メルセデス・ベンツの買取相場・査定価格

かつてはSクラス、Eクラス、Cクラスなどのセダン系のモデルを中心に、その派生車種を含めて数少ない車種を作るメーカーであったが、最近では比較的コンパクトなモデルから、クーペ、SUVなど、さまざまなクルマを作る総合的な自動車メーカーになっている。
特に新世代メルセデスと呼ぶ、Aクラス、Bクラス、CLA、GLAなど、エンジンを横置きに搭載するFFベースのクルマが好調な売れ行きを示している。比較的手頃な価格で買えるメルセデス・ベンツであることが理由だが、日本では販売されるメルセデス・ベンツ車の60％以上がFF系のモデルになっている。
しかしながらFF系のモデルは、クルマとしてのデキを考えると必ずしも良いとはいえない部分がある。メルセデス・ベンツの特徴のひとつであるレーダーセーフティパッケージにしてもFF系のモデルに装着されるのはCクラス以上に採用されるものとは異なる簡易型になるなど、物足りない点が残る。それでも価格的な優位性で良く売れているのが実情だ。
メルセデス・ベンツは中古車市場でも人気が高く、値落ちの少ない車種の筆頭などと言われている。ただ、最近ではそうした傾向にも変化が表れつつある。というのは国内販売台数で輸入車の首位を確保するためかどうか、無理な販売によって大量の登録済み未使用車*を発生させているからだ。

Sクラスのハイブリッドなどでは、新車価格が1500万円ほどの車種が、登録済み未使用車*は1200万円程度で販売されるなど、20％ほど割り引いた価格で販売されている。このためメルセデス・ベンツの中古車相場もこうした登録済み未使用車*の価格を加味したものになりつつあり、やや下落傾向を示すようになった。
メルセデス・ベンツを買うときには、新車と登録済み未使用車*と中古車の価格をしっかり比較することが大切で、メルセデス・ベンツの中古車を手放すときにも下取り査定と買い取り価格との違いを確認することが必要だ。
※初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車