2020年秋 ミニバンランキング【新車ベスト5】

自動車ニュース / ガリバー

2020.10.30

2020年秋 ミニバンランキング【新車ベスト5】

ミニバンベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 新車オススメランキング ミニバン RANKING BEST 5 ミニバン

2020-2021年に自動車専門家がおすすめする新車のミニバンをランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
家族や友人を大勢乗せてドライブできるミニバン選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 ミニバン ランキング ベスト1 トヨタ アルファード

    トヨタ アルファード

    アルファードは2015年1月に登場。現行モデルが3代目で2017年にマイナーチェンジを行っている。すでにモデル後期に入っているアルファードだが、コロナ禍においても販売は好調。トヨタディーラー全店が、全車種扱いになったことも影響して、アルファードに人気が集中している。姉妹車のヴェルファイアは人気低迷によって存在感を失っている。
    本来ならば、日産エルグランドやホンダ オデッセイがライバルとなるはずなのだが、両車とも販売は低迷。もはや、ライバル不在という状況で一人勝ちが続いている。

    ライバル不在の超人気ミニバン!

    その魅力のひとつがデザインだ。高級感と迫力のあるフェイスが高く評価されている。また、最上級グレードのエグゼクティブラウンジ系は、贅を尽くした仕様。7人乗りだが、3列目シートを収納し、2列目シートを最後端にセットすると広大なスペースとなる。まさに高級ミニバンの代名詞といえるモデルだ。
    搭載されるエンジンは2.5Lハイブリッドと、2.5Lと3.5Lガソリン車の3タイプを用意。駆動方式はFF(前輪駆動)をベースとした。2.5Lハイブリッドは後輪側にモーターを設置したE-Fourのみの設定。ガソリン車には2WDと4WDの設定となっている。
    搭載されたパーユニットは2タイプ。燃費と走行性能のバランスがよい2.5Lハイブリッドと、力強さが際立つV6 3.5Lが用意されている。

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  • RANKING BEST 2 ミニバン ランキング ベスト2 ホンダ オデッセイハイブリッド

    ホンダ オデッセイハイブリッド

    オデッセイは2013年11月に発売された。デビュー当時はガソリン車のみだったが、販売低迷を受け、やや遅れて2016年2月にハイブリッド車も投入された。

    地味な存在となっているが、完成度の高い1台

    オデッセイハイブリッドには2.0LのSPORT HYBRID i-MMDハイブリッドシステムを採用。このSPORT HYBRID i-MMDは、現在e:HEVと呼ばれ、ホンダ電動化技術の核となるシステムだ。
    SPORT HYBRID i-MMDには3つの走行パターンがあり、バッテリーの電力が十分なときにはモーターを使ったEVドライブモードで走行。バッテリーの充電量が足りていないときには、エンジンで発電しモーターで走るハイブリッドドライブモードになる。そして、高速道路などでエンジン負荷が低く、エンジンの出力をそのまま使い走行した方が、燃費がよくなるとコンピュータが判断するとエンジンドライブモードへ移行する。この選択は常時自動で最も効率のよいモードが選択され、変更時も自然で違和感がない。基本的にモーターで走行するため、スムースで力強いのが特徴だ。

    ホンダ オデッセイハイブリッドの
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  • RANKING BEST 3 ミニバン ランキング ベスト3 ホンダ ステップワゴンスパーダ

    ホンダ ステップワゴンスパーダ

    ステップワゴンには基準車とスパーダの2タイプがあるが、おすすめはスパーダのみ。
    5代目となるステップワゴンは、ホンダ独自の技術を満載し2015年4月に登場した。ハイブリッド車(現行ではe:HEV)は、やや遅れて2017年9月に投入された。
    当時、2.0LのSPORT HYBRID i-MMD(現行ではe:HEV)や1.5Lターボエンジン、リヤゲートが横にスライドし開くわくわくゲートなど、ホンダらしいユニークな技術が用意されたものの販売が低迷し続けている。

    5ナンバーミニバン、トップレベルの完成度なのに販売は低迷

    しかし、このステップワゴンスパーダの完成度は非常に高く、5ナンバーミニバンではトップレベルの実力車だ。ハイブリッドのe:HEVは、低燃費とパワフルさを両立。ホンダこだわりの低床フロアにより、低重心化されクラストップレベルの運動性能を誇る。デザイン的に評判の良くないわくわくゲートの使い勝手も良い。
    販売低迷の理由はデザインなどとされている。つまり、このデザインさえ気にならなければ、とてもよい選択になる。

    ホンダ ステップワゴンスパーダの
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  • RANKING BEST 4 ミニバン ランキング ベスト4 日産 セレナe-POWER

    日産 セレナe-POWER

    2016年8月に登場した5代目日産セレナ。同一車線内を維持しながら、全車速で追従走行する運転支援システム「プロパイロット」が用意され話題になった。このプロパイロット機能などが高く評価され、2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーのイノベーション部門賞を受賞している。
    そのセレナにe-POWERが投入されたのは、やや遅れて2018年3月となった。1.2Lのノートe-POWERをベースにしながら、よりパワフルな仕様へと改良されている。

    待望の本格的ハイブリッドe-POWERを搭載し販売好調

    e-POWERは、シンプルな仕組みをもつシリーズハイブリッド方式を採用している。シリーズハイブリッド方式とは、発電用モーターを回してエンジンを発電し、その電力を使ってモーターを駆動する。ただし、ステップワゴンのようにエンジンドライブモードはもたない。
    そして、e-POWER独自の制御がe-POWERドライブだ。アクセルを戻す量に比例しモーターの回生ブレーキの強弱を変化させる。この回生ブレーキの強弱をアクセルでコントロールすると、アクセル操作ひとつで発進から停止まで可能だ。この機能によって、アクセルとブレーキペダルの踏み込み回数が激減するため、ドライバーの疲労軽減に貢献する。
    こうした先進技術の他に、クラストップレベルの室内スペースや、分割線が無くスッキリ見え、上部の運動部分のみが開閉するデュアルバックドアなど使い勝手の良さも人気の理由だ。

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  • RANKING BEST 5 ミニバン ランキング ベスト5 トヨタ ヴォクシー

    トヨタ ヴォクシー

    ヴォクシー/ノア/エスクァイアは、エンジンや基本骨格など多くの部分を共用した姉妹車だ。姉妹車を造る理由は、人気ミニバンを販売チャネル毎に販売できるという狙いから。しかし販売改革が行われ、現在トヨタディーラーは全車種扱いになっている。元々ヴォクシー人気は高かったが、全車種扱いになったことにより、さらに人気が集中することだろう。

    トヨタディーラー全車扱いで、ヴォクシーに人気が集中

    3代目となるヴォクシーは2014年1月にデビュー、2017年7月にマイナーチェンジをしている。この改良では、ボディ剛性の向上やサスペンションの変更などがあり、乗り心地や静粛性が向上した。同時にデザインも変更され、とくにフロントフェイスは押し出し感があり、より迫力が出た。他の姉妹車がある中で、ヴォクシーの販売台数が圧倒的に多いのは、こうしたデザイン性といわれている。
    ヴォクシーに搭載されるパワーユニットは、2.0Lのガソリンと1.8Lハイブリッドの2つ。すでに、モデル末期ということもあり、パワーユニットやハード面は、やや古さが目立ってきた。

    トヨタ ヴォクシーの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

トヨタ
アルファード

トヨタ アルファード
700万円オーバーも!幅の広い価格帯をもつ高級ミニバン

アルファードの価格帯は、非常に幅が広い。まず、ハイブリッド車は4,547,000~7,752,000円と300万円以上の価格差がある。上を見たらキリがないのだが、おすすめはSR・Cパッケージで価格は5,654,000円となる。専用エアロパーツが装備された人気グレードで、オプションで装着する必要がある装備も少なく、標準装備されているものでも高級ミニバンとして十分なものとなっている。
ガソリン車の価格帯は3,520,000~7,421,000円。ハイブリッド車以上の価格差で、約400万円もの差がある。エントリーグレードのXを2台買っても、最上級グレードのエグゼクティブラウンジS1台分にも満たない。
ガソリン車のおすすめもハイブリッド同様に、エアロパーツが装着され装備も充実しているS系グレードだ。2.5L車はS・Cパッケージで価格は4,664,000円、3.5L車はSCで5,260,000円となる。
アルファードは、完全に一人勝ち状態なので日産エルグランドと比べても強気の価格。ただ、エルグランドには4人乗り仕様にしたVIPパワーシートパッケージという仕様があり、こちらは8,019,000円とアルファードのエグゼクティブラウンジ系を超える価格になっている。

ホンダ
オデッセイ
ハイブリッド

ホンダ オデッセイハイブリッド
コストパフォーマンスに優れる価格

オデッセイハイブリッドの価格は、エントリーグレードのハイブリッドホンダセンシングが3,819,445円(8人乗り)。最上級グレードのハイブリッドアブソルート・EXホンダセンシング(7人乗り)は、4,314,852円となっている。
オデッセイハイブリッドは、アルファードと比べるとややボディサイズが小さいとはいえ、価格が大幅に異なる。アルファードハイブリッドの人気グレード、SR・Cパッケージで価格は5,654,000円なので、オデッセイハイブリッドのコストパフォーマンスが高いことが分かる。

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ
充実した標準装備でコストパフォーマンスに優れる

ステップワゴンスパーダの価格は、販売が低迷したこともあり、比較的リーズナブルな設定になっている。ハイブリッドのe:HEVの価格は、e:HEVスパーダGホンダセンシング(FF)が3,427,600円、e:HEVスパーダG・EXホンダセンシング(FF)が3,641,000円となっている。e:HEVはこの2グレードのみの設定だ。日産セレナe-POWERの最上級グレードとなるハイウェイスターG(FF)の価格が3,725,700円なので、装備が若干違うとはいえステップワゴンスパーダの方がやや割安感がある。
1.5Lターボ車の価格帯はスパーダホンダセンシング(FF)が2,920,500。スパーダクールスピリットホンダセンシング(FF)が3,122,900円となっている。ガソリン車もこの2グレードのみの設定だ。
G・EXやクルールスピリットといった最上級グレードには、サイド&カーテンエアバッグや両側パワースライドドアなどが標準装備されており、装備が充実している。

日産
セレナ
e-POWER

日産 セレナe-POWER
オプション設定が多く、結果的に高めの価格に

セレナe-POWEWのエントリーグレードは、X(FF)で2,997,500円。わずかに300万円を切っているものの、プロパイロットやサイド&カーテンエアバッグなどがオプションでも選択できない。価格訴求用グレードといった印象だ。そのため、セレナe-POWERはXV(FF、3,226,300円)以上のグレードから選びたい。人気のハイウェイスターも同様なので、ハイウェイスターV(FF、3,582,700円)以上のグレードがよい。
ただ、それでもサイド&カーテンエアバッグなどがオプションなので、セーフティパックと呼ばれるオプションを選択する必要がある。そうなると、ハイウェイスターVでもステップワゴンスパーダの最上級グレードより高価になる。車両価格は高めといえる。

トヨタ
ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー
売れているハイブリッド車は強気の価格設定

ヴォクシーハイブリッドのラインアップは1グレードのみ。ハイブリッドZS(7人乗りFF)の価格は3,347,300円となっている。デビュー時はかなり高価だったが、ライバル車も高めの価格設定になったことから、今では平均的な価格帯となっている。ただし、ヴォクシーもサイド&カーテンエアバッグ、両側パワースライドドアがオプション設定なので、購入時にはこうしたオプションを選択する必要があり、車両価格はやや高くなる傾向だ。
ガソリン車も同様にZS(FF、8人乗り)で、2,813,800円の1グレード設定となっている。

燃費比較

トヨタ
アルファード

トヨタ アルファード
2.5L車はアイドリングストップ機能がオプションという情けない仕様

アルファードハイブリッドの燃費は14.8㎞/L(WLTCモード)と良好だ。2.5Lガソリン車の燃費は10.6~10.8㎞/Lとなっていて、燃費はまずまずといった数値。しかし、この2.5Lガソリン車には、アイドリングストップ機能がオプションとなっている。ハイブリッド車で環境性能をアピールする一方で、未だにアイドリングストップ機能を付けず環境問題を無視したクルマも売っている。トヨタという企業の環境問題への考え方に疑問を抱かせる情けない仕様だ。
アイドリングストップ機能を装備すると燃費は11.2~11.4㎞/Lへと向上する。この機能があるだけで燃費が5%も向上するのなら積極的に標準装備化するべきだ。
3.5L車はアイドリングストップ機能がないと排気量が大き極端に燃費に影響するためか、アイドリングストップ機能は全車標準装備。燃費値は9.9~10.2㎞/Lで、良好な数値といえる。

ホンダ
オデッセイ
ハイブリッド

ホンダ オデッセイハイブリッド
優れた燃費値となったSPORT HYBRID i-MMD

オデッセイハイブリッドの燃費はなかなか優秀で、19.8~20.8㎞/L(WLTCモード、FF)となっている。オデッセイハイブリッドより排気量が少なくボディサイズも小さいヴォクシーの1.8Lハイブリッドの燃費が19.0㎞/L(WLTCモード、FF)なので、オデッセイハイブリッドの燃費の良さが際立つ。

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ
クラスナンバー1の低燃費性能

ステップワゴンスパーダe:HEVの燃費は、20.0㎞/L(WLTCモード、FF)とクラストップ。さらにシステム出力は215psと、こちらもクラストップのパワフルさとなっており、燃費とパワフルさを両立している。
1.5Lターボの燃費は13.6/L(WLTCモード、FF)と、このエンジンもクラストップの低燃費性能だ。

日産
セレナ
e-POWER

日産 セレナe-POWER
後発ハイブリッド車ながら燃費性能はイマイチ

セレナe-POWERの燃費は17.2~18.0㎞/L(FF、WLTCモード)。最後発のハイブリッド車ながら、ステップワゴンスパーダやヴォクシーの燃費には届いていない。
e-POWERは、低・中速域の燃費は良いものの、高速域はやや苦手だ。燃費向上のコツは、なるべくエンジンを始動させないように、アクセル操作を慎重に行うこと。エンジンが始動したら、アクセルを少し戻しエンジンを停止させ、またジワジワとアクセルを開けてなるべくモーターで走行させるとよい。さらに、車間を十分に取り、回生ブレーキを積極的に使い、より多く回生せることも低燃費走行のコツとなる。

トヨタ
ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー
やや古い1.8Lハイブリッドではライバル車と勝負にならない?

ヴォクシーの燃費は19.0㎞/L(WLTCモード、FF)となっている。ヴォクシーに搭載される1.8Lハイブリッドシステムは、基本的にプリウスα用と同じ。さすがにパワーユニットとしては設計が古くなってきており、ステップワゴンスパーダに負けている。ただ、元々の完成度の高いパワーユニットだったため、古くなったとはいえ大差が付いていないのはさすがだ。
ガソリン車の2.0Lエンジンも同様で、設計が古いエンジンで燃費は13.2㎞/L(WLTCモード、FF)となっている。最新のM20A-FKS型2.0Lガソリンエンジンは、同じ1.6トンクラスのRAV4に積まれていて、燃費は4WDで15.2㎞/Lと良好だ。

走行性能比較

トヨタ
アルファード

トヨタ アルファード
バランスの良いハイブリッド車、圧巻の加速力をもつ3.5Lガソリン車

アルファードハイブリッド車のシステム出力は197psとなっている。2.1トン超の車重があるため、力強いとまではいかないまでも十分な動力性能といった印象だ。
2.5Lガソリン車の出力は182ps&235Nmと、出力はハイブリッド車よりも小さい。しかし、ハイブリッド車より少し車重が軽いことや優れた制御のCVTもあり、ハイブリッド車と同等レベルの力強さとなっている。
そして、3.5Lガソリン車になると301ps&361Nmという大出力。2トンを超える重量級のボディをものともしない怒涛の加速力を誇る。3.5L車は8速ATということもあり、余裕あるトルクでクルージングに入るとエンジンの回転も低く静粛性も高い。

ホンダ
オデッセイ
ハイブリッド

ホンダ オデッセイハイブリッド
低重心でクラストップレベルの操縦安定性

オデッセイハイブリッドの走行性能は、このクラスではトップレベルと言える高いものだ。
その理由は超低床プラットフォーム(車台)にある。さらに、オデッセイハイブリッドの全高は1,685mmと低い。アルファード/ヴェルファイアが1,950mmなので、その差は265mmにもなる。そのためクルマの重心高は低く、操縦安定性は高い。
高速道路のジャンクションなどのように、高い速度で長い時間横Gがクルマにかかるようなカーブでは、その差は歴然となる。背の高いミニバンが大きくクルマを傾かせながらフラフラと走る中、オデッセイハイブリッドはピタッと安定した姿勢で気持ちよくカーブを駆け抜けていくことができる。

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ
低床フロアの恩恵で、クラストップレベルの運動性能

ステップワゴンスパーダは、ホンダのこだわりである低床フロアが採用されている。これによりクルマは低重心化されていて、このクラストップレベル操縦安定性を誇る。
カーブなどでは、クルマの傾きが適度に抑えられていて、グラグラするような動きはあまりない。さらに、スパーダにはスポーティなセッティングが施された専用サスペンションが装備されているので、スポーティな走りも楽しめる。G・EX系にはパフォーマンスダンパーも追加されていて、ボディの振動を抑制し上質な乗り心地と優れた運動性能をさらにアップした。
その上でクラストップとなるシステム出力215psを誇るe:HEVは、爽快な走りが堪能できる。1.5Lターボの出力は150ps&203Nm。出力そのものは2.0Lガソリン車並みだが、低回転で203Nmを発生しているので、低中速域ではやや力強く走る。

日産
セレナ
e-POWER

日産 セレナe-POWER
キビキビ感はないものの、一定レベルには到達

セレナe-POWERに搭載されているモーターは電気自動車リーフのもので、出力は136ps&320Nmとなっている。320Nmという大トルクを誇るため、2.0Lガソリン車と比べると、力強い走りが可能だ。さらに、e-POWER化により、ボディ剛性がアップしていることもあり、乗り心地やカーブでの安定感はガソリン車より一枚上手だ。
ただし、基本的にはファミリーカーということもあり、乗り心地重視のサスペンションセッティングになっている。カーブでもクルマは大きく傾き、タイトなカーブが続くような山道は得意ではない。これは良くも悪くも万人受けする仕様で扱いやすい。

トヨタ
ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー
ややアンダーパワー気味のハイブリッド車

ヴォクシーハイブリッドのシステム出力は136psだ。2.0Lガソリン車が152psということもあり、やや非力感がある。さすがに136psというシステム出力では、1.6トン級の車重のヴォクシーハイブリッドを元気に走らせるのは無理なようで、ハイブリッド車なのに頻繁にエンジンが始動する。街中中心であれば、それほど問題はないが高速道路など速度域の高い道では、非力感がありややストレスを感じる。
2.0Lガソリン車の出力は152ps&193Nmと過不足ない出力だ。
ヴォクシーは2017年にマイナーチェンジを行った。このマイナーチェンジでは、ボディ剛性をアップしサスペンションも変更された。カーブでの操縦安定性も少しあがり、安定した姿勢でカーブを走れる。機敏とは言えないもののまずまずの走りだ。

乗り心地比較

トヨタ
アルファード

トヨタ アルファード
乗り心地は抜群だが、重心が高くカーブは苦手

先代アルファードの乗り心地は、やや粗く物足りないもので、ライバル車だったエルグランドに負けていた。そこで、3代目アルファードではエルグランドを超えるために、リヤサスペンションをより上質な乗り心地になるダブルウィッシュボーン式へ変更した。さらに、ショックアブソーバーの減衰力を適正化する新型バルブも採用。サスペンションがしっかりと機能するために、ボディ剛性もアップしている。その結果、乗り心地は抜群に良くなった。
ただ、2列目シートのフロアには少々振動を感じる。さらに、全高が高く重心高も高いので、カーブではやや大きめに車体が傾く傾向がある。

ホンダ
オデッセイ
ハイブリッド

ホンダ オデッセイハイブリッド
乗り心地はよいが、ややリヤサスからの突き上げ感があり

オデッセイハイブリッドのハイブリッド用バッテリーは、衝撃から守る必要もあり非常に強固な骨格やカバーで守られている。強固なカバーで覆われたバッテリーがボディに取り付けられたことにより、結果的にボディ剛性がアップしている。ボディ剛性がアップすると、ボディの変形が少なくサスペンションがよりスムースに動くようになり、乗り心地も向上する。ガソリン車と比べると、格段と乗り心地がよくなっている。
ただ、3列目シートに座っていると、リヤサスペンションからの突き上げ感がやや感じられる。

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ
ロングツアラー的な走りをみせるG・EX

ステップワゴンスパーダの乗り心地はなかなか良好。しっかりとした乗り味なので、運転が楽しめるミニバンだ。
ステップワゴンスパーダの最上級グレードに位置するG・EXは、さらに上質な乗り心地になる。パフォーマンスダンパーを標準装備化しており、ボディの振動などを吸収。車体の揺れも瞬時に収めてくれる。こうした機能は、長時間ドライブで大きな差になる。不快な振動や突き上げが少なければ少ないほど、ドライバーの疲労が少なくなるからだ。G・EXグレードは、ロングツアラー的性格もった数少ないミニバンだ。

日産
セレナ
e-POWER

日産 セレナe-POWER
ややゴツゴツした少々微妙な乗り心地

セレナe-POWERは、標準車とハイウェイスターで乗り心地がやや異なる。基本的に乗り心地重視のサスペンションセッティングだ。ハイウェイスターには専用サスペンションが装備され、基準車に対してやや硬めでスポーティな乗り心地になる。
ただ、燃費性能を重視したため、タイヤの空気圧が高い低燃費タイヤを履いており、タイヤのゴツゴツとした硬さを感じさせる。それでもe-POWER化されたことにより、ボディ剛性がアップしているので、ガソリン車よりは1ランク上の乗り心地だ。
しかし、ライバルと比べると、車体の揺れや振動の吸収などがやや物足りない。EV走行時の静粛性は高く快適だが、停車中に発電用エンジンが始動すると、なかなか賑やかになる。

トヨタ
ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー
マイナーチェンジで向上した乗り心地

ヴォクシーは2014年1月に登場したモデルで、ライバル車の中でもっとも設計が古いモデル。2017年にマイナーチェンジを行い、ボディ剛性のアップとサスペンションが変更された。これにより、従来あったゴトゴトした乗り心地はマイルドになり、快適性がややアップしている。同時に静粛性も向上し、とくにハイブリッドでEV走行しているときの静粛性はなかなかのものだ。

内外装・デザイン比較

トヨタ
アルファード

トヨタ アルファード
売れるデザインを徹底的に研究したデザイン

トヨタはミニバンのデザインが上手い。どんなデザインがミニバンユーザーに好まれるのか徹底的に研究している。大雑把に言えば、大きく見え迫力があることが重要。こうした部分を満たしたうえで、トレンドをウォッチしながらデザインしている。
アルファードも、マイナーチェンジ前でも評判が良かったのにも関わらず、マイナーチェンジでデザインを変更。ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパー、バックドアガーニッシュ、リヤコンビネーションランプのデザインを変えている。
その時々のトレンドに合わせデザインを変更し、顧客の嗜好に合わせているからこそ、ナンバー1ミニバンとなったのだ。
インテリアデザインも顧客ニーズを反映。とにかく高級感を重視し、所々にギラギラ感ある素材や怪しく光るアイテムなどをちりばめている。

ホンダ
オデッセイ
ハイブリッド

ホンダ オデッセイハイブリッド
ミニバンながら、スタイリッシュさを感じさせるデザイン

オデッセイハイブリッドのデザインは、ミニバントレンドの逆をいく。とにかく顔を大きく、背が高くすることが最低条件なのだが、オデッセイハイブリッドの全高は低く条件を満たしていない。これは、ホンダならではのこだわりによるものだ。
物理的に背が高く顔が大きければ、空気抵抗が大きく燃費は悪くなり、重心高が高いので操縦安定性も悪くなる。こうした要素を排除するために、あえてミニバントレンドの逆張りをしている。この結果、オデッセイハイブリッドのデザインはスタイリッシュになった。
インテリアは、水平基調のインパネデザインが採用し広さを強調。ホンダ車としては、シンプルにまとめられている。シートカラーがブラックしかなく選択肢がないのが物足りないが、質感は上々だ。

ホンダ
ステップワゴン
スパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ
もっともスタイリッシュで個性的なデザイン

ステップワゴンの2019年度販売台数は47,214台となり、登録車販売台数ランキングでは19位。日産セレナは84,051台を売り、ランキングは8位。一世を風靡したステップワゴンも、今やこれだけの差がついてしまっている。
その大きな理由のひとつがデザインとされている。マイナーチェンジ前のデザインは、ミニバンデザインの基本である大きくい見えて迫力があり目立つこと、という手法を嫌いホンダらしいオリジナリティあふれるデザインにした。しかし、これが市場で受け入れられず販売不振のきっかけとなった。その後、マイナーチェンジでは、ミニバンのトレンドデザインを取り入れたものの、販売不振から抜け出すことができない状況が続いている。また、利便性を高める横開きのわくわくゲートを採用したことで、リヤゲートに分割線ができて違和感の強いデザインになっていることも不評のようだ。左右非対称のデザインにしたことが、さらに違和感を強めている。
ただ、現行スパーダのデザインは悪くはない。むしろ、同じようなデザインが多いミニバンの中で、一番スタイリッシュだ。このデザインに共感できれば、クルマの総合力は高いので魅力的だ。

日産
セレナ
e-POWER

日産セレナe-POWER
迫力重視のスポーティ系デザインとなったハイウェイスター

セレナe-POWERは、2019年8月にマイナーチェンジし、デザインを刷新。従来のセレナe-POWERはトヨタ系ミニバンと異なり、スポーティさが前面に出たデザインだった。
マイナーチェンジでは、特徴的な「ダブルVモーショングリル」を装備し、クロームを贅沢にちりばめたグリルパターンなどの、より高級感があり押し出しの強いフロントフェイスとした。
このデザインは、トヨタ系の迫力重視系デザインに近く、従来のスポーティなセレナらしさとは異なる方向性となっている。
インテリアはファミリーカーらしくカジュアルな印象でまとめられている。インパネ周りにはソフトパッドが随所に配され、上質感をアップ。ベージュのインテリアカラーによって室内が明るくなり開放が増している。e-POWERは、ハイブリッド用バッテリーが設置されたことにより、7人乗りのみの設定だ。

トヨタ
ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー
細かいデザイントレンドをちりばめ高級感アップ

ヴォクシーには、ノアやエスクァイアという姉妹車がある。どのモデルにも共通しているのは、押し出し感のある迫力系デザインであることだ。先代モデルでは、優しい顔をしたノアが売れなかった時代があった。こうした経験を生かし、トヨタは売れるミニバンデザインを研究。細かいデザイントレンドも拾い上げている。
2017年のマイナーチェンジでは、こうした細かいデザイントレンドをピックアップし反映。よりアグレッシブで高級感ある売れるフェイスデザインになっている。

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クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員