2020年秋 コンパクトカーランキング【新車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 コンパクトカーランキング【新車ベスト5】

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

コンパクトカーベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 新車オススメランキング コンパクトカー RANKING BEST 5 コンパクトカー

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする新車のコンパクトカーをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
さまざまなシーンで大活躍するコンパクトカー選びの参考にしてください。

コンパクトカーの最新人気ランキングはこちら

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 コンパクトカー ランキング ベスト1 トヨタ ヤリス

    トヨタ ヤリス

    ヤリスは2020年2月に発売された。日本でヤリスという車名は初登場になる。ただ、欧州などでは国内のヴィッツをヤリスとして販売していたことから、実質ヴィッツの後継モデルということになりグローバルで車名を統一したことになる。
    ヤリスは、このフルモデルチェンジでプラットフォーム(車台)を一新。最新のGA-Bプラットフォームを採用している。このGA-Bプラットフォームは、大幅に低重心化されるなど、運動性能を非常に高めていることもあり、ヤリスは優れた運動性能を得た。

    世界が震撼した驚異の燃費値

    搭載されたパワーユニットは1.5Lガソリン車と1.5Lハイブリッドの2タイプ。1.5Lガソリン車は燃費志向のエンジン。1.5Lハイブリッド車の燃費は世界中の自動車メーカーが驚愕する36.0㎞/L(WLTCモード)を達成している。
    また、予防安全装備も高いレベルにある。昼夜の歩行者や昼間の自転車を検知するだけでなく、右折時の対向車や歩行者も検知する自動ブレーキを装備。既存の高級車よりも優れた機能をもつ予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」が用意されている。

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  • RANKING BEST 2 コンパクトカー ランキング ベスト2 ホンダ フィット

    ホンダ フィット

    4代目となるフィットは2020年2月にデビューした。プラットフォームなどは、先代フィットからキャリーオーバーしているが、多くの部分で改良が施されている。

    先代フィットとは全く異なるデザインと走行性能

    そして、何といっても大きく変化したのがデザインだ。先代フィットのようにエッジの効いたスポーティなデザインから、新型フィットは愛着がある癒し系デザインに大きく変更されている。これは、先代フィットがデザイン面でマーケットにあまり評価されず、販売が低迷したことを受けての大変更だ。
    そして、ハイブリッドシステムも変更されている。先代フィットは、1モーター式のSPORT HYBRID i-DCDだったが、新型フィットは2モーター式になりe:HEVに変更。このe:HEVは、中大型系の車種に使われていたハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-MMDがベースとなっている。
    さらに、走行性能もまったく異なる。先代フィットはスポーツ性を重視したフットワークだったのに対して、新型フィットはゆったりとした乗り心地重視の乗り味に変更されている。
    新型フィットは、先代フィットのアンチテーゼともいえる。

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  • RANKING BEST 3 コンパクトカー ランキング ベスト3 マツダ マツダ2

    マツダ マツダ2

    2014年9月に発売された4代目デミオは、2019年9月に欧州などで発売されているマツダ2へ車名を変更している。すでにモデル後期に入っているが、何度も改良が加えられていることもあり、総合力は最新モデルと比べても大差ない状態になっている。

    モデル後期に入っているが、走りと燃費、安全装備と総合力に優れたモデル

    マツダ2は「クルマの価値はボディサイズに比例する」という既成概念を打ち破ることをコンセプトとして開発された。そのため、インテリアの質感はクラスを超えた質感があり、小さな高級車といえるほどだ。また、インテリアカラーにもこだわっている。ユニークなインテリアカラーを使った特別仕様車が多くリリースされていて、女性ユーザーからの評価も高い。
    パワーユニットには、国内Bセグメントコンパクトカー唯一の1.5Lディーゼルエンジンを搭載。力強い加速と低燃費性能を両立する。その他1.5Lガソリンエンジンも用意されている。
    デビューがやや古いモデルだが、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備も充実。車線変更時など後側方から接近する車両を検知し警報を発する機能や、誤発進抑制制御など多くの予防安全装備が全車標準装備になっている。

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  • RANKING BEST 4 コンパクトカー ランキング ベスト4 日産 ノートe-POWER

    日産 ノートe-POWER

    日産ノートは2012年に登場したモデル。すでにモデル末期状態で、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない状態だ。

    強力なモータードライブによるEV感覚のドライブフィール

    デビュー時のノートにはe-POWERの設定はなくガソリン車のみだった。ガソリン車しかないノートは、トヨタ アクアとホンダ フィットというハイブリッド勢とは勝負にならず、販売面で苦戦していた。販売現場からもハイブリッド車の投入を強く望まれていた。
    そこで、起死回生ともいえるモデルとして、2016年11月に登場したのがe-POWERだ。このe-POWERは、ちょっとしたアイデアから生まれている。
    日産は、なんとEV(電気自動車)であるリーフのモーターなどを流用したシリーズハイブリッド方式を短期間で開発したのだ。シリーズハイブリッドとは、エンジンは発電のみ。その発電した電力を使いモーターで走行する。
    ノートe-POWERに搭載されたモーターは、リーフ用の254Nmという大トルクを誇る。自然吸気エンジンだと2.5Lクラスとほぼ同等のトルクをもつため、加速力はクラストップレベルでとてもスムース。コンパクトカーマーケットに、一般のユーザーがほとんど経験したことの無いEVの走りを持ちこみ込んだ。この新鮮なドライブフィールがマーケットで高評価を得て、2018年度登録車新車販売台数ナンバー1に輝いている。

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  • RANKING BEST 5 コンパクトカー ランキング ベスト5 スズキ スイフト

    スズキ スイフト

    スイフトのボディサイズは全長3,840×1,695×1,500mmとなり、トヨタ ヤリスやホンダ フィットといったコンパクトカーよりひと回り小さい。

    スズキを代表する欧州車テイストの世界戦略車

    2017年1月に発売されたスイフトは4世代目となる。スイフトはスズキの世界戦略車として重要な役割をもち、日本だけでなく、欧州やアジアなど多くの国で販売されているモデルだ。世界戦略車ということもあり、スイフトの走行性能は徹底的に鍛え上げられており、燃費性能なども含め優れた総合力をもつ。
    また、スイフトはスズキの軽量化技術により、車重が軽いのも特徴のひとつだ。すべてのグレードで1トンを切っており、軽量なモデルでは800㎏台と軽量だ。軽い車重を生かし、1.2Lガソリンエンジンでも力強く、フットワークも軽快になった。
    そして、なんとスイフトには異なるハイブリッドシステムが2つ用意され、1.2Lガソリンエンジンエンジンを含めると計3タイプのパワーユニットを設定。軽量なボディということもあり、燃費値も良好だ。

    スズキ スイフトの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

トヨタ
ヤリス

トヨタ ヤリス
高性能とはいえ、やや高めの価格設定

ヤリスの最上級グレードであるハイブリッドZ(FF)は2,295,000円となっている。同じBセグメントでハイブリッド車アクアの最上級グレードGの価格は2,126,300円なので、かなり価格がアップしていることが分かる。ただ、性能面では非常に大きな差があることを加味すると、ある程度納得できるものの高価な印象は拭えない。
ガソリン車も同様で、最上級グレードZ(FF)の価格は1,926,000円となった。Bセグメントのコンパクトカーも、上級グレードを選ぶと200万円クラスになっている。

ホンダ
フィット

ホンダ フィット
性能アップ分、価格もアップ

フィットのハイブリッド車かつ、エントリーグレードのe:HEVベーシックで1,997,600円。最上級グレードのe:HEVリュクスの価格は2,327,600円となっており、ライバル車であるヤリスと同等レベルの価格といえる。しかし、先代フィットハイブリッドの最上級グレードであるSホンダセンシングは2,246,200円なので、やや高値になっている。
1.3Lガソリン車の価格はエントリーグレードのベーシックが 1,557,600円、最上級グレードのリュクスが1,977,800円となっている。ガソリン車も先代モデルと比べると価格は高値になった。
フィットもヤリスと同じく、クルマの性能進化分価格がアップしている印象だ。e:HEVとはいえ、もはや200万円以上の予算がないと買えないモデルになっている。

マツダ
マツダ2

マツダ マツダ2
新型ハイブリッド車が高価になった影響でリーズナブルに見えてきた

マツダ2のディーゼル車はデビュー時やや高めの価格帯だった。しかし、ヤリスやフィットなどが、フルモデルチェンジし価格を上げてきたこともあり、今やマツダ2のディーゼル車はリーズナブルな価格ともいえる状況になった。
ディーゼル車のエントリーグレードXD(FF)の価格は1,903,000円、最上級グレードのXD Lパッケージ(FF)は2,458,500円となっている。XD Lパッケージは、このクラスでは数少ないレザーシート仕様なので、価格は高めの設定だ。ライバルの最上級グレードハイブリッド車と同等レベルのグレードは、XDプロアクティブSパッケージ(FF)で価格は2,156,000円なので、少し安い設定になっている。
1.5Lガソリン車のエントリーグレードは15C(FF)で1,459,150円。これもライバル車のエントリーグレードより、装備も含めると少し安価な設定だ。最上級グレードの15S Lパッケージ(FF)の価格は、レザーシート仕様ということもあり2,090,000円とやや高めとなっている。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
高性能モーターを使用するため、やや高めの価格設定

ノートe-POWERのエントリーグレードXの価格は2,059,200円。他のハイブリッド車はなんとか200万円を切っているが、ノートe-POWERはすでに200万円オーバー状態となっており、やや高めに見える。ただ、エントリーグレードとはいえXグレードは量販グレードであることを考えると、クラス平均といえる価格といえるだろう。
ノートe-POWERの場合、かなり多くのグレードがあり選択肢が豊富だ。最上級グレードメダリストは2,396,900円となるが、個性的に仕立てたメダリストブラックアローはさらに高価になり2,469,500円となる。また、スポーティな走りとルックスで高い人気を誇っているNISMOは2,534,400~2,812,700円となっている。
全般的にライバル車と比べると高価な価格設定となったが、ノートe-POWERはモデル末期で値引き額が大きい。ライバル車の多くは新型車で値引き額が少ないので、値引き額を含めるとライバル車の以下の価格になる可能性も高い。

スズキ
スイフト

スズキ スイフト
やや高めの価格設定となったハイブリッド車

スイフトのエントリーグレードは1.2Lガソリン車のXG(FF)で価格は1,540,000円となっている。エントリーグレードとはいえ、装備が充実しているためやや高めの設定だ。そして、スポーティな内外装をもち、マイルドハイブリッドを搭載したハイブリッドRS(FF)の価格は1,879,900円。こちらもなかなか高価な設定となっている。そして、スズキ独自のハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドSZの価格は2,087,800円となり、一段と高価になっている。スイフトの価格は、全体的に高め傾向だ。

燃費比較

トヨタ
ヤリス

トヨタ ヤリス
実燃費は40.0㎞/Lを超えることも?

ヤリスハイブリッドの燃費は、グレードによって異なるがFF車で35.4~36.0㎞/L(WLTCモード)。この燃費値は世界トップレベルの実力だ。ライバル車のホンダ フィットの燃費に対しても大差をつけていることから、もはや他の追随を許さないほどの超低燃費といえる。実燃費も優れており、テスト時には最高速度を約50㎞/h以下で走るような地方の郊外路で45.0㎞/Lを超える燃費値を記録したほどだ。この燃費値には驚愕した。
1.5Lのガソリン車の燃費は21.4~21.6㎞/L(FF、CVT)と良好な燃費値となっており、このクラスの1.5Lガソリンエンジンではトップレベルの実力をもつ。1.0Lガソリン車は20.2㎞/L(FF、CVT)となっている。

ホンダ
フィット

ホンダ フィット
ホンダの技術力をもってしてもヤリスには完敗した燃費性能

フィットのハイブリッド車であるe:HEVの燃費値は27.2~29.4㎞/L(WLTCモード、FF)。先代モデルよりは燃費が向上しているものの35.4~36.0㎞/Lを達成したヤリスとは大きな差がついている。これだけ大差を付けられると、もはやホンダは燃費争いに完敗したようなものだ。
1.3Lガソリン車の燃費は19.4~20.4㎞/L WLTCモード、FF)となり、こちらもヤリスに完敗状態。1.3Lと排気量が小さいのに、1.5Lのヤリスに負けている。
新型となったフィットだが、燃費性能の進化幅は小さい。

マツダ
マツダ2

マツダ マツダ2
ハイブリッド車に近い燃料費になるディーゼル車

マツダ2のディーゼル車であるXD(FF)の燃費は21.6㎞/L(WLTCモード)。燃費値ではさすがにハイブリッド車には勝てない。しかし、ディーゼル車は燃料に軽油を使う。軽油はレギュラーガソリンよりも20円/L前後も安いため、燃料費視点で見るとハイブリッド車に近いレベルになるのがディーゼル車の特徴だ。
ガソリンの1.5L車は、さすがに古さが隠せない状況。燃費は19.0㎞/L(FF)となっていて、21.4~21.6㎞/L(FF、CVT)という燃費値を誇るヤリスの1.5L車と比べると大きな差ができている。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
低・中速域での燃費に優れる

ノートe-POWER Xグレードの燃費は34.0㎞/L(JC08モード)となっている。トヨタ ヤリスやホンダ フィットの燃費値と比べると、やや物足りない数値となっている。
e-POWERのシリーズハイブリッド方式はシンプルな仕組みゆえに、高速道路など高いスピード域での燃費がやや悪化する傾向にある。逆に、市街地など速度が低い領域では、燃費がよくなる傾向だ。ただ、やはり技術の進歩は早く、最新のハイブリッド車と比べると分が悪い。

スズキ
スイフト

スズキ スイフト
ガソリン車はアイドリングストップさえ無し

スイフトのマイルドハイブリッド車のRSとMGの燃費は21.0㎞/L(WLTCモード、FF)となっている。マイルドハイブリッドとしては、微妙な数値だ。1.2Lマイルドハイブリッドなのだが、この燃費値だとヤリスの1.5Lガソリン車に負けているのだ。マイルドハイブリッド機能があり、排気量が300㏄も少なく、さらに車重が軽いことを考えると少々微妙な燃費値といえる。
1.2Lガソリン車(FF)XGの燃費はアイドリングストップ機能が無いのに20.0㎞/L。マイルドハイブリッド車と1.0㎞/Lしか差がないとなると、なんのためのマイルドハイブリッドなのか?という疑問が残る。
そして、スズキ独自のハイブリッドシステムを搭載したSZ(FF)の燃費は23.0㎞/L。こちらも1.2Lガソリン車に対して15%ほどしか燃費が向上していない。ハイブリッドモデルは、両車共になんとも微妙な燃費値になっている。

走行性能比較

トヨタ
ヤリス

トヨタ ヤリス
GA-Bプラットフォームで劇的進化を遂げた

ヤリスのハンドリング性能は非常にスポーティで、ステアリング操作に対して俊敏に反応する。さらに、ハイブリッド車は後席下付近に走行用の大きく重いリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、前後の重量バランスを向上させており、カーブなどでは非常に優れた操縦安定性を誇る。ハイブリッド車のシステム出力は116psと、数値的にはやや控えめなのだがなかなかパワフル。優れたハンドリング性能と合わせ、とてもスポーティな走りが可能だ。この走行性能はクラストップといえるほど高いレベルにある。
ガソリン車はハイブリッド車より軽量ということもあり、やや軽快感がある。ただ、1.5Lガソリンエンジンは燃費志向で、出力は120ps&145Nmとやや控えめ。さらに、エンジンがやや高回転型なのだが、高回転域でのパンチがあるわけでも、低速トルクがあるわけでもない。エンジンサウンドも物足りなく、スポーティな走りという点では不向きなエンジンだ。

ホンダ
フィット

ホンダ フィット
スポーティではないが、心地よい走行性能

新型フィットは、走行性能面でも先代フィットとは大きく異なる。ステアリング操作にレスポンス良く反応した先代に対して、新型フィットはやや穏やかなセッティングになっている。このやや穏やかなセッティングが意外と絶妙だ。穏やかなハンドリングだが、反応が悪いわけではないので運転していて気持ちがよい。
スポーティさをアピールしたいがために、微少な操作でもクイックに動く仕様だと、敏感過ぎて普段使いだと疲れてしまうことがあるからだ。のんびり走っていても気持ちの良いハンドリング性能だ。
ハイブリッド車の出力は109ps&253Nmと、自然吸気2.5L車並みの最大トルクを誇る。しかし、同様の最大トルクをもつノートe-POWERと比べると、モーターによる力強さを抑え気味。これは、あえて唐突なトルクを抑えることで自然なフィーリングにしているのだ。
1.3Lガソリン車の出力は98ps&118Nm。必要十分といったパワーをもつが、極めてフツーでとくに目を見張る部分はない。

マツダ
マツダ2

マツダ マツダ2
小さくてもロングツーリングが得なディーゼル車、軽快なガソリン車

マツダ2は、ガソリン車とディーゼル車のキャラクターがやや異なる。
ディーゼル車は250Nmという2.5L自然吸気ガソリンエンジン並みの大トルクを誇る。小さなボディにこれだけの大トルクがあると非常に力強い余裕のある走りが可能で、高速道路などでのロングツーリングも楽々こなす。余裕があるので疲労も少ない。
しかし、ガソリン車に対して80㎏前後車重が重い。主にその重量分がフロント部分に集中しているので、軽快感があるとはいえない。
こうしたディーゼル車に対して、ガソリン車は軽く仕上がっているため軽快に走る。力強さは無いが、タイトなカーブなどでの軽快感はディーゼル車を上回る。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
スムースさが際立つ瞬発力と1ペダルドライブが新鮮

ノートe-POWERにはEVであるリーフの高性能モーターが使われ、254Nmという大トルクを発揮する。小さなボディにこの最大トルクを誇るモーターの組み合わせは強烈だ。アクセルをグッと床まで踏み込むと、シートバックに背中を押し付けられるような加速力でイッキに速度を上げていく。この瞬発力は、クラストップレベルといえるものだ。さらに、モータードライブなのでスムースさも魅力だ。
また、EVと同様にアクセルを戻すと強い回生ブレーキが働き減速する。この強い回生ブレーキを使い、アクセル操作ひとつで発進から停止まで可能。アクセルとブレーキの踏みかえ回数が大幅に減るので、ドライバーの疲労軽減にも貢献する機能だ。
今までほとんど経験したことのない加速力や運転方法が新鮮で、人気を得ている。

スズキ
スイフト

スズキ スイフト
エンジン再始動時に不快な振動や音がないハイブリッド車

スイフト1.2Lガソリン車のエンジン出力は91ps&118Nmだ。平均的なスペックだが、車重が890㎏と軽量なこともあり、意外な力強い加速を誇る。マイルドハイブリッド車はこのエンジンに3.1ps&50Nmのモーターが加わるため、わずかに力強さを感じる程度だ。
そして、ハイブリッド車はやや出力の大きい13.6ps&30Nmのモーターがプラスされている。ガソリン車に比べて車重が80kgほど重くなっているため、加速感に大きな違いはない。ただ、ハイブリッド車のSZは60㎞/h以下で一定速走行時であればモーターのみの走行も可能だ。
ハイブリッド系のエンジンは、アイドリングストップからの再始動時に、キュルキュルという大きなセルモーター音や、エンジンが始動したとこの大きな音がないので、快適性や静粛性に優れている。
また、ハイブリッドSZのミッションはCVTではなく5速MTベースの自動変速ミッションであるAGS(オートギヤシフト)が採用されている。クラッチとシフトの操作をコンピューター制御で行ない、MTのようなダイレクト感ある走りを楽しめるものの、シフトチェンジに空走感があり少々慣れが必要だ。

乗り心地比較

トヨタ
ヤリス

トヨタ ヤリス
スポーティさを重視したやや硬めの乗り心地

ヤリスハイブリッドとガソリン車共にスポーティな走りをするため、乗り心地は硬めのセッティングになっている。路面の凹凸をしっかりと拾い、ドライバーに伝えてくる。
ただ、ドライバーが感じる突き上げ感は角の取れたマイルドなものとなっていて、それほど不快ではなかった。クルマもそれなりに揺れるのだが、コントロールができなくなるというほどでもなく、意外とそのままアクセルを踏んでいける。もう少ししなやかさがあると、もっと評価は上がるだろう。
この乗り味は、あくまでヤリスにスポーティさを求める人には良いが、普通のコンパクトカーだと思うと少し驚くだろう。人によっては、硬すぎる乗り心地と感じるかもしれないので、購入時は必ず試乗して確認するとよい。

ホンダ
フィット

ホンダ フィット
フランス車的?ゆったりとした乗り味がユニーク

新型フィットは、乗り心地面でも先代フィットとは大きく異なる。先代フィットがやや硬めでスポーティな乗り心地だったのに対して、新型フィットはやや柔らかめで快適な乗り心地になっている。サスペンションのストロークを十分に使うしなやかさがポイントで、フランス車的ともいえる乗り心地だ。
ハンドリングと同様、俊敏さはないものの意外なほどキビキビと走る。フラットライド感ではヤリスを上回るものだ。

マツダ
マツダ2

マツダ マツダ2
熟成された上質感のある乗り味

デミオとしてデビューしてからしばらくの間、リヤサスペンションの突き上げ感が大きく、とくにリヤシートの乗り心地は少々物足りないものだった。しかし、何度も改良が重ねられたこともあり、マツダ2の乗り心地は非常にマイルドで快適になっている。
モデル後期になったからライバル車には敵わないと諦めるのではなく、幾度も改良を加え熟成させてきたマツダの真面目な姿勢が生んだものだ。
全般的にコシのあるしなやかな乗り心地となっていて、フラットライドな乗り味になっている。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
物足りない乗り心地

ノートe-POWERの乗り心地は物足りない。ガソリン車よりは若干良いものの、路面の凹凸をしっかりと拾い乗員に伝えてくる。突き上げ感も大きい。サスペンションのフリクションが大きいのか、小さな振動に対してサスペンションがあまり動く印象がないため、路面追従性も良いとは言えない。乗り心地に関しては、ライバル車に関して大きく引き離されている。
むしろ、スポーツモデルのNISMOの方が乗り心地がよい。スポーツモデルなので、硬めのサスペンションセッティングだが、乗り心地そのものは悪くない。乗り心地を重視するのであればNISMOを選ぶとよい。

スズキ
スイフト

スズキ スイフト
欧州車的に引き締まったスポーティなフットワークのRSは好感度大

スイフトの乗り心地は標準車系とRS系の2つに分類される。
標準車系は乗り心地重視のセッティングとなっており、カーブではやや車体が傾く傾向が強いものの、日常的な使い方なであるならば不満はない。
RS系は欧州チューニングのショックアブソーバーやタイヤ、電動パワーステアリングコントローラーが装備され、欧州車的な高速移動をメインとした足回りのセッティングになっている。乗り心地そのものはやや硬め。ただ、しなやかさがあり、路面の凹凸に対する追従性がよいので不快な硬さではない。むしろ、すべてのグレードをRS系のサスペンションセッティングにして欲しいと思えるくらい快適で気持ちよく走れる。

内外装・デザイン比較

トヨタ
ヤリス

トヨタ ヤリス
やる気満々の迫力フェイス

ヤリスのデザインコンセプトは「B-Dash!」。大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、そして美しく(BEAUTY)という意味がある。鋭い加速で、弾丸のようにダッシュ!するイメージでデザインされている。そのためか、フロントフェイスはスポーティさを前面に出したやる気満々のデザインとなっている。
ハの字型に大きく開いたグリルまわりのデザインは、ドッシリとした安定感をアピール。そして、ヘッドライトはツリ目で睨みの効いたデザインになっていて精悍さが際立つ。従来のヤリス(ヴィッツ)はどこか可愛らしさがあったが、新型ヤリスに可愛らしさはなく、小さなクルマながら筋肉質な印象を受ける。
ややコッテリ系の外観デザインに対し、インテリアは意外とシンプルにまとめられている。まず、フードレス双眼デジタルTFTメーターをトヨタ車初採用した。また、インパネ断面を薄くしてワイドな印象を与えている。

ホンダ
フィット

ホンダ フィット
シンプルで愛着がわくデザイン

フィットのデザインは、親しみやすさにこだわった。
全体のシルエットはシンプルにまとめ、迫力が出る大型のグリルなどは採用していない。さらに、クリっとした優しい眼差しに感じるヘッドライトをプラスした。その結果、なんとも愛着がわくクルマに仕上がっており、道具というよりは相棒といった印象がある。
インテリアデザインは心地よさを目指したため、極細フロントピラーを開発。そして、インパネはバイザーレスデザインとし、メーターはホンダのコンパクトクラスとして初となる7インチフルカラー液晶パネルを採用し、先進性をプラスしている。この液晶メーターもシンプルさにこだわり、表示できる要素を極力減らし見やすさを重視している。

マツダ
マツダ2

マツダ マツダ2
シンプルなデザインで、クラスを超えた質感

マツダ2には、マツダのデザインコンセプトである魂動デザインが採用され、コンパクトなボディながら躍動感のあるデザインとなった。デミオ時代は古さを隠しきれなかったが、マツダ2へと改名するときにワイド感、安定感、エレガントさを追求したシンプルなデザインとした。このデザイン変更によりマツダ2はリフレッシュし、新鮮さを取り戻した。
インテリアにほとんど変更はないがクラストップレベルの質感が魅力。インテリアカラーにもこだわっており、さまざまな内装色をもった特別仕様車がリリースされてきた。
直近では、「White Comfort」と呼ばれる特別仕様車を設定。再供給グレードのLパッケージをベースとして、白本革とグランリュクス(スエード調人工皮革)、メランジ調クロス素材を組み合わせたシートを採用。コンパクトカーの枠を超えた粋な仕様となっている。

日産
ノート
e-POWER

日産 ノートe-POWER
モデル末期ゆえに仕方ない?古さが目立つインテリア

ノートには、日産のデザインアイコンであるVモーショングリルを装備。このVモーショングリルのフレームが太く、ノートフェイスに迫力を与えている。外観デザインは何度かリフレッシュされたこともあり、なんとか古さを隠してきた。
しかし、ノートは2012年に登場したモデルということもあり、基本的なシルエットは古さを隠しきれていない。
外観デザインはなんとか古さを隠してきたが、ほとんど手が付けられてこなかったインテリアはとくにそう感じる。また、ライバル車に対して質感の低さも目立ってきている。

スズキ
スイフト

スズキ スイフト
クセのないスッキリ系デザイン

2代目と3代目スイフトのデザインはキープコンセプトということもあり、区別がつかないくらいよく似ていた。
しかし、現行の4代目スイフトは、歴代スイフトのシルエットを継承しながら、重心の低いプロポーションとフェンダーの張り出し感を強調。全体のシルエットに力強さと安定感がある。また、ツリ目のヘッドライトと大型グリルの組み合わせは、精悍さとスポーティさも表現している。
インテリアではドライバーの操作を優先し、操作系を5度ほど運転席側に傾斜させたコックピット的なデザインを採用。インパネやセンターコンソールはボリュームがあり、重厚感あるデザインになっている。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員