新型エクストレイルの特徴|価格、燃費、内装を解説

2022年7月に発売された新型エクストレイル。先代モデルより上質感が増し、走行性や燃費が向上した一方、新型になり車両価格が上がったことが気になる人もいるでしょう。今回は新型エクストレイルの価格やデザイン、各種性能について徹底解説します。

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新型エクストレイルの特徴

新型エクストレイル新型エクストレイルは3代目に比べてデザイン、走行性ともに上質感が出ており、従来のタフな印象は薄れました。またラインナップからガソリン車が消えたのも、消費者にとって大きな変化です。

  • 上質なデザイン
  • 全車e-POWER(ハイブリッド)採用
  • クラストップレベルの積載量
  • 静粛で快適な乗り心地
  • 一部4WD車で3列シートの選択可

新型エクストレイルの外観・内装

ここではボディサイズと内外装を画像付きで解説します。

ボディサイズは「ほぼ変化なし」

3代目エクストレイルと4代目エクストレイルの車両画像比較
※左:3代目エクストレイル、右:4代目エクストレイル

3代目と新型の4代目では若干ボディサイズが異なるものの、わずかな差に留まっています。そのため運転のしやすさにも大きな変化はありません。

モデル ボディサイズ(全長×全幅×全長)
3代目 4,690㎜×1,820㎜×1,730㎜
4代目(新型) 4,660㎜×1,840㎜×1,720㎜

外観はタフな印象から質感重視へ

新型エクストレイルのフロントフェイス

新型エクストレイルのコンセプトは「新次元の4WDで悪路からシティまで、余裕を持て楽しむことができる上質な本格SUV」。上質さを求めてシンプルなデザインにまとめられています。大きなVモーショングリルで迫力あるデザインにしつつ、両サイド上部のポジションランプは薄型に仕上がっています。

新型エクストレイルの外観全景

リヤコンビネーションランプは、水平で大きくサイドに回り込むデザインです。サイドから見ると、水平基調のストレートなルーフが伸びやかな印象を与えています。また「く」の字型で太いCピラーも個性的です。

内装でも上質さが際立つ

新型エクストレイルのインパネデザイン

内装も、重厚さとワイド感が上手く表現されています。3代目より質感は大きく向上。7インチのカラーディスプレイも高級感があります。

新型エクストレイルの運転席の内装

新型エクストレイルの後席の内装

ただし3代目エクストレイルは防水対策がしっかりされており、とことんアウトドアを意識した仕様になっていました。新型では、防水シートを選択できるグレードが限られています。

荷室はより広く

新型エクストレイルの荷室空間

新型エクストレイルの荷室は、575Lもの荷物を積み込めます。これはクラストップレベルの積載量です。また5人乗りの場合は中央部分のみを倒してスキー板などの長いものを置けます。5人乗り・7人乗りともに後部座席を倒せばフルフラットに近い状態になるので、車中泊も可能です。

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新型エクストレイルの価格とグレード展開

新型エクストレイルのグレードは「S」「X」「G」の3段階。また特別仕様車に防水シートや専用パーツを採用した「エクストリーマーX」、プレミアム感溢れる「AUTECH」が用意され、駆動方式や乗車定員も含めると選択肢は14種類あります。なお4代目は全車e-POWER搭載で、ガソリン車の選択肢がありません。

駆動方式 グレード 燃費 車両価格
2WD
(5種類)
①S 19.7km/L 351万100円
②X 374万8,800円
③G 444万8,400円
④AUTECH 記載なし 448万8,000円
⑤AUTECH Advanced Package 502万9,200円
4WD
(9種類)
⑥S e-4ORCE 18.4km/L 375万9,800円
⑦X e-4ORCE(2列) 404万9,100円
⑧X e-4ORCE(3列) 18.3km/L 418万円
⑨G e-4ORCE 18.4km/L 474万8,700円
⑩X e-4ORCEエクストリーマーX(2列) 記載なし 440万1,100円
⑪X e-4ORCEエクストリーマーX(3列) 453万2,000円
⑫AUTECH e-4ORCE(2列) 474万9,800円
⑬AUTECH e-4ORCE(3列) 488万700円
⑭AUTECH e-4ORCE Advanced Package 532万9,500円

3列シートは「X-4ORCE」のみ選択可

3列シート車は、Xグレードの4WD車に限られます。ただしXグレードはバランスの良い売れ筋グレードなので、「装備が物足りない」と困ることはないでしょう。 なおエクストレイルの3列シートはかなり狭いので、子ども用や非常用と考えた方が良いです。

おすすめはXグレード

多くの車種と同様、エクストレイルの売れ筋は中間グレードの「X」です。高速道路上で自動走行するプロパイロット機能を標準装備しており、SOSコールやインテリジェントルームミラーなどの装備もオプション選択できます。

またXグレードなら防水シートへの変更も可能です。予算に合わせて装備を調整しやすい点が魅力と言えます。

新型エクストレイルの各種性能(燃費・走行性・安全性)

新型エクストレイルのメーター

新型エクストレイルはデザインだけでなく、各種性能も大幅に向上しています。

燃費性能は大幅アップ

新型エクストレイルでは最新のe-POWERが採用され、可変圧縮比を実現したVCターボエンジンも搭載。その結果、燃費性能は大幅に向上しています。

モデル 4WD、WLTCモード
3代目(ハイブリッド) 13.8km/L
4代目(e-4ORCE) 18.3~18.4km/L

走行性も向上、乗り心地は快適に

パワートレインの刷新により、走行性や乗り心地も良くなっています。

まず印象的なのは、静粛性の高さです。e-POWERシステムの見事な制御により、停止時はほとんどエンジンが始動しません。エンジン始動以降も走行音は静かで、振動も少ないです。減速やカーブでも車体がフラットに保たれるので、安心して乗れます。安定感を維持しつつ、アクセルを踏んだ時にはガソリン車より反応が良いので、走りの楽しみも味わえます。

安全性は「ある程度充実」

新型エクストレイルでは、安全装備をパッケージ化した「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」が採用されています。そのため自動ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱防止支援といった基本的な安全性能は備わっています。

ただし自動ブレーキの性能はトヨタ車などに劣り、またグレードによって安全装備に差があるのも惜しいです。購入時は安全装備のオプションをよく検討しましょう。

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新型エクストレイルの評価・口コミ

新型エクストレイルのリヤエンド

新型エクストレイルに対する専門家の評価は高いです。一方で消費者からは、マイナス評価の声もあります。

3代目より「総じて良い」

4代目日産エクストレイルは、9年振りのフルモデルチェンジを果たしたモデルだ。もはや3代目エクストレイルが勝る部分が無いほど劇的進化を遂げている。クルマの性能という面で評価するのであれば、問答無用で4代目がお勧めだ。
(クルマ評論家・CORISM代表 大岡智彦氏)

ここまでご紹介したように、新型エクストレイルは3代目から大きくレベルアップしています。性能面で見れば、充分に「良いクルマ」と言えるでしょう。

一方で「ひどい」という声も

クルマとしてデザインや性能が大きく向上している一方、消費者からは「ひどい」という声もあります。その主な理由は、以下の3点です。

  • 車両価格が高すぎる
  • 上品になりすぎている
  • 車両価格の割に燃費性能が悪い

新型エクストレイルの車両価格はかなりの強気設定。ハイブリッド車とはいえ、中間のXグレードを選べば予算400~500万円コースです。例えばライバルのマツダ「CX-5」なら、予算は300万円前後と100万円以上抑えられます。

また「従来の無骨さがない」「燃費ではトヨタ車に劣る」といった点を気にする人もいるようです。

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併せて検討すべきライバル車種

新型エクストレイルの購入悩む場合は、以下のライバル車もチェックしてみましょう。

三菱「アウトランダーPHEV」

アウトランダーPHEVの車両画像

エクストレイルと同じく7人乗りも選択できるアウトランダーPHEV。エクストレイル以上に高価ながら、PHEVなので基本的にガソリン不要です。初代でも充分な性能なので、中古車で購入しても良いでしょう。

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マツダ「CX-5」

CX-5の車両画像

エクストレイルと同じくロングセラーのCX-5。マツダ車はデザイン性が高く、「価格の割に上質」と定評があります。5人乗りしか選択できないものの、SUVに質感を求めるなら車両価格も安く、候補として良いでしょう。併せてCX-60もおすすめです。

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トヨタ「RAV4」

RAV4の車両画像

従来のエクストレイルのような、無骨さのあるSUVを求めるならRAV4も良いでしょう。ガソリン車・ハイブリッド車・PHEVと3つのタイプがあり、予算に合わせて選べるのも魅力です。またハイブリッド車の燃費性能も、エクストレイルを上回ります。

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スバル「フォレスター」

フォレスターの車両画像

スバル車は四輪駆動にこだわりがあり、アウトドア好きにも人気です。フォレスターはタフネスさを感じる逞しいデザインをしています。予防安全装備はエクストレイルより優秀。車両価格も抑えられており、コスパに優れています。

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納期を急ぐなら中古もチェック!

新型エクストレイルは車両価格こそ高いものの、非常に高性能なクルマに仕上がっています。納期は概ね半年ほどと解消されつつありますが、受注再開後も人気なツートンは受付をしていない場合もあります。納車を急ぐのであれば、中古で探すのも一手です。数こそ多くはありませんが、登録済み未使用車に出会えることもあります。
どんなクルマがいくらで売られているのか、一度チェックしてみてください。

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エクストレイルのカタログ情報

日産,エクストレイル
現行モデル
令和4年7月(2022年7月)〜現在
新車時価格
319.9万円〜533.0万円

エクストレイルの在庫が現在407件あります

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。