軽自動車ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 中古車オススメランキング 軽自動車 RANKING BEST 5 軽自動車

自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車の軽自動車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用する軽自動車選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 軽自動車 ランキング ベスト1 3代目ダイハツ タント

    3代目ダイハツ タント

    3代目タントは2013年に登場した。ホンダN-BOXと常に新車販売台数ナンバー1を争ってきた人気モデルでもある。
    その人気を支えているのが、ミラクルオープンドアだ。これは、Bピラーを無くすというユニークな技術により、助手席側ドアも開くと、とにかく広い開口部を誇る。
    この大開口ドアにより、タントの使い勝手は非常に良好となった。ベビーカーなどの荷物の出し入れが容易になるだけでなく、小さい子供や高齢者の乗降も簡単にしている。広い室内をより便利に使えるようになっている。

    旧型となったものの使い勝手に優れた1台

    また、タントの後期モデルには、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備であるスマートアシストⅢが用意された。新型が登場したことにより、こうした優れた予防安全装備を装着したモデルの価格も下がり、非常にお買い得感が出てきている。
    使い勝手の良さに加え、優れた安全性能、そしてコストパフォーマンスと3代目タントは非常にバランスのよい中古車といえる。

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  • RANKING BEST 2 軽自動車 ランキング ベスト2 初代スズキ スペーシア

    初代スズキ スペーシア

    初代スペーシアは、2013年3月に登場した。
    初期スペーシアは、エネチャージと呼ばれるエネルギー回生機能を備え低燃費化に貢献。
    さらに、2015年5月のマイナーチェンジでは、エネチャージからS-エネチャージへ変更した。

    クラス唯一のマイルドハイブリッド搭載車で、優れた低燃費と快適性をアピール

    S-エネチャージは、いわゆるマイルドハイブリッドシステムだ。
    マイルドハイブリッドシステムとスズキ独自の軽量化技術により、当時クラストップとなる32.0㎞/Lを達成した。
    また、歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートも用意されている。

    そして、2017年12月に2代目スペーシアへフルモデルチェンジした。2代目が登場したことから、スペーシアは徐々に中古車価格を下げている。
    また、初代スペーシアは、新車販売面で大苦戦した。そのため、中古車マーケットでも、あまり人気が高くない。
    しかし、クルマとしては、軽量でマイルドハイブリッドを搭載するなど、先進的で高い完成度を誇る。中古車としては、コストパフォーマンスが高いモデルと言える。

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  • RANKING BEST 3 軽自動車 ランキング ベスト3 初代ホンダ N-BOX

    初代ホンダ N-BOX

    初代N-BOXは、ホンダの軽自動車戦略Nシリーズの第一弾モデルとして、2011年12月に発売された。
    クラストップの全高と室内スペースを誇り、N-BOXはあっという間に人気モデルとなる。
    長期間にわたり、新車販売台数ナンバー1の座を維持したが、重い車重が要因で燃費性能トップになれなかった。

    新車販売台数ナンバー1を続けた実力派

    N-BOXの全高が高ことから、当時、ライバル車には標準装備化されていなかった横滑り防止装置(VSA)を全車標準装備化している。N-BOXの全高があまりに高く、横転の可能性が高かったことも標準装備化したひとつの要因だ。
    初代N-BOXの安全装備は遅れていて、歩行者検知式自動ブレーキは最後まで装備されることはなかった。
    N-BOXは2017年9月にフルモデルチェンジし2代目となった。2代目となったことで、多くの初代モデルが下取りに出され、中古車マーケットに流通してきた。
    旧型になったことに加え、中古車の流通量が大幅に増えたことで、初代N-BOXの中古車価格は下落傾向になっていて、前期モデルはようやくお買い得感が出てきている。

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  • RANKING BEST 4 軽自動車 ランキング ベスト4 ダイハツ ムーヴ

    ダイハツ ムーヴ

    ダイハツ ムーヴは、2014年12月にフルモデルチェンジし6代目となった。6代目は「走りが頼りない」という顧客の声に真摯に向き合って開発された。
    基本性能の向上をテーマとして、軽量・高剛性ボディであるDモノコック、フラットで快適な乗り心地を目指したDサスペンションなどを採用。その結果、6代目ムーヴの走行性能は、当時、ハイト系ワゴンナンバー1と言える質の高いものとなった。
    さらに、そのパフォーマンスは1クラス上のコンパクトカーも凌ぐレベルだ。燃費性能も31.0㎞/L(JC08モード)とワゴンRにはかなわないが、優れた燃費値だ。

    コスパは良いが人気は落ち気味

    6代目ムーヴの属するハイト系ワゴンは、スーパーハイト系に人気を奪われ新車販売台数を落としてきている。
    とくに、ダイハツはキャストなどムーヴの派生車を多く投入したことから、さらに販売台数を落としている。
    ハイト系ワゴンの人気下落に加え、中古車の人気も分散してしまうため、中古車価格は下がってきている。クルマの性能は非常に高いモデルだけにコストパフォーマンスは高い。

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  • RANKING BEST 5 軽自動車 ランキング ベスト5 5代目スズキ ワゴンR

    5代目スズキ ワゴンR

    5代目ワゴンRは、2012年9月に発売された。
    減速エネルギー回生機能であるエネチャージを搭載し、当時クラストップの燃費値を達成した。ミッションには、副変速機付きCVTを採用。ワイドなギアレシオをもち、実燃費面での低燃費化をアシストしている。
    また、スズキ独自の軽量化技術により、車重もライバル車に対してやや軽いのも低燃費化や運動性能面で貢献している。
    2014年8月のマイナーチェンジでは、マイルドハイブリッドシステムであるS-エネチャージを搭載。当時、クラストップとなる33.0㎞/Lという低燃費性能を実現した。

    マイナーチェンジ後、クラス唯一のマイルドハイブリッドシステムを搭載

    5代目ワゴンRは、2017年2月にフルモデルチェンジし6代目になった。
    6代目は、燃費に優れたものの、スティングレーのデザインが地味だったこともあり、新車販売はやや不振だった。6代目ワゴンRが登場したこと、5代目ワゴンRはあまり人気が無かったこともあり、中古車価格は下落傾向。
    ワゴンRは、スズキの看板車なので、その完成度は高いので積極的選んでよい軽自動車だ。

    スズキ ワゴンRの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

タント

タント
旧型になり未使用車が大量流出中

最新の4代目タントが2019年7月に登場したことにより、3代目はこれから価格を徐々に下げていき、お買い得感が出てくる。
さらに、新型との切り替えタイミングということもあり、大量の未使用車を生み出している。未使用車は、登録(届出)しただけのモデルなので、ほぼ新車コンディション。新車価格よりかなりお買い得だ。
歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備スマートアシストⅢが装着された2017年式の中古車価格は110~140万円くらいが相場になっている。まだ少々高めだが、今後ドンドンと価格が下がっていく。
また、初期モデルの2014年式になると、60~120万円が相場だ。60万円くらいの予算だとエントリーグレードのLで7万㎞位以上走っている車両が多い。装備のよい上級グレードで走行距離が5万㎞以下になると、予算は80万円くらいになる。カスタム系で程度の良いものとなると、90万円以上の予算が必要だ。

スペーシア

スペーシア
マイナーチェンジ後のモデルもお買い得感あり!

初代スペーシアは、2015年5月にマイナーチェンジが行われた。
このマイナーチェンジでは、マイルドハイブリッドシステムや歩行者検知式自動ブレーキなどが採用されるなど、大きく進化した。マイナーチェンジ前後で、大きな差があるので、出来る限りマイナーチェンジ後のモデルを選択したい。
初代スペーシアのマイナーチェンジ後モデルは、中古車でもお買い得感がある。
2016年式で相場は、80~120万円程度。80万円台の予算だとエントリーグレードが中心になるが、意外なほど走行距離も少ない上質な中古車が多い。
100万円の予算になると、装備のよい上級グレードやカスタムも十分に選べるようになる。
マイナーチェンジ前の2014年式の相場は、60~100万円といったところだ。
相場がおよそ20万円高くなっているが、マイルドハイブリッドシステムや歩行者検知式自動ブレーキが付くマイナーチェンジ後モデルの方が満足度は高いだろう。

N-BOX

N-BOX
後期モデルは高値維持なので、前期モデルを中心に選びたい

初代N-BOXの高年式モデルは、まだまだ高値維持をしている。
2019年式2代目N-BOXは、大量に未使用車が流通しており、かなり安い価格帯だ。初代N-BOXの高年式とそれほど変わらないので、初代N-BOXの高年式を狙うなら、多少無理をしてでも2代目N-BOXの未使用車を狙いう方がよい。
ようやくお買い得感が出てきたのが、初代N-BOXの前期モデルだ。中古車相場は50~100万円程度になった。
50万円台だと、走行距離が10万㎞前後のものが多くやや選びにくい。70万円台になると上級グレードのG・Lパッケージで程度のよいものが選べるようになる。
人気のカスタムは、80万円台以上の予算があれば、程度のよい車両が選べるだろう。

ムーヴ

ムーヴ
2018年式がおお買い得

6代目ムーヴは、2017年8月にマイナーチェンジした。
このマイナーチェンジでは、歩行者検知式自動ブレーキであるスマートアシストⅢが用意されている。安全性能を重視するのならマイナーチェンジ後がおすすめだ。
ムーヴは、意外にも高年式車がコストパフォーマンスに優れ、お買い得感がある。
2018年式の中古車流通量は多く、価格も下がってきている。90~130万円くらいが相場だ。
90万円台だとエントリーグレードのL SAⅢが多い。高年式なので、走行距離は1万㎞以下のものが多い。これで十分といった印象だ。
100万円台になると上級のXグレードが手に入る。110万円台になると人気のカスタム系が増えてくる。
これに対して、前期の2015年式になると相場は60~110万円くらい。上級グレードのX系やカスタム系になると80万円台以上の予算が必要だ。
2018年式とそれほど変わらない価格なので、多少無理してでも2018年式を狙った方が保証も長く、性能も優れているのでメリットは大きい。

ワゴンR

ワゴンR
マイナーチェンジ後モデルはコスパが高い

5代目ワゴンRのマイナーチェンジ後モデルは、マイルドハイブリッドシステムと歩行者検知式自動ブレーキが用意されている。
燃費・安全性能が大幅に伸びているので、購入するならマイナーチェンジ後モデルと中心に選びたい。
マイナーチェンジ後となる2015年式の基準車の中古車価格は、50~80万円程度が相場だ。スティングレーは、やや高めの70~110万円くらいが相場となる。
予算50万円台だと、マイルドハイブリッドが装着されていないエントリーグレードのFX系が多い。マイルドハイブリッドを装備したFZ系になると、70万円台からで、程度のよい車両は80万円台が中心だ。
スティングレーは流通量が少ないため、少し高値傾向にある。70万円台だと自然吸気エンジンのX系が多く、80万円台になるとターボエンジンのT系が選べるようになってくる。
70万円台でスティングレーのX系で程度のよいモデルがあれば積極的に購入を考えてもいいだろう。

燃費比較

タント

タント
ベーシックなエンジンだが、十分な燃費値

3代目タントの燃費は、自然吸気エンジンが28.0㎞/L、ターボが26.0㎞/Lだ。燃費性能に関しては、クラス平均レベルにある。
ダイハツは、良品廉価を目指していることもあり、コストが大幅にアップするマイルドハイブリッドシステムなどは採用されていない。
タントは車重が重く、自然吸気エンジンも高回転型ということもあり、実燃費面ではやや厳しい数値になる傾向だ。

スペーシア

スペーシア
現在でもトップレベルの優れた低燃費性能

初代スペーシアのマイナーチェンジ後のモデルは、マイルドハイブリッドシステムを搭載したことや、スズキ独自の軽量化技術も加わり、ライバル車に対して100㎏前後も軽量した。
その結果、32.0㎞/L(JC08モード)という優れた低燃費性能を誇る。この燃費値は、今でもトップレベルの実力だ。
マイナーチェンジ前モデルの燃費は、29.0㎞/Lだった。マイルドハイブリッド搭載モデルには及ばないものの、優れた燃費値といえる。

N-BOX

N-BOX
燃費よりパワフルさで勝負

初代N-BOXの燃費は、自然吸気エンジンが最終モデルで25.6㎞/L(JC08モード)、ターボ車は23.8㎞/Lだ。
初代タント自然吸気エンジン車の燃費が28.0㎞/Lだったため、N-BOXの燃費性能はライバル車より遅れをとっている。
ただ、58ps&65Nmとタントの出力52ps&60Nmよりパワフル。N-BOXは、燃費よりパワー重視といったところだ。

ムーヴ

ムーヴ
クラストップではないものの、十分な燃費性能

6代目ムーヴ自然吸気エンジンの燃費は、31.0㎞/L(JC08モード)となかなか優秀だ。マイルドハイブリッドシステムを搭載するワゴンRには及ばないものの、十分な燃費値といえる。ターボ車の燃費は27.4㎞/Lでこちらも優秀。
ハイト系ワゴンクラスは、燃費や居住性、走行性能とバランスの取れたモデルが多い。6代目は、燃費においてナンバー1では無いものの、総合力に優れたモデルだ。

ワゴンR

ワゴンR
マイルドハイブリッド機能で、トップレベルの33.0㎞/Lを達成

5代目ワゴンRの燃費は非常に優れている。
とくに、マイルドハイブリッドシステムを搭載したマイナーチェンジ後のモデルは、なんと33.0㎞/L(JC08モード)という低燃費を達成した。マイルドハイブリッド無しのモデルでも30.6㎞/Lと優秀だ。
マイナーチェンジ前の初期モデルでも28.8㎞/Lとまずまずの燃費値だ。
しかし、マイナーチェンジ前後の価格差は、それほど大きくないので、多少無理してでもマイルドハイブリッド車を選んだ方が満足度は高くなる。

走行性能比較

タント

タント
自然吸気エンジンはやや非力感あり

3代目タントの自然吸気エンジンは、52ps&60Nmと平均的なスペックだ。
しかし、最高出力発生回転数が6,800回転と高い。さらに、車重は940㎏前後と思い。そのため、急な登坂路などでは、やや非力感を感じアクセルを深く踏み込むケースが多くなる。
結果的に、燃費も悪化傾向になってしまった。これは、タントだけでなくスーパーハイト系軽自動車ほぼすべてのモデルに当てはまる悩みでもる。
市街地のみというのであれば、諦められるが、遠出をすることもあるという人は、64ps&92Nmを誇るターボ車がおすすめだ。

スペーシア

スペーシア
圧倒的な軽量化でスーパーハイト系の中で、最もパワフル

初代スペーシアは、スズキの軽量化技術によって、ライバル車より車重が100㎏前後軽い。
この軽量化は、燃費だけでなく走行性能にも大きな影響を与えている。
初代スペーシアの自然吸気エンジンは、52ps&63Nmの出力をもつ。これは、平均的な出力だ。
ライバル車だと、自然吸気エンジンの場合、急な登坂路などでは非力感を感じる。しかし、初代スペーシアは、ライバル車に比べ車重が100㎏前後も軽いため、意外なほど力強く走る。
初代スペーシアだけは、自然吸気エンジンでも十分な動力性能を誇る。64ps&95Nmとよりパワフルなターボ車は、さらにパワフルだ。高速道路などでも、余裕あるクルージングを行える。

N-BOX

N-BOX
パワフルなエンジンだが車重が重い

初代N-BOXの自然吸気エンジン出力は58ps&65Nmで、ライバル車より少しパワフルだ。しかし、車重が重いため、少しくらいパワフルでも、急な登坂路や高速道路などでは非力感がある。
この傾向は、初代タントも同様だ。64ps&104Nmのターボ車になると、十分なパワーがあり、高速道路などでもストレスなく走ることができる。
初代N-BOXも、おすすめはターボ車だ。

ムーヴ

ムーヴ
カスタムRSの走りは秀逸

6代目ムーヴの走りは、クラストップレベルといえる。
基準車でも、ステアリング操作に対してしっかりと反応する。ブレーキフィールもしっかりとしていて、軽自動車にありがちな頼りなさは感じさせない。
とくに、カスタムRSには、専用のスポーツサスペンションが装備されていて、軽自動車の枠を超えた、走る楽しさがある。
ステアリング操作に対するレスポンスも良く、クルマがしっかりと反応する。カーブではクルマの傾きを適度に抑え、安定感ある姿勢を保つ。乗り心地は、やや硬めだが走りは爽快だ。
予算に余裕があるのなら、積極的にカスタムRSを選ぶとよい。

ワゴンR

ワゴンR
今でも通用する高レベルの走行性能

5代目ワゴンRの後期モデルでマイルドハイブリッド車の出力は、52ps&63Nmと平均的だ。
しかし、ワゴンRはライバル車より車重がやや軽く、しかも変速比幅の広い副変速機付きCVTが採用されている。モーターアシストも加わり、スムースでなかなか力強い走りが可能だ。
また、マイルドハイブリッド車は、ISGと呼ばれるモーター機能付き発電機が装着されている。このISGにより、何度も繰り返されるキュルキュルというセルモーターの音と、ブルルンとエンジンがかかったときの振動がないので、極めて静かで快適だ。
5代目ワゴンRは、このようなメリットを享受できるマイルドハイブリッド車がおすすめだ。

乗り心地比較

タント

タント
操縦安定性重視のやや硬めの乗り心地

多くのスーパーハイト系に共通することだが、幅が狭いのに背が高いという非常に不安定なスタイルをもつ。
重心高が高くなると横転の危険が高まるため、硬めのサスペンションセッティングにして安定感を出す傾向になる。
3代目タントもこのような仕様だ。とくに、低速域でそんな印象が強い。
また、燃費を重視していることもあり、エコタイヤの空気圧も硬めで、タイヤのゴツゴツ感がある。設計が古いため、最新モデルと比べるとやや厳しい乗り心地といえるが、同年代のモデルの中では平均的だ。

スペーシア

スペーシア
他のモデルと同様に低速ではゴツゴツ感あり

初代スペーシアは、とくに燃費が重視された時代のモデルだ。
低燃費化するために、タイヤへの依存度も高い。タイヤの転がり抵抗を低くするために、エコタイヤの空気圧が高めだ。そのため、低速域ではとくにタイヤのゴトゴト感がドライバーに伝わってくる。これは、このクラスのモデルに共通した難点でもある。
特筆すべきは、初代スペーシアの快適性だ。マイナーチェンジ後のモデルはマイルドハイブリッドシステムを搭載している。
アイドリングストップからの再始動をISG(モーター機能付発電機)が行うため、エンジン再始動時のキュルキュルというセルモーターの音がしないし、エンジンの振動も非常に少ない。
この快適性は、マイルドハイブリッドシステムを搭載しないモデルと比べると圧倒的に優れている。

N-BOX

N-BOX
やや硬めの乗り心地

初代N-BOXも、背が高いため横転の危険が高くなるのでサスペンションをやや硬めにして操縦安定性を高めている。
また、燃費性能をアップさせるためにタイヤの空気圧は高め。とくに、低速域では路面の凹凸を拾いゴツゴツ感のある乗り心地になっている。
15インチタイヤを履く、カスタム系ターボの乗り心地が最も良いと感じる。
また、前期より後期の方が、若干乗り心地がよくなっている。

ムーヴ

ムーヴ
大きな凹凸も無難にこなす懐の深い足

少し前の軽自動車の乗り味は、グニャグニャか突っ張り系が多かった。
6代目ムーヴは、そんな乗り心地から脱却するために、ボディやサスペンションを見直した。その結果、基準車でも十分にしっかりとした乗り心地になっている。
大きな凹凸を通過しても、ドンというクルマを突き上げるショックを上手く抑え込んでいる。もはや、1クラス以上上の乗り心地といえるレベルに達した。
基準車よりも、カスタム系の方がより快適に感じる。

ワゴンR

ワゴンR
燃費重視の結果、タイヤの硬さが乗り心地を悪化させている

5代目ワゴンRは、燃費にこだわっているため、タイヤの空気圧を高め転がり抵抗を低くし燃費を稼いでいる。タイヤの空気圧が高いと、タイヤが路面の凸凹を吸収できず、ダイレクトに車体に伝えてくる。そのため、やや硬めの乗り心地になる。
ただ、スティングレーのターボ車に関しては、15インチタイヤを履くこともあり、基準車よりも乗り心地はよく感じる。

内外装・デザイン比較

タント

タント
元祖オラオラ・ギラギラ系のカスタム

3代目タントの基準車は、女性を意識したシンプルで愛嬌のあるフェイスデザインに好感がもてる。
そして、人気のカスタムは、とにかく顔を大きく見せ押し出し感を出した上で、さらにLED系をプラス。元祖オラオラ・ギラギラ系で、大人気となり、ライバル車のデザインに大きな影響を与えている。
インパネ周りのデザインは、センターコンソールに操作系を集中させた。いたずらにタッチパネル系を使わずにダイヤル式を採用しており、見映えより操作しやすさを重視している。

スペーシア

スペーシア
イマイチ目立たないカスタム

初代スペーシアの基準車は、クリーンでスッキリとした外観デザインをもつ。ある意味、嫌われることのない無難なデザインだが、ユニークさも欲しいところだ。
新車で販売が低迷した理由のひとつが、カスタムのデザインにある。スッキリ系スポーティなデザインなのだが、こちらもあまり存在感がない。
このクラスのカスタム系は、押し出し感重視のギラギラ系が人気デザイン。こうしたデザインが嫌いな人にとっては、初代スペーシアカスタムのデザインは好意的に見ることができるだろう。
ギラギラ系が好みの場合、モデル末期に登場したカスタムZがよい。ただし、高年式ばかりになり、人気もあるため価格は高めだ。

N-BOX

N-BOX
迫力のカスタム、愛嬌のある基準車

初代N-BOXの基準車は、丸めのヘッドライトに笑っているようなバンパーが組み合わされ、なかなか愛嬌のある顔になっている。女性だけでなく、男性にも好まれるユニークなデザインだ。
そして、カスタム系は押し出し感とギラギラ感を前面に押し出した売れる顔となっている。夜間でも存在感がある、ひと目で初代N-BOXと分かる。
ライバル車よりも明確に異なるユニークなデザインも初代N-BOXが売れた理由のひとつだろう。

ムーヴ

ムーヴ
ギラギラ系からスッキリスポーティ系になったカスタム

基準車は、一般的に女性に好かれるように、やや優しい顔をしたデザインになるケースが多い。
しかし、6代目ムーヴの基準車は、なかなか面の張りが強く、ヘッドライトも大きく力強いデザインになっている。なかなか魅力的なデザインだ。
カスタム系は、マイナーチェンジ前後でフロントフェイスが大きく変わっている。マイナーチェンジ前は、カスタム系の定番デザインで、いわゆる押し出し感にLEDを駆使したギラギラ系だった。
マイナーチェンジ後は、スッキリしたシャープなスポーティ系に変身した。
これだけ変化すると、好みが分かれるだろう。

ワゴンR

ワゴンR
地味なデザインなのが最大の弱点

5代目ワゴンRは、好き嫌いが明確に出にくいデザインが採用されている。
これは、デザインが原因で販売面の足を引っ張りたくないという想いからだろう。しかし、守りに入りすぎた結果、個性に乏しく存在感がなく逆に新車では売れなかった。
スティングレーも同様で、ムーヴ カスタムと比べるとおとなしいデザインとなっている。
クルマそのものの完成度は高い5代目ワゴンRにとって、このデザインは最大の弱点と言ってもいいだろう。
基準車では物足りないと感じているのであれば、それなりにユニークなデザインになっているスティングレーを選ぶといい。

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