、超お買い得といえるだろう。
TDIの上級グレードハイラインの中古車価格は、260万円以上になる。TDIハイラインの新車価格は、約490万円。半額までは落ちていないが、かなりお買い得な価格といえる。
5年落ちとなる2016年式のガソリン車の中古車相場は、さらにグッと下がって130~200万円位になる。価格帯の幅が広いが、コンフォートラインなら150万円台以下で手に入りそうだ。新車価格が359万円だったので、新車価格の約40%にまで下がっている。あまりに中古車流通量が少ないので、お店次第で中古車価格が大きく変動しそうだ。全般的にディーラー系中古車店より、一般の中古車店の方が安価傾向にある。
燃費比較
6代目BMW
3シリーズ
燃料費が安価になるディーゼル、PHEVがおすすめ
6代目BMW 3シリーズの燃費は、エンジンが多岐にわたり年式により異なる。(すべてFR、JC08モード)
シリーズ | 燃費 |
---|---|
318i系1.5L直3ターボ | 17.0km/L |
320i系2.0L直4ターボ | 15.4km/L |
330i系(ハイパワー仕様) | 15.4km/L |
2.0L直4ディーゼルターボ | 21.4km/L |
340i系3.0L直6ターボ | 13.5km/L |
330e系2.0L直4ターボ+ モーターPHEV |
17.7km/L |
3.0L直6ターボ+モーターの アクディブハイブリッド3系 |
16.5km/L |
全般的に目を見張るような超低燃費性能車はない。総じて、クラス平均レベルの燃費値だ。ただし、輸入車のガソリン車は、ハイオクガソリンを使用する。ガソリン価格高騰状況が続く現在では、なかなか選びにくい。ハイオクガソリンより30円/L以上安価な軽油を使うディーゼル車の320d系がベストな選択と言えそうだ。
次世代環境車PHEVの330e系もおすすめだ。燃料費がハイオクガソリンの数分の1と言われる電気で走ることができる。とくに、自宅や職場での充電環境があり、短距離走行が多い人にとっては、ガソリンをほとんど使わない生活も可能になる。
13代目日産
スカイライン
ハイブリッド
燃費値は低め。燃料費も高めになる
最新13代目日産スカイラインハイブリッドの燃費は、14.4km/L(FR、JC08モード)だ。国産のライバル車であるトヨタ クラウンの3.5Lハイブリッド車は18.0km/Lもしくは17.8km/Lとなっている。
燃費値比較では大差を付けられている状況だ。これは、主にハイブリッドシステムの差と言える。なお両車共にハイオクガソリン仕様なので、燃料費は高めになる。
ホンダ
アコード
ハイブリッド
大柄セダンなのに、燃費は驚愕の30.0km/L!
前期のホンダ アコードハイブリッドの燃費は、30.0km/L(FF、JC08モード以下同)を達成している。このクラスのセダンとしては、優れた低燃費値となっている。
さらにマイナーチェンジ後のモデルは、ハイブリッドシステムが改良され出力を向上しながら燃費値はさらにアップ。驚愕の31.6km/Lとなっている。全長4,945mmという大柄なボディサイズであることを考えると、この年代のハイブリッド車としては素晴らしい燃費値といえる。
ライバル車関係にあり後発のトヨタ カムリは、排気量が2.5Lと大きくなっているが、燃費は33.4km/Lもしくは28.4km/Lだった。アコードハイブリッドが2013年デビューのモデルであることを含めると、燃費値はかなり優れていた。
マツダ
アテンザセダン
ディーゼル
高速道路などでは、ディーゼルのメリットが最大化する
マツダ アテンザディーゼルの燃費は、デビュー時が20.0km/L(FF、JC08モード)と優れていた。最新モデルとなるマツダ6では、17.8km/L(FF、WLTCモード)だ。計測モードは異なるが、ほぼ同等の燃費値になる。
このクラスのセダンで、ハイブリッド車だとJC08モードで30.0km/Lを軽々超えてくる。アテンザセダンディーゼルの燃費値と比べると、大きな差がついている。しかし燃料に使う軽油は、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価だ。そのため燃料費という視点では、ハイブリッド車に近い燃料費になる。
高速道路などを多く使う人であれば、ハイブリッド車との燃料費差は少なくなる。ハイブリッド車は、高速走行時の燃費があまり向上しない。しかし、ディーゼルは高速域での燃費は市街地や郊外での燃費値を大きく上回るからだ。逆に、ハイブリッド車は郊外での燃費がよい。
8代目
フォルクス
ワーゲン
パサート
ガソリン価格高騰時代、2.0Lディーゼルがおすすめ
2018年に投入されたフォルクスワーゲン パサートセダンの2.0Lディーゼルエンジンの燃費は20.6km/L(FF、JC08モード以下同)と良好だ。
フォルクスワーゲンも含め、輸入車のガソリンエンジンは、ほとんどがハイオクガソリンを使う。ハイオクガソリンは、ディーゼルエンジンの燃料である軽油と比べると、2021年11月時点では30円/L前後も高い。昨今のガソリン価格高騰時代には、ガソリン車はなかなか選びにくい。
パサートには、PHEVのGTEと呼ばれるグレードも設定されていた。このモデルは、ハイブリッドモードで21.4km/Lという燃費で、EV航続距離は51.7km。送迎や短距離の通勤などで主に使うのであれば、ほとんどガソリンを使わない生活が可能となる。
ちなみにガソリン車の燃費は、初期の1.4Lターボで20.4km/Lと良好な燃費値となっている。その後投入されたスポーティ仕様の2.0Lターボは15.6km/Lだ。
走行性能比較
6代目BMW
3シリーズ
走りと経済性のバランスが優れている
6代目BMW3シリーズには、多くのパワーユニットがある。なかでもおすすめのディーゼル車である320d系は、走りと経済性のバランスが最も優れている。
最終モデルの320d系は、190ps&400Nmの出力を誇る。自然吸気V8 4.0Lの最大トルクはガソリンエンジン並みで、とにかく低速から力強く走る。しかも最高出力も190psもある。
BMW製らしく、高回転域までスムースでパンチのある加速力を誇る。もはや、タコメーターを見なければ、ガソリン車と区別がつかないレベルのフィーリングだ。
走行性で非常に面白いパワーユニットを搭載したモデルがアクティブハイブリッド3だ。ハイブリッド車は燃費重視だが、燃費は16.5km/L(FR、JC08モード)と少々物足りない数値の印象を受ける。
パワーユニットは直6 3.0Lターボにモーターを組み合わせている。システム出力は340psと非常にパワフルだ。
ターボエンジンは、ターボラグがあり、アクセルレスポンスが悪い瞬間がある。この悪癖に消す役割をもつのがモーターだ。
モーターは電気で動くので非常にレスポンスがよく、瞬時に最大トルクを発生させる。このモーターが、アクセルを踏んだ瞬間にクルマを押し出し、ターボラグを感じさせない走りを可能としている。このアクセルレスポンスに優れた走りは秀逸だ。非常にスムースで豪快な加速力は、病みつきになりそうなくらい、面白い。
13代目日産
スカイライン
ハイブリッド
大幅疲労軽減と安全性を高めるプロパイロット2.0
13代目日産スカイラインハイブリッド最大の特徴はプロパイロット2.0だ。高速道路上などで、渋滞時だけでなく通常走行時でもハンズオフが可能となる高度な運転支援機能である。ハンズオフでの走行は、一度経験すると感動する。このプロパイロット2.0はセンチメートル単位で自車の位置を管理している。この高精度な走行を支えているのが、以下の装備だ。
- 遠中近の3つの位置を把握できる前方の3眼カメラに前後で計7つのカメラを設置
- レーダーは5個
- ソナーは12個
これらが全方位360度のセンシングを可能にしている。
さらに、GPSなどと三次元の高精度の3D電子道路地図データを使用し自車位置を管理している。こうしたセンシング技術によりハンズオフが可能になっている。
ハンズオフで走行するメリットに、疲労軽減がある。ステアリングを操作しなくてよいというだけで、これほど運転時に疲労軽減するのかと感動するほどだ。
13代目スカイラインハイブリッドは、走行性能面でも楽しいクルマだ。ハイブリッドシステムは、1モーター2クラッチ式を採用している。瞬時に大トルクを発揮するモーターが組み合わされているので、アクセル操作に対してレスポンスがよい。1モーター2クラッチ式なので、トヨタ系のハイブリッドよりダイレクト感があり、スポーティな走りが可能となった。
306psのエンジンとモーターの組み合わせは、スムースで強力な加速力を誇る。上級セダンらしいジェントルな仕上がりだ。
世界初のバイワイヤ技術であるDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)もステアリング操作に対してのレスポンスが良好だ。荒れた路面でもハンドルが取られることがなく、直進安定性は高い。13代目スカイラインハイブリッドは、自ら走っても楽しく、プロパイロット2.0に任せてのんびり安心・安全・快適に走ることもできる。2つのキャラクターをドライバーが自ら選択して楽しめる。
ホンダ
アコード
ハイブリッド
ほとんど電気自動車的な走行フィール
ホンダ アコードハイブリッドには、2.0LのSPORT HYBRID i-MMDが採用されている。このシステムは、基本的にシリーズハイブリッドだ。エンジンはほとんど発電に徹し、その電力を使いモーターで走行する。シリーズハイブリッドは、速度が上がるほど燃費が悪くなる。そのため、エンジン直結モードを設定された。コンピュータが「モーターで走るより、エンジンの出力で走る方が効率的」と判断した場合、エンジン直結モードで走行する。切り替えは、ドライバーがほとんど感じることができないくらいスムースだ。
アコードハイブリッドの走行フィールは、モーターで走行するため、ほぼEV(電気自動車)のようだ。発電のために頻繁にエンジンが始動するものの、静粛性は高い。エンジンの存在感はほとんどない。
SPORT HYBRID i-MMDの出力は、デビュー時の走行用モーターでは169ps&307Nmである。マイナーチェンジ後は、184ps&315Nmとよりパワフルになった。最大トルクの数値は、V6 3.0L自然吸気エンジン並みだ。高級セダンとして十分な最大トルクと言える。マイナーチェンジ前後のモデルで比べると、最大トルクのアップ分は微小だが、最高出力は15psアップしている。通常走行ではそれほど差はないが、アクセルを全開にしたときの高速域での伸びがある。
マツダ
アテンザセダン
ディーゼル
改良を重ねている2.2Lディーゼルエンジン
マツダ アテンザセダンに搭載されるのは、2.2Lディーゼルエンジンだ。デビュー時の出力は175ps&420Nmだった。2,000回転で420Nmを発揮するため、市街地や高速道路など走行シーンを問わず、非常に力強い加速力を誇る。ちょっとしたスポーツカー並だ。
2016年の改良では、エンジンのトルク応答をより緻密にコントロールする「DE精密過給制御」を採用した。さらに「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」も採用し、ディーゼルエンジン特有のノック音を低減している。より静かでレスポンスの良いエンジンに改良された。
2018年の改良では、出力を190ps&450Nmへ大幅に向上させた。
何度も改良されてきた2.2Lディーゼルエンジンは、最新モデルが最も出力も高くフィーリングもよい。
予算が同じなら、「エンジンのパフォーマンスなのか?」「グレードや装備などを重視するのか? 」優先順位の付け方で選ぶ年式が変わってくる。
2018年の改良ではボディ剛性のアップやサスペンションの見直しが行われた。この改良により、走行安定性と乗り心地を両立させた。よりドライバーと一体感のあるモデルとなっている。
2018年改良後のモデルは、走行性能やエンジンのパフォーマンスなど総合的にベストな選択といえるが、中古車価格はまだ少し高価なのが難点だ。
8代目
フォルクス
ワーゲン
パサート
パワーユニットにより特色が異なる
8代目フォルクスワーゲン パサートセダンに搭載された2.0Lディーゼルエンジンの出力は190ps&400Nmだ。このクラスのセダンとしては、十分過ぎるほど力強い。8代目パサートはFF(前輪駆動)なので、この最大トルクを使い切れないのでは?と、思えたほどだ。
しかし、そこはフォルクスワーゲン車だ。全開加速でも、フロントのリフトはしっかりと抑えられていて、トラクションが抜けることもなく加速を開始する。
ディーゼルエンジンなので、カーブではフロントの重さを感じさせるものの、アンダーステアに悩まされることは皆無だ。スポーツセダンというより、ロングツアラー的なモデルと言える。
対するガソリン車は、1.4LターボのTSIエンジンが搭載されている。大きなボディに1.4Lのターボエンジンでは、力不足かと思いがちだが、出力は150ps&250Nmと十分なものだ。力強いとまではいかないものの、不満はないレベルだ。しかし一気に加速したいときなど、エンジンを高回転まで回したときのパンチ不足はやや感じる。
2.0Lターボ車の出力は、220ps&350Nmとかなりパワフルだ。低中速域での力強さでは、ディーゼルエンジンが上回る。しかしガソリン車なので、高回転域での伸びのあるパワー感はディーゼルエンジン以上だ。
PHEVのGTEは、218psのシステム出力がおすすめだ。1.4Lターボとモーターの組み合わせである。ターボラグ領域では、モーターがアシストしてくれるので、非常にレスポンスのよい走りが可能だ。スムースさでは、8代目パサートシリーズでナンバー1の実力と言える。
乗り心地比較
6代目BMW
3シリーズ
乗り心地重視ならMスポーツ以外を選択したい
スポーツセダンである6代目BMW3シリーズは、走りにこだわっている。
スポーツセダンは一般的にサスペンションが硬めになる傾向がある。ところが、BMWはスポーティな走りと乗り心地のバランスはよい傾向がある。
6代目3シリーズの人気グレードは、専用サスペンションやエアロパーツ類、大径タイヤを履くMスポーツだ。このグレードのエアロパーツ類や大径タイヤの組み合わせは、スポーティでカッコいいスタイリングになっている。そのため、見た目重視でMスポーツを選ぶ人が多いようだ。
ただ、Mスポーツは、最もスポーティなグレードだ。そのため、サスペンションはやや硬めで、ハンドリング性能を切れ味抜群となる。
乗り心地を重視したいのであれば、Mスポーツ以外のグレードを選択したい。
13代目日産
スカイライン
ハイブリッド
乗り心地ならタイプP、タイプSPがよい
13代目日産スカイラインハイブリッドは、スポーティセダンというキャラクターもあり、やや引き締まった乗り心地となっている。
グレード | タイヤサイズ | |
---|---|---|
タイプSP | 19インチ ホイール |
245/ 40RF19 |
タイプP | 18インチ ホイール |
225/ 50RF18 |
エントリーグレード | 18インチ ホイール |
225/ 50RF18 |
ただ、グレードによりやや乗り味が異なる。最上級グレードのタイプSPは、スポーツバンパーを装備し、スポーティなスタイリングが魅力的だ。
タイプSPはタイヤサイズに差があり、乗り心地は少しタイヤの硬さからくるゴツゴツ感がある。そのぶん、俊敏で操縦安定性も高い。
タイプPは、扁平率50タイヤなので、やや硬めのサスペンションながら、タイヤがある程度路面の凹凸を吸収している。タイプSPと比べると、乗り心地は良好だ。
乗り心地重視するならタイプPがおすすめだ。
ホンダ
アコード
ハイブリッド
キレイな路面では、高級セダンに相応しい快適な乗り心地
ホンダ アコードハイブリッドのサスペンションには、振幅感応型ダンパーが採用された。このダンパーの特徴は、大きな動きの時には強い減衰力を発生し車両姿勢を安定化、小さな動きの時には、弱い減衰力で細かい振動を吸収するところだ。
サスペンションによって、小さな凹凸程度のキレイな路面であれば、高級セダンらしいゆったりとした快適な乗り心地になり、静粛性も高い。
路面の凹凸が大きく、さらにうねるような道になると、乗り心地は少しバタつき、突き上げ感なども感じる。路面の悪い道は、あまり得意ではない。
マツダ
アテンザセダン
ディーゼル
乗り心地や快適性は2018年改良後モデルがベスト
マツダ アテンザセダンの初期モデルは、一部のグレードを除き19インチホイール&タイヤを履く。19インチホイール装着車は迫力があり、スタイリッシュだ。
ところが走りにこだわるマツダのサスペンションセッティングは硬めに設定されている。1タイヤのゴツゴツ感が乗員に十分伝わる。操縦安定性は高いものの、19インチタイヤ装着車の乗り心地は少々物足りない。
2018年の改良では、ボディ剛性能アップやサスペンションの構造を一新した。この改良により、サスペンションはよりスムースに動くようになった。19インチのもつグリップ力を活かしながら、乗り心地も向上させている。
シートも一新され、乗り心地や快適性をより高めている。同様に静粛性もアップし、フラッグシップセダンに相応しいレベルになった。
乗り心地や快適性を重視するのであれば、2018年の改良後モデルがおすすめだ。しかし、中古車価格はまだ高値がついている。もう少し安くなれば、買い時といえる。
8代目
フォルクス
ワーゲン
パサート
快適な乗り心地を生み出す高剛性ボディ
8代目フォルクスワーゲン パサートセダンのボディは、非常に高い剛性を誇る。この堅牢なボディが、優れた乗り心地の源だ。高剛性ボディは路面の凹凸やうねりに対して変形しないので、サスペンションがしっかりと動く。不快な振動を見事に抑え込んでいる。
8代目パサートセダンの乗り心地は非常に上質だ。大きな路面の凹凸もしっかりと受け止め、不快な衝撃を乗員に伝えない。小さな凹凸は滑らかに吸収する。路面状況や速度、走行シーンを問わず快適だ。よいクルマと実感できる。中古車価格は激安なので、コストパフォーマンスに優れている。
だが、全般的に静粛性は少々物足りない。とくに、エンジンを回すと少し賑やかになる。
内外装・デザイン比較
6代目BMW
3シリーズ
古臭さを感じさせないデザイン
現行モデルとなる7代目BMW3シリーズだが、外観デザインはかなり6代目3シリーズのイメージを継承しており、あまり代わり映えしないように見える。
結果的に、6代目3シリーズのデザインも、さほど古臭く見えない。
6代目3シリーズのデザインは、グッと低く構えたスタイルに睨みのきいた4灯ヘッドライトが装備された。なかなか精悍さがありBMW車らしいスポーティなフェイスになっている。さらに、ワイドなキドニーグリルが組み合わされ、ワイド感と押出し感がプラスされた。
6代目3シリーズのデザインは世界的に好評のようで、2015年8月のマイナーチェンジでも大きな変更が行われていない。大きな変更がないということは、マーケットで好評を得ているということの証明でもある。
インテリアは、BMWらしいドライバーオリエンテッドなデザインだ。各操作系が、ドライバー中心にデザインされている。こうした基本的な考え方は、6代目と7代目に共通している。
7代目と比べると大きな差になっているのが、メーターだ。デジタルメーターを採用したのは7代目からで、先進感あるデザインに変更されている。3代目のメーターはアナログなので、最新世代のライバル車と比べても古さは隠せない。
13代目日産
スカイライン
ハイブリッド
やや古さを感じさせるデザイン
13代目日産スカイラインハイブリッドは、2014年のデビュー時には、インフィニティエンブレムを装備していた。
これはスカイラインとほぼ同じモデルが、北米でインフィニティQ50として発売されていたからだ。
2019年のマイナーチェンジでは、日産ブランドのデザインアイコンであるVモーショングリルと日産エンブレムが装備された。大きなデザイン変更はないものの、マイナーチェンジで、やや洗練されたフロントフェイスになった。
ただ、基本デザインが古いため、全体的に古さを感じさせる。
インパネデザインは、上下に分割されたツインディスプレイが特徴的だ。滑らかな曲線で広がり感のあるインパネデザインや、質感の高い素材など、高級車らしさもある。プロパイロット2.0用にメーターの一部が新設されたが、モニター部分は小さく、先進感を感じにくい。コンパクトカーでもフル液晶メーター時代なので、やや古さを感じてしまう。
ホンダ
アコード
ハイブリッド
先進性のあるマイナーチェンジ後モデルがおすすめ
ホンダ アコードハイブリッドは、2016年5月のマイナーチェンジでフロントフェイスが大きく変更されている。マイナーチェンジ後のモデルには、インラインタイプフルLEDヘッドライトなどが装備された。このヘッドライトのデザインが、なかなか先進的だ。高級セダンらしい存在感あるフロントフェイスになった。ひと目でアコードハイブリッドと分かるデザインとなっている。
マイナーチェンジ前後のデザインを比べると、マイナーチェンジ前は良くも悪くもそれほどクセがなかった。押出し感や迫力と言った要素も十分なレベル。外しのない無難なデザインといえる。
インテリアは、滑らかで広がりのあるインパネデザインでゆとりのある空間を表現している。全幅も1,850mmもあるので、シートも大きめでゆったり感もある。基本的なデザインは、マイナーチェンジ前後でもほぼ同じだ。
マイナーチェンジ後は、シフト操作がボタン式となった。少々慣れが必要だが、先進感があるデザインとなっている。
マイナーチェンジ前のモデルは、リチウムイオン電池のスペースが大きく張り出していてトランクスペースが小さめだった。マイナーチェンジ後は、リチウムイオン電池の小型化が進み、トランクスペースが少し広くなっている。ただ、このクラスのガソリン車と比べると、やや小さめだ。
マツダ
アテンザセダン
ディーゼル
好感度の高いスッキリとしたデザイン
マツダ アテンザには、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」が採用されている。アテンザでは、凛とした存在感と、生命感のあるダイナミックな美しさを表現したという。全体的にシンプルな面と線でデザインされていて、スッキリとした好感度の高いデザインといえる。ただし、BMWやメルセデス・ベンツなどのような、押出し感ある迫力はあまりない。
ボディカラーにもこだわりが見て取れる。セダンでは珍しい特別なボディカラーとして「ソウルレッドプレミアムメタリック」を設定した。高級セダンでありながら、赤系がメインカラーと言う珍しいモデルとなった。
デビュー時のインテリアは、滑らかな曲線をもつダッシュボードデザインが、ドライバーを優しく包み込むようなデザインだった。センターコンソールに操作ボタン類がシンプルにまとめられている。
ただ、マーケットでの評判が悪かったのか、早くも2014年の改良で刷新され、よりモダンでキレイなデザインとなった。内外装は、改良の度に小さな変更が加えられリフレッシュされている。現在でも古臭さは感じない。
8代目
フォルクス
ワーゲン
パサート
歴代最も精悍なフロントフェイス
フォルクスワーゲンのデザインは、機能美やデザインの完成度を追求してきたように見える。歴代パサートは、欧州ではカンパニーカーとして使われるケースが多い。そのため、保守的なデザインになりやすい傾向があるようだ。
そんな中、8代目パサートセダンは、歴代最も精悍でスポーティなデザインをもつといえるくらいだ。ワイド&ローなシルエットに水平基調のグリルを装備した。低くかまえ睨みの効いたヘッドライトで精悍さをアピールしている。Cクラスや3シリーズにも負けない迫力も手に入れた。
インパネデザインは、水平基調のインパネに少しエッジを効かせ、フォルクスワーゲン車らしいカチッとした整然感がある。精緻なデザインで、完成度は非常に高い。9.2インチ大型全面タッチスクリーンやフルデジタルメータークラスターにより、先進感をアピールしている。
トランク容量は586Lを誇る。このクラスのセダンとしては、トップレベルだ。デザイン性だけでなく、実用面でも妥協はない。