軽自動車ハイト系ベスト5を徹底比較 いまならコレを狙え! ボディタイプ別 新車オススメランキング 軽自動車 RANKING BEST 5 軽自動車

自動車専門家の大岡氏が、おすすめの新車の軽自動車をランキング形式で発表!
価格や燃費、走行性能などさまざまな角度でも比較しました。
気軽にたくさん運転できる軽自動車選びの参考にしてください。

目次

おすすめランキング ベスト5

  • RANKING BEST 1 軽自動車 ランキング ベスト1 ホンダ N-BOX

    ホンダ N-BOX

    2代目となるN-BOXは、2017年9月に発売が開始された。
    初代N-BOXはデビュー直後から大ヒットモデルとなり、フルモデルチェンジ直前まで軽自動車販売台数ナンバー1の座を守り続けている。

    日本で一番売れているクルマ

    2代目N-BOXは、初代の長所を伸ばし、欠点を改善したキープコンセプトモデルだ。
    完成度はより高まり、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「ホンダセンシング」を標準装備している。また、一部グレードを除き、サイド&カーテンエアバッグを標準装備しており、優れた安全性能を誇るモデルだ。
    初代N-BOXでも室内スペースは十分だったが、2代目N-BOXはさらに広くなった。
    1,790㎜とより高くなった全高を生かし、リヤシートダイブダウン時の荷室内の高さを25~55mmも拡大している。
    使い勝手面の改良は多く、リヤゲートの開口高は75mmも低くなっている。開口高を低くすることで、重い荷物の出し入れも簡単だ。
    N-BOXのデザインは、初代N-BOXと同様に基準車とカスタムの2タイプがある。
    驚きなのは、カスタム。LEDを多用しより夜間に目立つようになっただけでなく、流れるように光るシーケンシャルウインカーを使用している。一部の高級車に採用されている装備を採用し、カスタム系を好むニーズに応えたのだ。

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  • RANKING BEST 2 軽自動車 ランキング ベスト2 ダイハツ タント

    ダイハツ タント

    タントは、2019年7月にフルモデルチェンジし4代目となった。
    3代目タントは、高い人気を誇りN-BOXの販売台数に肉薄するも、ほとんど勝つことができなかった。
    4代目タントは、N-BOXの後塵を拝し続けた屈辱を晴らすために、数多くの新技術と豪華装備を投入してきた。

    打倒N-BOXの大本命!

    まず、プラットフォーム(車台)はダイハツのDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)により刷新。軽量高剛性ボディを生み出した。
    エンジンも新開発され、日本初となる複数回点火(マルチスパーク)の採用などにより燃費を向上した。
    さらに、CVTも新開発。これも世界初となるスプリットギヤを用いた新開発のCVT「D-CVT」を投入している。
    また、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「スマートアシスト」も進化し、このクラスでは唯一となる全車速追従式クルーズコントロールを採用した。カメラで車線を認識し車線内を走行するようにステアリング操作をアシストするレーンキープコントロールも装備している。
    タントのウリは、Bピラーレスの大開口ミラクルオープンドアだ。このミラクルオープンドアのメリットをより生かす540mmものロングスライドを可能とした運転席など、使い勝手のよい装備も満載している。

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  • RANKING BEST 3 軽自動車 ランキング ベスト3 スズキ スペーシア

    スズキ スペーシア

    初代スペーシアは、販売面で非常に低迷した。
    ライバルであるN-BOXとタントに大きな差を付けられ、スズキにとって屈辱ともいえる販売台数だった。そのため、2代目スペーシアは、絶対に負けられないという大きなプレッシャーの中、2017年12月に登場した。
    初代スペーシアが低迷した理由は、主にデザインとされていた。そこで、デザインを一新し、基準車は愛着がわくようなカワイイ系へ。初代カスタムのデザインは、少々地味過ぎたという反省から、人気の迫力ギラギラ系へと変貌を遂げた。
    こうした変更を行った結果、販売台数面では好調が続いている。

    スーパーハイト系クラス唯一のマイルドハイブリッド搭載車

    また、燃費へのこだわりも相当なものだ。
    スーパーハイト系唯一、マイルドハイブリッドシステムを搭載。燃費性能は、スーパーハイト系クラストップとなる30.0㎞/L(JC08モード)を達成している。
    ISGと呼ばれるモーター機能付発電機を採用しており、アイドリングストップからの再始動時に、キュルキュルといったセルモーターの大きな音やエンジンの振動も非常に少なく快適だ。
    また、一部グレードを除き、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備である「スズキ セーフティ サポート」を標準装備化した。ただし、顧客の安全より価格が安くなるレスオプションを強調するセールス方法には疑問が残る。

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  • RANKING BEST 4 軽自動車 ランキング ベスト4 日産 デイズ

    日産 デイズ

    2代目となるデイズは、2019年3月にフルモデルチェンジした。デイズは、日産と三菱の軽自動車に関する合弁会社NMKVによる生まれたモデルだ。そのため、三菱eKワゴンとは姉妹車関係にある。
    2代目デイズは、主に日産が企画・開発を担当し、三菱が生産を行っている。初代デイズは、主に日産が企画、三菱が開発と生産を担当していた。
    日産が開発を担当したことから、2代目は日産色の強いモデルとなっている。

    プロパイロット搭載で安全装備面も向上

    2代目デイズに搭載されたエンジンは、BR06型と呼ばれている。このエンジンは、なんとルノー製。これを流用し、中身などを刷新し軽自動車用に変更している。
    エンジンは、一般的な自然吸気エンジンとマイルドハイブリッド、そしてマイルドハイブリッド+ターボの3タイプとなった。
    出力は自然吸気エンジンが52ps&60Nm、マイルドハイブリッドはこのエンジンに40Nmのモーターがプラスされる。ターボ車も同様で、エンジンの出力は64ps&100Nmとなっている。
    また、日産の先進技術のひとつであるプロパイロットも採用されている。同一車線内を維持しながら、先行車に全車速で追従走行する。
    高速道路などでは、ストップ&ゴーもスイッチひとつで繰り返すことが可能だ。とくに、渋滞時にドライバーの疲労を軽減してくれる。

    日産 デイズの口コミ・評価を見る
  • RANKING BEST 5 軽自動車 ランキング ベスト5 スズキ ワゴンR

    スズキ ワゴンR

    ワゴンRは、スズキの看板車種で長い歴史をもち、ハイト系ワゴンというジャンルを創出したモデルでもある。
    スズキのワゴンRへのこだわりは強く、多くの新技術を最初に搭載するのはワゴンRが最初となるケースがほとんどだ。
    6代目は2017年2月登場した。3つの顔が用意され、標準車には女性ユーザーを意識した優しい顔、そして男性ユーザーを意識し迫力ある顔の2つがある。さらに、とにかく迫力を重視したスティングレーも設定している。
    選択肢が増えたことで、ユーザーはより自分好みの顔を選べるようになった。

    クラスナンバー1の燃費値タイトルホルダー

    メインのパワーユニットは、ISG(モーター機能付発電機)を装備したマイルドハイブリッドだ。このマイルドハイブリッド機能を装備したモデルは、33.4㎞/L(JC08モード)というクラスナンバー1の燃費値を誇る。
    この他、一般的な自然吸気エンジンが用意されているが、今時アイドリングストップ機能さえ装備されていない情けない仕様になっている。
    安全装備は、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備である「スズキセーフティサポート」が用意されているが、オプション設定のため自ら積極的に選ぶ必要がある。
    サイド&カーテンエアバッグは、スティングレーのTグレードに標準装備化されているだけで、他のグレードには用意されていない。

    スズキ ワゴンRの口コミ・評価を見る

おすすめランキング5台を比較

価格比較

N-BOX

N-BOX
王者ならではの強気な価格

ホンダ N-BOXのエントリーグレード、Gの価格は1,385,640円だ。
ホンダセンシングは装備されているものの、サイド&カーテンエアバッグはオプション。
その他の装備も貧弱なので、G・Lグレード(1,499,040円)をベースにオプションのサイド&カーテンエアバッグをプラスすれば、シンプルだが必要十分仕様になる。
充実した装備を望むなら、G・EX(1,499,040円)以上がよい。
カスタムは、装備がよいだけになかなか高価で、最上級グレードのカスタムG・EXターボの価格は1,949,400円だ。コンパクトカーのハイブリッド車並みの価格になる。装備がよいものの、価格は強気な設定だ。

タント

タント
良品廉価を目指した価格

ダイハツには、良品廉価という考え方がある。そのため、あえてコストがかかるマイルドハイブリッドシステムなどは投入しない考えを示している。
タントのエントリーグレードであるLは、1,306,800円となっていて割安感がある。ただし、運転席ロングスライドシートやパワースライドドアなども装備されておらず、少々物足りない仕様だ。
実際の購入はXグレード(1,463,400円)以上ということになる。カスタムLグレード(1,549,800円)の仕様も、やや物足りない。カスタムX(1,668,600円)以上がおすすめだ。

スペーシア

スペーシア
マイルドハイブリッドシステム搭載車ながら、リーズナブルな価格

スペーシアのエントリーグレードであるGの価格は1,333,800円だ。安全装備も充実しているので、価格はリーズナブルといえる。ただ、左右のパワースライドドアなどが装備されていないなど、装備はやや物足りない。
充実した装備のXグレード(1,468,800円)がベストな選択になる。ただし、カーテンエアバッグは用意されていない。
カスタムは、より装備が充実しているため価格は高めに設定されている。
最上級グレードのXSターボの価格は1,787,400円。このグレードのみカーテンエアバッグが標準装備化されている。
やや微妙な装備もあるものの、マイルドハイブリッドシステムを搭載していることを考えると、コストパフォーマンスに優れる価格といえる。

デイズ

デイズ
基準車は買い得感ありだが、ハイウェイスターは高めの価格設定

日産 デイズには、基準車とハイウェイスターの2タイプが用意されている。この2タイプは、明確に方向性が分けられている。
基準車は価格重視の顧客向けで、マイルドハイブリッドもターボの仕様もない。また、プロパイロットの装備も不可だ。
ただ、歩行者検知式自動ブレーキや踏み間違え防止アシスト、サイド&カーテンエアバッグは標準装備化されているので、なかなかコストパフォーマンスに優れる。
対して、人気のハイウェイスターでエントリーグレードのXが1,469,880円、プロパイロットが装備されたXプロパイロットエディションが1,567,080円だ。
最上級グレートなるGターボプロパイロットエディションは、1,647,000円となっている。

ワゴンR

ワゴンR
価格は安いが装備が微妙

ハイブリッドのエントリーグレードであるFX(セーフティパッケージ装着車)の価格は、1,273,320円とリーズナブルな価格設定だ。シンプルな仕様ながら、実用性は十分にある。
人気グレードのFZになると価格は1,409,400円になる。価格はイッキに上がるが、迫力系のデザインになり、LEDヘッドライトや専用エアロパーツなども装備される。
そして、スティングレーの自然吸気エンジンを搭載したXグレードは1,488,240円。
最上級グレードとなるTは、イッキに高価になり1,658,880円となる。サイド&カーテンエアバッグやクルーズコントロール、パドルシフトが標準装備化されている。

燃費比較

N-BOX

N-BOX
燃費より実用性重視!

軽自動車は燃費が重要とされてきたが、初代N-BOXの燃費はそれほどよいものではなかった。しかし、それでも初代N-BOXは大ヒットした。
そこで、2代目N-BOXはいたずらに燃費を追求するのをやめた。燃費を追求しすぎると、力不足で精彩を欠く走行性能になるからだ。
2代目N-BOXの燃費は、自然吸気エンジンが27.0㎞/L(JC08モード)、ターボが25.6㎞/Lもしくは25.0㎞/Lとなった。より実用性を重視し力強いパワーユニットにしている。

タント

タント
新技術投入の割には、あまりパッとしない燃費値

タントには新開発のエンジンやCVTが投入された。その結果、自然吸気エンジンで27.2㎞/L(JC08モード)、ターボエンジンで25.2㎞/Lとなっている。
マイルドハイブリッドシステムを搭載したスペーシアにかなわないにしても、N-BOXと比べると自然吸気エンジンで0.2㎞/Lほど上回っている。
新技術を投入した割には、ライバルとの燃費差はわずかな差となった。新開発のエンジンやCVTは、熟成させてさらなる燃費値のアップに期待したいところだ。

スペーシア

スペーシア
マイルドハイブリッドにより、クラストップの低燃費

スズキは、燃費ナンバー1にこだわるメーカーだ。
スペーシアは、スーパーハイト系唯一マイルドハイブリッドシステムを搭載するモデルになっている。
また、マイルドハイブリッドだけに頼らず、軽量化技術も日々進化し、車重の軽さもスーパーハイト系ナンバー1になっている。
こうしたこだわりの技術により、スペーシアの燃費はクラストップとなる30.0㎞/L(JC08モード)を達成。上級グレードのXは28.2km/L、カスタムXSターボは25.6㎞/Lとなっている。これらのグレードもクラストップレベルの燃費値だ。

デイズ

デイズ
燃費重視から実用性重視にシフト

初代デイズは、燃費を追求しすぎた結果、三菱の燃費不正を生んだ。しかも、あまりに燃費を重視した結果、やや力不足のエンジンになりドライバーにストレスを与えていた。
その反省から2代目は、いたずらに燃費を重視するのではなく、実用性も兼ね備えたエンジンとなった。
基準車の燃費は、29.4㎞/L(JC08モード)、マイルドハイブリッドのハイウェイスターは29.8㎞/Lもしくは28.6㎞/Lとなった。ターボ車は25.2㎞/Lとなっている。
マイルドハイブリッドを搭載したモデルと通常の自然吸気エンジンの燃費差が少ない。基準車のコストパフォーマンスに高さを感じる燃費値だ。

ワゴンR

ワゴンR
ライバル車を圧倒する超低燃費性能

ワゴンRは、単にマイルドハイブリッド機能のみで低燃費化しているわけではない。
スズキ独自の軽量化技術のより、700㎏台の軽量ボディに仕上がっている。日産 デイズが800㎏台なので、いかにワゴンRが軽量なのか分かる。
その結果、最も燃費のよいグレードで33.4㎞/L(JC08モード)とクラストップの燃費値になっている。
ターボ車の燃費も28.4㎞/Lとこちらもクラストップの燃費値。しかも、ライバル車とは大差を付けている。燃費重視というのであれば、ワゴンRを選択すると良い。

走行性能比較

N-BOX

N-BOX
クラス、ナンバー1の実力

N-BOXは、先代モデルに対して約80㎏もの軽量化が施された。
軽量化は、走行性能や燃費に大きく貢献する。
先代の自然吸気エンジンは、急な登り坂や高速道路などでは、ややアンダーパワーな印象があった。そのため、よりアクセルを踏むためエンジンの回転数も上がり、車内は賑やかになった。軽量化により、それほどアクセルを踏む必要がなくなったので、より快適で走りやすくなっている。
ターボモデルは64ps&104Nmとパワフル。高速道路での直進安定性も増し、余裕あるクルージングが可能だ。
ホンダセンシングの機能である前走車追従式のクルーズコントロールを使い走っていると、1クラス上以上の高い走行性能を感じられる。

タント

タント
走りの質はトップレベル

タントは、プラットフォーム(車台)を新開発した。
このプラットフォームは、10年先を見据えた性能とダイハツは豪語するものだ。もちろん、サスペンションなども一新されている。
ダイハツの自信通り、走行性能は先代をはるかに超える実力を誇る。
背の高いスーパーハイト系でいながら、ボディ上部の揺れも上手に抑えられ、ボディ剛性も上がったためタイヤがしっかりと路面をとらえている。
走りの質は、このクラストップレベルの実力派だ。

スペーシア

スペーシア
軽い車重を生かした軽快な走りが魅力

スペーシアは、スズキ独自の軽量化技術により車重が軽い。
ホンダN-BOX G・EXの車重が930㎏なのに対して、スペーシアXの車重は870㎏。60㎏もN-BOXに対して軽いのだ。
N-BOXやタントは、車重が重いため自然吸気エンジンではパワー不足を感じるシーンがあった。しかし、スペーシアは52ps&60Nmという出力をもつ自然吸気エンジンでもそれほど力不足を感じさせない。
また、マイルドハイブリッドなのだが、クリープ時にはモーターのみでの走行が10秒程度可能となる。

デイズ

デイズ
どこにでも行ける実力を持つターボ車

デイズの走行性能は、なかなか高いレベルにある。
プラットフォーム(車台)が一新されボディ剛性も大幅にアップ。タイヤの接地感も高く、カーブではリヤタイヤがしっかりと踏ん張るから安定感のある走りができる。
また、64ps&100Nmを発揮するターボ車は上質で、低回転から最大トルクを発揮するので走りやすい。
パワーも十分なので、高速道路などでは、プロパイロット機能を使い高速クルージングも楽々こなす。静粛性も高く、ロングドライブでの疲労も少ない。
1クラス上の走りが可能なので、ファーストカーとしても十分な資質がある。

ワゴンR

ワゴンR
軽さを生かした軽快な走行性能

ワゴンRの車重は700㎏台と軽い。さらに、マイルドハイブリッド車は、モーターのアシスト機能がプラスされる。
こうした利点もあり、ワゴンRは少しだけライバル車より軽快に走る。とくに、低速で走行中アクセルを踏むと、モーターアシストをわずかだが感じることができ、アクセルレスポンスの良さを実感する。
また、10秒程度だがクリープでモーター走行が可能。このクリープを上手く使いながら走ると、実燃費は向上する。
また、アイドリングストップからの再始動時に、セルモーターのキュルキュルとした音や、エンジンの振動も少ないので快適だ。

乗り心地比較

N-BOX

N-BOX
優れた乗り心地と静粛性で、より快適になった

初代は、硬いサスペンションで全高の高い車体を横転させないようにするなどし、一定の操縦安定性を得ていた。そのため、乗り心地はあまりよいとは言えなかった。
しかし、2代目では約80kgの軽量化やサスペンションの改良により、ボディ剛性もアップしている。こうした進化により、2代目の乗り心地は、しなやかさが増し乗り心地はクラストップレベルといえるものとなった。
また、カスタム系には防音材や吸音材を追加。とくに、ターボモデルの静粛性は非常に高いレベルになっている。

タント

タント
やや硬質感はある乗り心地

タントのようなスーパーハイト系は、車高が非常に高く全幅が狭い。重心高が高くなっていて、とてもバランスの悪いディメンションになっている。このままだと、横転しやすくなり横風にも弱く、カーブも苦手だ。
こうしたマイナス要因を補うために、サスペンションの設定を硬めにして、安定感を高める。
タントもこの手法が採用されており、やや硬質な乗り心地になっている。硬質といっても、路面の凹凸はしっかりと吸収しており気になるほどではない。上手に操縦安定性と乗り心地を両立している。

スペーシア

スペーシア
キビキビ感はあるものの硬めの乗り心地

スペーシアは全高が高い。
全高が高いと重心高が高くなり、横転リスクや横風に弱くなる。それを解決するために、サスペンションを硬めにして操縦安定性を高めている。
さらに、燃費も重要なので空気圧が高めのエコタイヤを履いている。
硬めのサスペンションと空気圧の高いタイヤの組み合わせで、乗り心地を良くするのは難しい。
そのため、スペーシアの乗り心地は、ややゴツゴツとした路面の凹凸を感じる乗り心地となっている。ただ、15インチタイヤを履いたカスタムの乗り心地は、14インチタイヤ装着車より快適に感じた。

デイズ

デイズ
しなやかさがある乗り心地は1クラス上の実力

先代デイズは、やや突っ張った感じの乗り心地で、あまり乗り心地がよいと言えなかった。
また、最近の軽自動車は、ファーストカーとして使われることが多く、日産は乗り心地にもこだわった。新開発のプラットフォーム(車台)ということもあり、足回りも徹底的に煮詰められた。
その結果、なかなかしなやかな乗り心地をもつクルマになっている。路面の凹凸もキレイに追従し、不快なゴツゴツ感を排除。上質な乗り心地を提供してくれる。

ワゴンR

ワゴンR
ゴツゴツとした硬さを感じる乗り心地

ワゴンRの乗り心地は、やや硬さを感じる。
14インチタイヤは、エコタイヤであることもあって、硬さがある。しかも、サスペンションの設定も硬めなので、路面の凹凸をしっかりと車体に伝え、ゴツゴツとした衝撃をドライバーに伝えてくる。路面の悪いところでは、少々不快に感じることが多い。
15インチタイヤを履くスティングレーのターボモデルは、逆の印象になる。硬めの設定であることに変わりはないものの、14インチタイヤ装着車に比べると路面からの衝撃を上手く吸収していて快適だ。

内外装・デザイン比較

N-BOX

N-BOX
ツボを押さえたカスタム。愛着がわく基準車

一見、デザインはキープコンセプトのように見えるが、よく見るとまったく異なるデザインになっている。
とくに、面の張りが見事で、洗練されたスタイルだ。また、視認性もアップしており、安全運転にも貢献している。
基準車は、丸形のヘッドライトが個性的で、笑っているような顔が印象的。愛着が出るデザインだ。
そして、カスタム系は、こうしたモデルを好む顧客のツボをしっかりと押さえている。まず、夜にひと目でN-BOXカスタムと分かるように、LEDを駆使してギラギラの顔にして目立つようにまとめた。
さらに、クラスを超えた装備であるシーケンシャルウインカーを装着。より、光モノをメインに存在感を高めている。

タント

タント
やや味気ない基準車、ややマイルドになったカスタム

タントの基準車は、主に女性をターゲットにしたモデルなのだが、なんとも味気ないデザインに見える。可愛らしさや愛着がわくようなテイストが欲しい。
人気のカスタムは、先代カスタムに比べマイルドになった印象が強い。大型のグリルで迫力はあるものの、やや丸形になったヘッドライトがマイルド感を出している。
先代カスタムのギラギラ迫力系を好む人には、少々物足りなく感じるかもしれない。

スペーシア

スペーシア
初代の反省を生かしたデザイン

初代は、優れた燃費と走行性能をもちながら販売面では不振だった。
その理由は、デザインと言われている。基準車は味気ない感じだったし、カスタムは迫力不足だった。
2代目ではこうした反省を生かし、基準車はスーツケースをモチーフとした。角を丸くした四角いデザインだ。メインターゲットの女性から支持されるような可愛らしさを表現している。
カスタムは、とにかく迫力重視。大きなグリルにLEDを駆使したライト類で、夜間の存在感をアピールしている。

デイズ

デイズ
ハイウェイスターは、めずらしいスッキリ系フェイス

一般的に基準車は、女性を意識したやや優しい顔を選択する傾向にある。
しかし、デイズの基準車は、ツリ目のヘッドライトと迫力重視のVモーショングリルが組み合わされている。
そして、人気のハイウェイスターは、太めのVモーショングリルを採用。ただ、グリルの大きさはそれほど大きくないため、それほど迫力がある顔にはなっていない。
また、ヘッドライトはツリ目のLEDヘッドライトを装備。ライバル車の押し出し感&迫力系とはやや異なり、スポーティなスッキリ系にまとめられており好感度は高い。

ワゴンR

ワゴンR
記憶に残らないデザイン

ワゴンRのような軽自動車は、販売台数が多いため万人受けするデザインが求められる。結果的に、それが足かせになってしまった。
FX、FZ、スティングレー共に、パッと見た瞬間にハッと思うようなインパクトがなく、記憶に残りにくい。また、ボディパネルなども平板感が強く、力強さにも欠ける。
スティングレーは縦型のヘッドライトを採用し、ユニークさをアピール。しかし、グリルのデザインに違和感があり、腰高なシルエットになっている。もう少し視覚的な重心を下げ安定感のあるシルエットにまとめるべきだろう。

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