2020年秋 輸入車ランキング【新車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 輸入車ランキング【新車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

輸入車ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 新車オススメランキング 輸入車 RANKING BEST 5 輸入車

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする新車の輸入車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
誰もが一度は憧れる輸入車選びの参考にしてください。

輸入車の最新人気ランキングはこちら

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 輸入車 ランキング ベスト1 ボルボ XC40

    ボルボ XC40

    XC40は2018年3月にデビューしたCセグメントのコンパクトSUVだ。ボディサイズは、全長4,425×全幅1,875×全高1,660mmと、全幅が非常にワイドだが全長は短い。
    しかし、全長が短いわりに最小回転半径は5.7mと大きい。トヨタの大型ミニバンであるアルファードと同等程度の最小回転半径となっており、狭い駐車場などでは少し苦労する。
    2020年8月にはパワーユニットを一新。ボルボの世界的な問題であるCO2の排出量低減の一環として、年内に国内ボルボ車すべてのモデルを電動化すると発表した。XC40も48Vマイルドハイブリッド車もしくは、Recharge Plug-in Hybrid T5と呼ばれるプラグインハイブリッド車のみに変更されている。

    安全性能やデザイン、燃費、走行性能など全方位で高性能

    そして、ボルボといえば世界トップレベルの安全性能だ。XC40には、歩行者検知式自動ブレーキなど16種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を全車標準装備。どのグレードを買っても安心できる。
    スカンジナビアンデザインもユニークだ。ドイツ車などとは明確に違う上品なデザインは、ボルボならではのもの。洗練されたセンスの良さを感じる。
    また、走行性能はかなり高い。とくにハンドリング性能が素晴らしく、高い速度域でもステアリング操作に対して、クルマがしっかりと反応する。その軽快感は背の高いSUVとは思えないレベルで、タイトな山道も得意分野だ。さらに乗り心地も上質。
    このような総合的な完成度の高さが評価され、XC40は2018-2019年日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

    ボルボ XC40の口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 2 輸入車 ランキング ベスト2 BMW 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    F40と呼ばれる3代目1シリーズは2019年11月に登場した。この3代目は大きな変革があったモデルだ。
    2代目1シリーズはCセグメントのコンパクトカー唯一のFR(後輪駆動)だったが、3代目1シリーズからはFF(前輪駆動)に変更されたのだ。その最大の理由は、室内スペースとコストにある。

    FFになっても走りの楽しさは健在

    FF化されたことで1シリーズの居住性や積載性は大幅に向上した。先代1シリーズでのマイナス要因はすべて払拭されている。
    ただ、懸念されたのはFRからFFに変わることで、BMWらしい走り楽しさが失われることだった。BMW車は、1シリーズ以外ほぼFRで、FRの走りにこだわってきたからだ。
    しかし3代目1シリーズには、FRモデルに負けないキレのある楽しい走りが継承されていた。プラットフォームはミニベースのものを使用していることから、ミニの開発で得たノウハウがFFでも生かされていたのだ。
    そして、搭載されたパワーユニットは直3 1.5Lターボと直4 2.0Lターボのガソリン車、直4 2.0Lディーゼルの3つだ。

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  • RANKING BEST 3 輸入車 ランキング ベスト3 フォルクスワーゲン Tクロス

    フォルクスワーゲン Tクロス

    Tクロスは、2019年11月に登場したコンパクトSUVだ。

    フォルクスワーゲンブランド最小のSUV

    BセグメントのコンパクトカーであるポロをベースとしたSUVで、ボディサイズは全長4,115×全幅1,760×全高1,580mmと小さい。
    小さなボディだが、使い勝手にこだわるフォルクスワーゲン製。荷室はクラストップレベルで、室内スペースも十分に広い。最小回転半径も5.1mと小さく、日本の狭い道でも扱いやすいサイズだ。
    搭載されたエンジンは、1.0L直3ターボのみ。駆動方式もFF(前輪駆動)のみと割り切った仕様になっている。

    フォルクスワーゲン Tクロスの
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  • RANKING BEST 4 輸入車 ランキング ベスト4 メルセデス・ベンツ Aクラス

    メルセデス・ベンツ Aクラス

    2018年10月にフルモデルチェンジし登場した4代目メルセデス・ベンツAクラス。
    Aクラスは5ドアハッチバックが中心だが、セダンも用意されている。Aクラスのボディサイズは全長4,419×全幅1,796×全高1,440mmとなっており、Cセグメントと呼ばれるコンパクトカーに属する。欧州でCセグメントカテゴリーは超激戦区で、フォルクスワーゲン ゴルフを代表に、FF化されたBMW1シリーズ、アウディA3、プジョー308、ルノー メガーヌなど多くの車種が存在する。

    AIを駆使した次世代コネクティッドは高評価

    そんな中、Aクラスが数多くのライバルの中で、ユニークさをアピールしたのが、近未来を感じさせるインフォテインメントシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)だ。
    AI(人工知能)を駆使したMBUXは「ハイ・メルセデス」で起動する。対話型発話で、さまざまな操作が可能だ。「少し暑い」と言えばエアコンの温度を下げてくれるなど、車内のあらゆる機能が発話で操作できる。
    同様に、10.25インチの高精細ワイドスクリーンコックピットはフルデジタルメーターになっていて、高い先進性を感じさせる。
    Aクラスには、歩行者検知式自動ブレーキなど高い予防安全性能をもつレーダーセーフティパッケージがあるが、なんとA180やA200dでは全車オプションとなっている。300万を楽々オーバーする価格帯で、オプションというのは物足りない。類似した機能は、今や軽自動車でも標準装備化が進んでいる。安全を重視するイメージが強いメルセデス・ベンツブランドらしくない仕様となっている。

    メルセデス・ベンツ Aクラスの
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  • RANKING BEST 5 輸入車 ランキング ベスト5 BMW Z4

    BMW Z4

    2シーターのオープンスポーツカーであるBMW Z4は2019年3月にデビュー。約9年振りのフルモデルチェンジだ。このようなモデルの市場は世界的に縮小傾向となっている。Z4も数少ないモデルとなっていて、存在するだけでも価値ある。

    存在するだけでも価値がある走行性能にこだわった2シーターオープンカー

    ほぼ同じ時期にデビューしたトヨタ スープラとZ4は基本骨格やエンジンなどを共用している。Z4はオープンボディなのに対して、スープラはクーペボディになっているのが大きな違いだ。
    Z4のルーフには、電動ソフトトップが採用された。ハードトップは静粛性などに優れるが、車重が重くなる重心高もアップするなど、走行性能へのデメリットがある。これは、ルーフを閉めたときでも、なるべく低重心化させたいというBMWのこだわりだ。この電動ソフトトップは50㎞/h以下なら走行中でも開閉可能。開閉時間は約10秒と短い。
    Z4に搭載されたエンジンは直4 2.0Lターボと直6 3.0Lターボの2タイプある。
    Z4のボディサイズは、全長4,335×全幅1,865×1,305mm、ホイールベースは2,470mm。先代のボディより全幅75mm拡大され、ホイールベースは25mm短縮されている。
    このディメンションを見ると驚くのが、全長はCセグメントのコンパクトカー並み。それでいて全幅は大型のセダン並みなのだ。ホイールベースの短さは、主に俊敏性を高め、コーナーリングスピードはワイドな全幅が貢献する。速く走るためのボディサイズであり、さらに50:50の重量バランスや低重心プラットフォームなどが加わり、Z4はとにかく走行性能にこだわったモデルなのだ。

    BMW Z4の口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

ボルボ
XC40

ボルボ XC40
輸入車としてお買い得感はあるがプラグインハイブリッドは高価過ぎる

XC40のエントリーグレードであるB4の価格は4,090,000円。B4はマイルドハイブリッド化されており、価格も上昇している。ライバル車と比べると少し安価な価格設定だが、さすがに輸入車としては装備が寂しい。ある程度装備が充実しているグレードになるとモメンタムになり、価格は4,790,000 円と一気に上昇する。
マイルドハイブリッド車最上級グレードのパワフルなB5 AWD R-DESIGNになると、価格は5,890,000円とかなり高価な価格帯に入る。さらに、プラグインハイブリッドのRecharge Plug-in hybrid T5 Inscriptionと長いグレード名を持つモデルは6,490,000円という高額車になっている。SUVではないが、同じプラグインハイブリッドのBMW330eの価格にかなり近い。プラグインハイブリッドの普及を考えるのであれば、もう少し戦略的な価格設定が求められるだろう。

BMW
1シリーズ

BMW 1シリーズ
おすすめはコスパ高いディーゼルの118d

1シリーズのエントリーグレード、118iの価格は3,370,000円となっている。ただし、このグレードは価格訴求用のグレード。予防安全装備をはじめとし、その他の装備も物足りなく、このグレードは選択すべきではない。実質的なエントリーグレードは118i Playで3,780,000円となる。
おすすめはディーゼルの118d Play Edition Joy+で価格は3,850,000円。ガソリンの118i Playよりわずか7万円アップでディーゼル車が手に入る。一般的にディーゼルエンジンは、ガソリン車より20~30万円程度高価な価格設定が多いので、これはお得だ。しかも、ディーゼルはガソリンより燃費がよい。7万円の価格差なら、燃費の良さで十分に回収できる範囲だ。装備類はほぼ同等だ。
人気のMスポーツも同様で、118d M Sport Edition Joy+の価格は4,230,000円となっている。
別格ともいえるスポーツグレードで4WDのM135i xDriveの価格は6,330,000円。このグレードは価格もパフォーマンも突出しているマニア向きのグレードだ。

フォルクス
ワーゲン
Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス
小さなSUVだが価格は高め

Tクロスは、エンジン、駆動方式など全体的にかなり割り切った仕様ということもあり、グレードも2グレードしかない。エントリーグレードは、TSI 1stで3,039,000円、TSI 1stプラスで3,399,000円となっている。
Tクロスはコンパクトカーながら価格はやや高め。
300万円もする価格帯でTSI 1stの装備は物足りなく、予防安全装備であるレーンキープアシストシステムやハイビームアシストといった基本的な装備がない。その他、上級グレードの差はパドルシフトやルーフレール、アンビエントライト、スポーツコンフォートシート、18インチアルミホイールなどが装備されるだけで、価格は一気に36万円も高くなる。納得できる装備となるとTSI 1stプラスになるが、価格は高めだ。

メルセデス・
ベンツ
Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス
安く見えるがオプション設定ばかり

Aクラスのエントリーグレードで1.4Lガソリンターボエンジンを搭載するA180の価格は3,370,000円、より装備が充実しているA180スタイルは3,800,000円だ。そして2.0LディーゼルターボのA200dは4,100,000円となっている。
高級車イメージの強いメルセデス・ベンツブランド車ながら、300万円台前半からという価格帯はリーズナブルに見えるかもしれない。しかし、歩行者検知式自動ブレーキを含む安全装備「レーダーセーフティパッケージ」は全車オプション。オプションを装備しないと、今の状態では軽自動車以下の予防安全性能となる。このレーダーセーフティパッケージだけで、253,000円アップとなる。
A180ではパワーシートも無いなど装備が簡素化されているので、実際はA180スタイルから選ぶことになるが、それでも話題の「MBUX」も全車オプション。こうした人気装備をプラスすると、プラス50万円前後になる。結果的にそれほどリーズナブルな価格とは言えない。

BMW
Z4

BMW Z4
こだわり抜いた超ハイパフォーマンスカーゆえに、とにかく高価

Z4の2.0Lターボ車でありエントリーグレードの20iの価格は5,800,000円、20iスポーツが6,300,000円、20i Mスポーツが6,820,000円となった。
Z4のこだわりは走行性能なので、おすすめはスポーティなエアロパーツや専用サスペンションなどが装備されたMスポーツ。Mスポーツ以外だと、リセールバリューが大幅に低くなる可能性が高い。
Mスポーツでオプションをプラスすると、700万円コースとかなり高価な価格になる。輸入車の中で貴重な2シーターオープンスポーツカーとはいえ、かなり強気な価格といえる。
そして、最もZ4らしさを体現する3.0LターボのM40iに至っては8,550,000円と非常に高価だが、その走行性は格別だ。

燃費比較

ボルボ
XC40

ボルボ XC40
マイルドハイブリッド化で良好な燃費値に

XC40の燃費値は、ベーシックなマイルドハイブリッドのB4が12.7㎞/L(FF,WLTCモード)と良好な燃費値となっているが、突出して低燃費というわけではない。そして、なぜか高出力でAWDのB5 AWD R-DESIGNの方が、燃費がよく12.8㎞/Lとなっている。
高価なプラグインハイブリッドであるRecharge Plug-in hybrid T5 Inscriptionのハイブリッド燃費は14.0㎞/L、EV航続距離は41.0㎞だ。ハイブリッド燃費でこの燃費値は、少々物足りない。

BMW
1シリーズ

BMW 1シリーズ
もうひと頑張り必要な燃費性能

直3 1.5Lターボを搭載する1シリーズ118i系の燃費は13.7㎞/L(FF、WLTCモード)となっている。熱効率が高いといわれている3気筒エンジンを使用しているが、燃費性能的にはメルセデス・ベンツAクラスなどと比べると少々物足りない。
2.0Lディーゼルを搭載する118d系の燃費は16.7㎞/L(FF,WLTCモード)となっている。Aクラスの2.0Lディーゼルが18.8㎞/Lなので、こちらもやや物足りない。
全体的に、燃費値はもうひと頑張りが必要な数値だ。

フォルクス
ワーゲン
Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス
燃費そのものは良好だが、ハイオク仕様なのがイタイ

Tクロスの燃費は16.9㎞/L(FF、WLTCモード)だ。ガソリン車としては良好な燃費値といえる。ただ、Tクロスと同等レベル価格の国産モデルとなるとハイブリッド車になり、燃費比較では比べものにならないくらいの差になってしまう。さらに、Tクロスは燃料にハイオクガソリンを使うため、燃料費視点では割高になる。

メルセデス・
ベンツ
Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス
まずまずの燃費値となったガソリン車

Aクラスに搭載された1.4Lターボエンジン車A180系の燃費は15.4㎞/L(FF、WLTCモード)となっている。このクラスのガソリン車としては良好な燃費値だ。
ただ、世界は脱ガソリン車方向へ舵を切っていて、今時、電動化技術のないパワーユニットを選択肢の中に入れるのは微妙な事態。AクラスにもCクラスなどと同様に、せめてせめて48Vのマイルドハイブリッド車くらいは用意してほしいところだ。
そして、2.0Lディーゼルターボの燃費値は18.8㎞/L(FF、WLTCモード)と、こちらも良好な燃費値となっている。日本はハイオクガソリンより、ディーゼル車に使い軽油は30円/L前後も安い。日々のランニングコストを重要視するのであれば、ディーゼル車のA200dがおすすめだ。

BMW
Z4

BMW Z4
燃費を語るクルマではないが意外と良好

Z4で2.0Lターボを搭載する20i系の燃費は12.6㎞/L(FR、WLTCモード)。そして、3.0LターボのM40iは11.6㎞/L(FR、WLTCモード)となっている。
Z4のようなスポーツカーは、燃費を語るクルマではない。しかし、スポーツカーだからといってCO2の排出量が多くても許してもらえるほど、環境問題はまった無しの状態だ。その視点から見ても、Z4の燃費は意外なほど良好だ。
また、使い勝手面では、フロントノーズが長いクルマながら、ホイールベースが短いこともあり、最小回転半径は5.2mと小さい。Cセグメントのコンパクトカー並だ。日本の狭い道や駐車場などでも扱いやすい。

走行性能比較

ボルボ
XC40

ボルボ XC40
軽快でスポーティ

XC40には、新開発の小型車向けプラットフォーム(車台)「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)が採用されている。このプラットフォームを得たことで、XC40は従来のボルボ車より高剛性なボディに仕上がった。
ボルボはスポーティなハンドリングをもつクルマが多く、XC40も同様だ。ステアリング操作に対する応答性に優れ、スムースに動くサスペンションの組み合わせにより、XC40はドライバーの操作に対して忠実に反応する。このハンドリングの気持ちよさは、クラストップレベルと言えるもの。背が高く重心の高いSUVなのに、連続するカーブも楽しくしょうがない気分になる。

BMW
1シリーズ

BMW 1シリーズ
FF化でもネガな部分はほとんど無し!

1シリーズのガソリン1.5Lターボの出力は140ps&220Nm。とくにパワフルという印象はないが、Aクラスよりややパワフルだ。対して、2.0Lディーゼルの出力は150ps&350Nm。V6 3.5L自然吸気ガソリンエンジン並みのトルクがあるため、非常に力強く、高速道路などでは余裕あるクルージングが楽しめる。
一般的に3気筒エンジンやディーゼルは、エンジンのフィーリングが今ひとつという傾向があるが、BMW製エンジンは別格。どちらのエンジンも、レヴリミットまで気持ちよくスムースに回る。振動もあまりなく、非常にレベルの高いエンジンに仕上がっている。
ハンドリング面では、FF化されたことでBMWらしさが無くなる、という懸念もあったものの、キレのある走りは健在。FFながらグリグリと良く曲がる。ARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)がフロントの駆動状況を瞬時に判断する制御が効いている。

フォルクス
ワーゲン
Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス
小さくても抜群の直進安定性

Tクロスに搭載されている直3 1.0Lターボエンジンの出力は116&200Nm。自然吸気2.0Lガソリン車並みのトルクを誇る。このエンジンは、ポロのエンジンをベースに少々パワーアップしている。
街中では2,000回転で最大トルク200Nmを発生するので、十分な力強さだ。スパスパと変速する7速DSGも気持ちよい。
ただ、やはりダウンサイジングターボの泣き所は、ターボラグによる無反応感だ。絶対的な排気量が1.0Lと少ないこともあり、一旦エンジンの回転が下がってからアクセルと踏むと、一瞬無反応になる。
高速道路などでは、さすがフォルクスワーゲン車いった印象で、優れた直進安定性が魅力的だ。ただ、ポロほどではなかったが、エンジンを高回転で回しながら走行すると、やや振動が出てくる。また、これもダウンロードターボでは仕方ない面もあるのだが、高回転域に入るとパワーが頭打ちになる。スポーティかと聞かれると、少々微妙だ。

メルセデス・
ベンツ
Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス
ディーゼルとガソリン、やや異なる走行性能

A180系に搭載される1.4Lターボの出力は136ps&200Nmだ。200Nmという十分なトルクを1,460回転という低回転で発生する。余裕があるとは言えないものの、市街地や高速道路などでは必要十分な出力と言える。
そんなA180系に対して2.0Lディーゼルを積むA200dの出力は、150ps&320Nmとなっている。320Nmものトルクがあれば、余裕たっぷりのクルージングが可能だ。
ただし操縦安定性面では、A180とA200dとではやや異なる走りを見せる。A180系は、やや落ち着きがなく、フラフラする傾向もありメルセデス・ベンツらしからぬ直進安定性だった。
対して、2.0LディーゼルのA200dは、車重がやや重いことがきいているのか、直進安定性も良好。320Nmという大トルクをしっかりと受け止め、カーブなどでの安定感も高い。

BMW
Z4

BMW Z4
爽快で痛快な、走る楽しさ

Z4に乗って走り出すと、スポーツカー好きならほぼ100%の人が、笑いが止まらなくなるくらいに刺激的で走りが楽しい。まさに、走るために生まれてきたクルマだ。
Z4のこだわりは、まずクルマの低重心さにある。ドライビングポジションは、まるでゴーカートのような低い位置に座らされる。ハイスピードのカーブでも、Z4はピタッと路面に張り付くように走り、クルマの姿勢はとても安定している。
カーブでのドライビング時には50:50の重量配分により、ドライバーはいつでもクルマの中心にいる感覚になる。自分を中心にクルマが動き、その動きが分からいやすくドライバーに伝わる。こうした感覚はBMW共通のものだが、Z4はより鮮明に感じ、クルマとの一体感は非常に高い。
エンジンの出力は、2.0Lターボ車が197ps&320Nm。スペック的には控えめで、必要十分な出力となっている。エンジンの回転もスムースで、レヴリミットまで軽く吹き上がる。
そして、最もパワフルでBMW製らしいエンジンが直6 3.0Lターボ。出力は387ps&500Nmを誇る。BMW製直6エンジンらしい、スムース過ぎる極上のエンジン回転フィールが魅力だ。高回転域でも、パワーがタレることなくパンチある加速が続く。

乗り心地比較

ボルボ
XC40

ボルボ XC40
際立つ洗練された乗り心地

XC40の上級車となるXC60やXC90の初期モデルは、大径タイヤを十分に履きこなしているとはいえない状態で、タイヤのゴツゴツ感がドライバーにしっかりと伝わってきた。
しかしXC40の乗り心地はたいへん良く、大径19インチタイヤでさえ十分に履きこなしている。マルチリンク式のリヤサスペンションも小さな路面の凹凸をキッチリといなし、多少荒れた路面でもドライバーに大きな衝撃を与えることはほとんどない。乗り心地性能的にも、クラストップレベルの実力だ。不快なクルマの揺れや振動を瞬時に抑え込んでいるので、フラットライドな乗り味になっている。こうした乗り心地や走行安定性により、多くの人が運転しやすいクルマだと感じるだろう。

BMW
1シリーズ

BMW 1シリーズ
すべてのグレースで良い乗り心地

1シリーズも全車ランフラットタイヤを履く。ランフラットタイヤは街地の低・中で、路面の凹凸をボディやドライバーに伝えやすい傾向がある。ただ、ランフラットタイヤを使い慣れているBMWということもあり、路面からの衝撃は丸くソフトな印象。全体的に乗り心地はよい。
Mスポーツはやや硬めのサスペンションが装備される。乗り心地はベース車とそれほど変わらない印象だ。
ただ、M135i xDriveは別格。より引き締められたサスペンションにより、タイヤのゴツゴツ感は大幅アップといった印象。しかしその分、爽快で楽しい走りも存分に味わえる。
また、1シリーズは全車リヤサスペンションがマルチリンク式。ライバルAクラスはトーションビーム式なので、乗り心地面ではAクラスより勝っている。

フォルクス
ワーゲン
Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス
硬質感ある乗り心地

Tクロスは硬質感ある乗り心地だ。速度域の低い市街地では、路面の凹凸をゴツゴツと拾いドライバーに伝えてくる。良くも悪くも、昔のドイツ車的と言えばそれまでだが、最近のトレンドは路面追従性を重視しているため、比較的乗り心地がよいモデルが多い。やや速度が上がれば乗り心地が若干マイルドになるが、硬質感は残ったままだ。
Tクロスの駆動方式はFF(前輪駆動)のみで、4WDはない。乾いたラフロード程度であれば、それほど問題にならないが、降雪地域や悪路ではさすがに4WDモデルには敵わない。

メルセデス・
ベンツ
Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス
やや突き上げ感のあるリヤサスペンション

A180とA200dのリヤサスペンションは、トーションビーム式になっている。このサスペンションの選択は、主にコスト削減なのだろう。しかしその分、乗り心地は悪化傾向だ。
比較的車重が軽いA180は、最も路面の凹凸を広いゴツゴツとした乗り心地になっている。大きな凹凸では、しっかりとリヤサスからの突き上げを感じる。乗り心地という面では、あまり褒められたものではない。A200dは、車重が重いことが影響してか、A180より突き上げ感はマイルドになっている。もちろん、乗り心地がよいとは言えない。
直接のライバル車となるBMW1シリーズは、リヤサスペンションにトーションビーム式より高コストなマルチリンク式を採用している。乗り比べるとその差は歴然。1シリーズの乗り心地が際立っている。

BMW
Z4

BMW Z4
スポーツカーだが、しなやかに動く足で普段使いもOK!

BMW車の多くはランフラットタイヤを装着している。しかし、Z4はエントリーグレードを除き通常のタイヤを履いている。そうしたことも影響してか、Z4の乗り心地は意外としなやか。もちろん硬質な乗り心地ではあるものの、路面の凹凸をガンガンとドライバーや車体に伝えるタイプではない。サスペンションがしなやかに動き、角の立ったショックを丸くしているため、不快な印象はない。最近のハイパフォーマンスカーは、サスペンションをしっかりと動かし、路面追従性をあげている。こうしないと、大出力がしっかりと路面に伝わらず、宝の持ち腐れになるからだ。Z4の乗り心地は普段使いでも十分と使えるものだ。

内外装・デザイン比較

ボルボ
XC40

ボルボ XC40
ややカジュアル系デザインだが、気品ある美しさ

ドイツや日本のSUVは、とにかく迫力重視のイカツイ系デザインが多い。ある意味、画一的ともいえる。ところが、そんなデザインテイストとは、まったく異なるデザインなのがXC40のスカンジナビアンデザインだ。
このスカンジナビアンデザインは、クリーンで洗練といった印象が強く、ドイツや日本のイカツイ系デザインに慣れた日本人には、とても新鮮に見える。とくに女性からの評価が高いようだ。XC40のもつ気品あるシルエットが、高い評価を得ているのだろう。
XC40は他のボルボSUV系と比べると、少しカジュアルなデザインが採用されているのも特徴のひとつ。アクティブで、都市に景観にも似合うスタイリングだ。

BMW
1シリーズ

BMW 1シリーズ
BMWの伝統をしっかりと受け継いだデザイン

1シリーズには、伝統のキドニー・グリルをより大型化し、中央部の上下がつながった新世代デザインで立体的な造形とした。少し睨みの効いた4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトは、他シリーズ同様に迫力あるスポーティなフェイスを生み出した。
インパネデザインは、ほぼすべての操作系がドライバーに向けて傾斜を付けられているBMWらしいドライバーオリエンテッドなデザイン。まさに運転するための空間となっている。1シリーズにもフル液晶メーターが用意され、先進性や高級感がアップしている。

フォルクス
ワーゲン
Tクロス

フォルクスワーゲン Tクロス
デジタルメーターが欲しい

フォルクスワーゲンTクロスのデザインは、非常に高いレベルにある。固まり感と硬質感のあるシルエットは、キャラクターラインなどで表現するのではなく、強い面の張りでアピール。小さなボディながら、ドッシリとした圧倒的な存在感がある。
インテリアデザインのカッチリ感もフォルクスワーゲン車らしく、精緻感が凄い。ただ、装備面では300万円を超えているモデルなので、ポロで使われているデジタルメーターくらいは欲しいところだ。このメーターは秀逸で、ナビ画面を表示できたり、ドライバーが各種情報を選択できたりする。視認性や先進性も高いレベルにある。

メルセデス・
ベンツ
Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス
スッキリとした上品さと先進感あるデザイン

先代Aクラスは、迫力重視系のメルセデス・ベンツらしいデザインだった。しかし、現行Aクラスはそんなイメージを完全に払拭。グリル中央に入った大きなスリーポインテッドスターのエンブレムでメルセデス・ベンツらしさをアピールしながら、全体的にスッキリとしたデザインに変更。クリーンな印象と上品さがあり、多くの人から高い好感度を得られそうなデザインだ。
また、インパネまわりは10.25インチの高精細ワイドスクリーンを設置した。この大型の液晶スクリーンは高い質感と先進感があり、クラスを超えた高級感がある。Aクラスが上質な液晶スクリーンをCセグメントのコンパクトカーに持ち込んだこともあり、今や多くのモデルが液晶スクリーンを積極採用している。

BMW
Z4

BMW Z4
スピード感あるワイド&ローなフォルム

BMW Z4のデザインは、いかにもFR(後輪駆動)車らしいロングノーズ&ショートデッキスタイルをもつ。しかも、ワイド&ローでフロントのオーバーハングは非常に短いのも特徴。フロントフェイスには、メッシュ・デザインを新採用した横長のキドニー・グリルが装備され、よりワイドに見せている。ヘッドライトは切れ長で奥行きがあり、ネコ科の猛獣をイメージさせる。
フロントフェンダー後方には、タイヤハウス内などのエアを整流し空気抵抗を軽減するエア・ブリーザーを装備し、レーシングカー的なスポーティさを感じさせている。スポーツカーらしいスピード感が満載のシルエットだ。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員