この記事の目次 CONTENTS
アウトドア用のクルマの選び方
オススメ① スズキ「ジムニー」
オススメ② トヨタ「シエンタ」
オススメ③ 日産「エクストレイル」
オススメ④ 三菱「デリカD:5」
オススメ⑤ トヨタ「ランドクルーザー」
普段の生活にも合った一台を

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

アウトドア用のクルマの選び方

最近、ファンが増えているというキャンプ。家族の定番レジャーである海水浴やウィンタースポーツ。そんなアウトドアスポットは往々にして公共交通機関でのアクセスが悪く、また荷物も多いのでクルマがあった方が圧倒的に便利です。

そんなアウトドア用のクルマを選ぶなら、以下の条件を満たすクルマがおすすめです。

・必要な人数・荷物を載せられるスペースがある
・フルフラットにすることができる
・最低地上高が200㎜以上ある
・四輪駆動である

一口にアウトドアと言っても、行く先は様々。車中泊をする可能性が全くないのならフルフラットにならなくても致命的ではないですし、ひどい悪路を走らないなら地上高が200mmに満たなくても何とかなることもあるでしょう。しかし、この4つをすべて満たしているクルマだと何かと便利なのは間違いありません。

悪路を走る可能性はある?

アウトドア用のクルマを選ぶ時の最大の分岐点が「悪路を走る可能性があるのか」という点です。これによって、先ほどご紹介した4つの条件をどれほど重視すべきかが変わります。

舗装された道ではなく、砂や泥の中を走っていく可能性がある場合、クルマのボディが地面に擦らないようにするためにも200mm程度の最低地上高が必要です。また地面にタイヤをとられ動けないという状況を避けるためにも、四輪駆動のクルマの方が安心でしょう。

それに対して、基本的には舗装された道を走る場合には、最低地上高はもう少し低くても問題ないです。しかし雪道など滑りやすい道を走ることが多い場合には、安定した走りができる四輪駆動が良いでしょう。

舗装された、スリップしにくい道しか走らない場合は、荷物スペースやシートアレンジ中心にクルマを選ぶのがおすすめです。

オススメ① スズキ「ジムニー」

ジムニー_外観

・新車時価格(税込):145.8万円〜187.6万円
・中古車相場:5万円〜207.6万円
・全長3,395 mm×全幅1,475 mm×全高1,725 mm
・最低地上高:205mm

スズキのジムニーは1970年から製造されてきた、軽自動車でありながら本格的なオフロード性能を備える一台。軽量でコンパクトなボディだからこそ、大型SUVでは進めないような道にも入って行けるというのが大きな強みです。また本格的なオフロード性能を持ちながら、価格が非常にリーズナブルなのも魅力。

定員が4人と狭く、また車内も広いとはいえないので、家族で大荷物を持って出かけるレジャーには不向きです。しかし後部座席を収納すれば約350リットルの荷物を積むことができ、ゴルフバックも載せられます。また助手席も倒せば長いものも載せられますし、やや狭いもののフルフラットにもできるので、本格的なソロキャンパーにピッタリの一台です。

オススメ② トヨタ「シエンタ」

シエンタ_外観

・新車時価格(税込):169万円〜258万円
・中古車相場:5万円〜325万円
・全長4,260 mm×全幅1,695 mm×全高1,675 mm
・最低地上高:130-145 mm

そんなに荒れた道を走ることはないし、あまり大きいクルマも運転しにくくて困る。そんな人にオススメしたいのが、コンパクトカーサイズのミニバン「シエンタ」です。最低地上高はそれほど高くないので、オフロードには向きませんが、後部座席を倒せば自転車が積めるほどの広大な荷物スペースを備えています。また車内も128cmの高さがあるので、車内で着替えたり、ちょっと食事をとったりという使い方もできます。

ホンダ「フリード」と比較されることが多い一台ですが、3列7人乗りを選ぶのであれば、荷物スペースが使いやすいシエンタがおすすめ。3列目を床下に収納することができるので、大きな荷物を載せるのに便利です。

オススメ③ 日産「エクストレイル」

エクストレイル 外観

・新車時価格(税込):219.8万円〜387.5万円
・中古車相場:19.8万円〜375.9万円
・全長4,630 mm×全幅1,785 mm×全高1,685~1,770 mm
・最低地上高:200 mm

しっかりとしたオフロード性能を備えつつ、大きすぎないクルマが欲しいという人にオススメなのが日産のエクストレイル。3列7人乗りも選べるSUVとしては極めてコンパクトな一台なので、濡れた路面でも振り回される感覚がないのが嬉しいポイントです。

また3列シートを選んだ場合でも、3列目を格納すれば445リットルの荷物スペースを確保。シートアレンジ次第で長いものも寝転ぶことも、長いことも載せられます。さらにアウトドアで使われることを想定して、シートやラゲッジボード、フロアなどに防水仕様の素材を採用しています。

オススメ④ 三菱「デリカD:5」

デリカD:5 外観

・新車時価格(税込):221.3万円〜460.1万円
・中古車相場:15万円〜479.9万円
・全長4,790 mm×全幅1,795 mm×全高1,850~1,870 mm
・最低地上高:190~210 mm

荷物を多く載せたり、車中泊をしたりという使い方を考えると便利なのはミニバン。しかし通常のミニバンはオフロード性能が低く、本格的なアウトドアのお供には心許ないクルマが多いです。そんな中、唯一の本格オフロード志向ミニバンといえるのが三菱のデリカD:5です。ミニバンでありながら、最低地上高は4WDモデルで210mm。高速道路、濡れた道、さらに荒れた道など路面状況に合わせて、ドライブモードを選ぶことができるようになっています。

3列目を収納して広いラゲッジスペースを確保する他、片側だけ倒して長いものを収納するスペースを確保したり、2列目3列目を倒してフルフラットにしたりとシートアレンジも多彩。ミニバンのメリットを備えつつアウトドアにも使える一台です。

オススメ⑤ トヨタ「ランドクルーザー」

ランドクルーザー 外観

・新車時価格(税込):435万円〜723.6万円
・中古車相場:189.9万円〜798.6万円
・全長4,950 mm×全幅1,980 mm×全高1,870~1,880 mm
・最低地上高:225 mm

オフロードカーを検討する人なら一度は憧れるのがトヨタのランドクルーザー。5つのモードから路面に合わせた最適なものを選ぶことができたり、障害物が多いところでも視界を確保してくれるモニターを4方向に搭載していたり、坂道発進をサポートする機能があったりと、オフロード走行をサポートする機能がとにかく充実しています。

剛性の高いボディ、パワフルな走破力といったオフロード性能を備えていながら、他方で車内のインテリアは非常に上質。「中東のお金持ちが砂道を走る時に使うのがランドクルーザーだ」と言われますが、それも納得できる一台です。

普段の生活にも合った一台を

ここまでアウトドアで使うのにおすすめのクルマをご紹介してきましたが、実際のクルマ選びは、日常生活でも使いやすいクルマであることが重要です。

ガリバーでは「アウトドアのときは一人だけど、普段は家族も乗れるクルマじゃないと」「家の駐車場に入るサイズのクルマを」といったご相談も承っています。予算なども踏まえてピッタリのクルマをご案内しますので、お気軽にご利用ください。