日本で人気のミニバン
広々とした車内で、特にファミリーに根強い人気のミニバン。3列シートの7~8人乗りが主流で、以下のようなメリットとデメリットがあります。
ミニバンのメリット
- 大人数で乗れる
- 7人乗りの2列目は広々として快適
- 低床フロアで子どもや高齢者も乗りやすい
- スライドドアで隣の車にぶつける心配がない
- フルフラットにして車中泊しやすい
- シートアレンジ次第で大きな荷物も搭載可能
ただし同じ7人乗りミニバンでも、トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」はコンパクトカーサイズなので、大型ミニバンに比べると上記のようなメリットが大きくありません。その代わり、コンパクトサイズだからこその「運転のしやすさ」がメリットに加わります。
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ミニバンのデメリット
- 後ろの視界はあまり良くない
- 切り返しが難しく、狭い場所での運転がしにくい
- 走行性能や燃費はイマイチなことも多い
- コンパクトミニバンの場合は3列目が狭い
視界の悪さや走行性能が気になる人は、同じように7~8人乗れるクルマでも、SUVを選ぶことが多いです。車内の居住性や広さをどれだけ重視するのかで選ぶことをお勧めします。
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7人乗りミニバン国産車一覧
現在7人以上乗れる国産のミニバンは、以下の通りです。一口に7人乗りといっても、アルファードやエルグランドのように大型のものから、シエンタやフリードのようなコンパクトサイズまで選択肢はさまざまです。
コンパクト(全長4200㎜前後) | ミドルサイズ(全長4700-4800㎜前後) | ラージサイズ(全長4900㎜前後) | |
---|---|---|---|
トヨタ | シエンタ | ヴォクシー/ノア | アルファード/ヴェルファイア/グランエース |
ホンダ | フリード | ステップワゴン | ー |
日産 | ー | セレナ | エルグランド |
三菱 | ー | デリカD:5 | ー |
スズキ | ー | ランディ(セレナのOEM車) | ー |
ホンダの「オデッセイ」は2021年12月に生産を終了しています。
その他、輸入車まで候補に入れるとフォルクスワーゲンの「トゥーラン」「シャラン」、BMW「2シリーズグランツアラー」、メルセデス・ベンツ「Vクラス」なども候補に入ります。ただし輸入車の場合は後部座席がヒンジドアのケースもあるので注意しましょう。
7人乗りミニバンおすすめ人気ランキング
ここからはクルマ選びの参考に、人気とおすすめを踏まえたランキングをご紹介します。ランキングで順位はついているものの、それぞれサイズも価格も異なるので、特徴を考慮して自分にピッタリの一台を見つけてください。
順位 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ「ヴォクシー」「ノア」 | 309万円~396万円(ヴォクシーの場合) | 5万円~496万円(ヴォクシーの場合) |
2位 | トヨタ「アルファード」 | 319.8万円~1514.1万円 | 39.8万円~1507.3万円 |
3位 | 日産「セレナ」 | 276.9万円~479.8万円 | 5万円~430万円 |
4位 | ホンダ「ステップワゴン」 | 299.9万円~384.7万円 | 5万円~484.7万円 |
5位 | トヨタ「シエンタ」 | 195万円~310.8万円 | 5万円~379.5万円 |
6位 | 三菱「デリカD:5」 | 221.3万円~460.1万円 | 9万円~547.6万円 |
7位 | ホンダ「フリード」 | 188万円~297.2万円 | 7.5万円~295.9万円 |
1位 トヨタ「ヴォクシー」「ノア」
※上図:ヴォクシー
- 新車時価格:309万円~396万円(ヴォクシーの場合)
- 中古車相場:5万円~496万円(ヴォクシーの場合)
- 全長4,695mm×全幅1,735mm×全高1,895-1,925mm(ヴォクシーの場合)
1位は、2022年1月にフルモデルチェンジをしたヴォクシーとノアです。両者は姉妹車であり、性能は基本的に変わりません。モデルチェンジ前の3代目まではヴォクシーの方が人気でしたが、現在はほぼ同等の売れ行きです。
今回のモデルチェンジで燃費性能や走行性能が向上した他、課題とされていた安全装備が大幅に充実しました。一般道での運転支援や高性能の自動ブレーキを備えるなど、現在は国内トップレベルの安全性能を誇るクルマです。
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2位 トヨタ「アルファード」
- 新車時価格:319.8万円~1514.1万円
- 中古車相場:39.8万円~1507.3万円
- 全長4,945-4,950mm×全幅1,850mm×全高1,935-1,950mm
2位はミニバンの王者であるアルファード。モデル末期ですが、一部改良などで安全装備を充実させており、また他のミニバンにない上質さがあります。高級感を醸し出すエクステリアと豪華でゆったりした車内空間は、アルファードならではの魅力です。
2023年5月頃にフルモデルチェンジすると言われており、車両価格がさらに高くなることも予想されます。「納期も考えると待てない」「これ以上高いと予算オーバー」という人は、中古車での購入も検討すると良いでしょう。
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3位 日産「セレナ」
- 新車時価格:276.9万円~479.8万円
- 中古車相場:5万円~430万円
- 全長4,690-4,765mm×全幅1,695-1,715mm×全高1,870mm
2022年11月末にフルモデルチェンジをしたセレナ。内外装ともに洗練された印象で、上品さの漂うクルマに仕上がっています。ユーザーから要望が多かったフルフラット機能にもこだわりました。2列目と3列目を倒すと、マットレス無しで寝られるほどの心地よさです。
高速道路の走行時に自動追従するプロパイロットも全車装備されているので、長距離ドライブや車中泊の旅を楽しむ人にもおすすめです。
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4位 ホンダ「ステップワゴン」
- 新車時価格:299.9万円~384.7万円
- 中古車相場:5万円~484.7万円
- 全長4,800-4,830mm×全幅1,750mm×全高1,840-1,855mm
ステップワゴンも2022年5月にフルモデルチェンジしています。ライバルのヴォクシーやセレナに比べると、デザインはプレーンで馴染みやすい印象です。サイズはやや大きくなり、三菱「デリカD:5」とほぼ変わりません。
子どもが手を置きやすい部分に撥水・撥油性の素材を用いたり、2列目シートの可動域を広くしたりと、こちらも実用性を大幅に向上させています。バックドアも観音開きから電動で開口部を調整できる大型バックドアに変わりました。
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5位 トヨタ「シエンタ」
- 新車時価格:195万円~310.8万円
- 中古車相場:5万円~379.5万円
- 全長4,260㎜×全幅1,695㎜×全高1,695-1,715㎜
コンパクトカーサイズの小型ミニバンであるシエンタ。2022年夏にフルモデルチェンジし、デザインも性能も一新されました。全高を除くサイズは先代と変更しておらず、室内空間だけを広げています。オプションでハンズフリーの電動スライドドアを設置できるなど、利便性も高いです。ただし7人乗りとしてはやや狭いです。
新車で購入するならライバルのホンダ「フリード」もチェックしましょう。中古での購入を検討するなら型落ちした先代モデルもおすすめです。
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6位 三菱「デリカD:5」
- 新車時価格:221.3万円~460.1万円
- 中古車相場:9万円~547.6万円
- 全長4,800mm×全幅1,795mm×全高1,875mm
デリカD:5は、ミニバンとSUVの特徴を併せ持っている唯一無二の存在です。居住性の高い、広々とした空間を確保しながら、ミニバンが苦手とする悪路走行を難なくこなします。最低地上高が高く、雪道にも強いことから寒冷地に住んでいる人にもおすすめの一台です。先進安全装備も充実しています。
大人数で思い切り遊びに行きたい、アウトドアに出かけたいという人にお勧めします。
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7位 ホンダ「フリード」
- 新車時価格:188万円~297.2万円
- 中古車相場:7.5万円~295.9万円
- 全長4,265㎜-4,295㎜×全幅1,695㎜×全高1,710㎜-1,735㎜
シエンタがモデルチェンジするまでは多くの面で性能を上回っていたフリード。現在はシエンタが燃費性能や安全性能で上回っていますが、フリードも決して使いにくくありません。むしろ室内長はフリードの方が長く、2列目や3列目の快適さでは上回ります。
シエンタに比べると値引きも期待できるので、コンパクトミニバンを検討する際はぜひシエンタとフリードの双方で見積もりを取ってみてください。
7人乗りミニバンおすすめ人気ランキング外車編
外車でミニバンを選ぶなら、以下の3台をおすすめします。
1位 フォルクスワーゲン「シャラン」
- 新車時価格:(生産終了)
- 中古車相場:37.2万円~548万円
- 全長4,855m×全幅1,910㎜×全高1,750㎜
残念ながら2021年末に生産を終了したシャラン。しかし後部座席がスライドドアでない輸入車も多い中、シャランはスライドドアを採用しているので1位です。サイズはデリカD:5に近いサイズで、全幅もあるので車内空間にゆとりがある点も魅力です。2列目と3列目の両方を折りたたんで収納できるため、乗車人数や載せる荷物の量に合わせて自在に積載量を調整できます。利便性の高い一台です。
2位 BMW「2シリーズグランツアラー」
- 新車時価格:447万円~778.8万円(2シリーズ全体)
- 中古車相場:57.7万円~828万円(2シリーズ全体)
- 全長4,585㎜×全幅1,800㎜×全高1,640㎜
日本でも使い勝手の良いサイズ感とBMWの中ではリーズナブルな価格帯が魅力のグランツアラー。後部座席がスライドドアでなくヒンジドアなのが残念ですが、BMWならではの走行性の高さなど、魅力も多いです。ミニバンでもオシャレで走行性重視のクルマを選びたい人にお勧めします。
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3位 メルセデス・ベンツ「Vクラス」
- 新車時価格:535万円~1218万円
- 中古車相場:35万円~1218万円
- 全長4,905-5,385㎜×全幅1,930mm×全高1,930-1,960mm
アルファードのような存在感が欲しい人の場合、ベンツのVクラスも検討すると良いでしょう。大きく目立つベンツのロゴも含めて、存在感は抜群です。またブランド力も抜群。商用車をベースに造られているため、乗り心地はアルファードの方が上質です。一方で2列目と3列目を向かい合わせにできるシートアレンジなど、Vクラスならではの魅力もあります。
サイズなどを決めたらメーカー横断で検討を
ミニバンを選ぶ上では、まずサイズを決めることが重要です。自宅の駐車場や近隣スペースとの兼ね合い、運転のしやすさ、乗車人数などを考慮しましょう。サイズを決めたら、競合車種同士で比較してください。よく似た価格帯や性能でも、少しずつ各メーカーや車種の特徴があります。
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アルファードのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和5年6月(2023年6月)〜現在
- 新車時価格
- 540.0万円〜559.8万円
アルファードの在庫が現在461件あります
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