

【2023年版】車にかかる税金のすべて
更新日:2023/06/20
車には自動車税を筆頭に様々な税金がかかります。購入時や車検時に払う税金、毎年払う税金について、具体的な金額や支払いのタイミングを確認しましょう。
車にかかる4種類の税金
2019年に税制が大きく改定され、現在、車に関する税金は以下の4種類になっています。長らく存在していた「自動車取得税」は廃止となり、代わりに「環境性能割」が課されるようになりました。
- 自動車税 / 軽自動車税
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 消費税

① 自動車税 / 軽自動車税(自動車税種別割)
自動車税 / 軽自動車税は1年に1回、4月1日時点の所有者が支払い、以下のように排気量に応じて課税されます。
また2019年10月の税制改正により、購入時期によっても税額が変わることになりました。
2019年10月以降に車を購入した場合は新税額、2019年9月までに購入した場合は今後も今まで通りの税額で課税されます。
排気量 | 2019年9月までに購入 | 2019年10月以降購入 |
---|---|---|
軽自動車 | 1万800円 | 1万800円 |
排気量1000cc以下 | 2万9500円 | 2万5000円 |
排気量1000cc超から1500cc以下 | 3万4500円 | 3万500円 |
排気量1500cc超から2000cc以下 | 3万9500円 | 3万6000円 |
排気量2000cc超から2500cc以下 | 4万5000円 | 4万3500円 |
排気量2500cc超から3000cc以下 | 5万1000円 | 5万0000円 |
排気量3000cc超から3500cc以下 | 5万8000円 | 5万7000円 |
排気量3500cc超から4000cc以下 | 6万6500円 | 6万5500円 |
排気量4000cc超から4500cc以下 | 7万6500円 | 7万5500円 |
排気量4500cc超から6000cc以下 | 8万8000円 | 8万7000円 |
排気量6000cc超 | 11万1000円 | 11万0000円 |
古い車に対する増税とは?
なおハイブリッド車はこの重課の対象外です。
② 自動車重量税
自動車重量税は車の重さに応じて課される税金で、以下のように購入からの経過年数によって税額が異なります。
車検のタイミングで、車検証の有効期間分(初回は3年、その後は2年)をまとめて支払います。
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- 自動車重量税の税額(自家用乗用車の場合)
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- 自動車重量税の税額(軽自動車の場合)
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環境性能が優れた車は、エコカー減税が適応され、減税・免税になる場合があります。あわせて確認してみてください。
③ 環境性能割
廃止された自動車取得税に代わり、2019年10月1日より、「環境性能割」という新たな税金が課されるようになりました。
車の購入時に支払う税金で、中古車を購入する場合も対象で、税制改正から2020年9月末まで通常の税率から1%軽減する措置がとられていました。
新型コロナウィルス流行による景気低迷への対策として軽減措置の期間が延長されていましたが、2021年12月末までで終了していますので注意しましょう。
以下のように、購入する車の環境性のによって税率が異なるのが特徴です。

④ 消費税
車に限らず、モノやサービスを買った場合に必ずかかる税金で、2022年現在の税率は10%です。車両の本体価格に加え、ナビやフロアマットなどのオプションや付属品にも課されます。また、車の購入にあたって福祉車両はオプションや付属品の一部を除き非課税の対象となります。
実際にかかる税金をシミュレーション
車の購入で税金がいくらかかるのか、具体的な車を例にご紹介します。
車を購入した1年目、および2年目以降の維持に必要な税金はそれぞれ以下の通りです。
車を購入した年にかかる税金
- 自動車税
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 消費税
車の維持に必要な税金
- 自動車税
- 自動車重量税
では、以下の車を、2021年4月1日に買ったとしてシミュレーションしてみましょう。新車価格は、オプションなど含め、税抜きで128万3000円とします。
![]() |
項目 | 税額(円) | 備考 | |
---|---|---|---|
購入の年に かかる税金 |
自動車税 | 10,800 |
※4月1日に購入した場合 ※2019年10月以降に購入した車のため、新税額を適用 |
自動車重量税 | 5,600 |
※NBOXの重量は約0.9tで軽自動車の場合は一律 ※初回車検のため3年分を一括で支払 ※エコカー減税で25%減税適用後 |
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環境性能割 | 0 | ※2019年10月~2020年9月の購入で2020年度基準+10%達成車のため非課税 | |
消費税 | 128,300 | ※本体価格128万3000円に対して税率10% | |
購入時の合計額 | 144,700 | ||
維持のためにかかる税金 (1年あたり) |
自動車税 | 10,800 |
※4月1日に購入した場合 ※2019年10月以降に購入した車のため、新税額を適用 |
自動車重量税 | 2,500 |
※エコカー減税の対象になるのは購入時のみなので、本則税率適用 ※実際には車検時に2年分(5,000円)ずつ支払 |
|
毎年時の合計額 | 13,300 |
- 上記はあくまで一例です。車両価格や車重、排気量、価格などにより税額は大きく異なりますので、詳しくは購入時にご確認ください。
エコカー減税対象車なら税金が割安に
新しく追加された環境性能割や自動車重量税は、車の環境性能に応じた減免制度があります。
燃費がいいガソリン車を買えば、ガソリン税や消費税を含め、燃料代の節約にもつながります。
しかし、環境性能が高い車は、総じて本体価格が高いのも事実です。
結局どの車がお得なのかは、その人の乗り方次第で変わります。
そのためガリバーでは、車の本体価格はもちろん、エコカー減税などの税制、さらには維持費なども踏まえて、お客様に合った車をご案内しています。
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エコカー減税の適用期間は、2021年5月1日~2026年4月30日までとなっています。
参照:エコカー減税の概要|国土交通省
この記事を執筆・監修した人

宮川 真一
- 現在の役職・肩書
- 保有資格
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税理士、CFPⓇ、FP技能士1級
- 略歴
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1997年から税理士業務に従事し、税理士として20年以上のキャリアがあります。
自動車税、所得税といった身近にある税金関係の記事監修が得意。確定申告の仕方や自動車税金の仕組みについてメディアで多く記事監修をしている実績があります。