燃費が良い車を探したい場合はコンパクトカーから探すのがおすすめです。また、ハイブリッド機能を搭載している車種が総合ランキングでは上位に入ります。ただ、アウトドア目的でミニバン、走り重視でSUVやディーゼル車を探したい人もいるでしょう。今回は燃費が良い車のランキング紹介と共に、その他のボディタイプでの燃費のいい車の探し方について紹介します。
燃費が良い車ランキング ベスト10
2023年の燃費が良い車のトップ10は以下の通りです。 年間のガソリン代は走行距離やガソリン代によって異なりますが、今回は年間1万km走行、ガソリン代を1リットル160円として試算しました。
順位 | 車種名 | 燃費 | ガソリン代 (1万km分) |
ボディタイプ |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ「ヤリス」 | 36.0km/L | 44,444円 | コンパクト |
2位 | トヨタ「アクア」 | 35.8km/L | 44,693円 | コンパクト |
3位 | トヨタ「プリウス」 | 32.1km/L | 49,844円 | コンパクト |
4位 | トヨタ「ヤリスクロス」 | 30.8km/L | 51,948円 | SUV |
5位 | トヨタ「プリウスPHV」 | 30.3km/L | 52,805円 | セダン |
6位 | ホンダ「フィット」 | 30.2km/L | 52,980円 | コンパクト |
6位 | トヨタ「カローラ」 | 30.2km/L | 52,980円 | セダン |
8位 | トヨタ「カローラスポーツ」 | 30.0km/L | 53,333円 | ステーションワゴン |
9位 | トヨタ「カローラツーリング」 | 29.5km/L | 54,237円 | ステーションワゴン |
10位 | トヨタ「シエンタ」 | 28.8km/L | 55,556円 | ミニバン |
※電気代は1kWh当たり30円、ガソリン代は1リットル当たり160円で計算
※燃費の詳細はこちらを参照
※ランキングは2022年12月1日時点で新車で購入できる主要車種から作成。年式、グレード、装備などによって燃費条件やランキングは変わる可能性があります。
高いハイブリッド技術を持つトヨタの車が上位に多くランクインしています。またヤリス、アクア、プリウス、フィットなどコンパクトカーが上位を占めているのも特徴です。
ランクインした各車種の紹介は次の章で紹介します。
Q&A 低燃費な車のメリットって?
低燃費な車を選ぶと、以下のようなメリットがあります。
- ガソリン代を抑えることができる
- エコカー減税などの優遇措置が受けられることも
- 環境にも優しい
ランキング1位のヤリスと10位のシエンタを比較しても、1万キロ走行するのに必要なガソリン代には1万円以上の開きがあります。燃費が悪い車を選べば、年間で数万円以上の差が出るケースも珍しくありません。
Q&A ランキングに軽自動車が入っていないのはなぜ??
サイズが小さいため「燃費が良い」というイメージを持つ人も多い軽自動車ですが、軽自動車の中で低燃費なスズキ「アルト」でも燃費は27.7km/Lと、トップ10に及びません。
その大きな理由として、低価格が売りの軽自動車には、高価な本格ハイブリッドが搭載されていないということが挙げられます。スズキの軽にはマイルドハイブリッドが搭載されていますが、コンパクトカーなどに搭載されている本格的なハイブリットに比べると性能は劣ります。そのためトップ10にはランクインしませんでした。
しかし軽自動車は税金や車検費用が安く設定されています。そのため多少燃費性能に劣っても、維持費のトータルは軽自動車の方が安くなることが多いです。
トータルの維持費も加味した車種が気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
ランクインした車の詳細
1位 トヨタ「ヤリス」(36.0km/L)
全長は3,940mm、全幅は1,695mmとコンパクトなボディでありながら、優れた機動性を備えたヤリス。スポーティーなのに世界トップクラスの低燃費で、コンパクトカーの中でも屈指の出来栄えの一台です。2020年に登場した比較的新しいモデルということもあり、安全装備もかなり高いレベル。
サイズ感も燃費性能も近い2位のアクアと比べるとキビキビと走るスポーティーさが売りなので、走り重視の人はこちらがオススメです。
【関連記事】トヨタ「ヤリス」を徹底評価「世界が驚愕する超低燃費を実現」
2位 トヨタ「アクア」(35.8km/L)
1位のヤリスと同じようなサイズ感のアクアですが、車のキャラクターには大きな差があります。スポーティーなヤリスに対して、アクアは快適性や居住性を重視した一台。デザイン性や安全性も高く、完成度が高いのが特徴です。
燃費ランキングでは2位になってしまったものの、ヤリスとの燃費性能の差はごく僅か。そのため、燃費ではなく「走りと快適さのどちらを重視するのか」で選ぶことをオススメします。
アクアは中古車もおすすめ
アクアは2020年にフルモデルチェンジをしました。先代モデルの燃費は27.2~29.8km/L(WLTCモード)のため、性能面も含めて現行モデルが優れています。しかし、先代の燃費も悪くなくて、中古車価格も流通量が多いため買い得感がある価格です。中古車で初期費用を抑えつつ、上級グレードに乗るという選択もできます。
3位 トヨタ「プリウス」(32.1km/L)
元祖ハイブリッドカーであり、かつては「燃費が良い車」の代名詞だったプリウス。今のモデルは2019年にマイナーチェンジをしており、以前のプリウスと比べると雰囲気が変わっています。またデビュー当時とは比べ物にならないほどのスポーティーな走りを実現しているのも特徴です。
【関連記事】トヨタプリウス徹底レビュー「マイナーチェンジで外観デザインを大幅変更」
プリウスは中古車もおすすめ
プリウスは新車の販売台数も多いため、中古車も多く流通しています。特に2019年のマイナーチェンジ前のモデルは、燃費性能や走行性能は現行モデルと同じなのに、相場がかなり下がってきています。値ごろ感のあるタイミングなので、中古車を考えている人にもオススメです。
4位 トヨタ「ヤリスクロス」(30.8km/L)
「燃費が良いSUVが欲しい」という人にオススメなのがヤリスクロスです。一回り小さなトヨタのライズ(28.0km/L)よりも低燃費で、価格も100~200万円台で購入できる手軽さが人気です。四輪駆動モデルは悪路走破性も高く、SUVらしさもしっかりと備えています。
ヤリスクロスは新車納期に注意。中古車も視野に入れよう
ヤリスクロスは人気モデルということもあり、他の車種以上に納車が遅れているので注意が必要です。トヨタの公式サイトでは、納品まで「ご注文いただいてから、6ヵ月以上」(※2022年12月13日時点)となっており、新車での購入を考えているなら早めの注文が不可欠です。
「車検も近いし早く車が必要」という場合は、車両登録は済ませているけれども実際には使われていない「未使用車」を検討するのもおすすめです。 ガリバーにもヤリスクロスの未使用車が入荷することもありますので、定期的にチェックしてみてください。
5位 トヨタ「プリウスPHV」(30.3km/L)
「電気自動車に憧れるけど充電切れが心配」という人におすすめなのが充電もできるハイブリッド車のPHV(PHEV)。充電が残っている内は電気自動車として、充電が切れたらガソリン走行に切り替わるので非常に使いやすいです。
プリウスPHVは、その名の通りプリウスのPHV版。ガソリン走行をしている時も低燃費なのに、電気自動車として走行している間はガソリンは全く不要。そのため1~4位の車よりも消費ガソリン量は少なく済むケースがほとんどでしょう。 ただし家で充電できないと不自由することも多いので、その場合は通常のプリウスをおすすめします。
6位以降はホンダ車やミニバンもランクイン
- 6位 ホンダ「フィット」(30.2km/L)※上図
- 6位 トヨタ「カローラ」(30.2km/L)
- 8位 トヨタ「カローラスポーツ」(30.0km/L)
- 9位 トヨタ「カローラツーリング」(29.5km/L)
- 10位 トヨタ「シエンタ」(28.8km/L)
1~5位はトヨタ車が独占していましたが、6位にはホンダのフィットがランクイン。安全性が高く、使い勝手が良いのが魅力です。2位のアクアとサイズ感や特徴が似ているので、両方の見積もりをもらってから決めても良いでしょう。
また10位のシエンタは、このランキング唯一のミニバンです。コンパクトカーサイズのミニバンなので運転がしやすく、それでいて3列7人乗りも選べるという利便性で人気の一台です。2022年にモデルチェンジしたばかりなので最新の安全技術を搭載しており、デザインや走行性能も高く評価されています。
【関連記事】トヨタ アクア VS ホンダ フィットe:HEV徹底比較!コンパクトHV車対決
【関連記事】トヨタ シエンタvsホンダ フリードを徹底比較【二大人気コンパクトミニバン】
ミニバンやSUVで燃費が良い車の探し方
車の燃費は、ボディサイズに大きく影響されます。そのため大型車も多いミニバンやSUVなどはあまり多くランクインしていません。しかし「ミニバンの中では低燃費な車」もありますので、ボディタイプごとの低燃費ランキングを確認すると良いでしょう。
ガリバーでも、以下のページでボディタイプ別の低燃費な車ランキングをご紹介しています。「もう新車では買えないけれど実は低燃費」という車もランクインしているので、ぜひチェックしてみてください。
低燃費な車の選び方
「結局どの車を選んで良いか分からない」という場合は、以下のような観点で条件を絞り込んでいきましょう。
- 乗せたい人数や荷物の量
- 乗りこなせるサイズと、保管できる最大サイズ(通常は駐車場のサイズ)
- 必要な性能や装備
- 自分なりのこだわり
こうした条件を絞り込んでいくと、大まかなボディタイプが決まります。その後で車の代金や維持費などをシミュレーションして、車種や車の買い方を考えていきます。
まずは通勤や買い物利用が主でコンパクトカーに絞ってどのような車種があるのか知りたい人は以下のコンパクトカーおすすめ人気ランキングもご参考にしてください。
また、ドライブが好きな人や長距離移動が多いという人はディーゼル車も選択肢に入ります。ディーゼル車はガソリン車に比べて燃料も安く、燃費が良い車種が多いという特徴があります。マツダCX-3のようなSUVなのに燃費が良く、中古車なら買い得感がある車種があります。詳しくは以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
ガリバーでは「車両代と維持費のトータルが一番安いSUVが欲しい」「200万円で買える低燃費な7人乗り」といったご相談も承っています。維持費のシミュレーションもできますので、お気軽にご相談ください。