安全な車ランキング2017 コンパクトカー編

自動車ニュース / ガリバー

2017.6.29

安全な車ランキング2017 コンパクトカー編

安全な車ランキング2017 コンパクトカー

コンパクトカーの安全性

このコンパクトカークラスの安全装備の進化は遅れている。軽自動車では、すでに歩行者検知式の自動ブレーキが当たり前の状況になっているのに対して、コンパクトカーでは未だ対車両の自動ブレーキのみとなっている。軽自動車は、スズキとダイハツが先進予防安全装備の性能を競い合っていることから、機能の進化が早い。しかし、コンパクトカーでは、業界のリーディングカンパニーであるトヨタが装備に消極的であることから、他メーカーも様子見となり機能の進化が遅い。2017年5月現在で歩行者検知式の自動ブレーキを用意しているのは日産ノートのみ。ただ、2017年6月下旬に登場する予定のホンダ フィットがマイナーチェンジで、ホンダセンシングを用意すれば、クラストップレベルの安全性能を手に入れることになる。

BEST 1

日産ノート

日産 ノート

日産の歩行者検知式自動ブレーキ「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、エアコンも装備されていない1グレードを除きほぼ標準装備化されており、このクラスでは高く評価できる。また、車線逸脱警報もセットで装備される。ただし、アクセルとブレーキの踏み間違えを防止する踏み間違い衝突防止アシストはオプション。インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)は、実用性が高く他車には無い装備だ。また、カメラで後方を映し出し夜間でもクリアな視界を確保するスマート・ルームミラーもオプションで用意されている。歩行者検知式自動ブレーキと車線逸脱警報以外オプション設定が多い傾向だ。

BEST 2

マツダデミオ

ダイハツ タント

デミオには、予防安全装備である「i-ACTIVSENSE」が全車に標準装備化された。しかし、微妙なのは歩行者検知式の自動ブレーキではなく「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」と呼ばれる30㎞/h以下で対車両のみの簡易型自動ブレーキだ。もはや一世代前の自動ブレーキで、性能的には物足りないものだ。微妙なのは、デミオと基本骨格を共用するSUVのCX-3には、より高性能の歩行者検知式自動ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」が標準装備化されているのに、デミオには簡易型の自動ブレーキしか用意されていない点だ。
デミオだけの予防安全装備は、後側方から接近する車両を検知し警報を発するブラインド・スポット・モニタリング、駐車場からの後退時に接近する車両を検知し警報を発するリア・クロス・トラフィック・アラートが標準装備化。運転が苦手な人や高齢者にとっては、日常的に使われる機能なので実用性が高く有用。また、サイドエアバッグやカーテンエアバッグは、一部グレードを除き標準装備化されており、このクラスでは高いレベルにある。

BEST 3

トヨタアクア/ヴィッツ

トヨタ アクア/ヴィッツ
 

トヨタのコンパクトカー系に搭載されているのは、「トヨタセーフティセンスC」。トヨタセーフティセンスCは、歩行者検知式自動ブレーキ機能はない。しかし、トヨタには歩行者検知式の自動ブレーキである、より高機能な「トヨタセーフティセンスP」もあるのだ。トヨタは、とても重要な歩行者検知式自動ブレーキの有無を使い分ける。歩行者衝突のリスクに対して、クラスにより差別化させている点は残念でならない。
ただ、トヨタセーフティセンスCは、対車両のみの自動ブレーキだが、対応速度は約10km/h~80km/hと比較的速い速度で対応している。また、車線逸脱警報オートマチックハイビーム機能もある。サイド&カーテンエアバッグは、全車オプション装備だ。

安全なコンパクトカーの選び方と注意点

これで、ほぼカンペキ! と、思えるような予防安全装備を標準装備化したBセグメントのコンパクトカーは、残念ながら無い状態。歩行者事故は絶対に避けたいので、そう考えると今のところ日産ノートしか選べない状況だ。デミオの場合、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されていれば、トップレベルの安全装備になる。また、6月下旬にフルモデルチェンジするフィットにホンダセンシングが装備されれば、こちらもトップレベルの安全性能となる。安全性能を重視するのであれば、このクラスのコンパクトカーの購入はしばらく待った方がよいだろう。

ひとつ上のクラスであれば、スバルインプレッサが優秀

歩行者検知式の自動ブレーキ ひとクラス上のCセグメントのコンパクトカーの中には、安全装備が充実したモデルがある。スバル インプレッサは、歩行者検知式の自動ブレーキなどを含む予防安全装備「アイサイト」が全車に標準装備化。さらに、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化されている。

さらに、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化されている。さらに、サイドエアバッグやカーテンエアバッグだけでなく、ニーエアバッグまで標準装備化されているので、どのグレードを選んでも安心して乗れる。また、マツダ アクセラもインプレッサほどではないが、高い安全装備を誇る。一部グレードを除き歩行者検知式自動ブレーキであるアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートやサイドエアバッグやカーテンエアバッグも標準装備化されている。

安全装備比較表

全車標準装備

一部標準装備または一部オプション

× 標準装備なし

  日産ノート マツダデミオ トヨタアクア/ヴィッツ
対車両自動ブレーキ

1グレードを除く

歩行者検知式自動ブレーキ

1グレードを除く

×

×

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

一部オプションまたは設定なし

前方のみ、
後方は一部オプション

サイドエアバッグ

×

標準装備
一部オプションまたは設定なし

全車オプション
カーテンエアバッグ

一部オプションまたは設定なし

標準装備
一部オプションまたは設定なし

全車オプション
車線逸脱警報

1グレードを除く

オプション、一部設定なし

車線維持支援

×

×

×

後側方車両検知警報

×

×

後退時後方車両接近警報

×

×

オートマチックハイビーム

2グレードを除く

オプション、一部設定なし

  • ※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。

その他のボディタイプ別 安全なクルマランキング

  • 軽自動車
  • ミニバン
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  • セダン
クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏

クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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~コンパクトカー編~

コンパクトカーの安全性

このコンパクトカークラスの安全装備の進化は遅れている。軽自動車では、すでに歩行者検知式の自動ブレーキが当たり前の状況になっているのに対して、コンパクトカーでは未だ対車両の自動ブレーキのみとなっている。軽自動車は、スズキとダイハツが先進予防安全装備の性能を競い合っていることから、機能の進化が早い。しかし、コンパクトカーでは、業界のリーディングカンパニーであるトヨタが装備に消極的であることから、他メーカーも様子見となり機能の進化が遅い。2017年5月現在で歩行者検知式の自動ブレーキを用意しているのは日産ノートのみ。ただ、2017年6月下旬に登場する予定のホンダ フィットがマイナーチェンジで、ホンダセンシングを用意すれば、クラストップレベルの安全性能を手に入れることになる。

BEST 1

日産ノート

日産 ノート

日産の歩行者検知式自動ブレーキ「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、エアコンも装備されていない1グレードを除きほぼ標準装備化されており、このクラスでは高く評価できる。また、車線逸脱警報もセットで装備される。ただし、アクセルとブレーキの踏み間違えを防止する踏み間違い衝突防止アシストはオプション。インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)は、実用性が高く他車には無い装備だ。また、カメラで後方を映し出し夜間でもクリアな視界を確保するスマート・ルームミラーもオプションで用意されている。歩行者検知式自動ブレーキと車線逸脱警報以外オプション設定が多い傾向だ。

BEST 1

マツダデミオ

マツダ デミオ

デミオには、予防安全装備である「i-ACTIVSENSE」が全車に標準装備化された。しかし、微妙なのは歩行者検知式の自動ブレーキではなく「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」と呼ばれる30㎞/h以下で対車両のみの簡易型自動ブレーキだ。もはや一世代前の自動ブレーキで、性能的には物足りないものだ。微妙なのは、デミオと基本骨格を共用するSUVのCX-3には、より高性能の歩行者検知式自動ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」が標準装備化されているのに、デミオには簡易型の自動ブレーキしか用意されていない点だ。
デミオだけの予防安全装備は、後側方から接近する車両を検知し警報を発するブラインド・スポット・モニタリング、駐車場からの後退時に接近する車両を検知し警報を発するリア・クロス・トラフィック・アラートが標準装備化。運転が苦手な人や高齢者にとっては、日常的に使われる機能なので実用性が高く有用。また、サイドエアバッグやカーテンエアバッグは、一部グレードを除き標準装備化されており、このクラスでは高いレベルにある。

BEST 3

トヨタアクア/ヴィッツ

トヨタ アクア/ヴィッツ

トヨタのコンパクトカー系に搭載されているのは、「トヨタセーフティセンスC」。トヨタセーフティセンスCは、歩行者検知式自動ブレーキ機能はない。しかし、トヨタには歩行者検知式の自動ブレーキである、より高機能な「トヨタセーフティセンスP」もあるのだ。トヨタは、とても重要な歩行者検知式自動ブレーキの有無を使い分ける。歩行者衝突のリスクに対して、クラスにより差別化させている点は残念でならない。
ただ、トヨタセーフティセンスCは、対車両のみの自動ブレーキだが、対応速度は約10km/h~80km/hと比較的速い速度で対応している。また、車線逸脱警報オートマチックハイビーム機能もある。サイド&カーテンエアバッグは、全車オプション装備だ。

安全なコンパクトカーの選び方と注意点

これで、ほぼカンペキ! と、思えるような予防安全装備を標準装備化したBセグメントのコンパクトカーは、残念ながら無い状態。歩行者事故は絶対に避けたいので、そう考えると今のところ日産ノートしか選べない状況だ。デミオの場合、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されていれば、トップレベルの安全装備になる。また、6月下旬にフルモデルチェンジするフィットにホンダセンシングが装備されれば、こちらもトップレベルの安全性能となる。安全性能を重視するのであれば、このクラスのコンパクトカーの購入はしばらく待った方がよいだろう。

ひとつ上のクラスであれば、
スバルインプレッサが優秀

歩行者検知式の自動ブレーキひとクラス上のCセグメントのコンパクトカーの中には、安全装備が充実したモデルがある。スバル インプレッサは、歩行者検知式の自動ブレーキなどを含む予防安全装備「アイサイト」が全車に標準装備化。さらに、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化されている。

安全装備比較表

全車標準装備

一部標準装備または一部オプション

× 標準装備なし

日産ノート マツダノート トヨタアクア/ヴィッツ
対車両自動ブレーキ

1グレードを除く

歩行者検知式自動ブレーキ

1グレードを除く

×

×

ブレーキ踏み間違い衝突防止アシスト

一部オプション
または設定なし

前方のみ、
後方は一部オプション

サイドエアバッグ

×

標準装備
一部オプションまたは
設定なし

全車オプション
カーテンエアバッグ

一部オプション
または設定なし

標準装備
一部オプションまたは
設定なし

全車オプション
車線逸脱警報

1グレードを除く

オプション、
一部設定なし

車線維持支援

×

×

×

後側方車両検知警報

×

×

後退時後方車両接近警報

×

×

オートマチックハイビーム

2グレードを除く

オプション、
一部設定なし

  • ※安全装備の詳細は各車メーカー公式サイトをご確認ください。
クルマ評論家 CORISM代表 大岡 智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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