ファミリーカーとして人気のミニバンは一般に車体が大きく、燃費が悪いこともしばしば。しかし現在は燃費の良いハイブリッド車も増えています。ここではハイブリッド車とガソリン車のミニバン燃費ランキングをまとめています。車両価格なども踏まえて、購入の参考にしてください。
登録済み未使用車情報
- ミニバンの燃費の目安はどれくらい?
- 【ハイブリッド】ミニバン燃費ランキング
- 【ガソリン】ミニバン燃費ランキング
- 燃費の良いミニバン選びで考えるべきサイズ
- ミニバンは燃費以外にもリセールバリューに注目しよう
- 車両価格も抑えるなら中古ミニバンも検討を
ミニバンの燃費の目安はどれくらい?
ミニバンは車体が大きく、コンパクトカーのような優れた燃費は期待できません。しかし最近はハイブリッド車の選択肢が増えており、以前よりはかなり低燃費になっています。
ハイブリッド車の場合、ヴォクシーなどのミドルサイズであれば燃費は20km/L以上が目安です。 一方ガソリン車の場合、目安はミドルサイズで概ね15km/L前後です。
ミニバン選びでハイブリッドとガソリンはどっちが得?
ハイブリッド車は購入後のガソリン代を抑えられる一方、ガソリン車と比べて車両価格が30~60万円ほど高いです。走る距離によってはガソリン代で車両価格の差を埋められない可能性もあります。そのため年間1万キロ以上など、ある程度長距離を運転する場合にハイブリッド車を選んだ方が良いでしょう。
【ハイブリッド】ミニバン燃費ランキング
現在国産のミニバンでハイブリッド車を設けているのは全8車種です。以下に、最高燃費を基準としたランキングを作成しました。
順位 | メーカー/車種名 |
最高燃費 (WLTCモード) |
新車時価格 (ハイブリッドのみ) |
乗車定員 |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ「シエンタ」 | 28.8km/L | 238万円~310.8万円 | 5~7人 |
2位 | トヨタ「ノア」 | 23.4km/L | 305万円~389万円 | 7~8人 |
3位 | スズキ「ランディ」 | 23.2km/L | 345.1万円~369.7万円 | 7~8人 |
4位 | トヨタ「ヴォクシー」 | 23.0km/L | 344万円~396万円 | 7~8人 |
5位 | ホンダ「フリード」 | 20.9km/L | 268.8万円~333.3万円 | 6~7人 |
6位 | 日産「セレナ」 | 20.6km/L | 319.9万円~479.8万円 | 7~8人 |
7位 | ホンダ「ステップワゴン」 | 20.0km/L | 343.8万円~391.3万円 | 7~8人 |
8位 | トヨタ「アルファード」 | 17.7km/L | 620万円~872万円 | 7人 |
トヨタ「ヴェルファイア」 | 17.7km/L | 690万円~892万円 | 7人 |
※参考:2023年11月20日時点のメーカー公式ページ
以下では、各車種の特徴や魅力をご紹介しています。
1位 シエンタ(28.8km/L)
1位はコンパクトミニバンのシエンタ。5人乗りと7人乗りを選択でき、28.8km/Lは5人乗りでの最高燃費です。ただし7人乗りも28.5km/Lなので、5人乗りと殆ど差がありません。
7人乗りの場合、3列目のシートは非常用か子ども用程度にしか使えません。しかしコンパクトカーに近いサイズ感で誰でも運転しやすく、使い勝手や安全性能も優れています。
【関連記事】トヨタ シエンタ新旧比較!2022年のミニバン市場を席巻する新型
2位 ノア(23.4km/L)
2022年のフルモデルチェンジを機に、ヴォクシー以上に売れるようになったノア。これまでの柔和な印象から迫力系の顔に変わり、人気が高まりました。
姉妹車のヴォクシーとともに、フルモデルチェンジで燃費性能は大幅に向上しています。同クラスのステップワゴンやセレナより、燃費は二歩、三歩とリードしている状態です。また安全性能も国産車トップレベルで、ファミリーカーとして安心できます。
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3位 ランディ(23.2km/L)
3位にランクインしたのは、何とスズキ車のミニバン「ランディ」です。 同車は先代モデルまで日産セレナから提供を受けたOEM車でしたが、2022年のフルモデルチェンジでノアのOEM車に生まれ変わっています。
マイナー車ながら、ノアのOEM車だからこそ実力は充分。「敢えて他と被らないモデルが良い」という人は、ぜひ検討してみてください。
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4位 ヴォクシー(23.0km/L)
姉妹車のノアとともに、フルモデルチェンジで燃費性能が大幅アップしたヴォクシー。スペックはノアと変わらないため、基本的には見た目でどちらにするか決めれば良いでしょう。
ノアの方が燃費性能がわずかに優れているのは、ノアには標準モデルの選択肢があるからです。ヴォクシーはエアロモデルの選択肢しかないため、パーツの重さなどが燃費に影響していると考えられます。
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5位 フリード(20.9km/L)
シエンタのライバルであるフリード。ハイブリッド車における燃費性能は、現在はシエンタに大差を付けられています。
ただしフリードはシエンタより室内空間が広く、6人乗りを選ぶこともできます。6人乗りは2列目がキャプテンシートで、3列目への移動もしやすいです。また現在はモデル末期で、2024年にもフルモデルチェンジすると言われています。フリードを検討するなら、来年まで待つのも一手でしょう。
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6位 セレナ(20.6km/L)
セレナはハイブリッド車の中でも「シリーズ式」と言われる仕組みを利用しており、エンジンで発電した電気で走行します。そのため電気自動車のようなスムーズな加速力と高い静粛性が魅力です。
また最上級グレードのルキシオンは、高性能の運転支援機能「プロパイロット2.0」を標準装備しています。燃費はノア/ヴォクシーに劣るものの、快適性や先進性の優れた一台です。
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7位 ステップワゴン(20.0km/L)
ホンダの独自性と洗練された雰囲気が魅力のステップワゴン。現在は「AIR(エアー)」「SPADA(スパーダ)」の2つのモデルが展開されています。
ライバルのノア/ヴォクシーやセレナに比べて燃費性能は優れていないものの、サイズが大きめで、シートアレンジに長けています。2列目のシートの可動域が広く、前後左右に自由に動かせる点がポイントです。
8位 アルファード/ヴェルファイア(17.7km/L)
アルファードとヴェルファイアは、2023年6月に満を持してフルモデルチェンジとなりました。高級感がさらに増し、乗車定員は両車種とも7人乗りのみに絞られています。
国産車トップレベルの安全性能や運転支援機能を有するだけでなく、乗り心地や燃費性能も大幅に向上しました。ボディサイズに対してこの燃費性能は、充分に優れていると言えます。
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【ガソリン】ミニバン燃費ランキング
「ハイブリッド車では予算オーバー」「年間5,000km程度しか走らない」といった人は、ガソリン車の中で燃費性能に優れたミニバンを選びましょう。上位8位は以下の通りです。
順位 | メーカー/車種名 |
最高燃費 (WLTCモード) |
新車時価格 | 乗車定員 |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ「シエンタ」 | 18.4km/L | 195万円~ | 5~7人 |
2位 | ホンダ「フリード」 | 17.0km/L | 233.1万円~ | 5~7人 |
3位 | トヨタ「ノア」 | 15.1km/L | 267万円~ | 7~8人 |
4位 | スズキ「ランディ」 | 15.1km/L | 310.6万円~ | 7~8人 |
5位 | トヨタ「ヴォクシー」 | 15.0km/L | 309万円~ | 7~8人 |
6位 | ホンダ「ステップワゴン」 | 13.9km/L | 305.4万円~ | 7~8人 |
7位 | 日産セレナ | 13.4km/L | 276.9万円~ | 7~8人 |
8位 | 三菱「デリカD:5」 | 12.6km/L | 400.2万円~ | 7~8人 |
※参考:2023年11月20日時点のメーカー公式ページ
ガソリン車の中で燃費性能が優れているのは、サイズの小さいシエンタとフリードです。またミドルサイズなら、ノア/ヴォクシーとノアのOEM車であるランディが一歩リードしている状態です。
唯一無二の存在デリカD:5にも注目
デリカD:5はクリーンディーゼル車のみの展開で、車両価格も決して安くありません。しかしミニバンの中で随一の最低地上高を誇り、高いオフロード性能を備えた唯一無二のSUV風ミニバンです。 アウトドアとの相性もバッチリで、「趣味性の高いファミリーカーが欲しい」という人にお勧めします。
燃費の良いミニバン選びで考えるべきサイズ
利用目的によってはラージサイズでなくミドルやコンパクトミニバンで良かったという場合もあるので燃費の良いミニバンを選ぶ際は適切なサイズを選ぶようにしましょう。
現在の新車ミニバンは、基本的に「コンパクト(SSクラス)」「ミドルサイズ(Mクラス)」「ラージサイズ(LLクラス)」に大別されます。一般にはボディサイズが小さいほど低燃費ですが、燃費性能についてはメーカーの技術力による差も見られます。
【ハイブリッド車のサイズと最高燃費】
【ガソリン車のサイズと最高燃費】
ミニバン選びでは、無理して大きすぎるクルマを買ったり、逆に小さすぎて狭くなったりしないよう、サイズ選びに気を付けましょう。以下に各サイズの特徴をご紹介します。
コンパクトミニバン(SSクラス)
コンパクトカーに準じるサイズで、ミニバンの中では圧倒的に運転しやすいです。現在はシエンタとフリードの2車種しかありませんが、両車種とも人気が高いです。
注意点は、3列目のシートがかなり狭いこと。普段が4~5人乗りの場合にお勧めします。
ミドルサイズミニバン(Mクラス)
「3列目もしっかり活用したい」「価格と大きさのバランス重視」といった場合におすすめのサイズです。ただし運転が苦手な人だと、「ぶつけそうで怖い」と運転できなくなってしまうケースもあります。
ラージサイズ(LLクラス)
ミニバンに存在感や高級感を求める人におすすめのサイズです。車両価格が高いだけでなく、サイズもかなり大きいので、近所の道幅なども考慮して購入を検討しましょう。
車両価格は、一般に廉価グレードでも400~500万円します。
ミニバンは燃費以外にもリセールバリューに注目しよう
リセールバリューとは「買取時にどの位の価値が残っているか」を指標化したもので、将来のクルマの査定額を推測するのに役立ちます。
ミニバンはファミリーを中心に人気の高いボディタイプで、一般にリセールバリューが高いです。特にアルファードやヴォクシーのような、ある程度高価で人気の高い車種はリセールバリューが高い傾向があります。
「子どもが成長したら売却」など乗り換えの希望があるなら、人気の車種・グレード・色などを選ぶようにしましょう。
車両価格も抑えるなら中古ミニバンも検討を
クルマのコストで最も高いのは、購入時の車両価格です。このためクルマにかかる総コストを抑えたいなら、実は車両価格を抑えることが重要と言えます。
新車の値下げはある程度限られるので、車両価格を抑えたい場合は中古車も検討してみましょう。中古車の中にも「登録だけ済ませて実際の走行には使われていない」登録済み未使用車などが存在するので、まずは希望の車種でどのような在庫があるか確認してみてください。
シエンタのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年8月(2022年8月)〜現在
- 新車時価格
- 195.0万円〜323.5万円
シエンタの在庫が現在456件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。