2020年秋 SUVランキング【新車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 SUVランキング【新車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

SUVベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 新車オススメランキング SUV RANKING BEST 5 SUV

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする新車のSUVをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
アウトドアで大活躍のSUV選びの参考にしてください。

SUVの最新人気ランキングはこちら

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 SUV ランキング ベスト1 トヨタ RAV4

    トヨタ RAV4

    5代目RAV4は2019年4月に登場した。4代目RAV4は、3代目RAV4の販売が低迷したこともあり、日本には導入されなかった。しかし、SUVブームや新開発されたGA-Kプラットフォーム(車台)を採用したこともあり、満を持して国内マーケットに再チャレンジすることとなった。

    スポーティなルックスとカジュアルな走行性能

    搭載されたパワーユニットは、直4 2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドの2タイプ。どちらも低燃費ながら、十分な力強さをもつ。
    そして、新開発のGA-Kプラットフォームを採用したこともあり、RAV4の走行性能は非常に優れたものとなった。ガソリン車には、世界初となる新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用。走破性だけでなく、オンロードでもより安心・安定して、楽しく走れる4WDシステムとなっている。
    さらに2020年6月にはRAV4 PHVを追加。PHVは外部から電力の供給を受け、通常はEV(電気自動車)走行する。バッテリーに蓄えた電力を使い切ると、ガソリンを使いハイブリッド車として走る。EVのように電欠の心配がなく、短距離移動ならEV走行するので排出ガスはゼロ。現実的な近未来環境車として注目されている。RAV4 PHVのEV航続距離は、95.0㎞と長い。

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  • RANKING BEST 2 SUV ランキング ベスト2 三菱 アウトランダーPHEV

    三菱 アウトランダーPHEV

    アウトランダーPHEVは2013年1月に発売されとおり、やや古いモデルになってきた。しかし、その先進性やユニーク性は今もなおトップレベルにある。

    今も輝き続けるツインモーターAWDを搭載した近未来SUV

    PHEVとはPlug-in Hybrid Electric Vehicleの略で、外部からの電力を使って、搭載された大容量バッテリーに充電。その電力を使い、通常はEV(電気自動車)として走行する。バッテリーの電力が無くなるとガソリンを使いエンジンで発電し、ハイブリッド車として走行する。
    すでに、近い未来に化石燃料車の販売を禁止するなどをアピールする国が多い中、PHEVはEVが普及するまでの間を埋める現実的な環境車として注目されている。
    そんな近未来車アウトランダーPHEVは、満充電だと57.8㎞(WLTCモード)EV走行が可能だ。これだけの距離をEV走行できると、通勤や送迎など通常の使い方であれば、ほとんどガソリンを使わない生活が可能となる。深夜電力などを使えば、ガソリンより圧倒的に安く経済的だ。
    技術面では、デビュー当時に世界初となるツインモーター4WDを採用。アウトランダーPHEVは優れた次世代車環境車ではあるものの、SUVらしい優れた悪路走破性を誇る。

    三菱 アウトランダーPHEVの
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  • RANKING BEST 3 SUV ランキング ベスト3 トヨタ ヤリスクロス

    トヨタ ヤリスクロス

    ヤリスクロスは2020年8月に発売されたばかりのモデル。ベースとなっているのは、車名からも分かる通り、Bセグメントコンパクトカーのヤリスだ。プラットフォームには最新のGA-Bを採用し、優れた操縦安定性を誇る。

    燃費、走行性能、実用性など全方位スキのない仕上がり

    搭載されたパワーユニットは、1.5Lのハイブリッドとガソリンの2タイプ。ハイブリッド車の燃費は30.8㎞/Lという世界トップレベルの低燃費性能を誇る。
    走行性の面では、低重心化されたプラットフォームGA-Bの恩恵で、優れた走行安定性を誇り気持ちよく走ることができる。乗り心地は良好。とくに、リヤサスペンションがダブルウィッシュボーン式となっている4WD車は、さらに良い乗り心地だ。
    実用性面では、荷物を多く積載することがあるSUVということもあり、クラストップレベルの荷室容量を確保。9.5インチのゴルフバッグが真横に積めるほど。一部グレードには4:2:4のリヤシートを設定するなど、使い勝手も抜群だ。

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  • RANKING BEST 4 SUV ランキング ベスト4 マツダ CX-8

    マツダ CX-8

    CX-8は2017年12月に発売された。国内マツダSUVの中で最も大きなモデルとなる。ボディサイズは全長4,900×全幅1,840×全高1,730mmとなっていて、国産SUVの中でも大柄なサイズだ。

    どこまででも走りたくなるロングツアラー7人乗りSUV

    これだけ長い全長としたのは、3列シートとするためだ。CX-8は3列シートとなっていて、6人または7人乗りとなっている。とくに、6人乗りはCX-8のラグジュアリーSUVとしての価値をより明確にした仕様だ。
    2列目シートは、2人乗りのキャプテンシート。3列目シートを収納し、2列目シートを最後端までスライドさせると、非常に広くリラックスできる空間になっている。ただ、3列目シートにミニバン並みの広さを期待してはダメだ。長距離移動には向かず、あくまで短距離用として割り切る必要がある。
    エンジンは3タイプ用意された。2.2Lのディーゼルと2.5L自然吸気エンジンと2.5Lターボだ。
    CX-8は、ボディが大きく重いので、2.2Lディーゼルか2.5Lターボとの相性がよい。両方とも大トルクを誇るエンジンなので、街中から高速道まで、余裕ある走りが可能だ。
    この余裕あるトルクと、長いロングホイールベースのボディによる優れた直進安定性により、高速クルージングはとても快適。どこまでも走っていけそうなロングツーリング向きのSUVだ。

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  • RANKING BEST 5 SUV ランキング ベスト5 スバル フォレスター

    スバル フォレスター

    フォレスターは2018年7月にフルモデルチェンジし5世代目となった。このフルモデルチェンジで、次世代プラットフォームであるSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用。これにより、安全性や走行性能を大幅に向上させている。

    燃費を除けば、超実力派のSUV

    そして、パワーユニットも大きな変更を受けた。従来、フォレスターを象徴していた2.0Lターボが廃止され、e-BOXERと呼ばれる2.0Lハイブリッドと自然吸気2.5Lの2タイプとなった。e-BOXERは、2.0Lエンジンに小さなモーターを組み合わせた1モーター式のハイブリッドだ。しかし、このe-BOXERは、モーターの出力が小さくごく限られたシチュエーションでないとモーター走行できない。さらに、燃費もそれほど良くないという難点がある。とりあえずハイブリッドという記号性が欲しいという仕様だ。
    このような微妙なパワーユニットを除くと、さすがスバルともいえる運動性能をSGPによって発揮する。スバルこだわりのAWDは非常に扱いやすくい滑りやすい路面でも安心して走行ができる。また、4WDの機能であるX-MODEを使えば悪路の走行も難なくこなす実力を発揮。そして、重要な歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備アイサイトも標準装備としている。
    さらに、使い勝手など細かい部分でのこだわりも強い。運転しやすさを追求し、Aピラーの位置などにもこだわり視界もよさを確保。多くの荷物を積むことが多いSUVなので、リヤゲートをスクエアで大きく開くように設計し、荷物の出し入れも容易にしている。フォレスターは細部に多くのこだわりを感じるSUVに仕上がっている。

    スバル フォレスターの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

トヨタ
RAV4

トヨタ RAV4
トヨタらしい強気の価格設定

RAV4の価格は、ガソリン車のエントリーグレード Xが2,743,000円から。ハイブリッド車のエントリーグレード、ハイブリッドXは3,343,000円からとなる。PHVはエントリーグレードのGが4,690,000円からとなる。
トヨタの自信の表れなのか、ハイブリッドとPHVの価格はやや強気の高値傾向だ。単純に価格という面でみれば高値なのだが、クルマのパフォーマンスまで含めば、ライバル車を完全に凌駕していることもあり、納得できる範囲といえる。

三菱
アウトランダー
PHEV

三菱 アウトランダーPHEV
先進技術の塊なのにお買い得!

アウトランダーPHEVの価格は、エントリーグレードのGリミテッドエディションが3,939,100円からとなり、なんと400万円を切った。従来Gがエントリーグレードだったが、このGの装備をより簡素化したグレードがGリミテッドエディションになる。ただ、レーダークルーズコントロールやパワーシート、スマートフォン連携ナビゲーションなども装備されていないので、装備面はやや物足りない。満足できる装備などを考えると、Gプラスパッケージ以上がおすすめだ。
また、アウトランダーPHEVは次世代環境車ながら比較的安価な価格設定になっている。上級グレードのGプレミアムパッケージで4,991,800円と500万円を切る。

トヨタ
ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス
リーズナブルで価値ある価格

ヤリスクロスの価格は、ハイブリッド車のエントリーグレードX(FF)が2,284,000円からとなっている。最上級グレードとなるハイブリッドZ(4WD)になると、2,815,000円となかなか高価だ。ただ、ライバル車となるホンダ ヴェゼル ハイブリッドZホンダセンシング(4WD)は2,980,186円となっている。装備差は若干あるものの、全体的な性能はヤリスクロスが大きく上回っているので、ヤリスクロスハイブリッドはリーズナブルと言えるだろう。
ヤリスクロスのガソリン車でエントリーグレードとなるXは1,896,000円。X Bパッケージというさらに安いグレードもあるが、トヨタセーフティセンスが装備されていないので、安いからと選んではいけないグレードだ。最上級グレードのZ(4WD)は2,441,000円となっている。

マツダ
CX-8

マツダ CX-8
充実した装備でコストパフォーマンス高し!

CX-8のエントリーグレードである25S(FF)の価格は2,948,000円となった。300万円を切っていて、かなりお買い得感のある価格設定だ。しかし、装備は少し物足りない。
お買い得感が高いのは、特別仕様車のスマートエディション。25Sには足りなかった上級装備を標準装備化しながら、価格アップをやや抑えた仕様で価格は3,098,700円だ。
この25S以外は、どのグレードも基本的に必要な装備は標準装備化されている。グレード間の差は、主に豪華装備の有無によるものだ。すべてのグレードで、重要な安全装備は標準装備化されているので安心だ。
また、売れ筋となる2.2Lディーゼルを搭載するXDプロアクティブ(4WD)の価格は4,064,500円。トヨタ ハリアーハイブリッドの上級グレードZ(4WD)の価格は4,740,000円。多少の装備差や機能差はあるにせよ、CX-8のコストパフォーマンスに優れていることがよく分かる。

スバル
フォレスター

スバル フォレスター
やや割高感を感じるe-BOXER

フォレスターのエントリーグレードとなるツーリングの価格は2,808,000円。エントリーグレードといっても単なる廉価仕様ではなく、アイサイトなども標準装備されており過不足ない仕様なので安心して選択できる。300万円弱の価格帯のキーレスXブレイク(2,970,000円)も同様だ。
そして、ちょっと割高な印象がするのがe-BOXERを搭載したアドバンス。価格は3,157,000円とフォレスターの最上級グレードに位置する。装備類はかなり充実していて、なかなか魅力的な1台となっている。
ただ、このe-BOXERは2.5L車と比べると、市街地での燃費は勝るものの、高速道路では2.5L車の方がよい燃費値になるなど、ハイブリッド車としての燃費メリットをあまり享受できない。加速性能も2.5L車が勝る。なんのためのハイブリッド? という印象で、割高感が勝ってしまう。車両価格と性能のコストパフォーマンス視点では、2.5L最上級グレードのプラミアム(3,080,000円)の方がお得に感じる。

燃費比較

トヨタ
RAV4

トヨタ RAV4
ライバルの追随を許さない世界トップレベルの燃費値を誇るハイブリッド車

RAV4ハイブリッドには、最新の2.5Lハイブリッドシステムが搭載されている。このハイブリッドシステムは、パワフルで超低燃費だ。4WDのE-Fourで20.6㎞/L(WLTCモード)を達成。このクラスのSUVとしては、世界トップレベルの実力。もはや、他の追随を許さないほどのレベルに達している。
そして、直4 2.0Lガソリン車も優れた燃費値を達成。4WD車で15.2㎞/Lという燃費値となっている。このエンジンは、ダイナミックフォースエンジンと呼ばれ、エネルギーロスを徹底的に低減。その結果、ガソリンエンジンとしてはトップレベルとなる最大熱効率は40%に到達している。

三菱
アウトランダー
PHEV

三菱 アウトランダーPHEV
ほとんどガソリンを使わない新生活が可能

アウトランダーPHEVの基本的な使い方は、自宅で充電することが前提になる。とくに充電を夜間に行う場合など、電気代が安くなるプランなどを使えば、ガソリン車の半分以下になるケースが多い。
また、アウトランダーPHEVは短距離を毎日使う人に大きなメリットとなる。満充電だと57.8㎞(WLTCモード)EV走行が可能。これだけ走れれば、通勤や送迎などの短距離走行の繰り返しは十分にEV走行で対応できる。そうすると、ほとんどガソリンを使わない生活が可能になる。ガソリンを使わないようになると、ガソリンスタンドに行く回数も減り、時間の節約にもなる。
電力を使い切ってもアウトランダーPHEVは、ハイブリッド車になりガソリンを使って走行するので安心。ハイブリッドでの走行燃費は16.4㎞/L。このクラスのSUVとしては、良好な燃費値だ。

トヨタ
ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス
世界が驚愕する超低燃費性能

ヤリスクロスは最新の1.5ハイブリッドシステムを採用。FFモデルで燃費は30.8㎞/L(WLTCモード)と、このクラスでは世界トップレベルである驚異の低燃費を誇る。このハイブリッドシステムは非常に早く頻繁に電気の出し入れができ、回生ブレーキなどで得た電力は即座にEVモードで使われ低燃費化する。バッテリーの電力がなくなるギリギリまでEV走行を続けるため、燃費がよくなっている。実燃費を向上させるコツは、微妙なアクセル操作でできるだけ長くEVモードで走行することだ。
1.5Lのガソリン車も燃費はよく20.2㎞/L(FF)を達成している。この燃費値もクラストップレベルだ。ただ、このエンジンは燃費重視のため、パワフルさという面では少々物足りなくなっている。

マツダ
CX-8

マツダ CX-8
ディーゼルの燃費は秀逸!ガソリン車は微妙な数値

CX-8の燃費は2.2Lディーゼルターボ(4WD)が15.4㎞/L(WLTCモード)、2.5Lターボ(4WD)が11.6㎞/L、2.5L(FF)が12.4㎞/Lとなっている。
おすすめは2.2Lディーゼル。450Nmという大トルクを誇り、燃費もよい。さらに、ディーゼルエンジンは、レギュラーガソリンより約20円/Lも安い軽油を燃料とする。そのため、燃料費という視点で見るとハイブリッド車に近くなる。
ディーゼル車の燃料タンク容量は74L(4WD)。単純にWLTCモード燃費で計算すると、満タンで約1,140㎞もの航続距離を誇る。

スバル
フォレスター

スバル フォレスター
物足りないe-BOXERの燃費値

フォレスターのハイブリッドモデルであるe-BOXERの燃費は18.6㎞/L(JC08モード)となっている。フォレスターと同じセグメントに属し、同じようなハイブリッドシステムを使う日産エクストレイルハイブリッドの燃費は20.0㎞/L。e-BOXERは最新モデルなのに、2015年に登場したエクストレイルに燃費値で大きく引き離されている。
2.5L車の燃費は14.6㎞/Lと、平均的な数値に収まっている。フォレスターの燃費は、とくに目を見張るようなものではない。

走行性能比較

トヨタ
RAV4

トヨタ RAV4
オン・オフ問わず、爽快な走りを披露

RAV4ハイブリッドのシステム出力は222ps(E-Four)となっている。これだけのパワーがあると、スムースかつ俊敏な加速性能を誇る。さらにE-Fourのリヤモーターは54ps&121Nmという大きな出力となっており、このおかげでアクセルを強く踏み込むと後ろから押されるような、ちょっとFR(後輪駆動)車のようなフィーリングをもつ。オフロードでは、こうした特性を活かし、リヤタイヤを豪快にスライドさせて走ることも可能だ。
GA-Kプラットフォームを採用したことで低重心化されたこともあり、クルマは非常に安定していて、背の高いSUVとは思えないほど気持ちよく走る。
2.0Lガソリン車の出力は171ps&207Nmを誇る。燃費もよいうえに、なかなかパワフルなエンジンだ。組み合わされるミッションはダイナミックシフトCVTを採用。発進用のギヤを追加したことで、アクセル操作に対するダイレクト感が好印象だ。
また、ガソリン車の4WDには世界初となるダイナミックトルクベクタリングAWDを用意。後輪のトルクを左右独立でコントロールする機能だ。カーブではより曲がりやすく、そして安定した車両姿勢とさせることで、ドライバーの意図するターゲットラインを的確にトレースするアシストをしてくれる。ちょっと運転が上手くなった気がする機能で、大きなボディのSUVとは思えないほど軽快感がプラスされている。悪路走破性という面では、やはりガソリン車がハイブリッド車を上回る。

三菱
アウトランダー
PHEV

三菱 アウトランダーPHEV
EV走行を基本に3つのモードを自動制御

アウトランダーPHEVは、バッテリー残量が十分な場合にEV走行となる。バッテリーの電力が無くなるとエンジンで発電し、その発電した電力で走行。高速道路などエンジン負荷が低く、エンジンで発電するよりエンジンの出力で走行した方が効率がよいとコンピュータが判断した場合、エンジン直結モードで走行する。走行モードは自動的に切り替えられ、とてもスムースだ。
アウトランダーPHEVは基本的にモーターで走行するため、アクセルレスポンスに優れ、非常に力強く走る。加速もスムースで静粛性も高い。
また、大きく重いリチウムイオンバッテリーをフロア下に設置していることから、背の高いSUVながら、かなり低重心化されておりカーブなどでの安定感も高い。
とくにビルシュタイン製のダンパーや構造用接着剤使用部分を拡大しボディ剛性をアップしたエディションSの走りは、クルマの傾きを適度に抑え気持ちよく走る。
そして、ツインモーターAWDは三菱独自の4WD制御であるS-AWC(SUPER ALL WHEEL CONTROL)を採用。悪路での走行安定性を高めている。さらに、ドライバーの意のままに走るように制御されており、テクニックさえあればリヤタイヤをスライドさせて走るような豪快な走りも可能だ。

トヨタ
ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス
高い操縦安定性と優れた悪路走破性

ヤリスクロスは低重心のGA-Bプラットフォームを採用したこともあり、カーブでの安定性はなかなか高いレベルにある。カーブでクルマが傾くスピードも緩やかなので、ドライバーは安心して走れてコントロールもしやすい。とくに、ハイブリッド車は大きく重いバッテリーをリヤシート下付近に設置しているため、前後の重量バランスが良く、カーブなどでの操縦安定性は高いレベルにある。
また、ハイブリッド車のシステム出力は116psとやや控えめな数値なのだが、意外なほど元気よく走り、パワー不足な印象はない。静粛性も高い。
ガソリン車の1.5Lエンジンは、燃費志向ということもあり120ps&145Nm。レヴリミットは6,600rpmとやや高回転型なのだが、高回転域でパンチがあるわけでもなく、むしろ少々非力感があった。エンジン音もややノイジーで、静粛性は平均的だ。
本来なら、より軽量でパワフルなガソリン車の方が元気よく走るようなイメージが強いが、ヤリスクロスはハイブリッド車の方がパワフルに感じるほどだった。
また、4WD車にはハイブリッド車、ガソリン車それぞれに4WDのモード制御が組み込まれている。路面状況に合わせて選択することで、4WD性能を最大限に発揮でき悪路でも苦にしないパフォーマンスを誇る。ただし、ハイブリッド車のE-Four(4WD)は後輪側のモーター出力が小さいため、悪路走破性という面ではガソリン車が上回る。

マツダ
CX-8

マツダ CX-8
ロングツーリングを苦にしない余裕あるクルージング性能

CX-8のホイールベースは2,930mmもある。ホイールベースが長いと直進安定性が良くなるため、高速道路などではとても安定して走行できる。2.2Lディーゼルや2.5Lターボは低回転で最大トルク発生するため、エンジンの回転が低くても力強い加速ができる。
エンジンの回転が低ければ静粛性も高く快適だ。まさにロングツーリングにピッタリといえる。
また、1クラス下のCX-5などはスポーティでキビキビしたハンドリングだが、CX-8は適度にダルなハンドリングになっている。大きなボディとのマッチングも絶秒で、ゆったりとした走りを披露。これだけ大きなボディなので、タイトで狭い急カーブなどは徳とは言えないが、高速道路などのカーブでは非常に安定した姿勢で駆け抜けていく。
全体的に高速道路をメインとしたロングツアラー的な性格が特徴。クルマの操縦安定性も高いので、ハイスピードでの長距離移動が可能だ。

スバル
フォレスター

スバル フォレスター
本格派4WDモデルながらオン・オフ問わず運転がしやすい

フォレスターはとにかく運転しやすい。運転席に座ると視界が開けていて、とにかく見晴らしがよく死角が少ないのだ。安全運転面でも大きなメリットになる。
また、車両感覚もつかみやすいのも特徴で、走り出すと全幅が1,815mmもあるクルマであることを感じさせない。運転しやすいとドライバーの緊張感が少なくなり、結果的に疲労軽減につながる。
そして、スバルこだわりのAWDも実に制御が上手い。ドライバーが感じ取れないような違いをセンサーなどで察知。クルマ側が微妙に制御しコントロールするため、ドライバーはクルマがとても安定しているように感じ安心できる。こうした制御は、雪道や雨で濡れた路面など、滑りやすい状況になればなるほど、その実力を発揮する。クルマが滑り出すときの挙動も分かりやすく、ドライバーがコントロールしやすいのも特徴だ。
オンロードでも安定感はピカイチ。しなやかな足回りはカーブで必要以上の傾きを抑え、安定した姿勢を保つ。ステアリング操作に対する反応もよく、山道なども気持ちよく走ることができる。

乗り心地比較

トヨタ
RAV4

トヨタ RAV4
クラストップレベルの乗り心地と静粛性

RAV4の乗り心地はしなやかで、やや引き締まった乗り味となっており、クラストップレベルを誇る。
基本的にフラットライド感覚で、大小問わず路面の凹凸をしっかりと吸収。不快なショックや振動を乗員に伝えない。いかにもワイルドなSUV的ルックスなのだが、乗り心地はラグジュアリーSUVにも匹敵するほど上質だ。ハイブリッド車は、さらに静粛性も高い。

三菱
アウトランダー
PHEV

三菱 アウトランダーPHEV
乗り心地重視のラグジュアリー系

多くのSUVは、高身長のため重心が高く、カーブで安定感を出すためにサスペンションを硬めにするなどし、クルマの傾きを抑える傾向がある。
しかし、アウトランダーPHEVはラグジュアリー系のSUVということもあり、乗り心地を重視。ソフトで快適な乗り心地としたことで、カーブなどではややクルマが大きく傾くことがある。カーブではクルマの傾きが大きくなるので、山道を軽快に駆け抜けていくタイプではない。ゆったりとしたクルージングに向くモデルだ。
エディションSだけは別で、ビルシュタイン製ダンパーや、より高剛性化されたボディの恩恵で、山道でも軽快に走り抜ける実力をもつ。ただしその分、乗り心地は硬めになる。このあたりは自分の好みで選択するとよいだろう。

トヨタ
ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス
ハイブリッド4WD車の乗り心地が最良

ヤリスクロスの乗り心地は、エンジンと駆動方式により少し異なる。
まず、乗り心地面で物足りなさを感じたのが1.5LのガソリンFF車。常にクルマがゴトゴトと揺れていて、落ち着かない乗り心地だ。トヨタはハイブリッド車と同じ方向性でまとめたというが、明らかにハイブリッド車の乗り心地が上回る。ハイブリッド車の乗り心地は上質だ。
さらに上質だったのが4WD車のE-Four。リヤサスペンションがより高性能なダブルウィッシュボーン式に変更されていることから、FF車よりもリヤサスペンションの突き上げ感が少なくなっていて、より快適な乗り心地になっている。

マツダ
CX-8

マツダ CX-8
ゆったり&コシのある乗り心地

CX-8はラグジュアリーSUVという性格をもつ。さらに、国内マツダのフラッグシップSUVということもあり、乗り心地はソフトで快適だ。ただ、マツダらしく操縦安定性を確保するために、ややコシのあるセッティングとなっていて、重量級のボディをしっかりと支えながら不必要な振動を上手く吸収している。妙な振動は当然なく、上下動の揺れもしっかりと抑え込まれている。
また、最上級グレードのLパッケージには、運転席&助手席ベンチレーションを標準装備。お尻や腰まわりに溜まった熱を換気してくれるので、汗で蒸れることがない。長時間シートに座っているロングツーリングでは、非常に快適で必須ともいえる装備だ。

スバル
フォレスター

スバル フォレスター
しなやかさ際立つフットワーク

フォレスターはやや大きなボディながら、意外なほど軽快に走る。しなやかなサスペンションの効果もあり、連続するカーブでも背の高さを感じさせず、ヒラリヒラリと走り抜けていく。
このしなやかさは格別で、やや凹凸の大きな道でも衝撃をサラッと吸収。大きな衝撃などはドライバーに伝えず、滑るように走る。こうした乗り心地の良さは、新開発されたSGPや高剛性ボディによる賜物。良いクルマに乗っているということを実感させてくれる。

内外装・デザイン比較

トヨタ
RAV4

トヨタ RAV4
スピード感あるデザイン

新型RAV4は「Adventure & Refined」をコンセプトとしてデザインされている。このデザインは「アクティブで力強いワクドキ感(Adventure)」と「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を併せ持つデザインとされている。全般的に、カジュアル&スポーティな印象。シャープなキャラクターラインがたくさんあり、SUVながらスピード感のあるデザインといえるだろう。また、よりオフロードイメージを象徴するグレード「Adventure」が設定されているのも特徴だ。
インパネデザインは、水平基調でスッキリとまとめられており好感度は高い。

三菱
アウトランダー
PHEV

三菱 アウトランダーPHEV
SUVらしい迫力あるダイナミックシールドデザイン

アウトランダーPHEVは、モデル途中で三菱車共通デザインでもあるダイナミックシールドと呼ばれるデザイン手法が採用された。大きく開いたロアグリルの台形デザインをワイドで安定感あるフロントフェイスとしている。こうした迫力あるデザインは、最新SUVデザインのトレンドでもある。
そして、インテリアもラグジュアリー系SUV的な高級感ある仕上がりになっている。一部グレードに用意されたダイヤキルティング本革シートはホワイトのステッチが入れられ、ラグジュアリー感は十分。また、フロントシートも大きくソファーっぽい仕上がりで、リラックスして座れる。
インパネデザインは水平基調で広さをアピール。シンプルなデザインで、センターコンソール部分にはボリューム感があり、SUVらしい力強さを表現している。ただし、2013年デビューのモデルということもあり、インパネデザインは少々古く見える。

トヨタ
ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス
スタイリッシュでスポーティ

ヤリスクロスのデザインキーワードは「ENERGETIC SMART」。エネルギッシュなのは理解できるが、コッテリ系デザインなのでスマートとは無縁なような気がする。ただ、全体的にタフなSUVらしさとスポーティさを上手く表現していて、なかなか存在感あるスタイルに仕上がっている。
ボディサイドのキャラクターラインはそれほど強烈なものではないが、ボディカラーによっては光の印影が明確になり、なかなかきれいなシルエットに見える。
インパネデザインは、左右方向にラウンドした柔らかい面構成をもつ落ち着き感がある。センターコンソール上部にあるディスプレイオーディオの存在感が強すぎる感じもあるが、全体的にキレイにまとまっている。
インパネ上部には「スラッシュ成形」と呼ばれるソフトパッドを採用し上質感をアピール。ただ、パワーウインドウスイッチなどの質感など、細かいところに質感の低さを感じる。

マツダ
CX-8

マツダ CX-8
CX-8なりの個性が欲しいフロントフェイス

CX-8には、マツダのデザインフィロソフィともいえる魂動デザインが採用されている。大きく迫力があるグリルや、滑らかな面でエレガントさをアピール。ラグジュアリーSUVらしい高級感があり、街中の車群でもひと目で分かる存在感をもつ。
しかし、残念なのは1クラス下のCX-5とあまりにも似ている点。ボディサイドから見ると、CX-8の方が、全長が長くルーフも長いのでひと目で判別がつくものの、フロントフェイスはあまりに酷似していて判別が難しい。
国内マツダのフラッグシップSUVであるならば、やはりそれなりのCX-8だけの個性が欲しいところだ。

スバル
フォレスター

スバル フォレスター
使い勝手にも配慮したデザイン

次世代スバルのデザインコンセプトである「ダイナミック×ソリッド」をテーマにデザインされたフォレスター。また、全体のシルエットは、鍛えられた筋肉のような力強さをもちタフなSUVらしいデザインとなっている。都会派SUVが多いこともあり、オフローダー的要素が多いフォレスターは逆に新鮮でカッコよく見える。
また、使い勝手にも配慮された実用性も重視したデザインになっているのも特徴のひとつだ。リヤゲートは左右ギリギリ、バンパー下部ギリギリまで広く低く開く上でデザインされている。SUVはたくさんの荷物を積むことが予想できるため、大きな荷物を出し入れしやすくするための配慮だ。
また、インテリアではピラー形状やドアミラーの位置を工夫。全方位で死角を低減することにもこだわった。視界の良さは運転のしやすさだけでなく、安全運転にも影響する重要な要素だ。
インパネデザインはエッジの効いたメカニカルな雰囲気にまとめられ、太く力強いセンターコンソールでSUVらしさを表現している。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員