国産車の燃費ランキングTOP10と、ボディタイプ別(軽自動車・コンパクトカー・セダン/ステーションワゴン・SUV・ミニバン)の燃費ランキングTOP5をご紹介しています。普通車ではトヨタ車が上位を独占していますが、他社でもおすすめ車種がありますので、参考にしてください。
燃費が良い車ランキング 総合TOP10
2024年1月現在の燃費が良い車トップ10は以下の通りです。 年間のガソリン代は走行距離やその時のガソリン価格によって異なりますが、今回は年間1万km走行、ガソリン価格を160円/Lとして試算しました。
順位 | 車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
ガソリン代 (1万km分) |
ボディタイプ |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ「ヤリス」 | 36.0km/L | 44,444円 | コンパクト |
2位 | トヨタ「アクア」 | 35.8km/L | 44,693円 | コンパクト |
3位 | トヨタ「プリウス」 | 32.1km/L | 49,844円 | セダン |
4位 | トヨタ「ヤリスクロス」 | 30.8km/L | 51,948円 | SUV |
5位 | ホンダ「フィット」 | 30.2km/L | 52,980円 | コンパクト |
トヨタ「カローラ」 | 30.2km/L | 52,980円 | セダン | |
7位 | トヨタ「カローラスポーツ」 | 30.0km/L | 53,333円 | コンパクト |
8位 | トヨタ「カローラツーリング」 | 29.5km/L | 54,237円 | ステーションワゴン |
9位 | トヨタ「シエンタ」 | 28.8km/L | 55,556円 | ミニバン |
10位 | 日産「ノート」 | 28.4km/L | 56,336円 | コンパクト |
※ガソリン代は1リットル当たり160円で計算
※ランキングは2024年1月18日時点で新車で購入できる主要車種から作成。年式、グレード、装備などによって燃費条件やランキングは変わる可能性があります。
高いハイブリッド技術を持つトヨタの車が上位に多くランクインしています。またヤリス、アクア、プリウス、フィットなどコンパクトカーが上位を占めているのも特徴です。
1位 トヨタ「ヤリス」(36.0km/L)
全長は3,940mm、全幅は1,695mmとコンパクトなボディでありながら、優れた機動性を備えたヤリス。スポーティーなのに世界トップクラスの低燃費で、コンパクトカーの中でも屈指の出来栄えの一台です。2020年に登場した比較的新しいモデルということもあり、安全装備もかなり高いレベル。
サイズ感も燃費性能も近い2位のアクアと比べるとキビキビと走るスポーティーさが売りなので、走り重視の人はこちらがオススメです。
【関連記事】トヨタ「ヤリス」を徹底評価「世界が驚愕する超低燃費を実現」
2位 トヨタ「アクア」(35.8km/L)
1位のヤリスと同じようなサイズ感のアクアですが、車のキャラクターには大きな差があります。スポーティーなヤリスに対して、アクアは快適性や居住性を重視した一台。デザイン性や安全性も高く、完成度が高いのが特徴です。
燃費ランキングでは2位になってしまったものの、ヤリスとの燃費性能の差はごく僅か。そのため、燃費ではなく「走りと快適さのどちらを重視するのか」で選ぶことをオススメします。
【関連記事】アクア vs. ヤリス(ハイブリッド)!Bセグメントコンパクトカー対決
アクアは中古車もおすすめ
アクアは2020年にフルモデルチェンジをしました。先代モデルの燃費は27.2~29.8km/L(WLTCモード)のため、性能面も含めて現行モデルが優れています。しかし、先代の燃費も悪くなくて、中古車価格も流通量が多いため買い得感がある価格です。中古車で初期費用を抑えつつ、上級グレードに乗るという選択もできます。
3位 トヨタ「プリウス」(32.1km/L)
2023年1月にフルモデルチェンジしたプリウス。デザインが大幅に変わっただけでなく、走行性能が大幅に向上しました。走りの力強さやハンドリングのキレ、カーブでの安定性はちょっとしたスポーツカーのようです。燃費性能も向上しており、運転好きで燃費も気にする方におすすめです。
プリウスは中古車もおすすめ
新型プリウス(60系)は車としての性能重視で、後方の視認性など運転のしやすさを考えると先代モデル(50系)の方が優れています。「運転に自信がない」「快適さを重視したい」という人は、中古で50系を購入すると良いでしょう。特に、50系の中でも前期モデル(~2018年)は中古車相場が下がっています。
4位 トヨタ「ヤリスクロス」(30.8km/L)
「燃費が良いSUVが欲しい」という人にオススメなのがヤリスクロスです。一回り小さなトヨタのライズ(28.0km/L)よりも低燃費で、価格も100~200万円台で購入できる手軽さが人気です。四輪駆動モデルは悪路走破性も高く、SUVらしさもしっかりと備えています。
人気車種は新車の納期に注意
ヤリスクロスに限った話ではありませんが、自動車業界では現在も半導体不足が続いています。そのため人気モデルの新車納期には注意が必要です。
例えばヤリスクロスの場合、ハイブリッド車の最新納期は「6ヶ月以上」(2024年1月16日時点)とトヨタ公式サイトに記載されています。
早めの納車を希望する場合は、中古車も含めて検討しましょう。新しさにこだわりたければ、車両登録のみ済ませて実際の走行に使われていない「登録済み未使用車」を探すのもおすすめです。
5位 ホンダ「フィット」(30.2km/L)
フィットは乗り心地や快適さにこだわったモデルです。アクアとサイズ感が近いながら、室内の広さはフィットが上回ります。車両価格やガソリン代を重視したアクアか、愛らしい見た目と居住性重視のフィットかで比べると良いでしょう。
同5位 トヨタ「カローラ」(30.2km/L)
トヨタ車の中でも長い歴史を持つカローラ。世界での販売台数も非常に多いです。カローラは新車でも約200万円から購入でき、ハイブリッド車は約240万円から手に入ります。セダンの中ではプリウスとともにコストパフォーマンスに優れた一台です。
7位以降はミニバンや日産車もランクイン
- 7位 トヨタ「カローラスポーツ」(30.0km/L)
- 8位 トヨタ「カローラツーリング」(29.5km/L)
- 9位 トヨタ「シエンタ」(28.8km/L)
- 10位 日産「ノート」(28.4km/L)
ランキングを見るとトヨタ車がその大半を独占しており、8位にはミニバンのシエンタもランクインしています。コンパクトカーサイズのミニバンなので運転しやすく、それでいて3列7人乗りも選べるという利便性で人気の一台です。
また、10位には日産のノート(上記画像)がランクイン。電気自動車のような静粛性の高さと滑らかな加速力が魅力で、車内も広いです。ノートは既に高年式の中古モデルが比較的安く売られているので、中古での購入もおすすめです。
国産車ボディタイプ別燃費ランキング
ここからは、ボディタイプ別に見た燃費の良い車ランキングTOP5をご紹介します。
燃費の良い軽自動車 TOP5
順位 | メーカー/車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
---|---|---|
1位 | スズキ「アルト」 | 27.7km/L |
2位 | スズキ「ラパン」 | 26.2km/L |
3位 | スズキ「ワゴンR」 | 25.2km/L |
4位 | スズキ「スペーシア」 | 25.1km/L |
スズキ「ワゴンRスマイル」 | ||
5位 | スズキ「ハスラー」 | 25.0km/L |
ダイハツ「ミライース」 |
「サイズが小さい分だけ燃費が良い」と思われがちな軽自動車ですが、コンパクトカーのハイブリッド車より燃費は劣ります。安さをウリにした軽自動車には、本格的なハイブリッドシステムが搭載されていないためです。
軽自動車の中ではスズキが積極的にマイルドハイブリッドを採用しており、ランキング上位を独占しています。車両価格も踏まえた詳しいランキングは以下をご覧ください。
燃費の良いコンパクトカー TOP5
順位 | メーカー/車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
---|---|---|
1位 | トヨタ「ヤリス」 | 36.0km/L |
2位 | トヨタ「アクア」 | 35.8km/L |
3位 | ホンダ「フィット」 | 30.2km/L |
4位 | トヨタ「カローラスポーツ」 | 30.0km/L |
5位 | 日産「ノート」 | 28.4km/L |
コンパクトカーでは、既にご紹介したトヨタのヤリスとアクアの燃費が抜きんでています。
しかしTOP5に入っている車種はどれも充分な燃費性能を誇るので、お店で試乗し、乗り心地や居住性も踏まえて検討することをお勧めします。以下の記事も参考に、候補を絞りましょう。
燃費の良いセダン/ステーションワゴン TOP5
順位 | メーカー/車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
---|---|---|
1位 | トヨタ「プリウス」 | 32.1km/L |
2位 | トヨタ「プリウスPHV」 | 30.3km/L |
3位 | トヨタ「カローラ」 | 30.2km/L |
4位 | トヨタ「カローラツーリング」 | 29.5km/L |
5位 | トヨタ「カローラアクシオ」 | 27.8km/L |
トヨタ「カローラフィールダー」 |
セダン/ステーションワゴンでは、トヨタが上位を独占しています。そもそも現在はセダンを販売していないメーカーもあり、セダンを扱っていても種類が非常に少ないからです。
ステーションワゴンでは、スバルがインプレッサをはじめとする数車種を販売しています。しかしスバルは燃費よりも走行性を重視するメーカーで、燃費性能はあまり優れていません。
【関連記事】セダンおすすめ人気ランキング!高級車からお手頃モデルまで
燃費の良いSUV TOP5
順位 | メーカー/車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
---|---|---|
1位 | トヨタ「ヤリスクロス」 | 30.8km/L |
2位 | トヨタ「ライズ」 | 28.0km/L |
ダイハツ「ロッキー」 | ||
3位 | レクサス「LBX」 | 27.7km/L |
4位 | トヨタ「カローラクロス」 | 26.4km/L |
5位 | レクサス「UX」 | 26.3km/L |
SUVでは、燃費が25km/Lあれば「かなり良い」と言えます。そんな中でずば抜けた燃費性能を誇るのが、ヤリスクロスです。ハイブリッド車でも230万円ほどから手に入り、コスパに優れています。
また、中古でおすすめなのがトヨタ「C-HR」です。現在国内では販売されていませんが、最高燃費は25.8km/Lで非常に優れています。
【関連記事】コンパクトSUVおすすめ人気ランキング!外車・国産車15選
燃費の良いミニバン TOP5
順位 | メーカー/車種名 | 最高燃費 (WLTCモード) |
---|---|---|
1位 | トヨタ「シエンタ」 | 28.8km/L |
2位 | トヨタ「ノア」 | 23.4km/L |
3位 | スズキ「ランディ」(OEM) | 23.2km/L |
4位 | トヨタ「ヴォクシー」 | 23.0km/L |
5位 | ホンダ「フリード」 | 20.9km/L |
ミニバンの燃費ランキングでも、トヨタが上位を占めています。ただしノア/ヴォクシーなどのMサイズ(ミドルクラス)ミニバンになると車重が重く、他のボディタイプほどの燃費の良さは望めません。
スズキのランディは、ノアのOEM車です。ランキングの詳細や車両価格、サイズなどの情報は以下の記事で確認してください。
車の燃費に関するQ&A
ここでは、車の燃費に関してよくある質問にお答えしています。
Q. 燃費の良い車を買うメリットは?
低燃費な車を選ぶと、以下のようなメリットがあります。
- ガソリン代を抑えることができる
- エコカー減税などの優遇措置が受けられることも
- 環境にも優しい
総合ランキング1位のヤリスと10位のノートを比較しても、1万キロ走行するのに必要なガソリン代には1万円以上の開きがあります。燃費が悪い車を選べば、年間で数万円以上の差が出るケースも珍しくありません。
Q. ハイブリッド車と純ガソリン車はどっちが得?
ハイブリッド車と純ガソリン車では、当然ながら燃費性能に大きな開きがあります。しかし同じ車種で車両価格を比べると、ハイブリッド車は純ガソリン車より数十万円ほど高いです。そのため走行距離が短いと、燃費代でハイブリッド車の価格差を埋められません。
どれだけ走ればハイブリッド車が得になるかは、車種やその時のガソリン価格により異なります。大まかな目安としては、購入後8~10万キロ以上乗る予定であればハイブリッド車を購入すると良いでしょう。
車両価格を抑えるのも節約術
燃費の良い車を買えば、購入後の維持費を抑えられます。しかし車のコストで最も大きな割合を占めるのは、購入時の車両価格です。
中古車であれば、同じ車種でも予算を更に抑えることができます。新しさにこだわりたい場合も、登録済み未使用車であれば諸費用込みの購入額を抑えられます。ぜひ一度中古で気になる車種の在庫を調べてみてください。