長距離運転でも疲れにくい国産車TOP3を軽自動車/コンパクトカー/SUV/ミニバンに分けてご紹介しています。運転支援機能の充実ぶりや車内空間の広さ、振動や騒音の少なさを基準に厳選しました。高速走行やドライブ、長距離通勤におすすめです。参考にしてください。
- 長距離運転で疲れにくい車の条件
- 長距離運転で疲れにくい軽自動車 TOP3
- 長距離運転で疲れにくいコンパクトカー TOP3
- 長距離運転で疲れにくいSUV TOP3
- 長距離運転で疲れにくいミニバン TOP3
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長距離運転で疲れにくい車の条件
長距離運転で疲れにくい車選びでは、以下の条件を満たす車を探しましょう。
- 運転支援機能が充実している
- パワーがあり、スムーズに走る
- 視野が広い/高い
- シートの座り心地が良い
- 騒音や振動が少ない
- 車内空間が広い
高速道路などで使える運転支援機能が充実していれば、ドライバーの負担を軽減できます。座り心地は好みがあるので、実際に座って確かめましょう。
また、同乗者の疲れにくさも考えるなら、広さも重視しましょう。 ボディタイプごとにも選び方のポイントは異なります。詳しくは次章以降を参考にしてください。
特に注目したい運転支援機能
長距離運転で最も気にしたいのが、ドライバーの負担軽減。現在は、高速道路などでの運転を支援してくれる機能も増えています。なかでも、以下の機能があると良いでしょう。
名称 | 概要 |
---|---|
ACC | 一般名称は「アダプティブ・クルーズ・コントロール」など。前走車と車間距離を保っての追従走行や、前走車がいない環境での定速走行を支援。基本的にペダルは自動制御で、ドライバーはハンドル操作に集中できる。 |
LKA | 一般名称は「レーン・キープ・アシスト」など。車線中央での走行を支援し、中央から脱線しそうなときは警告音とともに車線中央に戻るようステアリング操作を支援する。 |
渋滞時支援 | 渋滞時において、システムが前走車の状況を見てペダル操作を支援。 |
現在は、一定条件のもとでハンズオフ走行が可能な車種も登場しています。なかには車線変更や分岐も支援してくれる車種もあり、ドライバーの負担を大きく軽減できます。
長距離運転で疲れにくい軽自動車 TOP3
軽自動車はパワーがないので、ターボや4WDを選択でき、かつ運転支援機能の整った車種を選びましょう。また、全高の高いスーパーハイトワゴンは走行安定性も重視してください。
※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。
1位 スズキ「ハスラー」
- 新車時価格:151万円~
- 中古車相場:13万円~217万円
- サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm
- 最高燃費(WLTC):25.0km/L
ハスラーは全車ACCを標準装備。また、乗り心地も良く、街乗りからちょっとしたアウトドアまで対応できる一台です。
特に2代目はボディ剛性を向上させるとともに、こもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初採用。快適な車内空間を実現しています。全車マイルドハイブリッド搭載で燃費が良く、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。
2位 日産「デイズ」
- 新車時価格:143万円~
- 中古車相場:5万円~219万円
- サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mm
- 最高燃費(WLTC):23.3km/L
デイズは2023年秋にマイナーチェンジし、軽自動車初となるブラインドスポットモニター(後側方車両接近警報)を搭載。車線変更の際、隣車線の後方に他の車がいると存在を知らせてくれます。
長距離運転での最大の魅力は、一部グレードで装備されるプロパイロット。渋滞時のストップ&ゴーも含めて、前走車との車間距離の調整や車線維持を支援してくれます。ペダル操作は基本的に自動制御なので、非常に楽です。
3位 ホンダ「N-BOX」
- 新車時価格:164万円~
- 中古車相場:5万円~218万円
- サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mm
- 最高燃費(WLTC):21.6km/L
N-BOXは、ACCとLKAを全車標準装備。廉価グレードでも基本的な運転支援機能が整っています。広さも十分で、フロントガラスからの視野も広いです。
2023年秋に登場した現行モデル(新型)は、ボディ剛性を強化し、フロアカーペットに遮音フィルムを追加。さらにカスタムモデルではルーフライニングに吸音シートを採用して、静粛性を高めています。
なお、ターボ車が選べるのはカスタムモデルのみで、車両価格は200万円以上です。
【番外】日産「ルークス」
スーパーハイトワゴンで疲れにくい車を選ぶなら、ルークスもおすすめです。デイズ同様、一部グレードではプロパイロットを標準装備。さらに、スーパーハイトワゴンの中では随一の走行安定性を有しています。横風に強く、海に近い地域などを走行する人にお勧めします。
長距離運転で疲れにくいコンパクトカー TOP3
コンパクトカーを買うなら、軽自動車でないからこそ車内の広さや静粛性、乗り心地にこだわりましょう。
※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。
1位 ホンダ「フィット」
- 新車時価格:165.6万円~
- 中古車相場:5万円〜270万円
- サイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1515mm
- 最高燃費(WLTC):30.2km/L
フィットは路面の凹凸を上手く吸収し、しなやかに走るため、乗り心地の良さに定評があります。また、フロントシートには骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支える「ボディースタビライジングシート」を採用。後部座席も厚みのあるパッドを採用し、柔らかな座り心地です。
ホンダ車は車内空間の取り方が上手く、コンパクトカーでも比較的広く感じられます。長距離運転をするならハイブリッド車、なかでも「HOME」「LUXE」モデルを選ぶと、ACCやLKAに加えてブラインドスポットモニターも装備されます。
2位 日産「オーラ」
- 新車時価格:278万円~
- 中古車相場:173.9万円〜357.2万円
- サイズ:全長4045mm×全幅1735mm×全高1525mm
- 最高燃費(WLTC):27.2km/L
オーラは全車e-POWER搭載。e-POWERは、ガソリンを使って電気を生み出し、その電力で走行する仕組みです。そのため、電気自動車のような高い静粛性を実現し、加速も非常になめらかです。
運転支援機能としては、オプションでプロパイロットやブラインドスポットモニターを装備できます。上級小型車用に開発されたプラットフォームを採用し、高いボディ剛性を得たオーラの乗り心地は硬めで、走りもスポーティです。
3位 マツダ「MAZDA2」
- 新車時価格:174.1万円~
- 中古車相場:82万円〜259.1万円
- サイズ:全長4080mm×全幅1695mm×全高1525mm
- 最高燃費(WLTC):21.6km/L(ディーゼル)
デミオから名称変更したMAZDA2。おすすめは、マツダならではのディーゼル車です。ディーゼル車は特有のカラカラ音が懸念されますが、MAZDA2の場合、音はさして気になりません。それよりも、加速力の良さが光ります。
座り心地も工夫されており、フロントシートは背中や腰回りが硬めに作られています。これは、骨盤を立たせることで腰痛を起こりにくくするためです。
ただしACCやLKAは、グレードにより標準装備、オプション、非装備に分かれます。
長距離運転で疲れにくいSUV TOP3
長距離運転におすすめなのはミドルサイズ以上のSUVですが、快適装備や運転支援機能の差が大きいです。また、アウトドアも意識するなら悪路走破性と乗り心地を両立した車種を選びましょう。
※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。
1位 スバル「レイバック」
- 新車時価格:399.3万円~
- 中古車相場:-
- サイズ:全長4770mm×全幅1820mm×全高1570mm
- 最高燃費(WLTC):13.6km/L
燃費を見ると、長距離運転向きとは言えないレイバックですが、SUVの中でも悪路走破性と乗り心地の良さを両立しています。最低地上高は200mmとSUVの中でも高く、それでいて衝撃も見事に吸収しながら、しなやかに走ります。静粛性も高いです。
さらに魅力的なのが、高い安全性能。レイバックはスバルの先進安全システム「アイサイトX」を標準装備し、渋滞時は条件が揃えばハンズオフ走行できます。車線変更の可否もシステムが判断し、ハンドル操作を制御してくれます。
2位 三菱「アウトランダーPHEV」
- 新車時価格:499.5万円~
- 中古車相場:53.7万円〜602.7万円
- サイズ:全長4710mm×全幅1860mm×全高1740mm
- 一充電航続距離(WLTC):83~87km
アウトランダーPHEVは、電動ベースで走る車だからこそ、静粛性が高いです。また大型のバッテリーを搭載しているため低重心で安定感が高く、操縦安定性にも優れています。全車4WDで、四輪への駆動力や制動力を随時調整し、適切な走りを見せます。雪道への適応性も高いです。
運転支援機能としては、ACCやLKAを標準装備。車両価格は高めですが、街乗りも高速走行も安心です。さらに、上位グレードには「リフレッシュ機能」と称した簡易マッサージ機能も備わっています。
3位 日産「エクストレイル」
- 新車時価格:360.1万円~
- 中古車相場:14.8万円〜558万円
- サイズ:全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm
- 最高燃費(WLTC):19.7km/L
エクストレイルは全車e-POWER搭載で、静粛性の高さとスムーズな加速が魅力です。停止時の振動もほぼ感じません。また、廉価グレードを除いた全車でプロパイロットを標準装備。さらに4WD車を選べば前後左右のトルクを自在に制御し、快適な乗り心地も保ってくれます。
静粛性の高さと快適な乗り心地を備えた車種は他にもありますが、運転支援機能、さらに悪路走破性にも優れた一台と考えると、バランスの良い一台です。
【番外】トヨタ「ハリアー」&マツダ「CX-5」
乗り心地の良さでは、ハリアーやCX-5もおすすめです。どちらも街乗り中心で悪路走破性には特化していませんが、ゆったりとしたドライブを楽しめます。また、多くのグレードでヘッドアップディスプレイを装備しています。
ハリアーは、ハイブリッド車やPHEVを選択で高い静粛性も確保できます。一方、CX-5はディーゼル車を選択でき、3つの走行モードも選べます。
長距離運転で疲れにくいミニバン TOP3
ミニバンは、同乗者の快適性を考える後部座席の快適性を意識すると良いでしょう。ただし車両サイズが大きくなるほど運転が怖くなる人も少なくないので、無理なく乗れるサイズを選んでください。
※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。
1位 日産「セレナ」
- 新車時価格:319.9万円~
- 中古車相場:5万円〜488.8万円
- サイズ:全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mm
- 最高燃費(WLTC):20.6km/L
セレナを1位に選んだ理由は、2024年8月現在、ミニバンで唯一、一定条件下でのハンズオフ走行ができる車種だからです。とはいっても、その機能を備えているのは最上位グレード「ルキシオン」に限られ、車両価格は約480万円と高額です。
ルキシオンに搭載されている「プロパイロット2.0」は、カーナビと連動し、高速道路の出口まで分岐も含めて走行をサポート。システムが車の追い越しまでも提案してくれます。
2位 トヨタ「アルファード」
- 新車時価格:540万円~
- 中古車相場:649万円〜659.8万円
- サイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm
- 最高燃費(WLTC):10.6km/L
アルファードは最上級ミニバンとしての上質感を備え、どの席に座っても非常に快適です。また、高さがあるからこそ視野が広く、周囲をよく見渡せます。
運転支援機能としては、ACCやLKA、車線変更を支援するシステムなど機能が豊富です。また、一部グレードには渋滞時支援機能が標準装備されており、標準装備でなくてもオプション装備も可能です。
3位 ホンダ「ステップワゴン」
- 新車時価格:316.9万円~
- 中古車相場:5万円〜506.7万円
- サイズ:全長4800mm×全幅1750mm×全高1855mm
- 最高燃費(WLTC):20.0km/L
ステップワゴンは、運転支援機能が特別優れている訳ではありませんが、Mクラスミニバンの中でも乗り心地の良さに定評があります。また、2列目が前後にロングスライドするだけでなく、左右にも動かせるので同乗者に合わせた快適な環境をつくれます。
1位と2位のセレナ(ルキシオン)とアルファードが高額だからこそ、予算オーバーの場合は候補に入れると良いでしょう。ハイブリッド車だと静粛性の高さと乗り心地の良さを十分に味わえます。
【番外】三菱「デリカD:5」
デリカD:5はパワフルさが武器で、唯一無二のSUV風ミニバンとして悪路走破性も備えています。アウトドア中心で、かつ大人数や大荷物で移動したい人におすすめです。車両サイズはセレナとアルファードの中間くらいでやや大きいです。ACCを標準装備しています。
車選びのオススメ記事
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- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!