



車の専門家が厳選!ハイブリッドSUVのおすすめ10選
目次
この記事を執筆・監修した人

- 現在の役職・肩書
(株)コリズム CORISM代表取締役/編集長
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員
- 略歴
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。
ハイブリッドSUVとは?メリット・デメリットについて
ハイブリッドSUVはハイブリッド車の仕組みを採用したSUVで、「エンジンとモーター」など複数の動力源をもち、高い燃費性能を誇ります。
そもそもSUVは「Sport Utility Vehicle」の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」と訳されます。スポーツに限らず、送迎やドライブなど様々な目的に利用することが可能です。デザイン性が高く、街乗り向きの車種も多いため、幅広い年代に人気があります。
SUVは走行性能や耐久性が重視されている分、燃費が良くない傾向があります。しかし、ハイブリッドSUVは低燃費で、燃料代が高騰している現在には嬉しい存在です。
ハイブリッドSUVのメリット
ハイブリッドSUVのメリットは、主に以下の4つです。
- 燃費性能と走行性能の高さを両立している
- 走行音が小さく、静粛性が高い
- 環境にやさしく、税制優遇を受けられる
- リセールバリューが高い
SUVの魅力の一つは、悪路にも対応する走行性能の高さ。ハイブリッドSUVであれば、燃料代を節約しながら走りも楽しむことができます。また、ハイブリッド車はエンジン音も抑えられて静かで、エコカー減税など税制優遇の対象にもなります。
さらに、SUV自体が人気の高いボディタイプなので、乗り換え時も高価格で売れやすいです。
ハイブリッドSUVのデメリット
多くのメリットを有するハイブリッドSUVですが、以下のようにデメリットもあります。
- 車重が重くなり、走行性能はガソリン車より劣る
- 燃費性能自体は他のボディタイプより劣る
- ガソリン車と比べて車両価格が高い
ハイブリッドSUVは重いバッテリーを積むため、同じ車種のガソリン車と比べて車重が重いです。そのため、燃費が良い一方で走行性能は低下します。また、燃費自体もコンパクトカーなどに比べると良くありません。
さらに、ハイブリッドSUVの車両価格は同じ車種のガソリン車より数十万円高いです。燃料代で車両価格の差をカバーできるか否かは、その時のガソリン価格や走行距離によります。
ハイブリッドSUVのおすすめ車種10選
今回は、おすすめ車種として新車で4車種、中古車で6車種を選定しました。
※新車時価格および中古車相場は2025年3月5日時点の情報です。
新車1) 日産「エクストレイル」

- 新車時価格:385万1,100円~533万2,800円
- 中古車相場:約350万円~420万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:18.3~18.4km/L
- おすすめグレード:G系(e-4ORCE)
現行型エクストレイル(4代目、T33型)は2020年7月に発売。「第2世代e-POWER」と呼ばれる最新のハイブリッドシステムを搭載し、静粛性が高く振動も少ないです。
モデル選びでは、e-4ORCE(4WD車)がおすすめです。前後2つのモーターと4輪のブレーキを統合制御し、雪道でも抜群の安定感を誇ります。
グレードは、豪華装備を備えたG系をお勧めします。予算に余裕があれば、よりしなやかでスポーティな走りを楽しめるオーテックe-4ORCEアドバンスドパッケージも良いでしょう。
新車2) トヨタ「クラウンスポーツ」

- 新車時価格:590万円
- 中古車相場:約560万円~590万円(2023年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:21.3km/L
- おすすめグレード:Z(1グレードのみの設定)
クラウンシリーズで最もエモーショナルなスタイリングのクラウンスポーツ(36系)。クラウンクロスオーバーよりホイールベースを短くし、よりスポーティな走りを実現しています。快適な乗り心地を維持しながら、しなやかでキビキビ走れるハンドリングは秀逸です。
搭載の2.5Lハイブリッドシステムは、最高出力234psのパワフルな動力性能と低燃費性能を両立。
モデルはZグレードのみで、後輪をモーターで駆動する4WDシステム(E-Four)となっています。
新車3) マツダ「CX-80」

- 新車時価格:582万4,500円~632万5,000円
- 中古車相場:ー(発売直後のため)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:19.0~19.2km/L
- おすすめグレード:XDハイブリッド
CX-80は、マツダの最上級SUVとして2024年10月に登場。デザインと質感が非常に洗練された一台です。また、3列シートの大型SUVながら、気持ちよく走ります。
おすすめグレードはディーゼル車のXDハイブリッド。アクセルレスポンスに優れた楽しい走りと低燃費を実現しています。全長5m弱の大型SUVで、19.0〜19.2km/Lという燃費は優秀です。また、軽油はレギュラーガソリンより20円/Lほど安価なので、燃料代もフルハイブリッド車に近い金額まで抑えられるでしょう。
新車4) トヨタ「カローラクロス」

- 新車時価格:276万円~345万9,000円
- 中古車相場:約280万円~340万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:24.5~26.4km/L
- おすすめグレード:ハイブリッドZ
カローラシリーズのSUVモデルであるカローラクロス(10系)。広い室内に快適な乗り心地、燃費値も悪くはない数値、リーズナブルな価格と総合力が高く、発売直後から大ヒットしました。
2023年10月の改良ではハイブリッドシステムを刷新。燃費を向上させながら、よりパワフルになり、予防安全装備「トヨタセーフティセンス」の機能まで大幅に向上させています。
お勧めグレードは、装備が充実して高いリセールバリューを期待できるハイブリッドZです。メーカーオプションの快適装備や安全装備を追加すると、より魅力的でしょう。
中古車1) ホンダ「ヴェゼル」

- 新車時価格:288万8,600円~377万6,300円
- 中古車相場:約263万円~324万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:21.3~26.0km/L
- おすすめグレード:Z・PLaYパッケージ
2021年4月に登場したコンパクトSUVのヴェゼル(RV系)。ハイブリッド車(e:HEVモデル)は、広い室内スペースに優れた燃費性能と使い勝手に優れています。また、モーターを使った力強くスムースな走りが魅力です。
ヴェゼルは中古車の流通量が多いですが、中古なら登録済み未使用車※もおすすめです。中古車の中でも状態の良い車両を、新車価格より少し安価に購入できます。
おすすめグレードは、充実装備のZ・PLaYパッケージです。これに、メーカーオプションの快適装備などがあれば、さらに良いでしょう。
※初度登録された車で、使用または運行に供されていない中古車
中古車2) トヨタ「RAV4」

- 新車時価格:385万9,900円~433万2,900円
- 中古車相場:約310万円~350万円(2020年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:20.3~20.6km/L
- おすすめグレード:ハイブリッドアドベンチャー(後期型)
RAV4(50系)は、2019年4月に登場したミッドサイズSUVです。
ハイブリッド車は、全車で後輪をモーター駆動させる4WDシステム「E-Four」を採用。高出力モーター装備で高い悪路走破性を誇り、最低地上高も高いです。また、オンロードでは俊敏性に優れ、よく曲がります。スポーティさを求める人に、特におすすめです。
現在はモデル末期。今後フルモデルチェンジとなれば、中古車相場もグッと下がるでしょう。
おすすめは、後期のハイブリッドアドベンチャーです。オフローダー色を強めた外観が人気で、これにメーカーオプションの各種装備があれば、なお良いでしょう。
中古車3) マツダ「CX-60」

- 新車時価格:530万7,500円~567万500円
- 中古車相場:約360万円~460万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:20.9~21.4km/L
- おすすめグレード:XDハイブリッド
2022年9月に登場したCX-60(KH系)。後輪駆動ベースの新世代プラットフォームに新開発のディーゼルエンジンなど、数々の新技術が投入されています。
乗り心地の硬さなどから新車販売が低迷し、SUVにしてはリセールバリューが低めです。しかし、基本的にはコストパフォーマンスに優れた一台といえます。
おすすめは、ディーゼル車のXDハイブリッドです。大トルクながらも、ガソリンのハイブリッド車に近い低燃費性能を誇ります。さらに、軽油はレギュラーガソリンより約20円/L前後も安価なので、燃料代をかなり抑えられるでしょう。
中古車4) ホンダ「CR-V」

- 新車時価格:392万5,900円~455万8,400円(最終モデル)
- 中古車相場:約220万円~320万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:20.2~21.2km/L
- おすすめグレード:EXブラックエディション
2022年まで販売されていたCR-V(RT系)。ハイブリッド車(e:HEVモデル)はパワフルなモーターを使い、スムースで余裕ある走りをします。燃費も、現在でも十分といえる数値です。
CR-Vは北米を主戦場としていたためにデザインが個性的で、国内では販売が低迷。その結果、他の人気SUVと比べてリセールバリューは低めです。しかし、広い室内に当時のホンダ車ではトップレベルの乗り心地と高い完成度を誇ります。
おすすめグレードは、後期モデル最上級グレードのEXブラックエディション。高級感とスポーティさを備え、装備も充実しています。
中古車5) トヨタ「ヤリスクロス」

- 新車時価格:243万3,200円~323万4,000円
- 中古車相場:約220万円~270万円(2022年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:25.0~30.8km/L
- おすすめグレード:ハイブリッドZアドベンチャー、ハイブリッドGRスポーツ
2020年8月に登場したヤリスクロス(10系)。コンパクトながら十分な動力性能を誇り、キビキビと元気よく走ります。また、燃費は現在でもクラストップレベルの数値です。
ヤリスクロスは使い勝手も優れています。リヤシートは、国産車では珍しい4:2:4の3分割の可倒式を一部グレードに採用。さらに、荷室を上下に6:4分割できるデッキボードも備えています。
中古のおすすめグレードは、アウトドアテイストを強めたハイブリッドZアドベンチャーか、スポーティ仕様のハイブリッドGRスポーツです。どちらも高いリセールバリューが期待できます。
中古車6) ルノー「キャプチャー」

- 新車時価格:409万円~424万円
- 中古車相場:約320万円~350万円(2023年式)
- ハイブリッド車のWLTC燃費:22.8km/L
- おすすめグレード:ー(標準仕様かレザーパックの2種類のみ)
輸入車でストロングハイブリッドを搭載したモデルは、殆どありません。その希少な存在の一つが、2022年9月発売のキャプチャー E-TECHフルハイブリッド。全長4,230mmのコンパクトSUVです。
燃費性能は22.8㎞/Lで、このクラスの国産コンパクトSUVほどではありません。しかし、輸入車ではトップレベルの優れた数値といえます。
また、フランス車らしいオシャレで洗練された内外装もキャプチャーの魅力です。「他の人とは違うSUVに乗りたい」という人にお勧めします。ただし、4WDの設定はありません。
ハイブリッドSUVを選ぶときのポイント
ハイブリッドSUVを選ぶ際に考えたいポイントは、以下の3つです。
- 乗車定員
- 駆動方式と最低地上高
- 価格と燃費性能のバランス
SUVにも5人乗りと7人乗り、2つのモデルがあります。7人乗りの3列目は狭く、緊急用や子ども用と割り切る必要がありますが、いざという時には便利です。5人乗りとどちらが良いか考えましょう。
駆動方式は、街乗り中心で雪も少ない地域なら2WD車で良いでしょう。2WD車は安価で、燃費も良い傾向があります。一方、雪道や悪路を走るなら4WD車で、できれば高出力モーターを搭載したモデル、さらに最低地上高160mm以上の車がおすすめです。
ハイブリッドシステムは、大きく分けてマイルドハイブリッドとストロングハイブリッドの2種類があります。前者は燃費向上性が限定的ですが、安価です。一方、後者はガソリン車より燃費が大幅アップしますが、高価です。走行距離も踏まえて、どちらが良いか考えましょう。
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SUVは人気の高いボディタイプですが、装備の充実により年々新車時価格が上がっています。特に、ハイブリッド車は車両価格が高いです。
中古車であれば、新車よりも低価格でハイブリッドSUVを購入できます。「中古のハイブリッド車は大丈夫?」と心配される方もいますが、一般的な使い方をされた車両であれば、故障リスクは高くありません。納期も2週間〜1ヶ月程度です。
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