ベンツ4代目vs5代目

2021年6月に開催されたメルセデス・ベンツ 新型Cクラス発表会により注目を集めた5代目Cクラス。2014年に登場した4代目メルセデス・ベンツから7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。今回はベンツCクラスのこれまでのモデルの遍歴、デザインや性能といった比較を紹介する。

この記事の目次 CONTENTS
メルセデス・ベンツCクラスの歴史・概要
コンセプト&エクステリアデザイン
インテリア&安全装備
走り、メカニズム
おすすめは4代目Cクラス? それとも5代目新型Cクラス?
新車値引き交渉のポイント
メルセデス・ベンツ 5代目Cクラス 価格
メルセデス・ベンツCクラス 5代目 スペック

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

メルセデス・ベンツCクラスの歴史・概要

メルセデス・ベンツCクラスはW206型と呼ばれ、国内メルセデス・ベンツの基幹車種だ。
Cクラス全体では、累計約10万台以上を販売している。2015年から2019年まで、年間のセグメントナンバー1の売上を誇る。BMW3シリーズと並び、国内でも人気の高いセダンだ。2021年6月にフルモデルチェンジし5代目となった。

初代Cクラスは1993年に登場した。Cクラスとなる前のモデルの190シリーズのイメージを継承している。サスペンションストロークがたっぷりととられていて、抜群の乗り心地と高い直進安定性を誇った。

2000年には、2代目Cクラスがデビューした。従来のイメージとまったく異なる丸型のヘッドライトを装備し、メルセデス・ベンツファンを驚かせた。

だが、2代目の丸型ヘッドライトは不評だったのか、3代目Cクラスは従来の角目のヘッドライトに変更された。角目といっても、やや吊り上がった菱形のヘッドライトだ。
このモデルから、スポーティな外装をもつアバンギャルドにはボンネットの先端に設置しされていたスリーポインテッドスターが無くなった。代わりに、従来クーペ用とされていた大きなスリーポインテッドスターが入ったグリルが採用された。

メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス

そして、2014年には4代目Cクラスが登場した。コンセプトは「アジリティ&インテリジェンス」だ。従来のCクラスとは大きく異なる俊敏なハンドリングをもち、スポーティな走りを披露している。さらに、現在のモデルとも共通する予防安全装備「レーダーセーフティパッケージ」が設定された。クルマの周囲360°のセンシングは、優れた安全性能をもたらした。
また、環境性能アップのため、エンジンのダウンサイジング化も進んだ。初期のモデルでは、直4 1.6Lターボが用意された。2018年のマイナーチェンジでは、直4 1.5Lターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせた。

メルセデス・ベンツ5代目 メルセデス・ベンツ5代目Cクラス

2021年6月のフルモデルチェンジを経て登場した5代目Cクラスは、ついに純ガソリンエンジンが姿を消した。初期に導入された1.5Lターボと2.0Lディーゼルには、ISGと呼ばれる48Vマイルドハイブリッド機能が装着された。ディーゼルエンジンのマイルドハイブリッド化は初となる。

サスペンション関連では、オプションで後輪操舵システムであるリヤ・アクスルステアリングを設定した。狭い駐車場で小回り性能をアップし、よりシャープで安定したハンドリングを実現している。

2022年に導入されるPHEVモデルは、約100kmもの距離をEV走行できる。
さらに、対話型インフォテインメントシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を装備する。センターコンソールには、11.9型の縦型ディスプレイが装着され、より先進的になった。

コンセプト&エクステリアデザイン

メルセデス・ベンツらしい4代目、少し優しくなった5代目

4代目Cクラスの外観 4代目Cクラスの外観

4代目Cクラスのコンセプトは「アジリティ&インテリジェンス」である。外観デザインは、滑らかな面とシャープな線を上手く組み合わせている。滑らかで美しいラインを描きながら、シャープでスポーティなテイストもプラスしている。

4代目Cクラスのフロントフェイス 4代目Cクラスのフロントフェイス

4代目Cクラスの象徴でもあるグリルを前方に設置。ヘッドライトはやや後方にセットされ、奥行き感のある彫りの深い顔になっている。グリルが前方にあることで、押出し感の強い、いかにもメルセデス・ベンツらしい顔といえる。

4代目Cクラスのリヤエンド 4代目Cクラスのリヤエンド

リヤビューに設置された菱形のコンビネーションランプは、ボディサイドのシャープなキャラクターラインを受け止めている。ボディサイドのギリギリからリヤフェンダー方向に回り込む立体感ある造形で、ワイド感もある。全般的に面の張りの強いデザインなので、力強く大きく見えるのも特徴だ。

5代目Cクラスの外観 5代目Cクラスの外観

5代目新型Cクラスのボディサイズは、全長4,751mm×全幅1,820mm×全高1,438mmだ。4代目Cクラスから、全幅は10mm、全長は65mmm拡大し、より伸びやかなシルエットとなっている。

5代目Cクラスのフロントフェイス 5代目Cクラスのフロントフェイス

デザインの基本思想は「Sensual Purity(官能的純粋)」だ。ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出している。その中で、車高をより低く、スマートに見せる「キャットウォークライン」と呼ばれるキャラクターラインを配置した。サイドウィンドウ下端に近いショルダー部に、フロントからリヤまでを貫いている。
5代目のグリルまわりのデザインは、より立体感はあるものの、全体的に滑らかな面となった。4代目Cクラスと比べると、やや柔らかな顔となっている。いかつい系の顔が好きなら、4代目Cクラスの方がしっくりとくるだろう。

5代目Cクラスのリヤエンド 5代目Cクラスのリヤエンド

リヤのコンビネーションランプもガラッとデザインを変え、ワイドな細長系となった。新型Sクラス譲りの、三角形で横長2分割タイプとなっている。スッキリ系シンプルデザインながら、独特の存在感がある。

5代目新型Cクラスのデザインは、塊感がより強いもののスッキリとした印象だ。4代目Cクラスと比べると、やや上品に見える。
ただ、いかにもメルセデス・ベンツらしいイカツイ系デザインが好みなタイプの人から見ると、5代目新型Cクラスは少々物足りなさを感じるかもしれない。

インテリア&安全装備

5代目のディスプレイは使い勝手が悪いが、予防安全装備の機能は世界トップレベル

4代目Cクラスのインパネ 4代目Cクラスのインパネ

4代目メルセデス・ベンツCクラスのインテリアは、上質感と包み込まれるような安心感がある。

4代目Cクラスのメーター 4代目Cクラスのメーター

インパネデザインは、滑らかな曲線を描きドアへとつながっている。太めのセンターコンソールは、タフでたくましい印象と安心感を与えている。
全般的にシンプルにまとめられていて、多くの人が違和感のないデザインだ。ナビなどの操作系は、センターコンソールのダイヤルで行う。

4代目Cクラスの運転席 4代目Cクラスの運転席
4代目Cクラスの後席 4代目Cクラスの後席
4代目Cクラスの荷室 4代目Cクラスの荷室
5代目Cクラスのインパネ 5代目Cクラスのインパネ
5代目Cクラスのメーター 5代目Cクラスのメーター

5代目新型Cクラスは、4代目とはまったく異なるデザインとなった。その大きな要因は、デジタル化だ。
メーターは12.3インチの大型コックピットディスプレイだ。自立型で、ダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前にある。デジタル化されているので、カラーや情報などは多くの選択肢をもつ。ドライバー好みの仕様にすることで、より使い勝手がアップしている。
さらにセンターコンソールには、縦型11.9インチのメディアディスプレイが設置された。6度ドライバー側に傾けるなど、使い勝手に考慮している。

タッチパネル式のディスプレイは、先進性やデザイン性に富んでいるものの、使い勝手は先代モデルのダイヤル式の方がよい。右ハンドル車でディスプレイを操作する際、多くの人にとって利き手ではない左手を使う。走行中の揺れる車内では、押し間違えなどが頻繁に起き、ストレスたまる。また、指先を注視することになり、前方監視が疎かになる傾向が強い。

タッチパネルが故障すると、色々な機能が使えなくなる。以前、他社のモデルで経験した際、かなり苦労した。タッチパネルに多くの機能を集約した結果起きるマイナスな部分だ。
こうした使い勝手の部分で貢献するのがMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)だ。音声でエアコンやオーディオなどのコントロールが可能になった。少し慣れれば使い勝手も良好だ。

タッチパネルは今一つだったが、日本Dセグメント乗用車初搭載のAR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションは抜群な使い勝手だった。地図上で進むべき道路が、車両の前面に広がる現実の景色としてナビゲーション画面の一部に映し出され、進むべき道路に矢印が表示される。複雑な道が多い日本の道路では、地図上だけだと分かりにくいケースが多く迷うこともある。こうしたARナビだと、どの道路を選択すればいいのか一目瞭然だ。

5代目Cクラスの運転席 5代目Cクラスの運転席
5代目Cクラスの後席 5代目Cクラスの後席
5代目Cクラスの荷室 5代目Cクラスの荷室

Cクラスの重要な装備となっているのが、高度な運転支援と予防安全装備を兼ね備えた「インテリジェントドライブ」だ。
4代目Cクラスには、ステレオカメラという最先端のセンサーシステムを搭載した。360°車両周囲を監視し歩行者・車両に対応する自動ブレーキや、車線維持機能などを装備していた。2014年にデビューしたモデルとしては、世界トップレベルの性能と機能を誇った。

2018年のマイナーチェンジでは「アクティブレーンチェンジングアシスト」を装備した。ウインカー操作をすると、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更する。
万が一に対応する、「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。走行中にドライバーが気を失った場合に、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する機能だ。

2021年に登場した5代目新型Cクラスでは、「インテリジェントドライブ」の機能強化が図られた。
自動ブレーキは、交差点などの右左折時に、車両、自転車、歩行者の対向、飛び出し、巻き込みを検知し、自動ブレーキが作動するようになった。直線走行時の飛び出し検知機能の上限速度は、従来の約70km/hから120km/hに向上している。

従来、輸入車はドライバーの操作を優先し、踏み間違え防止機能が無いモデルが多かった。しかし5代目新型Cクラスには「ドライブアウェイアシスト」が装備された。車両前方もしくは後方1m以内に障害物があり、その方向に進むギアを選択した場合、アクセルを強く踏んでも 2km/h 以上の速度は抑制されるなど、誤操作の可能性があることを警告してくれる。
5代目Cクラスは、4代目Cクラスに搭載された機能のほとんどが強化され、より安全なクルマとなった。こうした機能に関しては、4代目Cクラスとは比べものにならないほどの大差がついている。

走り、メカニズム

モーターアシストがより強力になり、走りが楽しくなった5代目

4代目メルセデス・ベンツCクラスは、2018年のマイナーチェンジで、「C200アバンギャルド」に、48Vのマイルドハイブリッド車を投入した。エンジンには新開発4気筒ターボエンジンの「M264」型を搭載し、1.5Lにまでダウンサイジングされた。「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と「48 Vボルト電気システム」などの新技術を組み合わせた。

4代目Cクラスのエンジンルーム 4代目Cクラスのエンジンルーム

4代目Cクラスの燃費と出力は以下の通りだ。

マイルドハイブリッド 燃費 出力
C200アバンギャルド あり 12.9km/L(WLTCモード)、13.6km/L(JC08モード) 184ps&280Nm
C180アバンギャルド(1.6Lターボ) なし 14.3km/L(JC08モード) 156ps&250Nm
C180アバンギャルド(1.5Lターボ) なし 12.7km/L(WLTCモード) 150ps&250Nm
C200(2.0Lディーゼル) なし 17.0km/L(WLTCモード) 194ps&400Nm

マイルドハイブリッド機能が無いC180アバンギャルドは、1.6Lターボだった。
その後、1.5Lターボに置き換えられたが、なぜかハイパワーなC200のほうが燃費もよい。

5代目Cクラスのエンジンルーム 5代目Cクラスのエンジンルーム

対する5代目新型Cクラスは、M254型の新エンジンを搭載した。
燃費と出力は以下の通りだ。

燃費 出力
1.5Lターボ+48Vマイルドハイブリッド 14.5km/L(WLTCモード) 204ps&300Nm
2.0Lディーゼル 18.5km/L(WLTCモード) 200ps&440Nm

両エンジン共に、より出力を向上させながら低燃費化している。効率では、5代目新型Cクラスが上回る。
とくに燃費に関しては、4代目のマイルドハイブリッド機能がBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)だったのに対して、5代目ではISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ-)に変更されている。
端的に言うと、補器類のほとんどを電動化したのがISGで、補器類の一部を従来通りベルトで作動させているのがBSGだ。ベルトの有無が大きな違いであり、小さなモーターがエンジンをアシストしている点は同じだ。効率面では、エネルギーの損失が少ないISGが勝る。5代目では、このISGを2.0Lディーゼルにも搭載している。

実際に走行してみると、4代目と5代目のガソリン車では、まったく異なるフィーリングだった。4代目は、集中してクルマの反応を感じないとマイルドハイブリッド車であることが分からないほどだ。
5代目は、モーター出力が10kWから15kWにアップした。絶妙なモーターアシストによって、アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスが向上しており、ターボエンジンの悪癖であるターボラグを消している。
小排気量ターボエンジンの過給があまりかからない領域は、1.5L相当のトルクしかない。そのため、わずかなアクセル操作に対して、力不足感があった。だが5代目はパワーアップされたモーターが瞬時にクルマを押し出してくれるので、パワー不足感も解消されている。
こうした改良もあり、5代目は4代目より、圧倒的なレスポンスの良さとパワフルさを兼ね備えた。走って楽しいクルマに進化したといえる。

良好なハンドリングと、乗り心地の変化

ハンドリングは4代目も5代目もとてもスポーティだ。俊敏にクルマが動き、よく曲がる。とくに、フロントが軽いガソリン車は、軽快な走りを披露する。
4代目Cクラスの走りは、かなり機敏で楽しい。しかしその反面、乗り心地は今ひとつだった。突き上げ感やゴツゴツしたタイヤの硬さが、ドライバーに伝わっていた。とくに、AMGライン装着車は、その傾向が顕著だ。主要因は、装着したランフラットタイヤを上手く使いきれていない乗り心地だったのだ。

国内で乗り心地に対する不満が高まったからなのか、2018年のマイナーチェンジでタイヤをランフラットから通常のタイヤへ変更した。乗り心地は大幅に改善し、高級セダンらしい乗り味となった。中古車で4代目Cクラスの購入を考えるのであれば、2018年のマイナーチェンジ後がよい。

5代目新型Cクラスは、4代目の反省を活かし、最初から一般的なタイヤを選択した。AMGライン装着車は、スポーツセダン特有の、鋭い切れ味の走りが楽しめる。スポーツサスペンションや17インチから18インチへインチアップされたタイヤの恩恵だ。
とくに、後輪が左右わずかに操舵させるリア・アクスルステアリング装着車は、よりクイックなハンドリング性能となる。最小回転半径が5.0mと小さくなるのも特徴で、狭い駐車場での取り回しも楽だ。

乗り心地は、4代目と同様にAMGライン装着車はゴツゴツした乗り味になるので注意が必要だ。速度を上げるとしなやかになるものの、街乗り程度では路面の凹凸をしっかりと拾う。
乗り心地を重視するのなら、やはり基準車がよい。しなやかで、快適な乗り心地だ。
4代目と5代目の走行性能面では、エンジン関連の差が大きく圧倒的に5代目がよい。ハンドリング性能面では、大差はないものの5代目の方がより安定している。

おすすめは4代目Cクラス? それとも5代目新型Cクラス?

コストパフォーマンスなら4代目Cクラスの中古車がおすすめ

5代目新型メルセデス・ベンツCクラスは、4代目Cクラス対してほぼすべての面で優れている。これは仕方のないことだ。とくに、デジタル化したインテリアの装備関連は大差が付いた。
こうしたデジタル系に興味がなければ、4代目という選択肢も悪くない。また、4代目の予防安全装備はデビュー時に世界トップレベルだったこともあり、2021年12月現在でも十分なレベルを維持している。

「輸入車は新車価格が高いので、中古車も高い」と思っている人が多いが、むしろ中古輸入車はコストパフォーマンスが抜群によい。こうした輸入セダンは、リセールバリューがあまり高くないため、中古車になると価格が一気に下がるからだ。
例えば、人気2.0LディーゼルのC220dだと、5年落ちとなる2016年式で220~290万円位が中古車相場だ。新車価格が約560万円だったので、新車価格の半額以下になっている車両も多い。
2年落ちの2019年式(マイナーチェンジ後)の中古車相場は、350~490万円程度だ。新車価格が590万円だったので、安価な価格帯の車両だと200万円以上安くなっている。年式問わずAMGライン装着車は高値傾向なので、AMGライン非装着車なら、さらに買い得感がある。

新車値引き交渉のポイント

コロナ禍で値引きゼロベースだが・・・

2021年12月現在、コロナ禍で自動車メーカーのほとんどが、半導体不足や部品供給遅れによって満足に生産ができない状態が続いている。5代目新型メルセデス・ベンツCクラスも同様で、大幅に納期が遅れている。
元々、輸入車は数ヶ月かけて船で運ばれてくるため、納期が長い。さらに、半導体不足などの状況が加わり、販売現場では納期の話は一切できない状態だ。こうなると、もはや値引き云々の話をしても、営業マンもまったく食いついてこないだろう。

5代目新型Cクラスの購入を考えているのなら、1年ほど待つという選択も悪くない。1年位経てば、少しは状況が改善され納車も進みバックオーダーも無くなり、値引き対応も可能になってくると予想できる。
通常のパターンなら、CクラスであればBMW3シリーズやアウディA4などの見積りも取り、競合させることが重要である。国産車なら、トヨタ クラウンなどを入れるのもよい。じっくりと時間をかけて交渉することが鍵だ。

一般的に輸入車の場合、すぐに登録できる在庫車があれば、値引きは拡大傾向になる。「在庫車で妥協するので、そちらも大幅値引きで応えて欲しい」といった交渉も可能だ。

輸入車メーカーの多くが12月末決算である。販売台数を1台でも多くするため、12月は多くの未使用車を生みだす傾向にある。未使用車は、一度登録すると中古車扱いになり、翌年ディーラー系中古車店を中心に新春セールとして店頭に並ぶ。従来のパターンだと、Cクラスでも100万円引きとなっている車両も珍しくない。購入時に交渉すれば、値引きも可能だろう。新車からしばらく経ち新車効果がなくなったモデルは、こうしたことがよく起きるので、未使用車狙いはおすすめだ。
今のところ5代目新型Cクラスではこうした技は使えないが、バックオーダーが解消されれば、大幅値引きが狙える。

メルセデス・ベンツ 5代目Cクラス 価格

C 200 アバンギャルド 6,510,000円
C 200 4MATICアバンギャルド 6,810,000円
C 200d アバンギャルド 6,790,000円

メルセデス・ベンツCクラス 5代目 スペック

代表グレード  C 220 d アバンギャルド
ボディサイズ 4,755mm×1,820mm×1435mm
ホイールベース 2,865mm
車重 1,580kg
乗車定員 5名
駆動方式 FR
エンジン OM654M型 2.0L直4ディーゼルターボ
エンジン最高出力 200ps(147kW)/3,600rpm
エンジン最大トルク 400N・m/1,800-2,800rpm
モーター最高出力 15kW
モーター最大トルク 208N・m
燃費 18.5km/L(WLTCモード)
トランスミッション 9速AT
タイヤサイズ 225/50R17