目次
中古高級セダンの評価ポイント
走行性能や先進性を重視してランキングを作った。加えてセダンモデルの人気が低迷していることから、新車からどれだけ安くなっているか、お買い得感も重視して評価した。
車種選定にあたっては純内燃機関車は選択肢から外し、ハイブリッド車もしくはPHEV、FCVの中から評価した。
中古 高級セダン おすすめランキング ベスト5
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7代目BMW 530e
ハイパフォーマンスなのにお買い得
7代目BMW5シリーズは、2017年に登場した現行モデルだ。530eは、2.0L直4ターボエンジンとモーターを組み合わせたPHEVである。
PHEVは、通常時はEV(電気自動車)として走行し、電力が無くなるとエンジンが始動しハイブリッド車として走るクルマのことだ。
毎日の短距離走行だけであれば、ほとんどガソリンを使わない生活が可能だ。しかも、電力を使い切ってもガソリンで走行できるので、実用面でも使い勝手がよい。EV走行時、530eの静粛性は極めて高く、快適に移動出来る。
アクセルをグッと踏み込むと、530eはスポーツセダンに変身する。正確無比なハンドリングに加え、ターボラグをモーターが補ったことで、超絶アクセルレスポンスによる気持ちよい走りを実現した。530eは優れた経済性と圧倒的な運動性能を両立している。加えて中古車価格は驚きの安さで、コストパフォーマンスに優れていることから1位とした。
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13代目日産 スカイラインハイブリッド
自動運転時代を感じさせるプロパイロット2.0が凄い!
日産スカイラインは日本を代表する歴史あるスポーツセダンである。現行モデルは13代目だ。
13代目には大出力を誇る400Rもあるが、このモデルは歩行者検知式自動ブレーキも装備されていないので今回は評価対象外とした。13代目スカイラインハイブリッドで高く評価すべき点は、プロパイロット2.0だ。デビュー時は、世界初、先進の運転支援技術だった。
プロパイロット2.0は、ナビで目的地を設定後に高速道路などで走行する場合、走行中ハンズオフが可能になる機能だ。ドライバーは、前方監視といつでも自らが運転できる状態でいることが条件だ。ハンズオフ状態時、車両はカーブでも自動でステアリング操作をしてくれる。渋滞時のハンズオフ機能をもつクルマは数多くあるが、通常走行時にハンズオフできるモデルは、まだ数少ない。先進機能のプロパイロット2.0だけを評価し買ってもいいと思わせるほど凄い。1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムは、モーターのみの走行が可能だ。燃費性能は少々物足りないものの、純ガソリン車よりは圧倒的に優れた燃費値となる。
13代目スカイラインハイブリッドは、プロパイロット2.0の先進性、そして低燃費性能と豪快な走行性能を兼ね備えている。さらに、セダンモデルは中古車価格が安価な点も加えると、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルだ。
日産 スカイラインハイブリッドの
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4代目レクサス GS450h
レクサス車の中では、お買い得感あるモデル
4代目レクサスGSは2012年にデビューし、2020年に販売されたミディアムクラスのFR(後輪駆動)セダンである。中でもおすすめは、V6 3.5Lエンジンを搭載したハイブリッドモデルGS450hだ。
ハイブリッド車ながらシステム出力348psという大出力を誇り、スポーツセダンとして気持ちの良い走りを実現した。しかも燃費は18.2km/L(JC08モード)と良好で、走行性能と環境性能を両立したモデルといえる。
レクサスブランドらしく、上質感は抜群で見栄えもよい。一般的なレクサス車は、リセールバリューが極めて高く中古車価格も非常に高い。しかし、4代目GSはあまり人気が無かったため、レクサス車の中ではかなり買い得感が出てきている。
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初代トヨタ MIRAI(ミライ)
超先進技術の塊!
初代ミライは、水素を燃料として発電し、排出されるのは水だけだ。究極のエコカーと呼ばれ、世界初の量産FCV(燃料電池車)として登場した。初代ミライは、まさにトヨタの技術の粋を集めたモデルで、2014~2020年の間に発売されている。
最も高く評価したのは、量産世界初となったFCスタックだ。
超先進技術のFCVが、724万円という破格の価格で提供されたことも高く評価し4位とした。 -
6代目BMW 330e
走行性能と環境性能を両立
6代目BMW3シリーズは、2012~2019年まで発売された。F30とも呼ばれている。
今回、評価したのはPHEVの330eだ。
PHEVは、EV普及の過渡期にある中、現実的な環境車として注目されている。6代目330eはPHEVとしての環境性能だけでなく、BMW車らしい走る楽しさも兼ね備えている。
330eのパワーユニットは、2.0L直4ターボエンジンだ。ターボエンジンの悪癖をモーターがフォローし、内燃機関車ではできない抜群のアクセルレスポンスを実現している。こうした走りの楽しさと環境性能に加え、コストパフォーマンスに優れた中古車価格を評価し5位とした。
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中古 高級セダン おすすめ の
5台を5項目で比較
中古 高級セダンのおすすめ5台について価格、燃費、走行性能、乗り心地、デザインの5項目を比較評価した。高級セダンは走行性能、乗り心地の質が高い基準にある車種が多い。中古車なら高級セダンも手の届きやすい価格になっているので是非参考にして欲しい。
価格比較
7代目BMW 530e
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まさに、選ぶべきモデル!
BMW530eの中古車相場と新車価格は以下の通りだ。
車種 | 中古車相場 | 新車価格 |
---|---|---|
530e | 約300~360万円(2017年式) | 約778~803万円 |
(2022年10月調べ)
BMW530eの中古車価格は、かなり買い得感がある。2017年の中古車は、新車価格の約39~45%にまで下がっている。セダンのPHEVが約5年落ちで、ここまで安価になっているので即決してもよいほどだ。現行モデルである530eのパフォーマンスを考えると、絶対に手に入れるべき1台といえる。
中古車とはいえ、530eのような高級セダンが新車Mクラスミニバン並みの価格で手に入る。まさに、中古車選びの醍醐味を感じるモデルだ。
13代目日産 スカイラインハイブリッド
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激安! 高速道路を頻繁に使う人におすすめ!
13代目スカイラインハイブリッドの中古車相場と新車価格は以下の通りだ。
車種 | 中古車相場 | 新車価格 |
---|---|---|
13代目スカイラインハイブリッド | 約340~400万円(2019年式) | 約547~633万円 |
(2022年10月調べ)
13代目スカイラインハイブリッドの中古車価格は、かなり買い得感がある。約3年落ちの高年式なのに、新車価格の約62~63%にまで落ちている。セダンモデルの人気が無いことで、優れたクルマがとても安価に買える。
ハンズオフが可能な先進技術プロパイロット2.0が搭載されていることを考えれば、非常にコストパフォーマンスが高い。とくに、高速道路を頻繁に利用する人には買うべき1台だ。
4代目レクサス GS450h
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レクサス中古車の中では、異例の買い得感
4代目GS450hの中古車相場と新車価格は以下の通りだ。
車種 | 中古車相場 | 新車価格 |
---|---|---|
GS450h | 約510~540万円(2018年式) | 約744~847万円 |
(2022年10月調べ)
4代目GS450hの中古車流通量は、とても少ない。そのため中古車相場は安定していないものの、総じて中古車価格は安価傾向にある。
2018年式の中古車だと、スポーツグレードのバージョンFがほとんどだ。バージョンFの新車価格は約847万円だったので、中古車価格は新車価格の60~64%にまで下がっている。レクサス車で、これだけ中古車価格が下がっているモデルは珍しく、とても買い得感がある。
4代目GS450hはスポーツセダンとして気持ち良く走り、上質感もある。レクサスファンであればまずチェックしておきたいモデルだ。
初代トヨタ MIRAI(ミライ)
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一度は試したみたい近未来車
初代ミライの中古車相場と新車価格は以下の通りだ。
車種 | 中古車相場 | 新車価格 |
---|---|---|
初代ミライ | 約160~230万円(2018年式) | 約724万円 |
(2022年10月調べ)
初代ミライの中古車は、極端に安価だ。2018年式で、なんと新車価格の22~32%という驚きの安さになっている。セダンの人気が無いとはいえ、かなりの異常値といえる。補助金約200万円分を差し引いた価格での中古車価格になっているようだ。それでも、激安であることに間違いはない。
ミライはFCVなので、燃料は水素だ。水素スタンドは首都圏に集中しているため、欲しくても水素スタンド周辺に住んでいないと現実的には買えない。そんな条件も加わっての激安価格といえる。水素スタンドが近隣にある人は、ぜひチャレンジして欲しいモデルだ。
6代目BMW 330e
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プレミアムブランドのBMWが、5年落ちでまさかの200万円から!
6代目330eの中古車相場と新車価格は以下の通りだ。
車種 | 中古車相場 | 新車価格 |
---|---|---|
6代目330e | 約220~300万円(2017年式) | 602~624万円 |
6代目330eの中古車価格は、かなり安価だ。2017年式で新車価格の約37~48%にまで下がっている。セダン不人気時代とはいえ、これだけ中古車価格が下がっていると買い得感は非常に高い。
すでに7代目3シリーズが登場していることもあり、中古車価格は下落傾向にある。
200万円台でプレミアムブランドのBMWが買え、先進技術が投入されたPHEVであれば、コストパフォーマンスはとても高い。
燃費比較
7代目BMW 530e
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燃費はイマイチ。しかし、EV走行メインであれば、脱ガソリン生活が可能に!
BMW530eと、ガソリン車の530iの燃費、航続距離は以下の通りだ(JC08モード)
車種 | 燃費 | EV航続距離 |
---|---|---|
530e | 17.4km/L | 52.5km |
530i(ガソリン車) | 15.4km/L | - |
330eの燃費値は、さすがPHEVだ。503iと出力は同じ252psながら、530iを上回る燃費値になっている。だがガソリン車との燃費差は、トヨタ系のハイブリッド車ほどではない。
EV航続距離は最近のPHEVと比べるとやや短い。だが、通勤や送迎、買い物などの日常的な使い方であれば、ほぼEV走行が可能な距離だ。とくに輸入車はハイオクガソリンを使うため、燃料費の節約では大きなメリットになる。
13代目日産 スカイラインハイブリッド
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物足りない燃費でハイオク仕様。燃料費はやや高め傾向
13代目スカイラインハイブリッドの燃費は14.4km/L(FR)だ。(JC08モード)
13代目スカイラインハイブリッドは、1モーター2クラッチ式のシンプルなハイブリッドシステムを採用している。そのため、燃費性能は少々物足りない。
同じ3.5Lハイブリッドを搭載したクラウンは、17.8~18.0km/L(FR)なので、かなりの差が付いた。しかも、13代目スカイラインハイブリッドの燃料は、ハイオクガソリンだ。燃料費を重視するのであれば、選びにくいモデルだ。
4代目レクサス GS450h
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クラストップレベルの燃費性能
4代目レクサスGS450hの燃費は18.2km/Lと良好だだ。(JC08モード)
同じ3.5Lエンジンを搭載するスカイラインハイブリッドより、20%以上もよい燃費。このクラスのセダンでは、トップレベルの燃費値といえる。
燃費を重視するのであれば、4代目GS450hということになる。
初代トヨタ MIRAI(ミライ)
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航続距離は問題なし。水素スタンドの数が問題
初代ミライの航続距離・電費は以下の通りだ(JC08モード)
車種 | 航続距離 | 電費 |
---|---|---|
初代ミライ | 約650km | 135~153km/kg |
初代ミライで実際に高速道路を走行したときの航続距離は約600km程度と、ほぼ発表値通りだった。EVも同様だが、600kmの航続距離があれば、あまり困ることはない。
だが、水素スタンドの数はEVに比べて極めて少ない。600km走った先に水素スタンドが無ければ、身動き取れなくなるのは確実だ。
遠出する場合は、水素スタンドの有無や営業時間などを下調べする必要がある。
6代目BMW 330e
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日々、短距離走行が多い人に向くPHEV
6代目BMW330eの航続距離・燃費は以下の通りだ(JC08モード)
車種 | 燃費 | EV航続距離 |
---|---|---|
6代目330e | 17.7km/L | 36.8km |
最近のPHEVはEV航続距離が徐々に伸びており、50kmを超えるものがほとんどだ。
しかし、6代目330eはやや短い。片道20km級の通勤になると、往復EV走行は難しい。だが片道10~15km程度の往復ならEV走行が可能だろう。短距離走行を毎日繰り返す人には、ガソリンを使うことが大幅に減るため、燃料費が激減するメリットがある。
6代目330eは、1モーター式のハイブリッドシステムを採用しており、燃費はそれほど優れた数値ではない。
だが、同じ2.0Lターボの320iは16.0km/Lなので、燃費は10%程よい。
走行性能比較
7代目BMW 530e
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経済的なのに、ピュアなスポーツセダン!
BMW530eのシステム出力は、252ps&420Nmだ。このクラスのスポーツセダンとしては十分な出力で、とくにパワフルという印象はない。
ところが、530eは意のままに気持ちよく走れるのだ。
これはBMW特有の正確無比なハンドリングに加え、直4 2.0Lターボエンジンとモーターの組み合わせの相性が抜群に良いため、実現することが出来た。
ターボ車の弱点は、アクセルレスポンスの悪さにある。いわゆるターボラグで、アクセルを踏んでもすぐにエンジンが反応しないのだ。
この悪癖をモーターがフォローする。アクセルを踏んだ瞬間、モーターが瞬時に最大トルクを発生させ、車体を押し出す。その後、やや遅れてターボエンジンのパワーとトルクが上乗せされるのだ。
一般的に、速度が上がれば上がるほど、車体は不安定になる。ところが5シリーズの空力は、なかなか優れている。高速道路では速度を上げれば上げるほど、ピタッと路面に吸い付くように走るのだ。
13代目日産 スカイラインハイブリッド
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走る楽しさと、安全・快適を併せ持つモデル
13代目スカイラインハイブリッド最大の特徴であるプロパイロット2.0は、GPSや3D電子道路地図データを使用し、自車の位置をcm単位で管理する。だからこそ、高速道路などでハンズオフが可能になる。
ハンズオフは、ドライバーの疲労をかなり軽減してくれる。30分程度でもプロパイロット2.0を使いハンズオフ走行すると「こんなに楽なのか!」と誰もが実感できるだろう。しかも、安全性も高い。
二面性をもつ走行性能も魅力だ。
通常走行から一度アクセルをグッと踏み込むと、モーターが瞬時にクルマを押し出し、その後306psもの大パワーが上乗せされる。抜群の瞬発力は、13代目スカイラインハイブリッドがスポーツセダンであることを実感させてくれる。
また、世界初のバイワイヤ技術であるDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)のレスポンスも良好だ。荒れた路面でもハンドルが取られにくく、直進安定性は非常に高いため疲れにくい。
自ら操縦しても楽しく、プロパイロット2.0に任せて安心・安全・快適に走ることもできる。二面性をもったクルマといえる。
4代目レクサス GS450h
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LDH効果で、大柄なボディながら軽快
4代目レクサスGS450hの、V6 3.5Lエンジンを搭載したハイブリッドのシステム出力は348psとパワフルだ。しかも、スムースで静かに加速するため、気が付くとかなり高いスピードで走っているほどだ。
スポーツグレードであるFスポーツには、LDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリング)が装備されている。後輪をわずかに操舵させ、クイックなハンドリングや操縦安定性に寄与する技術のことだ。
LDHのおかげで、GS450hはクイックなハンドリングと高いスタビリティを両立した。全長4,880mmのやや大型のボディながら軽快感のある走りを魅せる。
初代トヨタ MIRAI(ミライ)
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安定志向のゆったりとした走り
初代ミライの出力は、182ps&300Nmを発揮する。車重が1,920~1,990kgとかなり重いため、300Nmを発揮するモーターを搭載していてもとくに速いという印象はない。
ただ、アクセルレスポンスは抜群だ。モーターはアクセルを踏んだ瞬間に300Nmをアプトプットし、スルスルとスムースに加速していく。もちろん、静粛性も高い。
ハンドリングは、とくにシャープな印象もなくFF(前輪駆動)のサルーン的なゆっくりとした動きだ。カーブが続く山道を走っていても、とにかく安定傾向にある。楽しいという感覚にはならないが、低重心化されていて安心して走れるクルマだ。
2代目ミライはFR(後輪駆動)として、走る楽しさを追求している。
6代目BMW 330e
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一体感が増す抜群のアクセルレスポンス
6代目BMW330eは、2.0L直4ターボエンジンを搭載している。出力は184ps&270Nmだ。エンジン出力そのものは、パワフルとは言えない。
だがこのエンジンには、88ps&250Nmもの高出力モーターが組み合わされている。システム出力は252ps&420Nmという数値を叩き出した。
ターボエンジンには、ターボラグという悪癖がある。しかし6代目330eは、モーターがカバーするため、アクセルレスポンスは抜群だ。
モーターが瞬時に最大トルクを発揮するため、ターボの過給待ち状態をカバーしてくれる。まずはモーターのトルクで車体を前にグッと押し出す。その後、わずかに遅れてエンジンの出力が加わり怒涛の加速が始まるのだ。
このモーターの恩恵で、ドライバーのアクセル操作に対して瞬時に反応してくれる。ドライバーとクルマの一体感がより強くなり、爽快な走りが可能だ。
乗り心地比較
7代目BMW 530e
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絶品のフットワーク
BMW5シリーズの内燃機関車の乗り心地は、とても快適だ。Mスポーツ系は、適度な硬さをもつスポーツサルーンとなる。
さらに快適さを増しているのが530eだ。PHEV化による車重増が効いているようで、路面の凹凸を感じさせないほど滑らかに走る。それでいて、スポーティな走りも可能だ。
まさに、絶品なフットワークを味わえる。
13代目日産 スカイラインハイブリッド
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走行性能重視なら19インチホイールを履くタイプSPがおすすめ
13代目日産スカイラインハイブリッドの乗り心地は、スポーツセダンというキャラクターもあり、やや硬めの乗り心地となっている。
特に19インチホイールを履くタイプSPはその傾向が強い。その分、ステアリング操作に対する反応も早く、気持ちよく走れる。
乗り心地重視であれば、18インチホイールのタイプPや、エントリーグレードがおすすめだ。
4代目レクサス GS450h
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グランドツアラーのようなフットワーク
4代目GS450hには、NAVI・AI-AVSが装備されている。道路情報に基づいてショックアブゾーバーの減衰力を制御してくれる機能で、いつも走る道の凸凹などを記憶し、それに合わせた減衰力を選択するのだ。
そのため、乗り心地は快適。カッチリと硬めらたサスペンションというより、グランドツアーのようなしなやかさをもっている。
初代トヨタ MIRAI(ミライ)
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柔らかい乗り心地だが、安定感ある走行性能
初代ミライの乗り心地は、ややソフトなセッティングで快適に移動できる。
初代ミライは、重量物をボディ下部に集中配置しているため、かなり低重心化されている。結果、必要以上にクルマの傾きを抑えることができ、ソフトなサスペンションセッティングでもしっかりと走る。
ただ、もう少し硬めでキビキビ感を出してもよいと思う。
6代目BMW 330e
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内燃機関車よりマイルドな乗り心地
6代目330eは、やや硬めのサスペンションセッティングで快適な乗り心地だ。BMWらしくカチッとした乗り味で、キビキビと走る。大きめの凹凸通過時も、振動を上手く吸収している。
内燃機関車より乗り心地はマイルドだ。同じ3シリーズより、やや車重が重いことも影響しているのかもしれない。
内外装・デザイン比較
7代目BMW 530e
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ドライバーオリエンテッドなコックピット
BMW5シリーズのインパネデザインは、高級セダンながらシャープでスポーティにまとめられている。ドライバー側に向いたセンターコンソールなど、ドライバーオリエンテッドなデザインも特徴のひとつだ。
530eと内燃機関車との差は、主にメーターにある。モーターの使用状況や回生状態など、ドライバー好みの情報を表示できる。
13代目日産 スカイラインハイブリッド
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古さを感じさせるインテリア
13代目スカイラインは、2014年のデビューとかなり古くなってきている。
2019年のマイナーチェンジでは、インフィニティエンブレムから日産ブランドのデザインアイコンであるVモーショングリルと日産エンブレムに変更されている。このマイナーチェンジで、フロントフェイスまわりはやや洗練された。
インパネデザインは、上下に分割されたツインディスプレイが特徴だ。プロパイロット2.0用にメーターの一部にモニターが新設されたが、文字が小さくやや見にくい。プロパイロット2.0自体は、とても先進性の高い技術なのだが、メーターは古さを感じさせるのが惜しい。
4代目レクサス GS450h
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古さを感じさせない内外装デザイン
4代目レクサスGSは、2015年にマイナーチェンジしている。お勧めは、マイナーチェンジ後のモデルだ。マイナーチェンジ前では、小さいスピンドルグリルだったが、マイナーチェンジ後は巨大なスピンドルグリルに変更された。より睨みのきいた押し出し感あるデザインとなった。
インテリアでは、大型12.3インチのディスプレイを装備。2015年に登場しているモデルだが、今でもこの大きさはトップレベルだ。
質感も高められた。オーナメントパネルに新開発のレーザーカット本杢や、伝統工芸の紋様を最新の生産技術と匠の手技によって再現した名栗(なぐり)調仕上げの本アルミを用いている。高級セダンに相応しい質感だ。
内外装ともに、未だ古さをあまり感じさせないデザイン力は高く評価したい。
初代トヨタ MIRAI(ミライ)
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好き嫌いが分かれる独特な内外装
初代ミライのフロントフェイスは、サイドの大きなダクトに切れ長のLEDヘッドライトで迫力あるフェイスを生み出している。クルマは低重心だが、デザインは腰高感があるため、妙なスタイリングになっている。特にリヤビューはそうした傾向が強い。かなり好き嫌いが出るデザインといえる。
インテリアも個性的だ。後席は2名乗車で、定員は4名となる。
インパネデザインからは広さを感じる。だがセンターメーターは少々視認性に欠け、あまり先進性を感じさせないのが惜しい。
6代目BMW 330e
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古さを感じさせるメーター
6代目BMW330eの外観デザインは、現行モデルの7代目BMW3シリーズとやや似ている。そのためか、2012年デビューモデルだがそれほど古さを感じさせない。
デザインは、なかなか秀逸だ。2015年のマイナーチェンジでも大きな変更が行われていないくらいだ。BMWらしく、睨みのきいたスポーティなフェイスが魅力的である。
センターコンソールは、わずかにドライバー側に傾斜している。ドライバーが主役のコックピットといえるデザインだ。
7代目3シリーズは、デジタルメーターだ。しかし3代目3シリーズは、アナログメーターなので、最新世代のライバル車と比べても古さは隠せない。