ナンバープレートの変更は意外と簡単!希望ナンバーや図柄ナンバーについても解説

ナンバープレートの変更は意外と簡単!希望ナンバーや図柄ナンバーについても解説

転居の際に行うことがほとんどだったナンバープレートの変更。近年では、自治体ごとのご当地ナンバープレートといった自分好みのナンバープレートに変更したい人が増えています。

本コラムでは、ナンバープレートの変更に必要な書類や変更の流れ、希望ナンバーや図柄ナンバーについて詳しくご紹介します。

ナンバープレート変更の基礎知識

ナンバープレートの変更は自分で行うこともできますが、ディーラーや販売店にも依頼ができます。費用や用意するものが異なるので、手続き全体を把握して自分のやりやすい方法を選びましょう。

ナンバープレート変更に必要な書類関係

・住民票

住所変更を同時に行うときは用意します。市役所の混み具合次第ですが、30分程度で発行してもらえます。

・車庫証明書

住民票同様に住所変更を行う際に必要です。駐車場のある所轄警察署の交通課窓口で発行できます。書類を提出した後、証明書の発行に1週間程度かかるので注意しましょう。

・当該自動車

ナンバープレートを取得する車で運輸局あるいは取り付けてもらうディーラー・販売店に向かいます。

・印鑑

また、当日に運輸局の自動車検査登録事務所で以下の3種類の書類を入手して完了です。

・申請書

・手数料納付書

・自動車税申告書

運輸局内に記載台があるのでそこで記載が可能です。
万が一、記入ミスをしてしまったときは、修正液(テープ)で修正してはいけません。最近、増えている消せるボールペンでの修正もNGです。
こうした公文書を修正する場合は、訂正印もしくは捨印での修正が基本となります。
訂正印と捨印のどちらで修正すればよいかは、書類によって異なるので、職員の方に確認するようにしましょう。

・字光式自動車登録番号標交付願

字光式ナンバーは、文字通り、光るナンバープレートで、夜間でも視認がしやすくなります。字光式ナンバープレートを希望する際は、字光式自動車登録番号標交付願が必要です。陸運局にシートがあるので、各窓口の見本に従って必要事項を記入しましょう。

・理由書

ナンバープレートが紛失したりしており、返納が出来ない場合に必要になります。

ナンバープレート変更の流れ(自分で行う場合)

 

ナンバープレート変更の流れ(自分で行う場合)


1.まずは必要書類を準備

多くの書類はインターネット上でダウンロードできますが、車庫証明書の発行に1週間ほどかかるので注意してください。

2.車で運輸支局に向かう

ナンバープレートの取り付けまで完了して手続き完了なので、変更したい車で運輸支局へ向かいましょう。管轄の運輸局は国土交通省のホームページで調べることができます。

国土交通省HP

3.旧ナンバープレートを返却

ナンバープレートはドライバーを使って、自分で取り外すことができます。右側のビスを緩めた後、左側の封印をこじ開けます。最後に、真ん中のビスをドライバーで緩めると外せます。

4.新しい車検証取得

書類一式を運輸局に窓口に提出すると発行してくれます。通常は、それほど発行に時間はかかりません。住所や氏名に間違いがないかをしっかり確認しましょう。

5.ナンバープレート購入

ナンバー交付窓口で、ナンバープレート代1,500円(通常ナンバーの場合)を支払って受け取ります。ナンバープレートのほかに、取り付け用ボルトと封印を取り付ける台を受け取ります。

6.ナンバープレート取り付け

ビスで取り付けた後、軽自動車以外は封印が必要です。封印はナンバープレートを交付した者が行うため、自分で行うことはできません。

これらの変更手続きは自分で行うこともできますが、ディーラーや販売店に任せてしまうのもおすすめです。ちなみに、運輸局は曜日によって検査・登録に来る自動車ディーラーのスタッフで混み合うため、書類の提出まで待たされることがあります。ディーラーの定休日が多い月、火、水曜あたりは比較的空いています。また、月末や決算期には非常に混み合いますので、自分で行うのであれば、時期や曜日もチェックしておきましょう。

ナンバープレートの変更にかかる費用

希望ナンバーや字光式ナンバーで費用は異なりますが、内訳は以下の通りです。

通常ナンバー変更費用 約1,500~2,000円
希望ナンバー変更費用 約5,000円
図柄ナンバー変更費用 約7,000~9,200円
字光式ナンバー変更費用 約3,000~6,800円
※字光式ナンバーキット3,000~40,000円

ディーラーや代理店に依頼すると手数料が加わって、約2万円~約5万円になります。

自動車保険の変更手続きも忘れずに

ナンバープレートを変更したときは、必ず保険会社に連絡してください。保険は契約対象の車を明確にしたのちに、契約を結びます。手続きをしていないと新ナンバーの車が契約対象の車とみなされず、万が一の際に補償が受けられなくなります。

保険会社によって手続き方法はさまざまですが、ネット上で手続きするのが最も手軽です。やり方がわからない方は保険会社に電話をするか、最寄りの営業店を訪問して手続きを依頼しましょう。

希望ナンバーや図柄ナンバーに変更する場合

4桁の番号を任意で指定できる希望ナンバーや、ナンバープレートをデザイン入りにできる図柄ナンバーへ変更するには時間がかかります。

希望ナンバーを申請すると、予約済証交付日から起算して4営業日から1週間程度、図柄ナンバーは受注生産のため入金確認から10日程度かかるのが一般的です。 どちらも、即日交付ができないので、自分が運輸局に行く日に間に合うように申請しましょう。

希望ナンバーの変更方法は?

希望ナンバーの場合、人気の高い番号は抽選制となります。毎週日曜日で申込を締め切り、月曜日に抽選を実施します。当選するとその番号が利用できます。抽選対象となっていない番号は、すべて一般希望番号です。一般希望番号は、その番号が全て使われない限り取得することができます。

どちらもインターネットで申請することが可能です。

希望番号申込サービス

4桁の番号以外のナンバープレートの意味や、地域名の隣の番号の意味など、ナンバープレートに関するより詳しい内容は、以下の記事にわかりやすくまとめています。

関連記事:ナンバー種類と車両の関係とは?

図柄ナンバーの色の意味や変更方法は?

ナンバープレートは用途別に色や番号が決められていますが、例外として図柄プレートが作られました。

図柄ナンバーはインターネットで申し込んだ後、完了メールに記載されている方法で手数料を支払います。手数料の支払いが完了すれば手続き完了となり、もう一通メールが届きます。そのメールに記載されている交付可能期限内に運輸局の窓口へ行くと、受け取ることができます。

デザインプレートはこれまで様々なデザインのものが交付されました。一例をご紹介します。

東京2020大会特別プレート(2021年9月30日に申込終了)

東京2020大会特別プレート



画像提供:国土交通省


東京オリンピック・パラリンピックが2020年に開催されることに伴い、大会機運の盛り上げに貢献するために作られたナンバーです。2017年10月10日から配布されています。東京2020オリンピックと東京2020パラリンピックのエンブレムが入ったナンバープレートが交付されます。

ラグビーナンバー(2020年1月で終了)

ラグビーナンバー

画像提供:国土交通省


2019年のラグビーワールドカップの開催を記念して2018年4月3日から交付が開始されているデザインです。寄付金を納めると大会のシンボルマークが大きく左側の背景に埋め込まれたナンバーになります。

地方版図柄入りナンバー

地方版図柄入りナンバー

画像提供:国土交通省

現在は58地域の図柄が確定しており、第1弾は2018年10月1日より交付が開始しています。2022年4月26日には新たな地図版図柄入りナンバーの募集を開始しており、定期的にデザインが加わっていっています。

全国版図柄入りナンバープレート(花柄)

交付期間2022年4月18日~2027年4月30日でデザインは各都道府県の花をモチーフとしたナンバープレートもあります。こちらは交付料金に加えて「安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする取組み」への寄付金を1,000円以上するとフルカラー版の図柄入りナンバープレートにすることもできます。

全国版図柄入りナンバー

画像提供:国土交通省

ナンバープレートの変更には手続きや準備が必須

ナンバープレートは、車の所有者を把握、公共施設における安全な交通整備をするために大切なツールです。引越しなどでナンバープレートを変更するときは、書類を用意したり、保険会社へ連絡したりと、必要な行程が多いので、その流れを知っておきましょう。

希望ナンバーや図柄プレートは、注文を受けてから制作を始めるため、受け取るまでに時間を要します。以上の内容をきちんと知ったうえで、ナンバープレートの変更をすることをおすすめします。

手続きに関して監修弁護士のコメント

自動車は購入したらすぐ乗れるというものではなく、自賠責保険の手続や名義変更の手続など細かい手続が必要であり、ナンバープレートの取得も必要な事務手続の一つです。基本的には販売店が代行して行ってくれますので、自身の希望を伝えて然るべく対応してもらいましょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!

Supervised by 弁護士 梅澤 康二

梅澤 康二

保有資格:弁護士。東京大学法学部卒業。アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所後、2014年8月に弁護士法人プラム綜合法律事務所を設立。 15年以上弁護士として活躍。一般民事・交通事件・債務整理・相続問題に係る法律相談、刑事事件に係る法律相談に対応している。