この記事の目次 CONTENTS
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SUVはなぜ人気?
SUVは中古車がおすすめな理由は?
世界初のツインモーター4WD搭載した先進モデルが手に入る
激速2.2Lディーゼル搭載モデルが魅力的な中古車価格に
現行車! 超低燃費性能が魅力な都会派コンパクトSUV
あの高級SUVが年式次第で手に入る
現行車! 買い得感が出てきた人気SUV
人気SUVは早めに在庫確認、相談をしよう

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

SUVは多くの新型車が投入されて幅広い顧客ニーズに対応しているものの、新車価格は強気な設定だ。BセグメントのコンパクトSUVでさえ、ハイブリッド車になれば300万円を超える車種も珍しくない。
今回は予算200万円で買えるお勧め中古SUVをピックアップしてみた。

SUVはなぜ人気?

SUVが20代、30代を中心に人気を集めている理由は、主にそのデザインにある。そのため、SUVのデザイン要素を取り入れた他のボディタイプの車種も登場している。クロスカントリーといった悪路走破性を高めた車種や、街乗りに適したコンパクトSUVといった車種も登場し、幅広いニーズに合わせた種類を選べることも魅力になっている。

SUVは中古車がおすすめな理由は?

SUVを選ぶのに中古車がおすすめな理由は主に2つある。
1つ目の理由は、新車価格が高い点だ。近年はハイブリッドSUVや高級SUVのラインナップも増え、新車では300万円を超える車種も多い。車の購入価格は200万円前半台には収めたい場合は、選択肢も限られてくる。中古車ならば、予算200万円で選べる幅が広がるだろう。
2つ目の理由は、納期だ。新車は昨今の部品供給不足で納期が長期化している。人気SUVは半年以上の納期がかかるモデルも珍しくはない。中古車なら、すぐに乗れるというメリットがある。

世界初のツインモーター4WD搭載した先進モデルが手に入る

初代三菱アウトランダーPHEV

初代アウトランダーPHEV

初代三菱アウトランダーPHEVは、2013~2020年末まで発売された。三菱は、世界的にも早い段階でPHEVを量産化している。前後にそれぞれモーターを配置したツインモーター4WDは、世界初の技術だった。こうした技術が高く評価され、2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー「イノベーション部門賞」を受賞している。
PHEVは、家庭用電源などからの電力を使い車載バッテリーを充電する。その電力を使って、通常はEV(電気自動車)走行をする。電力を使い切った後は、ハイブリッド車としてガソリンを使った走行が可能だ。容易に手に入るガソリンが使えるため、EVのように電欠するリスクが低く、現実的な先進環境車として注目されている。

デビュー直後の初代アウトランダーPHEVは、搭載された駆動用バッテリーにより67.0km/L(JC08モード)EV走行が可能とされている。ハイブリッドモードに移行した場合の燃費値は18.6km/L(JC08モード)だった。
これだけのEV航続距離があれば、通勤や送迎、買い物といった日常的な短距離移動では、ほとんどガソリンを使用しない生活が可能となろう。電気代は、ガソリン価格に比べると大幅に安価だ。ガソリン価格高騰時代にピッタリな1台でもある。
しかもモータードライブ車なので、力強くスポーティな走りが実現される。静粛性も高く、乗り心地も良好なため、高級SUVと言っても過言ではないだろう。

先進技術の塊ともいえる初代アウトランダーPHEVの中古車も、徐々に安価になってきている。とはいえ、人気SUVで最先端のPHEVともあれば、年式は少し古くなる。200万円の予算だと、2022年5月現在でおおよそ2014年式以前のモデルになってくる。
アウトランダーPHEVは、2015年にフェイスデザインを大幅に変更したマイナーチェンジを行っているが、ターゲットはマイナーチェンジ前のモデルということになろう。

2014年式のアウトランダーPHEVの中古車相場は、140~170万円前後。新車価格が340~440万円程度なので、新車価格の39~41%だ。年式は古いものの、最新テクノロジーを満載したモデルが200万円以下とあれば、満足度も高い。
この年式だと、歩行者検知式などの予防安全装備に関して、少々物足りない無いのがデメリットともいえる。
お勧めしたいのは、Gプレミアムパッケージだ。ナビや本革シート、プレミアムサウンドシステムなど豪華装備が満載である。ナビが標準装備されたGナビパッケージもよい。180万円に近い価格帯であれば、走行距離が5万km以下という上質な中古車も多くなる。

激速2.2Lディーゼル搭載モデルが魅力的な中古車価格に

初代マツダCX-5ディーゼル車

初代マツダCX-5

初代マツダCX-5は、マツダの新世代商品群第1弾としてデビューし、2012~2017年まで発売された。マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」が初採用されたモデルとしても知られている。マツダがこだわりを見せたデザインということもあり、2012年デビューのモデルながらも、色褪せない魅力がある。デザインはカジュアル系のSUVとも言えよう。

初代CX-5を選ぶなら、2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載したXD系がお勧めだ。デビュー時の出力は、175ps&420Nmである。420Nmは、4.2Lガソリン車相当のトルクとなる。
初代CX-5の魅力の一つは、強大なトルクが叩き出す、豪快な加速力だ。アクセルをわずかに踏み込むだけで、グイグイと加速しスポーティさを演出する。高速道路でのクルージングにも余裕があり、長距離走行での疲れも少ない快適なドライブを楽しめる。

ディーゼル車は燃料に軽油を使うので、燃費も良好だ。初期モデルの燃費は18.6km/L(JC08モード)となっている。ディーゼル車は、燃料に軽油を使う。軽油はガソリンより20円/L前後も安価なので、燃料費ではハイブリッド車に近いイメージだ。ガソリン価格高騰時代の力強い味方ともいえるパワーユニットだ。

初代CX-5には、ガソリン車もラインナップされている。2.0Lガソリンは、アーバンドライブ向きの色合いが強く、4WDだと少々非力に感じるかもしれない。2.5Lガソリンは、必要十分なパワーとトルクをもつものの、没個性的とも評される。

ドライブフィールは、やや硬めの乗り心地にキビキビ感あるハンドリングが与えられており、魅力的だ。

初代マツダCX-5は、非常に人気が高かったことから、中古車価格もなかなか下がらなかった。だが2代目CX-5の登場から長期間が過ぎたこともあってか、初代CX-5の中古車価格も買い得感ある価格帯に入っている。

予算200万円という条件では、ほぼすべての年式がターゲットになり、予算に合わせた選択が可能になってくる。高年式で中古車流通量が多く選びやすいのは、2016年式だ。中古車相場は、130~190万円前後だ。新車価格は250~350万円位だったので、新車価格の52~54%程度と買い得感もある。

安全面で充実しているのは、2014年11月に大幅改良が発表され、2015年1月以降に発売されたモデルだ。グレードは、プロアクティブかLパッケージがよい。この改良では、以下など安全装備が大幅に向上している。

  • 歩行者検知式自動ブレーキ
  • 後側方車両接近警報
  • レーンキープアシスト(車線維持をアシスト)

その中でも2015年式以降で大幅改良を受けたXD Lパッケージがお勧めだ。2.2Lディーゼルエンジンを搭載し、レザーシートなどが標準装備化されている。質感の高いインテリアの上級装備は、中古車であっても高い満足感が得られる。160万円位以上の価格帯では、走行距離5万km以下の上質な車両が選びやすくなる。

現行車! 超低燃費性能が魅力な都会派コンパクトSUV

トヨタ C-HRハイブリッド

トヨタC-HRは、2016年末に登場したCセグメントのコンパクトSUVだ。GA-Cと呼ばれるカローラ系などと同じプラットフォーム(車台)が採用されている。このプラットフォームの特徴は、軽量・低重心化にあるとされ、オンロードでの走行性能を重視した都会派SUVとして、とても気持ちよく走るSUVに仕上げられていた。

走行性能に加え、デザインにも力が込められた。ダイヤモンドをモチーフにしたエッジの強いデザインは、従来のトヨタデザインとは一線を画す斬新さを感じさせた。
搭載されたパワーユニットは、1.8Lハイブリッドだ。超低燃費性能という実用面での後押しもあり、登録車月間販売台数ランキングでは、SUVナンバー1の座を幾度となく獲得したほどの人気モデルだった。

当時、トヨタは自動ブレーキなどを積極的に採用していなかった。だがC-HRはデビュー時から歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を標準装備化した。全てのグレードに、高い予防安全性能が与えられた。

オンロードでの優れた走行性能に加え、予防安全性能、超低燃費性能、ユニークなデザインが与えられた、完成度の高いC-HRも、デビューから6年が経過した。デビュー直後の2017年式も、予算200万円で買えるレベルの価格に迫っている。

2017年式C-HRの中古車相場は、約160~220万円だ。新車価格が、約250~290万円だったので、64~76%程度にまで落ちてきた。人気SUVは、高値を維持している。
C-HRには、1.8Lハイブリッドの他、1.2Lターボも設定されているが、お勧めはもちろんハイブリッド車だ。30.2km/L(JC08モード)という超低燃費性能が魅力だ。

以下などが装備された上級グレードのGを中心に選ぶとよい。

  • 18インチホイール
  • ブラインドスポットモニター
  • LEDフォグ

注意したいのは、ハイブリッド車はFF(前輪駆動)のみの設定になっている点だ。降雪地域に住んでいるなどの理由で4WDが必須となれば、1.2Lターボ車という選択になる。

予算200万円で買える2017年式C-HRのハイブリッド車はそれほど多くはないので、ジックリ探す必要がある。150万円台から選べるが、グレードはSが中心となってくる。走行距離も7万km超といった傾向が強い。修復歴ありという車両も多いが、リスクが高いので安いからといって手を出さないほうが無難だろう。
170万円台に入ると、ようやく走行距離が5万km以下のモデルがパラパラと出てくるものの、ボディカラーによる価格差が大きい。白・黒・シルバーは高値傾向を見せている。

あの高級SUVが年式次第で手に入る

2代目 BMW X3

BMW X3xDrive20d Mスポーツ 外観

F25型と呼ばれる2代目BMW X3は、2011~2017年まで発売されたモデルだ。BMWのSUVラインアップの中でも、中核となるモデルであり、高い人気を誇っていた。

2代目X3の魅力は、BMW車らしい走る歓びに満ちた走行性能と言えよう。全車4WDだが、FR(後輪駆動)車をベースとしていることもあり、通常走行時はFR車のような軽快な走りが気持ち良い。SUVであっても前後重量配分を50:50にこだわった。カーブでは、ドライバーがクルマの中心にいるような人車一体の独特なフィーリングが楽しめる。

サスペンションのセッティングは、やや硬めだが不快な突き上げ感はなく、高級車らしい乗り心地だ。
この硬めのサスペンションは、オンロードでの爽快な走りを支えている。背の高いSUVであっても、カーブで大きく傾くことなく安定した姿勢で曲がれるのだ。
搭載されたパワーユニットは、年式により異なる。お勧めは、2012年に投入された直4 2.0Lディーゼルターボだ。出力は184ps&380Nmとパワフルである。燃費も18.6km/L(JC08モード)と良好だ。
輸入車のほとんどは、使用するガソリンがハイオク指定である。ディーゼル車が使う軽油とは、30円/L前後も価格差がある。ガソリン価格高騰時代には、ディーゼル車のアドバンテージが際立つ。

予算200万円での2代目X3選びでは、2011~2013年式がターゲットだ。2013年式だと、2022年5月現在で約120~190万円が中古車相場になっている。
中古車流通量が少ないので、選択肢が少ないのが難点だ。ある程度妥協するような選び方になってしまうだろう。
お勧めの2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載したグレード20d系は人気があり、やや高めの価格帯になる。150万円台から選べるようになるが、走行距離は7万km超がほとんどだ。
車両価格180万円越えになってくると、走行距離5万km以下という車両も多くなる。だが登録費用などを含めると、200万円を若干オーバーしてしまうだろう。

現行車! 買い得感が出てきた人気SUV

3代目日産エクストレイルハイブリッド

エクストレイル 外観

3代目日産エクストレイルは、2013年末にデビューし、現在も販売されている現行車だ。2022年度内にフルモデルチェンジを予定しているという噂もある。
今回お勧めするのは、2015年に追加されたハイブリッド車だ。

この3代目エクストレイルハイブリッドは、1モーター2クラッチ式と呼ばれるシンプルなハイブリッドシステムをもつ。ベースは2.0Lガソリンエンジンで、出力は147ps&207Nmだ。このエンジンに、41ps&160Nmの小さなモーターが組み合わされている。システム出力は188ps、燃費は20.6km/L(FF、JC08モード)だ。
モーターの出力が小さいため、EV(電気自動車)走行できるのは、限られたシーンのみになり、搭載された駆動用バッテリーの容量も小さいためEV走行距離も短い。
しかしエンジン回転が低いときにアクセルを踏むと、瞬時にモーターがアシストしてくれる。ガソリン車と比べると、アクセルレスポンスが力強く、気持ちよく走れるのが2代目エクストレイルハイブリッドの魅力だ。

ハイブリッド車でも、機械式のインテリジェント4×4が搭載されているのも特徴のひとつだ。この年代のトヨタ系ハイブリッド車は、4WDの設定が無かったり、小さなモーターを後輪側に設置したE-Fourのみだった。E-Fourも4WDだが、あくまで滑りやすい道での脱出用であり、機械式4WDほどの悪路走破性能は望めない。トヨタ系ハイブリッド車の燃費は敵わないものの、3代目エクストレイルハイブリッドは機械式4WDなので悪路走破性では軍配が上がる。

3代目エクストレイルハイブリッド エマージェンシーブレーキパッケージ車には、歩行者検知式自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキ標準装備化されている。
現行車でもある3代目エクストレイルハイブリッドの中古車価格は、予算200万円で手に入るレベルにまで買い得感が出ている。

ターゲットになるのは、2017年のマイナーチェンジ前のモデルだ。2016年式の3代目エクストレイルハイブリッド中古車価格相場は、おおよそ130~200万円だ。新車価格が約270~310万円だったので、新車価格の約48~65%にまで落ちてきている。高額価格帯は、少し高値過ぎる印象があるものの、180万円以下の車両であれば、十分買い得感が出てきている。
130万円台の安価な価格帯だと、走行距離は7万km越えが多く、中には修復歴ありの車両が混じっている。10万km超の車両は微妙だが、7万km位であれば適正値内ともいえる走行距離なので、価格優先なら選択肢に入るだろう。修復歴ありは、避けたいところだ。

車両価格が170万円以上になってくると、走行距離5万km以下の車両が増えて選びやすくなる。白・黒系のボディカラーは、価格もやや高止まりしている。また、ほとんどの車両が上級グレードである20X系。ただし、稀にエントリーグレードの20S系があるが、お勧めは装備が充実している20X系だ。

人気SUVは早めに在庫確認、相談をしよう

中古車でも人気のSUV。気になった車種があれば、早めに在庫を確認したい。
SUVは悪路走破性を高めるために車高が高い。初めてSUVに乗る人は試乗で乗りやすさを確認しておこう。