通勤用の車は、燃費の良さとコンパクトなサイズ感、安全性を重視して選ぶのがおすすめです。また、長距離なら疲れにくさも重要でしょう。ここでは通勤30分(短距離)と1時間(長距離)に分けて、通勤におすすめの軽自動車やコンパクトカー、SUVなどをご紹介しています。
通勤におすすめの10車種一覧
ここでは、通勤時間で分けたおすすめ車種をご紹介します。
※車両情報は2024年10月23日時点のガリバー「車カタログ」より引用
通勤30分のおすすめ4車種
番号 | 車種名 | 最高燃費 ※WLTCモード |
新車価格 ※最高燃費のモデル |
種類 |
---|---|---|---|---|
① | スズキ「アルト」 | 27.7km/L | 121.9万円~ | 軽自動車 |
② | スズキ「ワゴンR」 | 25.2km/L | 146.3万円 | 軽自動車 |
③ | ホンダ「N-BOX」 | 21.6km/L | 169万円~ | 軽自動車 |
④ | トヨタ「ヤリス」 | 36.0km/L | 204.4万円 | コンパクト |
通勤30分以内の場合、走行距離は片道15km程度まで、殆ど一般道での移動と考えられます。
疲れにくさより車両価格と燃費のバランス、サイズ感を重視するのがおすすめです。
通勤1時間のおすすめ6車種
番号 | 車種名 | 最高燃費 ※WLTCモード |
新車価格 ※最高燃費のモデル |
種類 |
---|---|---|---|---|
① | 日産「ルークス」 | 20.9km/L | 163.8万円~ | 軽自動車 |
② | トヨタ「アクア」 | 34.6km/L | 214.6万円 | コンパクト |
③ | 日産「ノート」 | 28.4km/L | 229.9万円 | コンパクト |
④ | ホンダ「フィット」 | 30.2km/L | 172万円~ | コンパクト |
⑤ | トヨタ「プリウス」 | 32.6km/L | 275万円~ | セダン |
⑥ | トヨタ「ヤリスクロス」 | 30.8km/L | 229.5万円 | SUV |
通勤1時間以上では、走行距離が片道約25km以上、高速道路の利用者もいるでしょう。
燃費の良さはもちろんのこと、疲れにくさや運転のしやすさ、安全性も重要です。
通勤用の車で重視すべきポイント
通勤用の車選びでは、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- ポイント①燃費の良さ
- ポイント②コンパクトなサイズ感
- ポイント③安全性の高さ
- ポイント④運転での疲れにくいさ
ポイント①燃費の良さ
ガソリン価格次第では、燃費が5km/L違うだけでも月々のガソリン代が大きく変わります。以下では、レギュラーガソリン価格170円/Lでの燃費ごとのガソリン代目安をまとめました。
燃費 | 1,000km走行での ガソリン代目安 |
---|---|
20km/L | 約8,500円 |
25km/L | 約6,800円 |
30km/L | 約5,700円 |
※レギュラーガソリン価格170円/Lとして試算
ポイント②コンパクトなサイズ感
日本の市街地は、道幅の狭い場所が多いです。そのため、走りやすさや安全性の観点からコンパクトな車をお勧めします。
高速走行が中心でも都心部の高速道路なら道幅が狭いですし、大きいクルマは車重が重く燃費が悪くなりがち。大きな車は避けた方が良いでしょう。
ポイント③安全性の高さ
朝夕の通勤は渋滞が起こりやすいです。また、寝不足による居眠り運転などのリスクもあります。だからこそ、安全性の高い車を選ぶのがおすすめです。
特に、衝突被害軽減ブレーキの性能(検知範囲)や、車線逸脱警報の有無をチェックしましょう。
ポイント④運転での疲れにくさ
通勤で疲れを溜めてしまうと仕事に支障が出たり、事故の原因になったりします。
疲れにくさの判断としては、乗り心地の良さや視野の広さ・高さ、走りのスムーズさ、静粛性の高さなどを意識しましょう。
【その他】車両価格と維持費の安さ
通勤用ならコスパが特に気になるところ。一般に、軽自動車とコンパクトカーは車両価格が安いです。特に、軽自動車は税金も安く抑えられます。
コンパクトカーは、本格的なハイブリッドシステムを搭載した車が多いです。ハイブリッド車はガソリン車より車両価格が高いですが、年間1万km以上走って乗りつぶすなら、その差額を補える可能性も高いです。
通勤30分のおすすめ4車種詳細
短距離通勤に向く軽自動車では、マイルドハイブリッドを積極的に取り入れているスズキ車が優れた燃費性能を有しています。
①スズキ「アルト」
【アルトのおすすめポイント】
- 軽自動車で最も燃費(最高27.7km/L)
- 車両価格の安さ(約107~150万円)
アルトは車両価格が安く、燃費も良いです。また、殆どのモデルにシートヒーターが搭載されているなど快適性も確保しています。
ただし、全高が低いので高身長の人には向きません。
見た目重視なら、ラパンもおすすめです。アルトと同じく低燃費(最高26.2km/L)で、外観も内装も愛らしく仕上がっています。中古での流通台数も非常に多いです。
ラパンの中古車を見てみる|中古車のガリバー
②スズキ「ワゴンR」
【ワゴンRのおすすめポイント】
- 大人4人が乗れる広い空間
- 低燃費(最高25.2km/L)
- 車両価格も安い(約130万円~)
コストも重視しつつ乗りやすさも気になる場合は、ワゴンRをお勧めします。軽自動車トップの室内長を誇り、背が高い人や大人4人での乗車にも対応できる一台です。
カスタムモデルも複数存在し、ボディカラーも豊富です。
ハスラーはワゴンRをベースに開発されているので、広さ充分。燃費も優れています(最高25.0km/L)。また、軽自動車の中ではオフロード性も高く、アウトドアにも向きます。中古での流通台数も非常に多いです。
ハスラーの中古車を見てみる|中古車のガリバー
③ホンダ「N-BOX」
【N-BOXのおすすめポイント】
- シンプルで誰でも乗りやすい外観
- 圧倒的な実用性の高さ
- 全車ホンダセンシング装備
N-BOXは、広くて使いやすい車内と安全装備の高さに定評があります。
2023年秋にフルモデルチェンジしましたが、型落ちした先代でも充分に完成度が高く、燃費も殆ど変わりません。コストを考えるなら、中古がおすすめです。
スペーシアの現行モデルは、最高燃費25.2km/Lとこのサイズの軽自動車では抜群の数値です。さらに、衝突被害軽減ブレーキの性能も軽自動車トップレベルです。
【関連記事】新型スペーシア/スペーシアカスタムと旧型の違いは?
④トヨタ「ヤリス」
【ヤリスのおすすめポイント】
- 国産車トップの低燃費(最高36.0kmL)
- コンパクトで運転しやすいボディ
- スポーティでキレのある走り
ヤリスはガソリン車とハイブリッド車を選択できますが、ハイブリッド車なら国産車トップの低燃費です。
ただし、コンパクトカーの中でもボディが小さく、特に後部座席は狭いです。また、走りにキレがある一方で乗り心地は硬めなので、短距離通勤にお勧めします。
MAZDA2の燃費はヤリスのハイブリッド車ほど優れていませんが、ディーゼル車を選べます。燃料となる軽油はレギュラーガソリンより20円/Lほど安いです。また、ドライバーが正しく、楽に座れるようにシート設計がしっかり工夫されています。
MAZDA2の中古車を見てみる|中古車のガリバー
通勤1時間のおすすめ6車種詳細
長距離通勤なら、乗り心地と燃費の良さを考えてコンパクトカーがお勧めです。今回はサイズやデザインもこだわりたい人のために、軽自動車やセダン、SUVもご紹介します。
①日産「ルークス」
【ルークスのおすすめポイント】
- 軽自動車トップの走行安定性
- 高性能の運転支援システム
ルークスの燃費はサイズ相応であり、車両価格もオプションをつけると高くなりがち。
しかし、走行安定性が非常に高く、長距離運転や高速走行に向いています。また「プロパイロット」を搭載すれば、高速走行時のペダル制御をシステムが自動に行い、運転の負担を大きく軽減できます。
ルークスより少し小さくて良いなら、同じ日産車のデイズがおすすめ。2023年秋にマイナーチェンジし、衝突被害軽減ブレーキの検知対象が広がりました。さらに、軽自動車初のブラインドスポットモニターを搭載し、車線変更などの事故予防が期待できます。
デイズの中古車を見てみる|中古車のガリバー
②トヨタ「アクア」
【アクアのおすすめポイント】
- 非常に低燃費(最高34.6km/L)
- 落ち着きがあり快適な乗り心地
アクアは全車ハイブリッドシステム搭載で、車両価格も決して高い方ではありません。その柔和な印象の外観通り、走りも穏やかで快適な乗り心地です。
アクアは中古での流通台数も多いので、中古車を検討しても良いでしょう。
③日産「ノート」
【ノートのおすすめポイント】
- 電気自動車のような滑らかな走り
- 広さのある車内空間
ノートは静粛性が非常に高く、走りが滑らかです。日産のハイブリッドシステムe-POWERはエンジンで発電し、その電力で走行するため、電気自動車のような走りを実現しています。
また、アクアと比べて全高が高く、荷室容量も大きいです。
④ホンダ「フィット」
【フィットのおすすめポイント】
- 価格・燃費・性能とバランスが良い
- 視界が良好で運転しやすい
フィットの燃費(最高30.2km/L)は、アクアとノートの中間に位置するレベル。車両価格は高すぎず、広さも適度に確保しており、グレード問わず安全装備も整っています。
また、前面の視界が広く、特にSUV風の「クロスター」なら高さもあります。
⑤トヨタ「プリウス」
【プリウスのおすすめポイント】
- 燃費が良く、走行性能も優れている
- 安全装備が非常に整っている
2023年1月にフルモデルチェンジした現行プリウス。燃費性能は先代と大きく変わりませんが、スポーティでパワフルな走りを備えています。そのため、運転好きな人や高速走行が多い人におすすめです。
「穏やかに走りたい」という人は、中古で先代モデルを買うと良いでしょう。
⑥トヨタ「ヤリスクロス」
【ヤリスクロスのおすすめポイント】
- SUVトップレベルの燃費(最高30.8km/L)
- コンパクトなサイズと視界の良さ
休みのアウトドア利用なども考えるなら、ヤリスクロスがおすすめです。ヤリスをベースにSUV化したモデルで、全長はコンパクトカーより少し大きい程度。燃費もSUVの中では抜群に優れています。
また、SUVだからこそ高さがあり、その分だけ視界も良いです。
休日に大人数で使う一台としてミニバンが欲しいなら、シエンタがおすすめです。シエンタはコンパクトミニバンなのでサイズが小さく、ハイブリッド車の最高燃費は28.8km/Lと良好。乗車定員も5人乗りと7人乗りを選べます。先代シエンタなら、中古での流通量も多いです。
シエンタの中古車を見てみる|中古車のガリバー
通勤車に関するQ&A
Q. 中古でおすすめの通勤車は?
中古で特におすすめなのは、ハスラー、N-BOX、プリウス、アクアです。これらは先代モデルの完成度が高く、人気車なので流通量も多いです。型落ちモデルなら中古車相場も落ちているので、予算を抑えながら使いやすい一台を見つけられるでしょう。
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Q. 中古のハイブリッド車って大丈夫?
中古のハイブリッド車はバッテリーの消耗を心配する声が多いです。しかし、整備状況やバッテリーの劣化度合いをきちんとチェックすれば、中古でも問題はありません。気になる場合は販売店のスタッフにバッテリーの状況を確認しましょう。
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- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!