シエンタは何人乗りがいい?5人乗りの特徴と7人乗りとの違いを解説

シエンタはトヨタのコンパクトミニバンで、5人乗りと7人乗りを選択できます。ここでは5人乗りの購入を検討されている方向けに、5人乗りシエンタの特徴やメリット・デメリット、7人乗りとの違いを解説しています。

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シエンタの5人乗りはどんな人におすすめ?

新型シエンタの全景

シエンタの乗車定員(5人乗り/7人乗り)の選択では、想定される乗車人数や利用目的を明確にすることが重要です。5人乗りは、以下のような人にお勧めします。

  • 3列目は絶対に使わない
  • 車中泊をしたい

5人乗りを選択すると、いざ「6人以上乗りたい」となった場合に困ります。そのため家族以外の人物(両親・祖父母や知人、子どもの友人など)を乗せる可能性まで考慮して乗車定員を検討しましょう。様々な利用シーンを想定しても3列目が不要な場合や、車中泊に利用したい場合は5人乗りがおすすめです。

シエンタのグレード展開と乗車定員

シエンタのグレード構成一覧図

シエンタのグレード展開は3段階18種類です。数が多く見えますが、実際には「グレード(3種類)」「パワートレイン/駆動方式(3種類)」「乗車定員(2種類)」の掛け合わせであり、複雑ではありません。 5人乗りと7人乗りは全グレード、パワートレイン/駆動方式で選択できます。

5人乗りと7人乗りの価格差は4万円

5人乗りと7人乗りの差は一律4万円で、7人乗りの方が高いです。納車後に乗車定員を変更することはできませんので、よく考えて乗車定員を選択しましょう。

なおグレードや車両価格の詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】シエンタのグレード比較!違いとおすすめグレードは?

シエンタ5人乗りと7人乗りのサイズ(全体・室内寸法)

シエンタのサイズ

全体寸法 全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mm
室内寸法 5人乗り:長2,030mm×幅1,530mm×高1,300mm
7人乗り:長2,545mm×幅1,530mm×高1,300mm

シエンタの全体寸法は、5人乗りと7人乗りで変わりません。どちらもコンパクトカーより少し大きい程度で、運転しやすいです。

室内寸法は5人乗りと7人乗りで異なります。5人乗りと比べると、3列シートになる7人乗りは室内長が515mm長いです。ただし3列目を展開している場合は、ほぼ同じ分だけ荷室が5人乗りより狭くなります。

5人乗りシエンタの特徴と7人乗りとの違い

ここからは、5人乗りのシエンタの特徴や7人乗りとの違いを解説します。

特徴①7人乗りより優れた燃費

5人乗りシエンタは、7人乗りと比べて燃費性能が優れています。これは、3列シートを搭載していない分だけ7人乗りより車重が20kgほど軽いからです。

ただし燃費の差はごくわずかで、例えばハイブリッド車(2WD)なら5人乗りで28.8km/L、7人乗りで28.5km/Lです。そのため年間のガソリン代の差も、数百円~1,000円程度しか変わらないでしょう。

特徴②チルトダウン機構の2列目

車のチルトダウン、タンブル機構の説明画像

シエンタの5人乗りと7人乗りでは、2列目シートの倒し方が異なります。5人乗りでは背もたれを倒すだけの「チルトダウン機構」、7人乗りでは背もたれを倒した後に座席を前方に跳ね上げる「タンブル機構」が採用されています。

このシート構造の違いから、5人乗りの2列目は7人乗りに比べて座面や背もたれが硬いと言われています。しかしながら、実際に試乗して乗り比べると「言うほど気にならない」「違いが分からない」という人も多いです。

2列目の可動域の違い
5人乗りのシエンタは2列目が固定式です。これに対して7人乗りでは、2列目をスライドさせることができます。ただし、7人乗りのスライド機能は3列目の居住性を意識したもの。5人乗りでも足元には買い物カゴを置いて座れるだけの充分な余裕があります。

特徴③広い荷室

シエンタ5人乗りと7人乗りの荷室サイズ

  5人乗り 7人乗り
荷室長 840~2,045mm 345~1,525mm
※3列目収納時で990mm
荷室幅 1,265mm
荷室高 1,055mm 1,105mm
荷室フロア高
※地面から荷室の床面
565mm 505mm

5人乗り/7人乗りともに2列目まで人が乗る(7人乗りなら3列目を格納する)場合、荷室空間は7人乗りの方が少し広いです。しかし2列目まで荷室として使う場合は、5人乗りの方が圧倒的に荷室長が長いです。車中泊をするなら、5人乗りを選択しなければ寝るための充分な広さを確保できないでしょう。

また5人乗りは、床面を安定したフルフラットにできます。7人乗りは床面に溝ができます。

特徴④4種類のシートアレンジ

  5人乗り 7人乗り
ノーマルモード
フロントシートフラットモード
※1列目をフラットにする
ハーフラゲージモード
※2~3列目の片側をフラットにする
フラットラゲージモード
※2~3列目を完全にフラットにする
サードシートアレンジモード
※3列目を2列目下に格納する
×

シートアレンジの種類は、5人乗りより7人乗りの方が多いです。ただし先述の通り、ハーフラゲージモードやフラットラゲージモードでは、5人乗りの方がしっかりフルフラットになり、安定感があります。

5人乗りシエンタのメリット・デメリット

シエンタの5人乗りと7人乗りは、それぞれにメリット・デメリットがあります。想定される利用状況に応じて乗車定員を選びましょう。

5人乗りのメリット

  • 7人乗りよりわずかに車両価格が安い
  • 7人乗りよりわずかに燃費が良い
  • 普段から荷室を広く使える
  • 2列目を倒すと荷室がフラット
  • 2列目を倒した時の広さが車中泊向き

5人乗りは7人乗りに比べて車両価格や維持費を少しでも抑えることができます。また積載性に優れ、特に車中泊をする人なら5人乗りが良いでしょう。

5人乗りのデメリット

  • いざという時に6~7人座れない
  • 2列目が固定式でスライドできない
  • 2列目の座り心地が7人乗りより硬いと感じる人も

一度5人乗りを選択すれば、乗車定員を増やすことはできません。また2列目の座り心地などにデメリットを感じる人もいます。同じ5人乗りなら車両価格の安いルーミーでも2列目のスライドが可能で、車中泊にも使えます。

Q. 7人乗りのメリット・デメリットは?

メリット ・いざという時に6~7人座れる
・3列目を使わない時は格納して5人乗りにできる
・5人乗りより2列目の座り心地が良いと感じる人も
デメリット ・車両価格や燃費の面で5人乗りよりコスト高
・5人乗りと比べて荷室が狭く、フラットでない
・3列目の座席はMクラスミニバンより狭く、硬い

7人乗りは、コンパクトミニバンのサイズでありながら最大7人乗れる柔軟性の高さが大きな強みです。「たまに3列目を使いたい」「7人乗りが欲しいけどノアほど大きなミニバンは運転が怖い」といった場合にお勧めします。

ただし2~3列目を倒した時の荷室長が短く、車中泊には向きません。

Q. シエンタの5人乗りと7人乗りはどちらが人気?

初代シエンタでは圧倒的に7人乗りが人気でした。しかし現行モデルでは5人乗りと7人乗りの人気が「ほぼ同程度」と言われています。

2022年10月末時点のトヨタモビリティ東京(株)調べでは、7人乗りが56%、5人乗りが44%とわずかに7人乗りを選択する人が多かったようです。また店舗によっては「5人乗りの方が人気」など、地域や客層による違いもあると考えられます。

【関連記事】シエンタ新旧比較!新型シエンタの外観や性能をチェック!

納期を急ぐなら中古車も検討を

人によって「シエンタの5人乗りと7人乗りのどちらが良いか」は異なります。想定される利用シーンや目的をよく考えて選びましょう。

なお2023年12月19日時点のシエンタの新車納期は約4ヶ月で、これから購入すると新年度に間に合いません。納期を急ぐ場合は中古も検討しましょう。中古でも新車登録のみ済ませ、実際の走行には使われていない「登録済み未使用車」が見つかるケースもあります。

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シエンタのカタログ情報

トヨタ,シエンタ
現行モデル
令和4年8月(2022年8月)〜現在
新車時価格
195.0万円〜310.8万円

シエンタの在庫が現在323件あります

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221616 編集部

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