コンパクトSUVは悪路走破も良いうえに小回りが利くので幅広い年齢層に人気です。人気の分野だけに車種が多いので選ぶのを迷われる人もいるでしょう。今回はコンパクトSUVを国産車とおしゃれで人気のある外車の部門でおすすめランキングを紹介します。
購入検討の参考になれば嬉しいです。
- コンパクトSUVとは
- コンパクトSUVの選び方のポイント
- コンパクトSUVおすすめ人気ランキング-国産車
- 外車コンパクトSUVおすすめ人気ランキング
- 【注意】機械式立体駐車場を使うなら全高の確認しよう
- コンパクトSUV購入を迷ったら販売店で相談
コンパクトSUVとは
SUVはSport Utility Vehicleの略で、日本語では「スポーツ用多目的車」と訳されます。スポーツ用品を載せて走る、悪路を走行する、街乗りに使うといった多くの用途に使われることから、このような名称がついています。
コンパクトSUVは、その中でもボディサイズが小さいSUV(軽SUVを除く)です。明確なサイズの定義はありませんが、全長4,400㎜程度までの車両を指すことが多いです。
外車でコンパクトSUVを探す場合はAセグメント、Bセグメントの車種から探すようにしましょう。
日本でコンパクトSUVが人気の理由
日本では、以下のような理由からコンパクトSUVが非常に人気です。
- コンパクトで小回りが利く
- 外観がカッコいい
- アウトドアにも使いやすい
- 燃費が良い
コンパクトSUVのボディサイズは、コンパクトカーと大きく変わりません。それでいて見た目がスタイリッシュで、悪路走行にも強く、多くの場面で活躍します。最近はハイブリッドモデルも増えており、燃費に優れたクルマも多いです。
そのため、コンパクトカーは以下のような人におすすめです。
- 街乗り中心だが、たまにアウトドアも楽しみたい人
-
SUVの見た目が好きだが燃費も気にかけたい人
コンパクトSUVの選び方のポイント
その人気の高さから、コンパクトSUVは国産車だけでも多くの選択肢があります。どれにするか迷う場合、以下のようなポイントで車種を絞り込むと良いでしょう。
- オフロード性能
- 荷室の広さとシートアレンジ
- 後部座席の広さ
- 燃費性能
オフロード性能
雪の多い地域に住んでいる場合やアウトドアに使うなら、オフロード性能の高さが重要です。四輪駆動方式が選べるもの、最低地上高が少なくとも150㎜以上の車種を選びましょう。
荷室の広さとシートアレンジ
荷物を多く載せるなら、荷室の広さとシートアレンジのバリエーションも重要です。スノーボードの板など、置きたい荷物を無理なく置けるか確認してください。
後部座席の広さ
コンパクトSUVの後部座席は狭くなりがち。後部座席にも大人を乗せることが多いなら、全長の長い車種を選ぶと良いでしょう。
燃費性能
維持費を重視したい場合、燃費性能の優れた車種を選びましょう。例えばトヨタ「ヤリスクロス」のハイブリッドモデルなら、最高燃費は30.8㎞/L(WLTCモード)です。一方、本格オフローダーのスズキ「ジムニーシエラ」は最高燃費15.4㎞/L(WLTCモード)と2倍の差があります。
コンパクトSUVおすすめ人気ランキング-国産車
今回ランクインしたおすすめのコンパクトSUVは、以下の通りです。
順位 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ「ヤリスクロス」 | 179.8万円~293.6万円 | 169.8万円~383.7万円 |
2位 | トヨタ「ライズ」 | 167.9万円~232.8万円 | 129.8万円~331.8万円 |
3位 | ホンダ「ヴェゼル」 | 227.9万円~329.9万円 | 17.9万円~429.9万円 |
4位 | ダイハツ「ロッキー」 | 166.7万円~242.2万円 | 68万円~289万円 |
5位 | マツダ「CX-30」 | 239.2万円~407万円 | 165.7万円~331.9万円 |
6位 | トヨタ「C-HR」 | 229万円~315.5万円 | 138万円~389万円 |
7位 | 日産「キックス」 | 276万円~344.8万円 | 185万円~349万円 |
8位 | スズキ「クロスビー」 | 176.6万円~228.4万円 | 99.8万円~258.8万円 |
9位 | マツダ「CX-3」 | 189.2万円~341.6万円 | 69.8万円~317.9万円 |
10位 | スズキ「ジムニーシエラ」 | 176万円~208.4万円 | 34.8万円~308.4万円 |
※各車種の情報はガリバーの「自動車カタログ」より引用しています。価格、サイズ、装備、相場は記事の加筆修正時の情報で、今後モデルチェンジなどの理由で変更される可能性があります。
1位 トヨタ「ヤリスクロス」
- 新車時価格:179.8万円~293.6万円
- 中古車相場:169.8万円~383.7万円
新車販売台数でも常にトップを走るヤリスシリーズ。そのけん引役がヤリスクロスです。トヨタのSUVラインナップではライズの次に小さく、ハイブリッドモデルの燃費は25.0~30.8㎞/L(WLTCモード)と優秀。また自動ブレーキが右左折時の歩行者まで対応するなど、安全性能も高いです。
全長4,180㎜とサイズはコンパクトSUVの中でも小さめですが、シートアレンジもしやすく、スノーボードの板も楽々置けます。
<関連記事>ヤリスクロスのサイズ感をチェック!ホンダ「ヴェゼル」とも比較
2020年8月に新型コンパクトSUVとして発売されヤリスクロスは人気が根強く、中古車価格も高い状況です。ただ、納期遅れもあるのですぐにでも欲しい場合は中古車を検討するのも一考です。
2位 トヨタ「ライズ」
- 新車時価格:167.9万円~232.8万円
- 中古車相場:129.8万円~331.8万円
トヨタのSUVラインナップで最も小さいライズ。しかし外観としては全く小さい印象がなく、車内も広々使えます。ハイト系の軽自動車とあまり変わらない手頃な価格、運転しやすいサイズ感とカッコ可愛い雰囲気から女性にも人気です。
燃費重視ならハイブリッドモデル(WLTCモードで28.0㎞/L)、オフロード性重視ならターボ付きの四輪駆動方式ガソリンモデルがおすすめ。最低地上高が185㎜もあるので雪道にも強いです。
<関連記事>ハイブリッドは加速力も良し!トヨタ「ライズ」新旧モデル比較
3位 ホンダ「ヴェゼル」
- 新車時価格:227.9万円~329.9万円
- 中古車相場:17.9万円~429.9万円
全長4,330㎜とコンパクトSUVの中では比較的大きめのヴェゼル。全幅も1,790㎜あるので、「後部座席に大人を乗せて走りたい」という場合におすすめです。またヤリスクロスやライズに比べて重厚感がある見た目で、内装にも上質感があります。そのため幅広い年齢層で使いやすいでしょう。
現在は中古車もかなり多く出回っているので、車両価格を抑えて購入したい人は中古車もチェックしてみましょう。
<関連記事>ホンダ「ヴェゼル」VSトヨタ「カローラクロス」比較!買うならどっち?
4位 ダイハツ「ロッキー」
- 新車時価格:166.7万円~242.2万円
- 中古車相場:68万円~289万円
ロッキーはダイハツの中でも人気の高いクルマで、今回2位にランクインしたライズの兄貴分です。ライズはロッキーのOEM車であり、ダイハツが開発・生産しています。
2位のライズとは見た目が少し違うだけで、実質的に同じクルマです。燃費性能や安全性能など、実力としては充分。ライズを検討しているのであればロッキーも確認し、色などで決めても良いでしょう。
<関連記事>ロッキーは中古でもお買い得感あり!ダイハツのおすすめ中古車5選
5位 マツダ「CX-30」
- 新車時価格:239.2万円~407万円
- 中古車相場:165.7万円~331.9万円
マツダ車は上品で車両価格より1ランク上の印象を与えると定評があります。CX-30も洗練された、上質感のある仕上がりです。また都市型SUVとして全高を1,540㎜に抑えており、機械式立体駐車場にも駐車できるよう工夫されています。安全装備も充実しており、コストパフォーマンスに優れた一台です。
2022年夏のマイナーチェンジで全車マイルドハイブリッドが搭載されていますが、せっかくマツダ車を選ぶなら、ディーゼルエンジンモデルがおすすめです。
<関連記事>マツダのSUV全車種紹介!各モデルの特徴・おすすめグレードなど解説
6位以降も実力者が並ぶ
惜しくもトップ5にランクインしなかったコンパクトSUVでも、低燃費性能や安全性能の高いクルマが並びます。
6位 トヨタ「C-HR」
- 新車時価格:229万円~315.5万円
- 中古車相場:138万円~389万円
2016年12月の発売から6年が経過したC-HRは、現在モデル末期です。しかし2020年8月の改良で安全装備が充実し、安全性能でいえば1位のヤリスクロスをも上回ります。2023年にはモデルチェンジする可能性が高いです。お手頃価格でハイブリッド車を手に入れたい人は、現行型の中古ハイブリッドモデルをチェックしてみてください。
<関連記事>予算200万円!専門家が選ぶ中古SUVおすすめランキング
7位 日産「キックス」
- 新車時価格:276万円~344.8万円
- 中古車相場:185万円~349万円
かつて販売されていたジュークに代わって投入されたキックス。見た目はジュークと違って洗練されたデザインで、日産独自の低燃費技術e-POWER搭載モデルのみを展開。他のコンパクトSUVに比べて価格はやや強気です。「コスパより見た目重視」という人にお勧めします。
<関連記事>トヨタ「ヤリスクロス」VS日産「キックス」徹底比較!どこが違う?
8位 スズキ「クロスビー」
- 新車時価格:176.6万円~228.4万円
- 中古車相場:99.8万円~258.8万円
大ヒットしたハスラーをもとに、サイズを軽でなくコンパクトSUVにしたクロスビー。2022年夏に一部仕様変更があり、メッキフロントグリルの採用など外装が上質化されました。ボディカラーの選択肢もクラシカルな色合いが増えています。
<関連記事>スーパーハイトワゴンと比較!「クロスビー」VS「スペーシア」
9位 マツダ「CX-3」
- 新車時価格:189.2万円~341.6万円
- 中古車相場:69.8万円~317.9万円
CX-30よりも安く、手軽にSUVに乗れるCX-3。ヤリスクロスとサイズが近く、初めてクルマを購入するような人でも乗りやすいでしょう。全高を1,550㎜に抑えているので、機械式立体駐車場に停めやすいのも魅力です。
10位 スズキ「ジムニーシエラ」
- 新車時価格:176万円~208.4万円
- 中古車相場:34.8万円~308.4万円
「ジムニー」といえば、人気の軽SUVを思い出すでしょうが、実はコンパクトSUVサイズによく似たジムニーシエラがあります。こちらも見た目通りの本格オフローダーなので、あとはサイズ感だけで決めても良いでしょう。
<関連記事>走行はシエラの方が安定!ジムニーとジムニーシエラの違いは?
外車コンパクトSUVおすすめ人気ランキング
「どうせなら人と被らない外車がいい!」という人に、今回は比較的低価格で購入できるコンパクトSUVを中心に選んだランキングをご紹介します。
順位 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 |
---|---|---|---|
1位 | アウディ「Q2」 | 299万円~544万円 | 138万円~499.8万円 |
2位 | フォルクスワーゲン「T-Cross」 | 278万円~370.8万円 | 209.8万円~378万円 |
3位 | MINI「MINIクロスオーバー」 | 216万円~616万円(MINI全体) | 5万円~1200万円(MINI全体) |
4位 | プジョー「2008」 | 299万円~461.4万円 | 45万円~448万円 |
5位 | ボルボ「XC40」 | 389万円~659万円 | 258.8万円~595万円 |
1位 アウディ「Q2」
- 新車時価格: 299万円~544万円
- 中古車相場: 138万円~499.8万円
日本の道路事情とも相性の良いQ2が1位。全長4,200㎜×全幅1,795㎜×全高1,530㎜なので、機械式立体駐車場にも停められるサイズです。高級車ブランドでありながら、比較的低価格で乗れるところも魅力でしょう。「普段は2人乗りで乗る」「街中での走行が多い」という人におすすめです。
2位 フォルクスワーゲン「T-Cross」
- 新車時価格:278万円~370.8万円
- 中古車相場:209.8万円~378万円
輸入車SUVの中では販売台数の多いT-Cross。全長4,115㎜とかなりコンパクトなサイズですが、トヨタのライズと同様に逞しい顔つきをしており、小ささを感じさせません。またリアデザインも凝っており、オシャレさを感じさせる一台です。オプションを含めて様々な運転支援機能が付いているところも魅力です。
3位 MINI「MINIクロスオーバー」
- 新車時価格:216万円~616万円(MINI全体)
- 中古車相場:5万円~1200万円(MINI全体)
MINIのクラシカルな雰囲気をしっかり残したまま、SUVの形に仕上げたMINIクロスオーバー。MINIというだけでボディが小さいイメージを抱くかもしれませんが、ホンダのヴェゼルより一回り大きいサイズです。MINI車はハンドリングのキレが良く、運転するとゴーカートのようなワクワク感を楽しむことができます。
4位 プジョー「2008」
- 新車時価格:299万円~461.4万円
- 中古車相場:45万円~448万円
SUVらしい逞しさと品やかさを両立したデザインの2008。全長は4,305㎜あるのでコンパクトSUVとしては長めですが、全高が1,550㎜なので機械式立体駐車場にも停められます。ガソリンモデルとディーゼルエンジンモデルはどちらもターボ付きで、パワーも充分です。また電気自動車もあります。
5位 ボルボ「XC40」
- 新車時価格: 389万円~659万円
- 中古車相場:258.8万円~595万円
北欧らしいスッキリとしたデザインに高い安全性能を備えているXC40。グレードによる安全装備の差もないので、どのグレードを選んでも安心です。また走りも軽快で乗り心地も抜群。ただし燃費性能には課題があり、車両価格もやや高めです。
<関連記事>レクサス「UX」VSボルボ「XC40」徹底比較!選ぶならどっち?
【注意】機械式立体駐車場を使うなら全高の確認しよう
コンパクトSUV購入前に気負付けたいのが全高です。見た目だけでなく、機能性を考えてもメリットの多いコンパクトSUVですが、機械式立体駐車場を使うケースでは注意が必要です。
多くの機械式立体駐車場は、全高の制限を1,550㎜以下としています。これに対してコンパクトSUVは全高1,550㎜以上がほとんど。「小さいから大丈夫」と思わないようにしましょう。
全高1,550㎜以下のコンパクトSUVは?
2022年11月現在、全高1,550㎜以下の車種は以下の通りです。
- マツダ「CX-3」
- マツダ「CX-30」
- マツダ「MX-30」(一部モデルを除く)
- トヨタ「C-HR」(一部モデルを除く)
- アウディ「Q2」
- プジョー「2008」
コンパクトSUV購入を迷ったら販売店で相談
同じコンパクトSUVでも、燃費性能や安全性能など特徴はそれぞれ。「自転車を載せやすいクルマ」「子どもが乗り降りしやすいクルマ」など、具体的な利用シーンをイメージをして車種を絞りましょう。迷ったら販売店でも相談してみてください。
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ヤリスクロスのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年8月(2020年8月)〜現在
- 新車時価格
- 179.8万円〜293.6万円