軽自動車ベスト5を徹底比較
自動車専門家の大岡氏がおすすめする、中古車の軽自動車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
日常使いで活用する軽自動車選びの参考にしてください。
目次
おすすめランキング ベスト5
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ボルボ V40
ボルボV40は、2013年2月に登場したCセグメントのコンパクトカーだ。
ドイツ車とは異なるデザインが特徴。スカンジナビアンデザインにより、スウェーデン車であることをアピールしている。
そして、V40を選ぶ最も大きな理由は卓越した安全性能だ。
V40の最新モデルには、11種類もの安全装備をパッケージ化したインテリセーフが標準装備化されている。このインテリセーフには、歩行者・自転車検知式自動ブレーキや全車速追従式クルーズコントロール、歩行者エアバッグ、クロストラフィックアラートなどの機能が集約されている。
V40のデビューは2013年だが、安全装備は徐々に進化しており、2013年モデルであっても、現在まで十分通用する安全性能を誇る。ハイスペックな車を安く手に入れられる
パワーユニットも常に進化している。最新モデルでは、2.0Lのディーゼルを含め計4タイプのエンジンを用意している。
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そして、もうひとつの魅力が中古車価格だ。ボルボ車のリセールバリューは低く、中古車価格が安い。世界トップレベルの安全性能を誇るモデルが、かなり安価な価格で買えるのだ。
まさに、中古車で買うべきモデルで、コストパフォーマンスは極めて高い。 -
フォルクスワーゲン ゴルフ
日本マーケットで最も知られている輸入コンパクトカーは、フォルクスワーゲンのゴルフだ。
ゴルフは2013年にデビューし、現在7代目となっている。2013年登場ということで、すでにモデル末期状態だ。そんななか、2019年8月にディーゼル車の投入が発表された。
ゴルフの初期モデルは、現在のように歩行者検知式自動ブレーキなどが装備されていなかったが、2017年5月のマイナーチェンジで自動ブレーキなどがようやく装備された。
予防安全装備の装着は遅れているものの、サイド&カーテンエアバッグなどは初期モデルでも全車標準装備化されており、一定の安全性能は確保されている。日本で最も愛されている輸入コンパクトカー
コストパフォーマンス面で注目したいのが、2015年9月に登場したPHEVのゴルフGTEだ。
フォルクスワーゲン ゴルフの
1.4Lターボエンジン+モーターの組み合わせで、満充電されていれば53.1㎞の距離をEV走行できる。
新車価格は500万円弱という高額車なのだが、2016年式の価格は200万円台前半だ。先進技術が注ぎ込まれたPHEVが、わずか3年落ちで50%以下の価格になっている。これはとてもお買い得だ。
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BMW i3
EV(電気自動車)のBMW i3は、2014年4月に登場した。
多くの自動車メーカーがあるなかで、BMWは早期にEVを投入したメーカーのひとつだ。走行性能にこだわるBMW製だけに、かなり攻めた仕様になっている。
ボディは、世界で初めて量産車のキャビンに強固なカーボンを使用。カーボンは軽量なので、一般的な車両構造の電気自動車と比べ約250-350kgの軽量化を達成したという。
EVにとって軽量化は、電費や航続距離、運動性能に大きく影響するだけに、重要な要素だ。
そして、i3はリヤにモーターを配置した後輪駆動とし、EVであっても走る楽しさを重視した。エクステンダー付きなら、利便性は大幅アップ!
また、i3は純粋なEVだけでなく、エクステンダーと呼ばれる発電用エンジンを搭載したグレードも設定されている。
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この発電用エンジンは、モーターサイクル用で650㏄の排気量のものだ。ガソリンタンクの容量は9Lと小さいが、電欠の心配から解放されるので安心感が高い。
初期モデルのi3には、21.8kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離は130~160㎞程度、レンジエクステンダーを使用すると約300㎞とされていた。
その後、2016年10月の改良では、リチウムイオンバッテリーの容量を33kWhに増やしたモデルを投入。航続距離を390㎞(JC08モード)に伸ばしている。
さらに、2019年2月に登場したモデルは、42kWhに容量を増やしたバッテリーを搭載。航続距離を360㎞(WLTCモード)に伸ばしている。
最新のテクノロジーが投入されたi3だが、中古車になるとかなりリーズナブルな価格になっており、BMWブランドのEVが非常に身近になった。 -
5代目フォルクスワーゲン ポロ
ポロは、2018年3月にフルモデルチェンジし6代目となった。
今回紹介するポロは、2009年10月に登場した5代目だ。
ポロは、Bセグメントと呼ばれるコンパクトカーに属する。国産車では、トヨタ アクアや日産 ノートといったモデルが同じカテゴリーになる。
そのため、5代目ポロは日本でも扱いやすいサイズのコンパクトカーとして高い人気を誇った。絶対外さない万人受けするコンパクトカー
ポロの魅力は、何と言っても全方位高性能なところにある。
フォルクスワーゲン ポロの
デザインは、少々地味だが飽きのこないクリーンで万人受けする。
そして、燃費性能は進化し続けるTSIを搭載し低燃費でパワフルだ。このクラスでハイオク仕様である点は残念である。
走行性能は、素直で抜群なハンドリングに快適な乗り心地を両立。高速域でも安定感は高く、ロングツーリングでも疲れない。
また、小さくても大人4人がしっかりと乗車できる。広いとはいえないものの、不満のない居住性を誇る。
そんな全方位隙無しの5代目ポロは6代目の登場で、中古車価格は下落している。加えて、2009年デビューなので、中古車価格の幅が広く選びやすい。
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ジープ レネゲード
レネゲードは、ジープブランド初のコンパクトSUVとして2015年9月に登場した。
全長は4,260mm前後と小さく、マツダのCX-3と同等程度だ。日本でも扱いやすいボディサイズになっている。
レネゲードのグレード体系は、基本的にFF(前輪駆動)車が中心。オフローダーとしての価値というより、流行りのSUVに乗りたいという顧客向けのモデルでもある。実力のある走りが魅力
だが、さすがジープブランド。FF車だけでなく、本格的な4WD車も用意している。
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スロットルコントロール、トラクションコントロールなど12種類の車両制御をマネジメントし連動させる4WDシステム「セレクテレインステム」を搭載。「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」「ROCK」と5つのモードをドライバーが自ら切り替えることも可能だ。
4WDロック、4WDローなどの切換えもあり、あらゆる路面状況で優れた走破性を誇る。
なかなか可愛らしいデザインながら、本格的なオフロード走行も難なくこなす実力派でもある。この4WD機能を装備したグレードは、トレイルホークと呼ばれている。
レネゲードは、2015年デビューとまだ新しいモデルだが、2019年2月にマイナーチェンジを行った。このマイナーチェンジにより、マイナーチェンジ前のモデルの価格が徐々に下がってきており、ややお買い得感が出てきている。
おすすめランキング の 5台を比較
価格比較
V40
2014年式で、100万円を切る車両も続々登場
V40は、2016年7月にマイナーチェンジを行った。マイナーチェンジ後のモデルはやや高値となっているが、2014年式だとすでに100万円を切る車両も多くなってきており、かなりお買い得感がある。
初期モデルは、自動ブレーキなどをパッケージ化したオプションのセーフティパッケージ車がほとんどだったが、非装着の車両もわずかに用意されていた。
セーフティパッケージの有無は必ずチェックして購入したい。
2014年式では、120万円くらいを超えてくると上級のT4 SEグレードで上質な中古車が選べるようになってくる。
ゴルフ
モデル末期なので、価格帯は広く選びやすい
ゴルフは、輸入車の中でも売れているモデルなので、中古車流通量が多く選びやすい。
ただ、中古車相場は幅広くなっており、2014年式で80~160万円といったところ。
80万円台だと、エントリーグレードのトレンドライン、中間グレードのコンフォートラインが中心で、走行距離は5万㎞以上のものが多めだ。
110万円台くらいになると、上級グレードのハイラインで走行距離の少ない車両が選べるようになってくる。
PHEVのゴルフGTEは、2016年式で230万円前後が相場。新車価格の50%以下ととてもお買い得な価格になっている。
コストパフォーマンスは非常に高いモデルだが、2017年式以降のモデルは高値が続いている。
i3
流通量が少ないが、前期モデルはかなりリーズナブル
EVの中古車は、安価になっているケースが多い。BMWブランドとはいえ、i3の中古車価格も同様で、非常に買いやすい価格帯になってきている。
2014年式の初期型だと、やや価格の幅が広く180~250万円程度が相場といったところだ。エクステンダー付きの新車価格は約550万円だったので半額以下の価格にまで下がっている。
2016年10月の改良で航続距離を390㎞(JC08モード)に伸ばした2017年式になると、280~320万円くらいが相場になる。予算に余裕があるのなら、このモデルがおすすめだ。
価格は高めに見えるが、この年式でも新車価格の半額近くまで中古車価格が落ちているので狙い目でもある。
ポロ
高年式でもお買い得感あり!
5代目ポロは、2014年8月にマイナーチェンジした。中古車価格は、このマイナーチェンジ後から、やや高めの相場となっている。
10年落ちに近い2010年式では、すでに30~60万円が相場となっており、エントリーグレードのコンフォートラインが中心だ。意外と程度の良い車両も多い。年式は古いが初めての輸入車としてもピッタリな価格帯だ。
マイナーチェンジ後のモデルには、追突被害軽減ブレーキなど安全装備がより充実している。長く乗るつもりなら、マイナーチェンジ後のモデルがよい。
高年式となる2016年式になると、相場は当然高くなり110~150万円といったところだ。
110万円台でも、中間グレードのコンフォートラインや上級グレードのハイラインが選べる。ハイラインは当時260万円位の価格だったので、3年で半額以下の価格になっており、コストパフォーマンスは非常に高い。130万円台の予算があれば、かなり程度のよい車両が選べる。
ポロは年々進化しているので、なるべく年式の新しい車両がおすすめだ。
150万円以下の新車国産コンパクトカーを買うのであれば、思い切って5代目ポロの高年式車を選ぶほうが、満足度は高くなるだろう。それくらい5代目ポロの高年式車はコストパフォーマンスに優れている。
レネゲード
マイナーチェンジ前のモデルが徐々に価格を下げている
レネゲードは、2019年2月にマイナーチェンジを行った。これにより、マイナーチェンジ前のモデルが徐々に価格を下げてきている。
人気SUVということもあり、高値傾向なのだが、輸入SUVのなかでは買いやすい価格帯に入ってきている。
マイナーチェンジ前の2016年式の相場は200~280万円程度。200万円台では、エントリーグレードのロンジチュードが中心だ。高年式なので、走行距離が少なく程度のよい車両が多い。
230万円台になってくると、上級グレードのリミテッドが中心で、4WD機能をプラスしたトレイルホークも選べるようになってくる。使い方にもよるが、ジープブランドであることを考えると、悪路走破性の高い4WD機能が付いているトレイルホークがおすすめだ。
燃費比較
V40
燃費&パワーのバランスが良いディーゼル車がおすすめ
V40は、どちらかというとパワー重視なのか、燃費性能に関してはそれほど誇れるものはない。初期の1.6Lターボが16.2㎞/L、途中から加わった1.5Lターボが16.5㎞/L、2.0Lディーゼルが20.0㎞/Lとなっており、可もなく不可もなくという平均的な数値に収まっている。
そのなかで、注目したいのは2.0Lディーゼル車だ。ハイオクを使うガソリン車に対してディーゼル車は軽油を使う。軽油は、ハイオクガソリンより30円/L前後も安い。
燃費がよく燃料費が安いディーゼル車は、とても経済的といえる。しかも、最大トルクは400Nmもあり、力強くて燃費がよい。
ゴルフ
燃費はよいが、ハイオクガソリン仕様なのが悩みどころ
ゴルフの燃費はなかなか良好なものとなっている。
初期モデルの1.2Lターボは21.0㎞/L(JC08モード)、1.4Lターボは19.9㎞/Lだ。
燃費値は良好なゴルフなのだが、悩みどことは燃料にハイオクガソリンを使うことだ。
ハイオクはレギュラーより10円/L前後価格が高いく、多少燃費が良くても高いハイオクの燃料費で相殺されてしまうからだ。
i3
33kWhバッテリーとエクステンダー付きなら、もはや何の心配も無し
初期の21.8kWhバッテリーを搭載したi3の航続距離は130~160㎞程度で、レンジエクステンダーを使用すると約300㎞とされていた。
レンジエクステンダーを使うことが前提とすると必要十分なのだが、やはりできる限りEVで走りたい。
その場合は、2016年10月に投入された33kWhバッテリー搭載車がおすすめだ。390㎞もの距離をEVで走行でき、レンジエクステンダーを使えば511㎞まで航続距離が延びる。
一般的な使い方で、休憩時などに継ぎ足し充電していれば、エクステンダーを使用することは、ほとんどないはずだ。
ポロ
進化し続けたエンジンと燃費
5代目ポロは、低燃費にこだわり、短い期間でエンジンをアップデートし燃費を向上してきた。
デビュー直後のモデルは、1.4Lターボで17.0㎞/Lだったが、2012年には1.2Lターボがメインになり燃費21.5㎞/Lにまで向上。その後、1.2Lターボは22.2㎞/Lまで燃費を伸ばし、2015年には1.0Lターボを投入したことで、燃費は23.4㎞/Lとなった。
初期の1.4Lターボを除き、どの年代のモデルも総じて燃費値は良好だ。しかし、燃料はハイオクガソリンを使う。レギュラーガソリンより10円/L前後燃料費が高くなる点が残念なポイントだ。
レネゲード
前期トレイルホークの燃費に期待してはいけない
前期のレネゲードには、マルチエアと呼ばれる1.4Lターボエンジンが搭載されている。
このエンジンはFF(前輪駆動)車用で、燃費は14.6㎞/L(JC08モード)もしくは15.5㎞/Lとまずまずといった燃費値だ。
そして、4WD機能をもつトレイルホークには、2.4Lガソリンエンジンが搭載された。9速ATと組み合わされているものの、燃費値は10.4㎞/Lと少々物足りない数値になっている。前期のトレイルホークの燃費性能は、もはや諦めるしかない。
そして、マイナーチェンジ後のモデルは、1.3Lターボのマルチエアエンジンに変更されている。FF系の燃費は13.5㎞/L(WLTCモード)となった。
出力をアップした1.3Lターボエンジンに変更されたことによって、トレイルホークの燃費値は11.9㎞/Lとなり、マイナーチェンジ前のモデルと比べると大幅に燃費がアップしている。
走行性能比較
V40
パワフルでキビキビとした走り
V40初期モデルのT5 Rデザインは直5の2.0Lターボエンジンが搭載されており、213ps&300Nmという大パワーを誇った。このモデルはやや特殊で、荒々しい速さを発揮する。
ベーシックな1.6Lターボエンジンもかなりパワフル。180ps&240Nmという出力をもち、かなり元気よく走ることができる。
さらに豪快なのは、400Nmという大トルクを発生する2.0Lのディーゼルターボエンジンだ。
Cセグメントのコンパクトなボディに400Nmの大トルクは、かなり刺激的。引き締まったサスペンションと組み合わされていて、爽快な走りが楽しめる。
ゴルフ
抜群の安定感
初期のゴルフに搭載されていた1.2Lターボの出力は105ps&175Nm、1.4Lターボは140&250Nmだ。
1.2Lターボの走りは、低回転から最大トルクを発揮するため、意外なほどキビキビと走る。ただし、エンジンのレヴリミットまで回してもパンチが無く物足りない。
1.4Lターボは、かなりパワフルだ。高速道路などでも余裕あるクルージングが可能。そして、両車とも優れた走行性能がウリである。
世界の自動車メーカーがベンチマークにする実力派だ。そのパフォーマンスは、モデル末期であっても高いレベルにある。
とくに素直な運動性能はピカイチだ。ドライバーの操作に忠実で的確で、カーブなどでもドライバーのイメージ通りにクルマが動く。安定感も抜群だ。
i3
後輪駆動車+モーターの組み合わせは、爽快なドライブフィールを実現
初期のi3は、170ps&250Nmを発生するモーターを搭載していた。40kWhのリーフと比べるとトルクが小さいように感じるが、パワーは上回っていて伸びのある加速が魅力だ。
さらに、エンジンを搭載したエクステンダーの車重は1390㎏と軽い。リーフ40kWh車は、1500㎏の車重があるため、i3はかなり軽快がある。
i3は後輪駆動なので、アクセル操作ひとつでクルマの挙動をコントロールでき、BMW車らしい正確無比なハンドリング性能が楽しめる。
EVはエコカーなイメージが強いが、i3の走りはなかなか楽しく爽快だ。
ポロ
誰もが安心できる走行性能
5代目ポロは、老若男女誰もが運手しやすいと感じるほど自然で的確なフィーリングだ。ドライバーの操作通りに忠実にクルマが反応するので、乗りやすく感じる。
その大きな理由のひとつがステアリングのシッカリ感。ステアリング操作に対して、正確で落ち着きがある。
キビキビ感を演出するために、クイックなステアリングギヤ比にするクルマがあるが、5代目ポロは絶妙だ。クイックでも遅くもなく、自然さが際立っている。
また、ホイールベースが短いコンパクトカーなので、高速道路などでは多少フラフラするのは仕方ないが、ポロは違う。小さくても直進安定性は高く、フラフラすることなくビシっと安定してまっすぐ走る。これは、高速道路を走る上で大きな安心感になる。
レネゲード
FF車と4WD車は、全く違うクルマ?
FF車に搭載されている1.4Lターボの出力は140ps&230Nmだ。FF車なので、車重が軽く意外なほどキビキビとよく走る印象である。一旦走り出しさえすれば、低速トルクもあり市街地などでも扱いやすい。
2.4Lエンジンを搭載する4WDのトレイルホークは、175ps230Nmを発揮する。最大トルクが1.4Lターボと同じだが、トレイルホークの車重は100㎏以上重く、最大トルクの発生回転数も1.4Lターボの方が低いので、力強さはほとんど感じない。
しかし、9速ATということもあり、スムーズに最適なギヤを選択するので山道なども意外とスムーズに走れる。
エンジンのキャラクターが違うこともあり、FF車と4WD車は、まるで違うクルマのような走行性能になっている。
乗り心地比較
V40
初期モデルは、かなり硬めの乗り心地
V40の初期モデルは、スポーティな走りを前面に出そうとし過ぎた結果、かなり硬めの乗り心地になっている。
ゴツゴツゴンゴンと路面の凹凸をダイレクトに拾うので、乗り心地を重視するのなら、とくに17インチホイール装着車は避けた方がよい。
ただ、その分キビキビと動くので、スポーティな走りが好きなら、なんとか満足できる範囲だ。
改良が加えられる度に、乗り心地面は洗練されてきており快適さが増している。
ゴルフ
リヤサスペンションの形状違いにより、乗り心地が異なる
ゴルフの1.2Lターボ車のリヤサスペンションはトレーリングアーム式、1.4Lターボは4リンク式だ。サスペンションの仕組み上では、一般的に4リンクの方が優れている。
そのため、乗り心地は若干異なり、1.2Lターボ車はわずかだがリヤサスのゴトゴト感が発生している。
これに対して、1.4Lターボ車は気になるような動きがなく快適な乗り心地を提供する。1.2Lターボ車は、多少リヤサスがゴトゴト感を出しているとはいえ、このクラスのライバル車と比べても遜色ないレベル。乗り心地そのものは悪くはない。
i3
初期型の乗り心地は硬すぎ
i3のタイヤサイズは、前輪が155/70R19で後輪が175/60R19という、極細大径タイヤを履いている。タイヤ幅を細くすることで空気抵抗を軽減し、足りないグリップを大径化することで補っているのである。
かなり特殊なタイヤで初期モノということもあり、タイヤの空気圧も高いことから、乗り心地は硬すぎる印象だ。
タイヤは、ほとんど路面のショックを吸収しないような感じで、衝撃をダイレクトに伝えてくる。そのため、乗り心地はよいとはいえない。
初期の段階から時間が経過したこともあり、33kWh車くらいからは、車体やタイヤの変更もあり若干乗り心地は向上している。
ポロ
マイナーチェンジ後は、さらに洗練さを増した乗り心地に進化
前期の5代目ポロは、強固なボディとやや硬めのサスペンションが組み合わされていた。いかにもドイツ車的な硬めの乗り心地で、操縦安定性の高さを感じた。
しかし、2014年8月のマイナーチェンジで、随分と乗り心地は変化した。ボディの高い剛性感は従来通りなのだが、乗り心地はかなりソフトになった。
フワフワとしたソフトさではなく、しなやかさが増し路面追従性が良くなっている。座り心地の良いシートと相まって、ひとクラス上の乗り心地だ。それでいて、操縦安定性などは犠牲になっておらず、よりコントローラブルになっているのには脱帽だ。
レネゲード
市街地ではややドタバタ感あり
市街地での乗り心地は、お世辞にもよいとはいえない。
低速域では、少々硬めの乗り心地で、タイヤのドタバタした感じがダイレクトに伝わってくる。このあたりは、もう少し何とかしてほしい部分である。
しかし、速度域の高い山道に入ると、印象は少し変わる。重心高の高いレネゲードだが、意外なほどクルリと軽快に向きを変えるのだ。低速域を犠牲にして、カーブなどでの走行安定性を高めた足回りセッティングといえる。
ただ、クルマのキャラからすれば、重視したいのは低中速域の乗り心地だ。
内外装・デザイン比較
V40
センスの良い人と思わせる魅惑のスカンジナビアンデザイン
V40のデザインは、かなりユニークでドイツ系のコンパクトカーとはまったく違うデザインをもつ。
そのため、年式は古くてもかなり新鮮に見え、オーナーはセンスの良い人と感じさせる独特の雰囲気がある。さすが、スカンジナビアンデザインだ。
2016年7月には、マイナーチェンジが行われ、デザインも若干変更されて洗練さがさらにアップした。
ヘッドライトには、北欧神話に登場するトール神がもつトールハンマーをモチーフにしたデザインが採用されている。このヘッドライトデザインは、他のボルボ車にも共通して使われている。
ゴルフ
マイナーチェンジ後は、高級感が大幅アップ
ゴルフは2017年5月にマイナーチェンジを行った。この改良で、大きな変更はなかったものの、外観デザインは高級感が増した。
ヘッドライトはLED化され、シーケンシャルウインカーを装備。インテリアでは、メーター内にナビ表示を可能にするなど、必要な情報をカスタマイズして表示できる12.3インチのアクティブインフォディスプレーが用意され、先進感をアップさせている。
一方で、ゴルフのデザインは、ある意味地味系だが飽きのこない賞味期限が長いものでもある。マイナーチェンジ前のモデルでも、それほど古臭さを感じさせないのは、ゴルフのデザイン力の高さによるものだ。
i3
評価が分かる外観デザイン
i3のデザインは、フロアにリチウムイオンバッテリーを搭載するため、やや腰高で全高も高めになっている。
やや、ポッテリとしたデザインは、生粋のBMWファンにとって受け入れがたいデザインともいえるだろう。なかなか個性的なので、好き嫌いが分かれるデザインともいえる。
インテリアは、スッキリとシンプルにまとめられていて好感度は高い。内装材は、ユーカリウッドなど、再生材や再生可能なものを原料として使用し環境に配慮されている。
ポロ
すべてにおいて精緻なデザイン
5代目ポロのデザインに派手さはなく、悪く言うと地味に見える。しかし、そのおかげで多くの人に好かれるデザインになっている。
単純な地味さではなく、デザイン的にはかなり精緻だ。面の張りやキャラクターラインなど、すべてに意味があり、存在感のあるシルエットに仕上げている。
派手さを廃し、シンプルなデザインにまとめたことで、旧型になっても古臭さをあまり感じさせない堅実さがある。
レネゲード
伝統のジープデザインを現代流にアレンジで愛着感をプラス
レネゲードには、伝統のセブンスロットグリルが装備され、ひと目でジープブランドのモデルであることが分かる。そして、角を丸くした四角いボディに丸形のヘッドライトが組み合わされて、なんともいえない愛着がわくスタイルにまとめている。
SUVといえば、タフネスさを表現して、カッコよさをアピールするデザインが多いなかで、レネゲードのデザインはとてもユニークだ。小さいクルマで押し出し感を無理やり出すのではなく、可愛らしさで勝負に出たのは正解だろう。
このスタイルにひと目惚れしてレネゲードを買うという、ユーザーの気持ちがよく分かる。
おすすめランキング の 5台を調べる
V40のカタログ情報
- 平成25年2月(2013年2月)〜令和2年12月(2020年12月)
- 新車時価格
- 269.0万円〜499.0万円
V40の在庫が現在43件あります
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